もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~

鐘ケ江 しのぶ

文字の大きさ
99 / 876
連載

行動計画③

 始祖神様が帰った後、これからどうするかいろいろ話した。
 やはり、ビアンカとルージュを、お母さんに会わせたい。何も原始のダンジョンに潜る必要はない、さっと会って帰ればいいしね。始祖神様の言葉から、とんでもなく高レベルのダンジョンのようだからね。何故、ビアンカとルージュのお母さんがそこにいるのか分からないけどね。
 とにかく、レベルを上げて手がかりを得ないと。ただ、母だけは、レベル上げに関しては最後まで渋っていた。やはり危ないと危惧していた。
 始祖神様から寿命を伸ばして頂いたから、時間的に余裕が出来たからね。焦らず、レベルを上げる事に。
 バギーやカートの完成を待つ間、スライム部屋で、晃太のレベルを上げてから、軍隊ダンジョンに臨む事になった。軍隊ダンジョンの方がレベルの高い魔物が出ると聞いて。
 ビアンカとルージュは、始祖神様から、原始のダンジョンには無理と言われて、逆に火が着いてしまった。
『レベルを上げるのですッ』
『原始のダンジョンに行くわよッ』
 はいはい。鼻息荒かあ。
 あのサエキ様の手紙は気になるけど、それはビアンカとルージュのお母さんに会えたら、分かるかも知れないからね。
 それから、夕御飯の準備をする。ビアンカとルージュにはたっぷり焼き貝柱、蒸し野菜とウインナー、鶏肉にダンジョンのラクレットをトロリした。私達も同じメニューだ。晃太にラクレットを支えてもらい、あのトロリやった瞬間感動した。熱々で美味しいし。チューハイが進む。グビグビ。
「姉ちゃん、わい、ラーメン〆に食べたか」
「はいはい。ネギゴマラーメンでよか?」
「そやなあ、今日は普通のラーメンでよか」
「はいはい」
 松太郎のラーメンをタップ。私も食べようかな?
『ユイ、ユイ、食べたいのです』
『私も食べたいわ』
「はいはい」
 皿を咥えて訴える2人がかわいいので、タップタップ。
 綺麗に3人前なくなる。
 〆のラーメンマジックにかかり、結局ラーメン食べてしまった。げふう。

「おはようございます」
 朝、アーロンさんと中年男性のフィトさん、新人のクロエちゃんだ。クロエちゃんは三角の耳がある。狐の獣人さんと。クラベルには後1人エリアナさんと言う魔法使いがいる。
 父にはアーロンさん、私と晃太にはフィトさんとクロエちゃんが付いてくれる。
 大行列のギルドの前をこそこそ抜けて、中に入る。
 リティアさんが出てきて、まずは倉庫に向かい、晃太がアイテムボックスから指定されたドロップ品を出す。
 次々に運び出されるドロップ品。買い手はあるのかね? 
「う、売れます?」
「はい、こちらの品は本日当ギルドで販売されます。で、こちらは転移門で首都に転移されます。シーサーペントの鱗や牙、革や鼈甲は陸路でアルブレンとカルーラに運ばれます」
 乳製品、肉、貝柱とかは転移門を使用、腐らないものは運ばれるのね。
 堆肥になるサメの肉は半分は北の国営農場が、半分はマーファの職人ギルドが買い上げた。職人ギルドが堆肥に処理して販売するが、すでに予約殺到していると。他にもいろいろ説明してくれた。蛇はシャットアウトした。貝の粉はマーファで加工されて各地に運ばれる。フカヒレのサプリメントはいつ販売されるのだろう? お肌がね。お肌がね。お肌がね。
「アサシンシャークのサプリメントは、関節を痛めた、特に高齢者の方々がたくさん待っています」
 すみません。お肌がね、なんて思って。
「では、ミズサワ様、こちらにどうぞ」
 リティアさんに誘導されて、いつもの応接室に。すでにタージェルさんが待機してくれていた。
 ビアンカとルージュは定位置にゴロリ。
「ミズサワ様、この度、これだけのドロップ品を回していただきありがとうございます」
 タージェルさんが丁寧にお礼を言ってきた。
「いえいえ、頑張ってくれたのはビアンカとルージュですので」
 ちゅどん、どかん、してくれたのはビアンカとルージュだからね。
 まず、パーティーハウスの延長だ。リティアさんが書類を出す。
「どれくらい借りれます?」
「1年です。長期の年間契約となりますので、終了前月には一旦ミズサワ様にはマーファに戻って頂く必要があります」
「分かりました。それまでにマーファに戻って来ます」
「お待ちしています」
 書類を確認し、サイン、魔力を流す。
 年間契約なので750万支払う。少し安くなった。ラッキー。
 これで1年間は大丈夫だ。
「では次に移らせて頂きます。まず冷蔵庫ダンジョン1階の宝飾品とナイフに関してですが、一律2万です。17有りましたので34万。そしてスライムコア1つ200が800個なので、16万です。クラウンスライムのコアは1つ20万が20個で400万になります」
 王冠スライムのコアがすごか額。なんでも大型の物、例えば私達のSランクの馬車なんかに付与する時に使用する。しかし、なかなか魔の森では見かけないため、ほぼダンジョン産。
「ユリアレーナでは、モノコのスライムダンジョンですね」
 新しいダンジョンきた。
「スライムダンジョンですか」
 すうと、鎌首を上げるようにビアンカとルージュが顔を上げる。
「まあ、ミズサワ様の従魔には物足りないでしょうね」
 リティアさんがそう言うと、興味が失せて伏せる2人。
 スライムダンジョンは初心者から一人前になった人向け。スライムコアは消耗品なので、需要も高いため、引退した人もおこづかい稼ぎで潜ると。出てくるのはスライムのみ。まあ、スライムだからと甘く見て怪我して出てくる冒険者は少なくない。
 ダンジョンは人の街と共存している事が多く、小さな村にもあることはある。ただ、そう言った小さな村にあるのは小さなダンジョン。マーファの冷蔵庫ダンジョンの1階程度の階が、2~5階までしかない。非常時の避難場所として使われることもあると。ダンジョンにも、いろいろなんだね。マーファの冷蔵庫ダンジョンも、1階は非常時の一般人の方の避難場所になっている。
「ミズサワ様、宝飾品、宝石、楽器、武器類の査定からよろしいですか?」
「はい」
感想 851

あなたにおすすめの小説

「三番以下を取りなさい」と五年言われ続けたので、公開試験で本気を出しました

歩人
ファンタジー
王立魔法学院、入学時首席のリュシエンヌは、婚約者レイナルト公爵令息から五年間「女は三番以下を取れ」と命じられてきた。学院の序列は国家序列の縮図。レイナルトは常に一位に居続けた。婚約披露を控えた十九歳の春、レイナルトが新しい婚約者を連れて告げる。「お前では並び立てぬ。学力も身分も、足りなすぎる」——リュシエンヌは微笑んで、その翌日の年次公開試験で、五年封じてきた本気を出した。国王臨席の場で、史上最高点。魔法局長官が教授陣に命じる。「過去五年間の彼女の実測点と、もし本気で受けていたら出せた推計点を、公表したまえ」。教授陣は震える手で数字を並べた。レイナルトの「首席」は、全て彼女が譲った場所だった。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

夫の不倫相手に「妻の座を譲れ」と言われたので、譲る代わりに全部置いていきます 〜行き先は老舗旅館。追いかけてきても、もう遅いです〜 

なつめ
恋愛
夫の愛人に「妻の座を譲れ」と言い渡された主人公は、怒鳴り返すこともしがみつくこともせず、ただ静かに頷いた。 家のこと、食事のこと、社交のこと、義実家のこと、会社の裏方のこと。 誰も価値を知らなかった“妻の座”の中身を、そっくりそのまま置いて家を出る。 向かった先は、かつて傷ついた自分を受け入れてくれた老舗旅館。 再建に奔走する若旦那とともに働く中で、主人公は初めて「役に立つから愛される」のではなく、「あなた自身がいてほしい」と言われる温かさを知っていく。 一方、主人公を軽んじた元夫の家では、生活も体裁も仕事もじわじわと崩壊を始める。 これは、何も持たずに出ていったはずの女が、自分の人生を取り戻し、最後には新しい恋と居場所を手に入れる再生の物語。

見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです

珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。 その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。 それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。

夫が私にそっくりな下の娘ばかりをかわいがるのですけど!

山科ひさき
恋愛
「子供達をお願い」 そう言い残して、私はこの世を去った。愛する夫が子供達に私の分も愛情を注いでくれると信じていたから、不安はなかった。けれど死後の世界から見ている夫は下の娘ばかりをかわいがり、上の娘をないがしろにしている。許せない。そんな時、私に不思議な声が呼びかけてきて……。

「お前の泥だらけの手で触るな、気持ち悪い」と追放された令嬢——王宮の食器が一枚も焼けなくなった

歩人
ファンタジー
「お前の泥だらけの手で触るな、気持ち悪い」——王宮御用達の食器を焼く伯爵令嬢エルザは、婚約者の第二王子に手の荒れを嗤われて追放された。十二歳から十年間、王宮の全ての食器を手ずから焼いてきた。彼女の食器は特殊な土と焼成技術で魔力を通し、毒に触れると色が変わる。料理の温度も保つ。追放から三ヶ月後、晩餐会で新しい食器を使ったところ、毒が検知されず隣国の大使が倒れた。外交問題に発展する中、第二王子が「食器くらい誰でも焼ける」と窯に立った結果、出来上がったのは歪んだ灰色の皿だった。

元の世界に帰らせていただきます!

にゃみ3
恋愛
淡い夢物語のように、望む全てが叶うとは限らない。 そう分かっていたとしても、私は敵ばかりの世界で妬まれ、嫌われ、疎まれることに、耐えられなかったの。 「ごめんね、バイバイ……」 限界なので、元いた世界に帰らせていただきます。 ・・・ 数話で完結します、ハピエン!

「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした

しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」 十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。 会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。 魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。 ※小説家になろう様にも投稿しています※