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次への⑥
次の日の朝。
身支度を整える。
いつもなら、パジャマでお祈りしているが、本日は時空神様に、来ていただく予定なので着替えまで済ませる。私達の朝御飯は、時空神様が帰った後に食べる事に。
ビアンカとルージュも起きて、お座りして待っている。5匹はまだおねむ中。
お持ち帰り用に、もへじ生活の個包装のお菓子やクレヨン、お絵かき帳も準備オッケー。
JOY-Pのボリュームモーニングもばっちり。飲み物ばっちり。
「よし。時空神様、スキルについて教えてください」
晃太と並んでお祈り。
振り返ると来てくれていた、黒髪イッケメンの時空神様が。
「おはよう」
「おはようございます時空神様、来てくださってありがとうございます。どうぞ、朝御飯です」
どうぞ、とボリュームモーニングを進める。
「悪いないつも」
時空神様はもりもりボリュームモーニングを平らげる。以前焼き肉の時かなり食べたから、足りるかな? と思っていたら、やはり足りなかった。ピザトーストも追加する。晃太はグラスにジュースを、失くならないように注ぐ。神様の世界の食事は基本的に質素らしいので、私達のお供えはご馳走だと。
「時空神様、もう1枚ピザトーストを」
「ありがとう、頂こう」
タップ。
そのピザトーストも綺麗になくなる。
落ち着いた時空神様がリンゴジュースを1口。
「ご馳走になったな。さて、支援魔法のスキルに関してだったな?」
「はい」
「支援魔法はな。スキルレベルが上がりにくい魔法の代表で」
支援魔法。
その名の通り、かけた相手の力を増強したり、素早さを上げたりする魔法だ。属性は基本は7つ。火、水、土、風、光、闇、無。スキルレベルが上がれば、氷、雷が後発的に覚醒する。
「火魔法の支援は、味方の物理攻撃力を増やし、火魔法の火力を上げ、補助をし、火魔法に対する防御力を増やす。そして敵の物理攻撃力を下げ、火魔法の威力を削り、火に対する防御力を下げる」
なるほどなるほど。
「各属性でそれぞれ効果が違う。水魔法は魔力自体を上げ、魔法攻撃力を上げる。もちろん水魔法の威力が一番上がる。風はスピードを上げ、土は物理防御力を上げる。闇は精神を守り、毒などの耐性を上げ、光は体力回復や解毒能力を上げる。無属性だけは、すべての効果があるが、一段低い効果になる。まあ、いろいろできるが、その場その場で対応するのが、支援魔法師だ」
私達が緑の巣でかけてもらったのは、闇の支援魔法だと。
聞いているとかなり細かくてなんだか、難しい。
「例えばだ。そこのフォレストガーディアンウルフが風魔法の戦闘モードで突っ込むとして、何の属性を支援をする?」
「風属性です」
晃太が回答する。
「そうだな。そうすれば戦闘モードにブーストがかかる。だが、この支援魔法にはいろいろ縛りがある」
時空神様がリンゴジュースをごくり。
「支援魔法を使う術者と対象にレベルの差がありすぎると効果がない。また、魔法のスキルレベルが低い場合でもだ」
晃太とビアンカ、ルージュのレベルの差は約450。そして、支援魔法のスキルランクは最低のE。
「もともと支援魔法は大器晩成型の魔法でな。使い手が少ないのではなく、使いこなせない者が多い。もちろんこの支援魔法の有用性は、ある程度になった冒険者は理解しているがな。スキルレベルが上がりにくいために、ほとんどの者が途中で挫折する。だからあまり日の目を見ない魔法だ。中には支援魔法に対していい感情を持たない者がいる。大した効果の出ない魔法だと言われ、使いこなせない者にとって、隠したいスキルになっている」
ふむふむ。
ん? あれ? 確か何度か晃太に支援してもらったら効果あったのに。
「何故、スキルレベルが低いのに、効果があったか疑問のようだな」
「はい」
見透かされているようだ。まあ、神様だし、それくらいできるか。
「では、どうやって支援しているか、姉に説明してやれ」
「はい。姉ちゃん、ステータスあるやん?」
「あるね」
「わいな、支援をかける時に、例えば力が50アップ、みたいな感じでしようとよ」
「ああ、ゲームとかでよくあるね」
もともとの力が50なら、支援で+50で合計100みたいな感じね。
「オルクの巣の時、ノワールのスピードをわいが上げれる限界値まで上げたんよ」
「なるほど。それで走るスピードが上がったわけね」
「理解が早いな。この世界の支援魔法を使える者は、そこに考え付かずに挫折することが多い。具体的にどれくらい数値を上げられるか、自分の保有魔力、魔法操作能力等を考慮できるかが、分かれ道だ。お前の場合、前の世界の知識と、自己鑑定でどれくらいの数値か予想できるからスキルレベルが低くてもピンポイントに支援できるんだ」
リンゴジュースをごくり。あ、なくなった、私はそっと追加する。
「で、この支援魔法の縛りの一つに、レベルの差がありすぎると効果がない。かける相手が自身より低いレベルなら、何の問題もないが。自身より高い場合、Eランクなら自身のレベルより100以内でないと効果がない。Dランクで250、Cランクになれば400以内だな。Cランクになれば、そこのフォレストガーディアンウルフとクリムゾンジャガーに多少の支援はできるはずだ。支援魔法のスキルレベルだけを上げるとバランスが悪いから、お前自身のレベルも上げる必要がある」
「どうやったらランクが上がります?」
問題はそこだ。
「今の調子だと、Dになるのに10年、いや15年だな」
「「15年ッ」」
かかりすぎッ。思わずハモる。
「あの、もうちょっとどうにかなりませんか?」
晃太が聞いている。
「今の調子なら15年だ。いいか、支援魔法って言うのはな、支援した相手が強い魔物を倒せば上がるような仕組みではない。どれだけの数、支援して、その影響でどれだけ守り、倒せたか、だ。よく考えろ。やり方はたくさんあるからな」
なんか、やな予感がしてきたけど。
「そうだ。お前達にはいろいろ供えてもらっているからな。これをやろう」
ぱちん、と時空神様が指を鳴らす。
何々? よくわからないけど。
隣の晃太が、びくり、として左右を見ている。
「新しいスキル、マッピングだ」
「「マッピング?」」
「文字通り、ダンジョンの情報等を地図化する能力だ。見ただけの情報だけで図面にしやすくなる。頭の中でも図面化できるし、かなり使い勝手がいい。ただ、地図を読めないと使えない」
はい、私には、使えないスキルやね。
地図、読めんもん。
マッピングのスキルは、空間認識力のある人なら、後発的に得る事ができるスキルと。
「まずは使ってみろ」
「あ、ありがとうございます」
時空神様が立ち上がる。
あ、お帰りの時間だ。
「時空神様、これ、どうぞ」
私はお持ち帰り用にまとめた袋を差し出す。
「お菓子と新しいクレヨンとお絵かき帳です」
「ああ、ありがとう。ちび達が喜ぶ」
時空神様は、お土産の袋を持ち、消えていった。
「なあ、晃太」
「なんね?」
「あんた、ちょっとチート化しとらんね?」
「そうかね?」
てってれってー
【時空神 降臨確認 ボーナスポイント10000 追加されます】
身支度を整える。
いつもなら、パジャマでお祈りしているが、本日は時空神様に、来ていただく予定なので着替えまで済ませる。私達の朝御飯は、時空神様が帰った後に食べる事に。
ビアンカとルージュも起きて、お座りして待っている。5匹はまだおねむ中。
お持ち帰り用に、もへじ生活の個包装のお菓子やクレヨン、お絵かき帳も準備オッケー。
JOY-Pのボリュームモーニングもばっちり。飲み物ばっちり。
「よし。時空神様、スキルについて教えてください」
晃太と並んでお祈り。
振り返ると来てくれていた、黒髪イッケメンの時空神様が。
「おはよう」
「おはようございます時空神様、来てくださってありがとうございます。どうぞ、朝御飯です」
どうぞ、とボリュームモーニングを進める。
「悪いないつも」
時空神様はもりもりボリュームモーニングを平らげる。以前焼き肉の時かなり食べたから、足りるかな? と思っていたら、やはり足りなかった。ピザトーストも追加する。晃太はグラスにジュースを、失くならないように注ぐ。神様の世界の食事は基本的に質素らしいので、私達のお供えはご馳走だと。
「時空神様、もう1枚ピザトーストを」
「ありがとう、頂こう」
タップ。
そのピザトーストも綺麗になくなる。
落ち着いた時空神様がリンゴジュースを1口。
「ご馳走になったな。さて、支援魔法のスキルに関してだったな?」
「はい」
「支援魔法はな。スキルレベルが上がりにくい魔法の代表で」
支援魔法。
その名の通り、かけた相手の力を増強したり、素早さを上げたりする魔法だ。属性は基本は7つ。火、水、土、風、光、闇、無。スキルレベルが上がれば、氷、雷が後発的に覚醒する。
「火魔法の支援は、味方の物理攻撃力を増やし、火魔法の火力を上げ、補助をし、火魔法に対する防御力を増やす。そして敵の物理攻撃力を下げ、火魔法の威力を削り、火に対する防御力を下げる」
なるほどなるほど。
「各属性でそれぞれ効果が違う。水魔法は魔力自体を上げ、魔法攻撃力を上げる。もちろん水魔法の威力が一番上がる。風はスピードを上げ、土は物理防御力を上げる。闇は精神を守り、毒などの耐性を上げ、光は体力回復や解毒能力を上げる。無属性だけは、すべての効果があるが、一段低い効果になる。まあ、いろいろできるが、その場その場で対応するのが、支援魔法師だ」
私達が緑の巣でかけてもらったのは、闇の支援魔法だと。
聞いているとかなり細かくてなんだか、難しい。
「例えばだ。そこのフォレストガーディアンウルフが風魔法の戦闘モードで突っ込むとして、何の属性を支援をする?」
「風属性です」
晃太が回答する。
「そうだな。そうすれば戦闘モードにブーストがかかる。だが、この支援魔法にはいろいろ縛りがある」
時空神様がリンゴジュースをごくり。
「支援魔法を使う術者と対象にレベルの差がありすぎると効果がない。また、魔法のスキルレベルが低い場合でもだ」
晃太とビアンカ、ルージュのレベルの差は約450。そして、支援魔法のスキルランクは最低のE。
「もともと支援魔法は大器晩成型の魔法でな。使い手が少ないのではなく、使いこなせない者が多い。もちろんこの支援魔法の有用性は、ある程度になった冒険者は理解しているがな。スキルレベルが上がりにくいために、ほとんどの者が途中で挫折する。だからあまり日の目を見ない魔法だ。中には支援魔法に対していい感情を持たない者がいる。大した効果の出ない魔法だと言われ、使いこなせない者にとって、隠したいスキルになっている」
ふむふむ。
ん? あれ? 確か何度か晃太に支援してもらったら効果あったのに。
「何故、スキルレベルが低いのに、効果があったか疑問のようだな」
「はい」
見透かされているようだ。まあ、神様だし、それくらいできるか。
「では、どうやって支援しているか、姉に説明してやれ」
「はい。姉ちゃん、ステータスあるやん?」
「あるね」
「わいな、支援をかける時に、例えば力が50アップ、みたいな感じでしようとよ」
「ああ、ゲームとかでよくあるね」
もともとの力が50なら、支援で+50で合計100みたいな感じね。
「オルクの巣の時、ノワールのスピードをわいが上げれる限界値まで上げたんよ」
「なるほど。それで走るスピードが上がったわけね」
「理解が早いな。この世界の支援魔法を使える者は、そこに考え付かずに挫折することが多い。具体的にどれくらい数値を上げられるか、自分の保有魔力、魔法操作能力等を考慮できるかが、分かれ道だ。お前の場合、前の世界の知識と、自己鑑定でどれくらいの数値か予想できるからスキルレベルが低くてもピンポイントに支援できるんだ」
リンゴジュースをごくり。あ、なくなった、私はそっと追加する。
「で、この支援魔法の縛りの一つに、レベルの差がありすぎると効果がない。かける相手が自身より低いレベルなら、何の問題もないが。自身より高い場合、Eランクなら自身のレベルより100以内でないと効果がない。Dランクで250、Cランクになれば400以内だな。Cランクになれば、そこのフォレストガーディアンウルフとクリムゾンジャガーに多少の支援はできるはずだ。支援魔法のスキルレベルだけを上げるとバランスが悪いから、お前自身のレベルも上げる必要がある」
「どうやったらランクが上がります?」
問題はそこだ。
「今の調子だと、Dになるのに10年、いや15年だな」
「「15年ッ」」
かかりすぎッ。思わずハモる。
「あの、もうちょっとどうにかなりませんか?」
晃太が聞いている。
「今の調子なら15年だ。いいか、支援魔法って言うのはな、支援した相手が強い魔物を倒せば上がるような仕組みではない。どれだけの数、支援して、その影響でどれだけ守り、倒せたか、だ。よく考えろ。やり方はたくさんあるからな」
なんか、やな予感がしてきたけど。
「そうだ。お前達にはいろいろ供えてもらっているからな。これをやろう」
ぱちん、と時空神様が指を鳴らす。
何々? よくわからないけど。
隣の晃太が、びくり、として左右を見ている。
「新しいスキル、マッピングだ」
「「マッピング?」」
「文字通り、ダンジョンの情報等を地図化する能力だ。見ただけの情報だけで図面にしやすくなる。頭の中でも図面化できるし、かなり使い勝手がいい。ただ、地図を読めないと使えない」
はい、私には、使えないスキルやね。
地図、読めんもん。
マッピングのスキルは、空間認識力のある人なら、後発的に得る事ができるスキルと。
「まずは使ってみろ」
「あ、ありがとうございます」
時空神様が立ち上がる。
あ、お帰りの時間だ。
「時空神様、これ、どうぞ」
私はお持ち帰り用にまとめた袋を差し出す。
「お菓子と新しいクレヨンとお絵かき帳です」
「ああ、ありがとう。ちび達が喜ぶ」
時空神様は、お土産の袋を持ち、消えていった。
「なあ、晃太」
「なんね?」
「あんた、ちょっとチート化しとらんね?」
「そうかね?」
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