髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ

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第2章

123.部屋にいる人みんな変。

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フリネさんのおばあちゃん発言が気になっていると、2人がおじいちゃん、おばあちゃんと呼ばれることを希望してきた。
2人の見た目年齢的にそんな感じでは無いので、失礼では?と思ってしまったが、良く考えれば関係性的には普通なので何も失礼なことは無い。むしろそれを失礼と感じることの方が失礼な気がした。

「おぱぁちゃ、ん、おちぃちゃ、ん!」

2人のことを希望通りの呼び方で呼べば少し照れくさくて、えへへとベタな照れ方をしてしまった。それを見たふたりは、俺の様子が見苦しかったのか顔を手で覆い上を向いたり下を向いたりして、変な動きをしていた。そんなに見苦しかったのかな、と少し寂しくなったが、ま、やっちゃったものは仕方がない。次から気をつけよう…。


そうして2人のことをおじいちゃんおばあちゃんと呼ぶと、改めて実感してくる。僕はノアさんの子供になったのだと。

そこでふと思う。『あれ?ノアさんって貴族だよね?しかも次男。なら、婚約者とかいるんじゃないの?』と。
疑問は直ぐに解決したい。

「にょあしゃん、にょあしゃん!」
「ん?俺のことはお父さんと呼んでくれないのか?」
「え?」
「ん?」

え、すっごいキラキラした目で見てくるんだけど……お父さん…そうだよなぁ~呼ばなきゃだよなぁ、ケインはそのためにその座を譲ったわけだしなぁ……お父さん…お父さん、ねぇ……あぁ、なんか気持ち悪くなってきた。思い出すなぁぁぁ!あんな人は父じゃない。大丈夫。俺は転生したし、もう父じゃない。血も繋がってない!よし!大丈夫っ!
 
「お、ちょぅ、しゃん………っ!!」

あぁぁぁぁダメだぁぁぁぁ気持ち悪くなってきた~~~っ。
よし、ここは呼び方を変えよう!それで解決だ!お父さん以外だと、パパ?いや、いくら見た目2歳児とはいえ、大きくなった時の呼び方替えを想像すると大変そうだ。精神的にも恥ずかしい。

「ユキ?どした?」

じゃああとはなんだろ、とっつぁん?いや、俺は泥棒じゃないし…おっとぅ?いや、俺は地方の人じゃないから、標準語圏出身だから……なら、やっぱりお父さん?いや、それはダメ。なんか、ケインの事をそう呼ぶのは別になんてことないけど、ノアさんだとリアルというか、人間だから、前世とダブりがちで気持ち悪い。

「おい?聞こえてるか?どした?」

うーん名前、なぁまぁえぇ……とーちゃん、とか?…だでぃ?ぱぴぃ?んー……あ!貴族だし、

っ!
「ユキ!!!」
「えっ……」
「大丈夫か?顔色悪いぞ?体調悪い?」

ハッ!俺また考え込んでたのかっ!それにしても顔色悪い?あー、あの人のこと思い出したからだな。確かにまだちょっとだけムカムカするけど、もうほぼ平気!

「も、へーき!ちょーしゃま!」
「っ?!???!!エッ?!??!!!」

貴族だしやっぱ父様っしょっ!!父上はちょっと仰々しくて嫌だし。
と思って思いきって言ってみると上手く発音できてなかったのはまぁ仕方ないとして、ノアさんの反応が変だ。お父さんって呼んでほしがったくせに!はっ!まさかっ!父様は嫌なのか?!
……というか、変なのはノアさんだけじゃない。みんなへんだ。使用人さん達も護衛さん達も、みんな。この部屋にいる人みんなへん。
みんな変な動きしてる。うねうねしてる人やブンブンしてる人もいるし、天を仰ぐ人もいるし、えっ!鼻血?!大丈夫?!…なんかやばい。変なウイルスでも萬栄しているのかってくらいやばい。どうしよう、こわい。











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