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128 中毒になりそう ※

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 恋人に散々胸の飾りを嬲られた俺は、射精寸前だった。

 胸の飾りだけで射精してしまうなんて、恥ずかしすぎて無理だ。
 ガッと手の甲を噛んで堪えていると、スラックスを脱がされ、爆発寸前の俺の陰茎がぺちっと腹筋に当たる。

 透明な蜜で濡れた下着を見られて、俺は恥ずかしすぎて、半泣きで体を震わせていた。

 「本当に可愛い反応するね、リオンは」
 「ふぅっ……んんっ……んっ……」
 「どうしたら機嫌直してくれる? それとも、俺とはもう口も聞きたくない?」
 「ンっ、んぅっ……」

 優しく語りかけるジルベルトの指先は、俺の胸の飾りをくるくると転がすように撫でている。
 それから上半身に優しく口付けを送られて、どんどん熱くなる体がぶるりと震えた。

 「リオンの肌は綺麗だね。いつまでも触っていたくなる、中毒になりそう……」
 「っ……」
 
 すっと起き上がり、俺の顔を囲うように両手を置いたジルベルト。
 口許を隠していた手を優しく取られて、指を絡めて繋ぐ。
 ゆっくりと端正な顔が近づいて来て、俺は自然と口付けを強請るように顎が上がる。
 だが、唇が重なる寸前でジルベルトが動きを止めた。

 「唇にも触れて良い?」
 「っ、」
 
 優しい声色だが、有無を言わせぬ表情にドキドキしすぎて死にかけている俺は、言葉が出て来ない。

 その代わりに、ぶわりと涙が込み上げてくる。
 俺の泣きそうな顔を見た瞬間、ジルベルトがカッと目を見開いた。

 獣のようにギラギラとした瞳に見下ろされるのだが、かっこよくて俺は震えながら見惚れていた。
 
 「っ、リオン……」
 「ンンッ」

 両手で頬をがっちりとロックされ、噛み付くように口付けられていた。

 舌を絡めながら、俺はジルベルトにしがみつく。
 息も絶え絶えになっていると、ゆっくりと離れたジルベルトがポケットからなにかを取り出した。

 手のひらにとろりとした液体を乗せたジルベルトが、俺の唇を啄む。

 「優しくするから……少しだけ、先に進んでもいい?」
 
 よくわからないまま、目をとろんとさせて頷くと、ジルベルトが頬を緩めた。

 後蕾にとろりとしたものを塗り付けられて、驚きすぎて俺はびくんと飛び跳ねる。

 「あっ!?」
 「大丈夫だよ」
 
 感じるような部分でもないのに、円を描くような優しい手付きに、俺の口からは艶かしい声が出る。
 唇を啄まれながら、痛かったら言ってくれと囁かれる。

 全く痛くはない。
 でも、恥ずかしいから少しだけ足を閉じようとしたのだが、ジルベルトの体に右足を広げられる。

 「んんっ!!」

 ぬぷりと細い指が侵入して、俺は息を詰めた。

 指はすぐに出て行ったが、またゆっくりと入ってくる。
 じわじわと繰り返され、浅い部分を行き来するむず痒いような感覚。

 ジルベルトの指が俺の中に入っているのが恥ずかしすぎるのに、俺の体は少しずつ奥に侵入してくる指を、ぎゅっと締め付けていた。

 「あっ……あっ、やッ! は、はいって……」
 「大丈夫。ゆっくりと息を吐いて……」
 「は、ぁ…………あっ、ぁあっ、ジルベルト……」
 「リオン、大丈夫だよ。優しくする」
 「っ……ぅ、ぅん……んっ、はぁっ……」

 俺が慣れるまで、何度も何度も中の浅い部分を擦られて、次第に何も考えられなくなっていく。

 その時、俺の中に侵入するジルベルトの指先が、ある一点を掠めた。
 電流が走ったような快感に、火照る体は大きく跳ねていた。

 「あァッ!」
 「……見つけたよ。リオンの良いところ」
 「やっ、な、なんで……ああっ! ひっ、やッ、ジルベルトッ、やめてっ……変、なんか、んぁっ……変っ!」
 「変じゃない、気持ち良いんだよ」
 「~~っ、やぁっ! ん、んぁぁ……んぅッ……やめ、やめてぇ……変になるぅ、ぁあンッ!」
 「っ、可愛すぎ」

 ぶんぶんと首を横に振るのだが、ジルベルトはうっとりとした息を吐く。

 しこりのような部分をクニクニと指先で弄りながら、ゆっくりと陰茎を扱かれる。
 あまりの快感に、俺は口から涎を垂らしながら喘いでいた。

 「あぁッ! や、やだぁ……」
 「大丈夫? やめる?」

 指の動きが止まるが、俺の中はヒクヒクと動いていた。

 そして目の前には、捨てられた子犬のような顔をするジルベルト。
 いつのまにか涙が溢れていたようで、ジルベルトが目尻の涙を拭ってくれた。

 羞恥心を誤魔化すようにパチパチと瞬きをした俺は、きゅっと噛み締めていた唇を開いた。
 

 「い、嫌じゃ、ないっ。で、でも……、お尻でイッちゃうの……はずかしぃっ……」


 せっかくジルベルトが涙を拭ってくれたというのに、恥ずかしすぎて、ぶわっと涙が溢れていた。
 
 歪む視界に見えたのは、頬を紅潮させるジルベルトが、ぐっと眉間に皺を寄せている姿。

 「っ、可愛すぎるだろ」

 吐き捨てるように告げたジルベルトに、急に中をかき混ぜられる。
 ぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴り、俺は迫り来る快感の波に飲まれていた。

 「ああッ! くるっ、やぁあッ! そんなにしちゃ、だめぇっ! あっ、ああぁああァ──ッ!!」

 今までにない凄まじい快感に、びゅくびゅくと白濁が腹筋に飛び散る。

 ジルベルトに後蕾の中に指を突っ込まれて、陰茎を扱かれる俺は、嬉しそうに腰を振りながら射精していた。

 「ふぁ、ぁ……あぁ……」
 「リオン。すっごく可愛かったよ」
 「っあ……はぁ……じる、べると……」

 口をだらしなく開っぱなしで浅い呼吸をする俺を、愛おしそうに見つめるジルベルトに、顔中に口付けられる。

 「あ、あんっ…………ッ!」

 ゆっくりと中から指が出て行き、自分でもビックリするくらいに甘えた声が出ていた。

 恥ずかしすぎて、もじもじとしながらジルベルトの顔色を窺う。
 真顔のジルベルトに、嫌われてしまったかと焦る俺は、震える唇を噛み締めた。

 なぜか急に悶え始めたジルベルトに、ぎゅうぎゅうと抱きしめらる。
 痴態を晒してしまったのに、主人が大好きな様子のゴールデンレトリバーにじゃれつかれる俺は、とろけた顔で抱きしめ返していた。













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