65 / 865
連載
手土産⑤
しおりを挟む
「姉ちゃん」
「なんね?」
「ドロップ品、更におかしな数やねん」
「そうね。リティアさんが喜ぶばい」
私はせっせとドロップ品を拾う。
軍手をして、目玉を直視しないように拾う。
本日冷蔵庫ダンジョン最終日、朝からビアンカとルージュが張り切る。
『次は私なのです』
「なんば、言いようと? これで最後って言ったやん。もう帰るばい」
『『ぶーぶー』』
「ダメよ」
最後の血の入った瓶を拾うと、出てきた宝箱。
ルージュがチェックして、罠はなし。
お馴染みのビロードの箱。開けると、ピンク色の宝石とダイヤモンドと真珠のイヤリング、ペンダントだ。可愛いデザイン。
晃太がドロップ品リストに付け加えて、ぶーぶー言うビアンカとルージュを脱出用魔法陣に乗せる。
ふわり、と景色が変わる。
1週間ぶりの外。
一旦帰ろうかと思ったが、警備の人が飛んでくる。
「ミズサワ様、お疲れの所申し訳ないのですが、ギルドまでご足労いただけないでしょうか?」
なんだか、切羽詰まった感じだ。
「はい」
リティアさんが待っているのかな?
『ユイ、様子がおかしいのです』
『そうね、焦っているわ』
私と晃太は顔を見合わせる。
何か起きたのかも知れない。
急いでギルドに向かうと、リティアさんが飛んでくる。
「ミズサワ様ッ、お疲れの所申し訳ありませんッ」
『焦っているのです』
『焦っているわ』
「こちらへ…………」
リティアさんと応接室に。
「どうされました?」
ソファーに座りながら聞く。
「実はミズサワ様が前回ギルドに融通していただいたドロップ品の評判が好評で、首都からドロップ品目当てに、貴族や商人達がマーファに押し掛けていまして。ミズサワ様がダンジョンから、いつ戻って来るかと問い合わせが、もうすごくて」
リティアさんの顔に疲れの色。
なんだ。あ、ちょっと待って。
「あの、まさか、うちの両親は大丈夫ですか?」
「はい。それはギルドの権威の全てを以て対応しております。山風や警備の者達が目を光らせていますので」
「そうですか、ありがとうございます」
今度ロッシュさん達にお礼しないと。
晃太がリストを出す。
「ありがとうございます、拝見させて頂きます。どれをギルドに?」
リストを見て、リティアさんの顔が一瞬見てはいけないほど、彫りが深くなるが、すぐにスマイル。
まず、蛇一式。それから宝飾品、楽器、武器類。今回は宝石だけでも出てきた。
ポーション類、貝柱や魚の切り身、蟹、お肉に乳製品のいくつか引き取ることに。ビアンカとルージュが食べたいと、チクチク言って来たので。
海フィールドでもドロップ品の依頼があったようで、何枚かの書類を見せられる。あの貝の粉、何に使うのかと思ったら、天然の白粉材料で、需要がかなりあると。
「一つのホワイトアルメナから取れる量も少ないんです。ただ、あれを使い出すと、他の物が使えないと言われるくらい肌乗りがよく、また肌が上品に映えるんです」
こちらの女性も美意識高いなあ。
「そしてこの不揃いの真珠は砕いて石鹸等に混ぜるんです」
「お肌にいい?」
「そうですっ。まさに珠のような輝きッ、そしてかさかさだった砂地のような肌が滑らかにッ」
リティアさんが、エキサイティング。
「ソウデスカー」
ある程度提出し、帰宅前にお願いをする。
「あの薬師ギルドの方にご相談したいことがありまして。繋ぎをお願いできませんか?」
抗生剤と解熱剤の件だ。
「薬師ギルドでございますか? すぐに呼んで参りますよ」
「今すぐではなくてもいいんです。考えがまとまった時にお願いしたいんです」
「承知しました。いつでもお申し付けください」
「ありがとうございます。その時はお願いします」
リティアさんに見送られ、やっと帰宅した。
何故か、帰るまでに何度もビアンカとルージュの足が止まる。
「どうしたん? 何か欲しいと?」
『何でもないのです』
『ええ、何でもないわ』
ビアンカは尻尾ふりふり、ルージュは目を見開いて。もう、かわいかねえ。
「ただいまー」
やっとパーティーハウスに。
「お帰り」
母と花が出迎えてくれる。
「クンクンッ」
「花ちゃん、ただいま~」
「花ちゃん~」
茶色のワガママボディをくねらせて、私と晃太の足元でのたうち回る。あはははははん、かわいかあ。ぽちゃぽちゃボディの柔らかいこと。
「お帰り、ビアンカ、ルージュ、大丈夫ね?」
『大丈夫なのです』
『もっとダンジョンに潜っても大丈夫なくらいよ』
恐ろしい事言わんで。
厩舎でノワールもブヒヒヒンと嘶く。
5匹の仔達は母の足元に集まりもふもふ。
父も出てきて、ひとしきり撫で撫で、もふもふしてからやっとパーティーハウスに。
「あ、お母さん、お父さん、実はねポイント貯まって」
「なら、今日は中華ね?」
母が嬉しそうだが、残念なお知らせ。
「実はかくかくしかじかで」
「なんね、残念やねえ」
父もちょっと残念そうだ。麻婆豆腐、好きだもんね。
一旦ルームに全員で入る。
貝柱や白身魚の切り身、蟹を出して、父に鑑定してもらう。
「大丈夫や、火を通せば食べれる」
「なら、今日はこの貝柱焼こうかね」
父と晃太がブラッシング、私と母が夕御飯の準備だ。花が微妙な位置に陣取る。
巨大貝柱をせっせと切っていく。
「お母さん、孤児院に炊き出しできたん?」
「うん、出来たよ。感謝されたけど、あれくらいじゃ足りんやったと思うんよね」
母はディレックスで手に入れた、大鍋4つにスープを作ったと。私達がダンジョンに潜った翌日は具だくさんのコンソメスープ、その3日後に肉団子入りシチュー。配膳とかに関しては、孤児院のシスターにおまかせしたと。だが、やはり成長期、食べ盛りの子供達。鍋はあっという間空っぽになったと。しかも、この1週間の間に子供が増えたそうだ。朝早くに幼い姉妹が、孤児院の前に置き去りにされて、保護されたと。
「子供達の笑顔見てるとねえ、なんとかしちゃらんといかんって思うんやけど。今はこれが精一杯やしねえ。そうや、あのデニス君、よくなったよ。昨日わざわざ院長先生とお礼言いに来たんよ」
「あ、そうね。良かったッ」
良かった良かった。
「それとね、パーカーさんも来たんよ」
「え、まさかダイアナちゃんに何かあったん?」
喜びつかの間、私は血の気が引く。
「違う違う。ダイアナちゃんは大丈夫。ほら、ダンジョンから戻ったら行くって話やったけど、やっぱりその前にお礼が言いたかったみたいで見えたんよ」
「そうなん、ああ、良かった」
「それでね、抗生剤や解熱剤の件を相談したんやけど。なんかね、やっぱり問題があるみたいや。難しい事はよう分からんけど、まず、最終目標の前に、治験をしてデータとか取った方がよかろうって。お父さんがね、簡単やけど、パーカーさんと相談しながら企画書みたいなの作りよったよ」
「なんね?」
「ドロップ品、更におかしな数やねん」
「そうね。リティアさんが喜ぶばい」
私はせっせとドロップ品を拾う。
軍手をして、目玉を直視しないように拾う。
本日冷蔵庫ダンジョン最終日、朝からビアンカとルージュが張り切る。
『次は私なのです』
「なんば、言いようと? これで最後って言ったやん。もう帰るばい」
『『ぶーぶー』』
「ダメよ」
最後の血の入った瓶を拾うと、出てきた宝箱。
ルージュがチェックして、罠はなし。
お馴染みのビロードの箱。開けると、ピンク色の宝石とダイヤモンドと真珠のイヤリング、ペンダントだ。可愛いデザイン。
晃太がドロップ品リストに付け加えて、ぶーぶー言うビアンカとルージュを脱出用魔法陣に乗せる。
ふわり、と景色が変わる。
1週間ぶりの外。
一旦帰ろうかと思ったが、警備の人が飛んでくる。
「ミズサワ様、お疲れの所申し訳ないのですが、ギルドまでご足労いただけないでしょうか?」
なんだか、切羽詰まった感じだ。
「はい」
リティアさんが待っているのかな?
『ユイ、様子がおかしいのです』
『そうね、焦っているわ』
私と晃太は顔を見合わせる。
何か起きたのかも知れない。
急いでギルドに向かうと、リティアさんが飛んでくる。
「ミズサワ様ッ、お疲れの所申し訳ありませんッ」
『焦っているのです』
『焦っているわ』
「こちらへ…………」
リティアさんと応接室に。
「どうされました?」
ソファーに座りながら聞く。
「実はミズサワ様が前回ギルドに融通していただいたドロップ品の評判が好評で、首都からドロップ品目当てに、貴族や商人達がマーファに押し掛けていまして。ミズサワ様がダンジョンから、いつ戻って来るかと問い合わせが、もうすごくて」
リティアさんの顔に疲れの色。
なんだ。あ、ちょっと待って。
「あの、まさか、うちの両親は大丈夫ですか?」
「はい。それはギルドの権威の全てを以て対応しております。山風や警備の者達が目を光らせていますので」
「そうですか、ありがとうございます」
今度ロッシュさん達にお礼しないと。
晃太がリストを出す。
「ありがとうございます、拝見させて頂きます。どれをギルドに?」
リストを見て、リティアさんの顔が一瞬見てはいけないほど、彫りが深くなるが、すぐにスマイル。
まず、蛇一式。それから宝飾品、楽器、武器類。今回は宝石だけでも出てきた。
ポーション類、貝柱や魚の切り身、蟹、お肉に乳製品のいくつか引き取ることに。ビアンカとルージュが食べたいと、チクチク言って来たので。
海フィールドでもドロップ品の依頼があったようで、何枚かの書類を見せられる。あの貝の粉、何に使うのかと思ったら、天然の白粉材料で、需要がかなりあると。
「一つのホワイトアルメナから取れる量も少ないんです。ただ、あれを使い出すと、他の物が使えないと言われるくらい肌乗りがよく、また肌が上品に映えるんです」
こちらの女性も美意識高いなあ。
「そしてこの不揃いの真珠は砕いて石鹸等に混ぜるんです」
「お肌にいい?」
「そうですっ。まさに珠のような輝きッ、そしてかさかさだった砂地のような肌が滑らかにッ」
リティアさんが、エキサイティング。
「ソウデスカー」
ある程度提出し、帰宅前にお願いをする。
「あの薬師ギルドの方にご相談したいことがありまして。繋ぎをお願いできませんか?」
抗生剤と解熱剤の件だ。
「薬師ギルドでございますか? すぐに呼んで参りますよ」
「今すぐではなくてもいいんです。考えがまとまった時にお願いしたいんです」
「承知しました。いつでもお申し付けください」
「ありがとうございます。その時はお願いします」
リティアさんに見送られ、やっと帰宅した。
何故か、帰るまでに何度もビアンカとルージュの足が止まる。
「どうしたん? 何か欲しいと?」
『何でもないのです』
『ええ、何でもないわ』
ビアンカは尻尾ふりふり、ルージュは目を見開いて。もう、かわいかねえ。
「ただいまー」
やっとパーティーハウスに。
「お帰り」
母と花が出迎えてくれる。
「クンクンッ」
「花ちゃん、ただいま~」
「花ちゃん~」
茶色のワガママボディをくねらせて、私と晃太の足元でのたうち回る。あはははははん、かわいかあ。ぽちゃぽちゃボディの柔らかいこと。
「お帰り、ビアンカ、ルージュ、大丈夫ね?」
『大丈夫なのです』
『もっとダンジョンに潜っても大丈夫なくらいよ』
恐ろしい事言わんで。
厩舎でノワールもブヒヒヒンと嘶く。
5匹の仔達は母の足元に集まりもふもふ。
父も出てきて、ひとしきり撫で撫で、もふもふしてからやっとパーティーハウスに。
「あ、お母さん、お父さん、実はねポイント貯まって」
「なら、今日は中華ね?」
母が嬉しそうだが、残念なお知らせ。
「実はかくかくしかじかで」
「なんね、残念やねえ」
父もちょっと残念そうだ。麻婆豆腐、好きだもんね。
一旦ルームに全員で入る。
貝柱や白身魚の切り身、蟹を出して、父に鑑定してもらう。
「大丈夫や、火を通せば食べれる」
「なら、今日はこの貝柱焼こうかね」
父と晃太がブラッシング、私と母が夕御飯の準備だ。花が微妙な位置に陣取る。
巨大貝柱をせっせと切っていく。
「お母さん、孤児院に炊き出しできたん?」
「うん、出来たよ。感謝されたけど、あれくらいじゃ足りんやったと思うんよね」
母はディレックスで手に入れた、大鍋4つにスープを作ったと。私達がダンジョンに潜った翌日は具だくさんのコンソメスープ、その3日後に肉団子入りシチュー。配膳とかに関しては、孤児院のシスターにおまかせしたと。だが、やはり成長期、食べ盛りの子供達。鍋はあっという間空っぽになったと。しかも、この1週間の間に子供が増えたそうだ。朝早くに幼い姉妹が、孤児院の前に置き去りにされて、保護されたと。
「子供達の笑顔見てるとねえ、なんとかしちゃらんといかんって思うんやけど。今はこれが精一杯やしねえ。そうや、あのデニス君、よくなったよ。昨日わざわざ院長先生とお礼言いに来たんよ」
「あ、そうね。良かったッ」
良かった良かった。
「それとね、パーカーさんも来たんよ」
「え、まさかダイアナちゃんに何かあったん?」
喜びつかの間、私は血の気が引く。
「違う違う。ダイアナちゃんは大丈夫。ほら、ダンジョンから戻ったら行くって話やったけど、やっぱりその前にお礼が言いたかったみたいで見えたんよ」
「そうなん、ああ、良かった」
「それでね、抗生剤や解熱剤の件を相談したんやけど。なんかね、やっぱり問題があるみたいや。難しい事はよう分からんけど、まず、最終目標の前に、治験をしてデータとか取った方がよかろうって。お父さんがね、簡単やけど、パーカーさんと相談しながら企画書みたいなの作りよったよ」
3,152
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
婚約破棄の場に相手がいなかった件について
三木谷夜宵
ファンタジー
侯爵令息であるアダルベルトは、とある夜会で婚約者の伯爵令嬢クラウディアとの婚約破棄を宣言する。しかし、その夜会にクラウディアの姿はなかった。
断罪イベントの夜会に婚約者を迎えに来ないというパターンがあるので、では行かなければいいと思って書いたら、人徳あふれるヒロイン(不在)が誕生しました。
カクヨムにも公開しています。
【完結】婚約者が私以外の人と勝手に結婚したので黙って逃げてやりました〜某国の王子と珍獣ミミルキーを愛でます〜
平川
恋愛
侯爵家の莫大な借金を黒字に塗り替え事業を成功させ続ける才女コリーン。
だが愛する婚約者の為にと寝る間を惜しむほど侯爵家を支えてきたのにも関わらず知らぬ間に裏切られた彼女は一人、誰にも何も告げずに屋敷を飛び出した。
流れ流れて辿り着いたのは獣人が治めるバムダ王国。珍獣ミミルキーが生息するマサラヤマン島でこの国の第一王子ウィンダムに偶然出会い、強引に王宮に連れ去られミミルキーの生態調査に参加する事に!?
魔法使いのウィンロードである王子に溺愛され珍獣に癒されたコリーンは少しずつ自分を取り戻していく。
そして追い掛けて来た元婚約者に対して少女であった彼女が最後に出した答えとは…?
完結済全6話
2025.10〜連載版構想書き溜め中
2025.12 〜現時点10万字越え確定
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【完結】私は聖女の代用品だったらしい
雨雲レーダー
恋愛
異世界に聖女として召喚された紗月。
元の世界に帰る方法を探してくれるというリュミナス王国の王であるアレクの言葉を信じて、聖女として頑張ろうと決意するが、ある日大学の後輩でもあった天音が真の聖女として召喚されてから全てが変わりはじめ、ついには身に覚えのない罪で荒野に置き去りにされてしまう。
絶望の中で手を差し伸べたのは、隣国グランツ帝国の冷酷な皇帝マティアスだった。
「俺のものになれ」
突然の言葉に唖然とするものの、行く場所も帰る場所もない紗月はしぶしぶ着いて行くことに。
だけど帝国での生活は意外と楽しくて、マティアスもそんなにイヤなやつじゃないのかも?
捨てられた聖女と孤高の皇帝が絆を深めていく一方で、リュミナス王国では次々と異変がおこっていた。
・完結まで予約投稿済みです。
・1日3回更新(7時・12時・18時)
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
婚約者を妹に奪われたのでヤケ酒していたら、なぜか黒薔薇公爵に求婚されました
音芽 心
恋愛
伯爵令嬢アイリスは、幼い頃から妹のメアリーと比較され、家族の愛を知らずに生きてきた。唯一幸せだった時間は、婚約者のカルヴィンと過している間だけ。
だがある日、カルヴィンから唐突に婚約破棄を言い渡される。どうやらカルヴィンは、アイリスの知らない間にメアリーと恋仲になっていたらしい。
何もかもが嫌になり、家を抜け出して酒屋でヤケ酒をしていた時、ある男に声を掛けられる。酔っ払っていたアイリスは、その男が誰かもわからぬまま酒を飲み交わしたのだった。
その翌日、目を覚ましたアイリスは見知らぬベッドにいた。おそるおそる隣を見ると、そこにはなんと「黒薔薇公爵」と呼ばれ恐れられている男が寝ていて……!?
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。