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第七十四章 家族のぬくもり
神々様のご要望
しおりを挟む「ねえ、来良さん、パーティー料理って頼める?」
突然にお母様が云いました。
「時間と材料さえいただければ、恥ずかしくない程度のものは出来ると思います」
「そう、じゃあお願いするかもしれないわね」
というと、オルゴールを持ち出します。
「サリーさん、天津吉川かみです、お久しぶりですね」
「実はお願いがあるのだけど、聞いていただけないこと」
「善処してくださる?それはありがたいわ」
「実はね、私たち、ウイッチの皆さんと、親しくお話がしたいの」
「愛人さんたちとはお話したけど、他の方はまだでしょう?」
「時間と場所は、サリーさんの云われるとおりにするわ」
で、再び大騒動、愛人会議が緊急招集、その結果、 ついにこの世界の神々についての情報が、限定開示されることになったのです。
いよいよ百合の会議、通常会議ですが、先頃格子が寵妃になったので、通常会議は格子からとなっています。
「それでは二年前のカタカムナの直轄惑星昇格の件は、この事と関係が」
「その通りです、このたび神々、つまりヴィーナス様のご両親様とおじい様ですが、皆様と親しくお会いしたい、とのお言葉をいただきました」
「幹部会で協議した結果、あれから二年、色々ありましたが、惑星カタカムナも落ち着き、アスラ族の末裔の方々も、静かにお暮らしの様です」
「神々様のご要望を、尊重すべきとなりました」
「そこでその方法について、皆様と協議しようと思います」
「その前にご面談の話し、反対の方はいませんか」
沈黙が支配しています。
「ではどのようにして、お会いするかという方法論を話し合いましょう」
「アプサラス・ホーム、マガダハレムのパールヴァティです」
「寵妃以上との事ですが、ここにいるもの全員と面談するには無理がありませんか?」
アナスタシアさんが、
「確かにパールヴァティさんのおっしゃる通り、何か良い方法をお聞きしたいのです」
「マルス・ホーム、トウキョウメイドハウスの朝倉麻子です」
「方法ですが、当地では皇室が主催する園遊会というものがあります」
「招待客が並び、主催者がお声をかけていくのです、これなら可能ではないでしょうか」
サリーさんが、
「どなたか、園遊会とはどの程度の規模なのか、知っている方はおられませんか」
「マルス・ホーム、トウキョウメイドハウスの華宮洋子です」
「園遊会の招待客は1000名程度、配偶者も同伴になりますので2000名と聞き及んでいます、今回の想定園遊会なら十分と思われます」
そのほかいろいろ案が出ましたが、園遊会方式で行うことと決定しました。
名前は寵妃親睦園遊会となります。
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