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乗り越えよう⑥
散らばるスライムコアを拾い集める。
ビー玉サイズだ。ただ、王冠スライムだけは、ゴルフボールサイズ。なかなか綺麗。
全部袋に入れる。
「いくつね?」
「えっとなあ、ビー玉が48、ゴルフボールが1やね。魔石が1や」
単純計算で、約25倍かあ。道理で多かったよ。スライムには魔石ないんやね。魔石は王冠スライムのだけのようだ。
ぽよん、と小さな宝箱が出る。ルージュがチェック。罠なし。
定番になりつつある、小さなビロードの箱。これはいつもわくわく。
私が開けると、赤色に白の波模様の入った石のペンダントだ。晃太のアイテムボックスに入れると、インカローズと表示された。
「さ、出よう。あまりおったら次の人に迷惑や」
「そやな」
元気とコハクはまだまだ動き足りないのか、おもちゃで遊んでる。ルリとクリスとヒスイは、落ち着いてそれぞれの母親の足元だ。
「出るよ」
『分かったのです。元気、来るのです』
『コハク、いらっしゃい』
いつもなら、直ぐに来ないのに、動作を止めてこちらに走ってくる。あら、スライム効果かな。
ボス部屋から出ると、心配そうに見てくる冒険者の皆さん。
「大丈夫ですか? すごい悲鳴が」
「いえ、スライムが頭に張り付いちゃって。あまり、戦闘とかしないものですから、驚いちゃって」
私は誤魔化すと、納得してくれた。本当にここの冒険者の皆さん、いい人ばっかりだなあ。
私達は待っていた冒険者の皆さんを見送り、早めのお昼にした。ボス部屋から離れた場所でシートを広げる。
お乳も済んで、ビアンカとルージュは母が作った特大バゲットサンドイッチを食べる。リンゴジュースもたっぷり。私と晃太のお弁当はご飯に卵焼き、焼き鮭、ミニハンバーグ、きゅうりのハム巻き、カボチャの煮付け、プチトマト、ブロッコリー。
「晃太、ふりかけは?」
「明太子がよか」
「はい」
私は青菜にする。他の人に見えないようにかける。
まあ、呑気にお昼してるの私達だけだけどね。
腹拵えも済んで、一休憩。
さて、スライム部屋に、となると、問題発生。
ルリとクリスとヒスイが、完全にお昼寝に入ってしまった。まあ、お乳いっぱい飲んだし、スライム部屋で動いたりしたしね。
『これはしばらく起きないのです』
『そうねえ』
かわいかなあ、パシャパシャしたい。
「わんわんっ」
「みぁーっ、みぁーっ」
対照的に元気とコハクは、パワーが有り余っているように吠える。
どうしたものか?
「姉ちゃん行ってき、わい、ルリ達見とるけん」
スライムはもういい、と顔に出ている晃太。アイテムボックスからタオルを出して、寝ている3匹に日陰を作っている。
元気とコハクがわくわくと待ってるし、仕方ない。
「もう、仕方ないね。ビアンカ、ルージュ、大丈夫かね? どっちか残ったほうがよくないかね?」
『ここなら、強い魔物はいないのです。元気を1人にする方が危ないのです』
『そうね。コハクも変なスイッチ入ってるし。あ、ちょっと待ってね』
ルージュがリンゴサイズの光を出す。10個ほど。
これ、確か、1個で緑のゴブリンが10倒せるやつよね? ここは子供でも入れるけど、まあ、よか、かわいか子供達の為や。念のため、あらかじめ晃太に支援をかけてもらう。ボス部屋に入る前に時間切れが来そうだけど、まあ、仕方ない。
晃太達を残し、再びボス部屋前に並ぶ。運良く、直ぐに順番が来た。
で、今度こそ私が開けようとしたが、ルージュが開けてしまい。あのびっしり詰まったスライム部屋になる。
出来るだけ冷静にプチプチ。
ビアンカとルージュの近くで、プチプチ。
「わんわんっ」
「みぁーっ」
元気とコハクは前回同様に、弾けるように走り回る。
で、最後にスライム達は融合して、王冠スライムに。晃太の支援がまだあった私がフライパンで一撃した。やはり元気にコハクは、ぽよん、と弾かれたので。後で考えたら、ビアンカかルージュにやってもらえば良かったのに。
てってれってー。
【レベル 39にアップしました】
【スキル ルーム レベル24になりました。HP3000追加されます】
1日でレベルが上がった。多分、経験値5倍のお陰や。
スライムコアを拾い、宝箱出現。これは多分ラピスラズリの指輪だ。いただこう。
予定以上のスライムコアだけど、まあ、よか。
拾い落としがないか確認し、ボス部屋を出る。
まだ、お昼寝している3匹の日陰を作っている晃太に、スライムコアを渡す。元気とコハクには、ペット用の補水液で水分補給させる。それからコハクも疲れたのか、パタッ、とお昼寝。ルージュにも残ってもらい、いまだにヤル気満々の元気と、ビアンカと私で3度目のボス部屋に。
「私が開けるけん」
『大丈夫なのです、これくらいの魔力』
いや、私の心配はそれじゃないのよ。
私が開けようとしたが、ビアンカが開けてしまう。
「わんわんっ」
元気が元気に駆け回る。
ルリとクリスは引っ込み思案というか、人見知りなのに。元気は物怖じしないし、仔達の中でも一番大きいし、体力も飛び抜けている。
今回はビアンカも、プチプチやってる。歩いているだけだけど。
「ビアンカも、元気みたいやったん?」
『違うのです。元気を見てると、兄を思い出すのです。小さい頃の兄に元気はそっくりなのです。よく、母に叱られていたのですが、すぐに忘れてまた叱られていたのです。それに元気は、かなり大きくなると思うのです』
「ビアンカよりも?」
十分巨体のビアンカよりも大きくなると?
まあ、男の子だしね。仕方ないね。
『そうなのです。私も種族の中では大きい方なのですが、成長具合を見ると、十年もしたら追い越されるのです』
「そうね」
うーん、そうなると、元気はどれくらい食べるようになるだろう? いやいや、しっかりカルシウム的なのを摂らせないと。スライムをプチプチしながら考えていると、残ったスライムが融合。3度目の王冠スライムが登場。
「わんわんっ」
ぽよん、と弾かれる元気。
私はフライパンを握り締めた。
ビー玉サイズだ。ただ、王冠スライムだけは、ゴルフボールサイズ。なかなか綺麗。
全部袋に入れる。
「いくつね?」
「えっとなあ、ビー玉が48、ゴルフボールが1やね。魔石が1や」
単純計算で、約25倍かあ。道理で多かったよ。スライムには魔石ないんやね。魔石は王冠スライムのだけのようだ。
ぽよん、と小さな宝箱が出る。ルージュがチェック。罠なし。
定番になりつつある、小さなビロードの箱。これはいつもわくわく。
私が開けると、赤色に白の波模様の入った石のペンダントだ。晃太のアイテムボックスに入れると、インカローズと表示された。
「さ、出よう。あまりおったら次の人に迷惑や」
「そやな」
元気とコハクはまだまだ動き足りないのか、おもちゃで遊んでる。ルリとクリスとヒスイは、落ち着いてそれぞれの母親の足元だ。
「出るよ」
『分かったのです。元気、来るのです』
『コハク、いらっしゃい』
いつもなら、直ぐに来ないのに、動作を止めてこちらに走ってくる。あら、スライム効果かな。
ボス部屋から出ると、心配そうに見てくる冒険者の皆さん。
「大丈夫ですか? すごい悲鳴が」
「いえ、スライムが頭に張り付いちゃって。あまり、戦闘とかしないものですから、驚いちゃって」
私は誤魔化すと、納得してくれた。本当にここの冒険者の皆さん、いい人ばっかりだなあ。
私達は待っていた冒険者の皆さんを見送り、早めのお昼にした。ボス部屋から離れた場所でシートを広げる。
お乳も済んで、ビアンカとルージュは母が作った特大バゲットサンドイッチを食べる。リンゴジュースもたっぷり。私と晃太のお弁当はご飯に卵焼き、焼き鮭、ミニハンバーグ、きゅうりのハム巻き、カボチャの煮付け、プチトマト、ブロッコリー。
「晃太、ふりかけは?」
「明太子がよか」
「はい」
私は青菜にする。他の人に見えないようにかける。
まあ、呑気にお昼してるの私達だけだけどね。
腹拵えも済んで、一休憩。
さて、スライム部屋に、となると、問題発生。
ルリとクリスとヒスイが、完全にお昼寝に入ってしまった。まあ、お乳いっぱい飲んだし、スライム部屋で動いたりしたしね。
『これはしばらく起きないのです』
『そうねえ』
かわいかなあ、パシャパシャしたい。
「わんわんっ」
「みぁーっ、みぁーっ」
対照的に元気とコハクは、パワーが有り余っているように吠える。
どうしたものか?
「姉ちゃん行ってき、わい、ルリ達見とるけん」
スライムはもういい、と顔に出ている晃太。アイテムボックスからタオルを出して、寝ている3匹に日陰を作っている。
元気とコハクがわくわくと待ってるし、仕方ない。
「もう、仕方ないね。ビアンカ、ルージュ、大丈夫かね? どっちか残ったほうがよくないかね?」
『ここなら、強い魔物はいないのです。元気を1人にする方が危ないのです』
『そうね。コハクも変なスイッチ入ってるし。あ、ちょっと待ってね』
ルージュがリンゴサイズの光を出す。10個ほど。
これ、確か、1個で緑のゴブリンが10倒せるやつよね? ここは子供でも入れるけど、まあ、よか、かわいか子供達の為や。念のため、あらかじめ晃太に支援をかけてもらう。ボス部屋に入る前に時間切れが来そうだけど、まあ、仕方ない。
晃太達を残し、再びボス部屋前に並ぶ。運良く、直ぐに順番が来た。
で、今度こそ私が開けようとしたが、ルージュが開けてしまい。あのびっしり詰まったスライム部屋になる。
出来るだけ冷静にプチプチ。
ビアンカとルージュの近くで、プチプチ。
「わんわんっ」
「みぁーっ」
元気とコハクは前回同様に、弾けるように走り回る。
で、最後にスライム達は融合して、王冠スライムに。晃太の支援がまだあった私がフライパンで一撃した。やはり元気にコハクは、ぽよん、と弾かれたので。後で考えたら、ビアンカかルージュにやってもらえば良かったのに。
てってれってー。
【レベル 39にアップしました】
【スキル ルーム レベル24になりました。HP3000追加されます】
1日でレベルが上がった。多分、経験値5倍のお陰や。
スライムコアを拾い、宝箱出現。これは多分ラピスラズリの指輪だ。いただこう。
予定以上のスライムコアだけど、まあ、よか。
拾い落としがないか確認し、ボス部屋を出る。
まだ、お昼寝している3匹の日陰を作っている晃太に、スライムコアを渡す。元気とコハクには、ペット用の補水液で水分補給させる。それからコハクも疲れたのか、パタッ、とお昼寝。ルージュにも残ってもらい、いまだにヤル気満々の元気と、ビアンカと私で3度目のボス部屋に。
「私が開けるけん」
『大丈夫なのです、これくらいの魔力』
いや、私の心配はそれじゃないのよ。
私が開けようとしたが、ビアンカが開けてしまう。
「わんわんっ」
元気が元気に駆け回る。
ルリとクリスは引っ込み思案というか、人見知りなのに。元気は物怖じしないし、仔達の中でも一番大きいし、体力も飛び抜けている。
今回はビアンカも、プチプチやってる。歩いているだけだけど。
「ビアンカも、元気みたいやったん?」
『違うのです。元気を見てると、兄を思い出すのです。小さい頃の兄に元気はそっくりなのです。よく、母に叱られていたのですが、すぐに忘れてまた叱られていたのです。それに元気は、かなり大きくなると思うのです』
「ビアンカよりも?」
十分巨体のビアンカよりも大きくなると?
まあ、男の子だしね。仕方ないね。
『そうなのです。私も種族の中では大きい方なのですが、成長具合を見ると、十年もしたら追い越されるのです』
「そうね」
うーん、そうなると、元気はどれくらい食べるようになるだろう? いやいや、しっかりカルシウム的なのを摂らせないと。スライムをプチプチしながら考えていると、残ったスライムが融合。3度目の王冠スライムが登場。
「わんわんっ」
ぽよん、と弾かれる元気。
私はフライパンを握り締めた。
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