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次への⑦
支援魔法のスキルアップに関しては、基本的には保持者の晃太の考えにお任せした。
あれからいろいろ考えているようだ。
時空神様の言い方だと、とにかく数をこなさなくてはならない。なので、常に私、晃太、ノワールには支援を心掛けることになる。
「後、スライム部屋や。元気達にもかけたら、かなり違わん?」
「そうやね」
「元気とコハクは走り回るから、攻撃力と防御力で、ルリ達には防御力メインにするかね」
そんなこんなで数日経過。
結局、ビアンカとルージュの強い希望で3日間延長をした。まあ、母達には数日の延長の可能性があるって言ってあったしね。
37階まで来た。
『ステーキなのですッ』
『ローストビーフになりなさいッ』
ワイバーンがパタパタ落ちてる。
相変わらず、凄かあ。
私達はルームに避難し、ダイニングキッチンからぼや~、と観戦。
「ブヒヒヒンッ」
ノワールが興奮、ダメだって、いくらなんでも空飛ぶ相手に分が悪いと、待機を言われてご不満のようだ。
私はコンロフル回転で、カレーを作っている。ワイバーンのランプ辺りのお肉を使用したカレー。ちゃんと父の鑑定付き、私達は、熱を通すこと。ビアンカとルージュは生でもいいそうだけど。
しかし、大量のお肉だなあ。そうだ、ステーキも乗せてあげよう。ワイバーンのお肉祭りだ。
「晃太、サーロインば出して」
「んー」
カレー+サーロイン祭りは大好評だった。
最後の最後の37階のボス部屋。
ビアンカが開けて、ルージュが光の貴婦人(リュミライトレディ)で光を放ち、飛び込む。ビアンカが風乙女(シルフィリア)で続く。
ちゅどん、どかん、ちゅどん、どかん。
相変わらず、凄かあ。
『終わったのです』
「お疲れさん、晃太お茶ば。なんやったね?」
『動く鎧(リビングアーマー)よ。今回はライダー系ね』
「ライダー?」
変身したの? とうっ、て。
『動く鎧(リビングアーマー)は人型だけではないのよ。ウルフ型、ジャガー型、馬型、サイ型なんかあるの。今回は馬型で突撃してきたわ。馬型は5匹だけだったけど。私達の敵ではないわ』
動く鎧が馬に乗って突撃って。想像したら恐ろしい。本当に軍隊ダンジョンだなあ。
もし、これが、普通に地上でみたら、軍隊にみえるだろう。
それが、敵ではないわって。
………………考えないようにしよう。
ビアンカやルージュより強いのおる。
ほら、フォレストガーディアンウルフお母さんとか、お兄さんとか、彼女さんとか。皇帝竜(カイザードラゴン)の主様とかね。
気をとりなおし、ボス部屋を覗く。
おびただしい数の武器が転がってる。
晃太と手分けして拾い集めた。今回は馬型のリビングアーマーだったせいか、鞍や馬具、蹄鉄が出てきた。
「晃太、いくつ?」
「えっとなあ。ロングソードが20、槍が16、ハルバートが6、メイスが34、斧が18、ナイフが49、盾が13、鞍が3、馬具類がいろいろ16、蹄鉄が8、魔石が150、ちょっと大きい魔石が25、大きい魔石が5」
凄か数。
最後の〆に出てきた宝箱。
ルージュがチェックして、罠があり。
『ちょっと待ってね。はい、大丈夫よ』
「ありがとう、晃太、どうぞ」
「ん」
ワクワク。
中にはビロードの箱が3つ。ペンダントサイズが1つと、平べったいサイズが2つ。
まずはペンダントサイズを開ける。小さな水晶のような石が下がったペンダント。
「魔力は?」
『感じるわ』
「なら、お父さんの鑑定待ちやね」
次に晃太が平べったい箱を開ける。
緑色の宝石、多分エメラルドとダイヤモンドのイヤリング、ネックレス、髪飾りだ。魔力はなし、買い取りやな。
最後の箱には、指輪が6つとシンプルなブレスレットが並ぶ。
「魔力は?」
『感じるわ』
「鑑定まちやね」
しかし、今回はマジックアイテムが多いなあ。
マジックバッグと予想される革のポーチはなんと10個もあるし、魔法の水筒も、ビールケース3個分72本もある。魔力を感じるという指輪等のアクセサリーも結構あるし。
すべてのドロップ品と、宝箱の中身を晃太のアイテムボックスに。
「さ、帰ろうか」
「そやな」
出てきた脱出用魔法陣に全員で乗る。元気のリードは晃太、コハクのリードは私が持つ。
『いいのですか?』
ビアンカが全員いるのを確認し、魔力を流した。
景色が変わる。
10日振りの外だ。
さて、まずはギルドかな? なんて思っていると。
『ユイ、マーファにいた雄達よ』
ルージュが注意してきた。
「雄って、ああ、そうか」
ここはスカイランだ。ここにいるマーファの人ってなると。
「「ミズサワさーん」」
手を振って駆け寄って来たのは、マアデン君とハジェル君だ。
後ろにはロッシュさん、シュタインさん、ラーヴさんがいる。
「お久し振りです、皆さん」
「「お久し振りですっ」」
元気やあ。
「わんわんっ」
うん、うちの元気がハジェル君のポケットに食らいつく。
「もう、やめんね元気、ごめんねハジェル君」
「いいっす。元気君変わらないっすね、あ、変わらないですね」
言い直している。元気は次にシュタインさんに飛びかかっている。リードを持った晃太が引き摺られていく。シュタインさんは、ちょっと驚いていたが、満面の笑みでもふもふ。
「元気君、大きくなったね」
撫でてくれるシュタインさんを、元気がペロペロ。
確かに元気、ちょっと大きくなったかな? 秋田犬でも大型秋田犬かな?
「ミズサワさん、お久し振りです。やっぱり、ミズサワさん達が先にスカイランに到着しましたね」
「ノワールが早いので」
ロッシュさんも挨拶してきた。コハクがロッシュさんの足にすりすりしている。
「皆さん、今、スカイランに?」
「一昨日です。今日、いろいろ調達して明日から軍隊ダンジョンにいく予定です」
「そうですか、お気をつけてくださいね。あ、魔法の水筒いります? たくさんあるので良かったら」
晃太がアイテムボックスに手を入れて探す。
「か、買い取りに出した方がいいんじゃないです? ミズサワさん達の功績になりませんよ」
「はあ、でも72本もあるし」
ロッシュさんの顔が停止する。強面が停止する。
「な、ななじゅう…………」
呟いて、強面の顔が再起動。
「ありがとうございますミズサワさん。実は一本あるんです。なので、お気持ちだけで十分です」
「そうなんですね」
なんて話していると、ルージュが少し低い唸り声を上げる。
『ユイ、妙な連中がいるわ、注意して』
「え?」
妙な連中? なにそれ?
ただ、低い唸り声を上げたので、ロッシュさんが後退り。
「あっ、元気っ」
リードを持っていた晃太が声を上げる。シュタインさんに撫でられていた元気が突然走り出す。リードを接続していた金具が、割れている。
いくらまだ生後半年とは言え、元気のサイズは秋田犬。しかもパワーは半端ないし、とにかくやんちゃ。飛びかかれたら転倒必須、高齢者なんか、骨折ものや。
私は血の気が引いて、追いかけようとする前に、ビアンカが素早く元気の前に。ああ、良かった、元気が止まる。回りはドン引きしてるけど。
『元気、人型がたくさんいるところでいきなり走ったらダメなのです。お前はまだ、力の使い方がわかっていないのですから、誰かにぶつかったりでもしたら、ケガをさせてしまうのですよ』
「わんわんっ」
本当にわかっているのかね元気君や。コハクはじっとそれを見ている。もちろんラーヴさんに撫でられていたルリやクリス、私にぴったりくっついているヒスイもだ。
まあ、大事にならんで良かった。
胸を撫で下ろす。
『ビアンカッ』
『わかっているのです』
ルージュとビアンカが、何やら分からないコンタクトを取っている。
「躾のなっていない従魔めッ」
見た感じ、まだ、若い子、格好からして冒険者みたいな子供が、ビアンカと元気に向かって剣を振り上げていた。
あれからいろいろ考えているようだ。
時空神様の言い方だと、とにかく数をこなさなくてはならない。なので、常に私、晃太、ノワールには支援を心掛けることになる。
「後、スライム部屋や。元気達にもかけたら、かなり違わん?」
「そうやね」
「元気とコハクは走り回るから、攻撃力と防御力で、ルリ達には防御力メインにするかね」
そんなこんなで数日経過。
結局、ビアンカとルージュの強い希望で3日間延長をした。まあ、母達には数日の延長の可能性があるって言ってあったしね。
37階まで来た。
『ステーキなのですッ』
『ローストビーフになりなさいッ』
ワイバーンがパタパタ落ちてる。
相変わらず、凄かあ。
私達はルームに避難し、ダイニングキッチンからぼや~、と観戦。
「ブヒヒヒンッ」
ノワールが興奮、ダメだって、いくらなんでも空飛ぶ相手に分が悪いと、待機を言われてご不満のようだ。
私はコンロフル回転で、カレーを作っている。ワイバーンのランプ辺りのお肉を使用したカレー。ちゃんと父の鑑定付き、私達は、熱を通すこと。ビアンカとルージュは生でもいいそうだけど。
しかし、大量のお肉だなあ。そうだ、ステーキも乗せてあげよう。ワイバーンのお肉祭りだ。
「晃太、サーロインば出して」
「んー」
カレー+サーロイン祭りは大好評だった。
最後の最後の37階のボス部屋。
ビアンカが開けて、ルージュが光の貴婦人(リュミライトレディ)で光を放ち、飛び込む。ビアンカが風乙女(シルフィリア)で続く。
ちゅどん、どかん、ちゅどん、どかん。
相変わらず、凄かあ。
『終わったのです』
「お疲れさん、晃太お茶ば。なんやったね?」
『動く鎧(リビングアーマー)よ。今回はライダー系ね』
「ライダー?」
変身したの? とうっ、て。
『動く鎧(リビングアーマー)は人型だけではないのよ。ウルフ型、ジャガー型、馬型、サイ型なんかあるの。今回は馬型で突撃してきたわ。馬型は5匹だけだったけど。私達の敵ではないわ』
動く鎧が馬に乗って突撃って。想像したら恐ろしい。本当に軍隊ダンジョンだなあ。
もし、これが、普通に地上でみたら、軍隊にみえるだろう。
それが、敵ではないわって。
………………考えないようにしよう。
ビアンカやルージュより強いのおる。
ほら、フォレストガーディアンウルフお母さんとか、お兄さんとか、彼女さんとか。皇帝竜(カイザードラゴン)の主様とかね。
気をとりなおし、ボス部屋を覗く。
おびただしい数の武器が転がってる。
晃太と手分けして拾い集めた。今回は馬型のリビングアーマーだったせいか、鞍や馬具、蹄鉄が出てきた。
「晃太、いくつ?」
「えっとなあ。ロングソードが20、槍が16、ハルバートが6、メイスが34、斧が18、ナイフが49、盾が13、鞍が3、馬具類がいろいろ16、蹄鉄が8、魔石が150、ちょっと大きい魔石が25、大きい魔石が5」
凄か数。
最後の〆に出てきた宝箱。
ルージュがチェックして、罠があり。
『ちょっと待ってね。はい、大丈夫よ』
「ありがとう、晃太、どうぞ」
「ん」
ワクワク。
中にはビロードの箱が3つ。ペンダントサイズが1つと、平べったいサイズが2つ。
まずはペンダントサイズを開ける。小さな水晶のような石が下がったペンダント。
「魔力は?」
『感じるわ』
「なら、お父さんの鑑定待ちやね」
次に晃太が平べったい箱を開ける。
緑色の宝石、多分エメラルドとダイヤモンドのイヤリング、ネックレス、髪飾りだ。魔力はなし、買い取りやな。
最後の箱には、指輪が6つとシンプルなブレスレットが並ぶ。
「魔力は?」
『感じるわ』
「鑑定まちやね」
しかし、今回はマジックアイテムが多いなあ。
マジックバッグと予想される革のポーチはなんと10個もあるし、魔法の水筒も、ビールケース3個分72本もある。魔力を感じるという指輪等のアクセサリーも結構あるし。
すべてのドロップ品と、宝箱の中身を晃太のアイテムボックスに。
「さ、帰ろうか」
「そやな」
出てきた脱出用魔法陣に全員で乗る。元気のリードは晃太、コハクのリードは私が持つ。
『いいのですか?』
ビアンカが全員いるのを確認し、魔力を流した。
景色が変わる。
10日振りの外だ。
さて、まずはギルドかな? なんて思っていると。
『ユイ、マーファにいた雄達よ』
ルージュが注意してきた。
「雄って、ああ、そうか」
ここはスカイランだ。ここにいるマーファの人ってなると。
「「ミズサワさーん」」
手を振って駆け寄って来たのは、マアデン君とハジェル君だ。
後ろにはロッシュさん、シュタインさん、ラーヴさんがいる。
「お久し振りです、皆さん」
「「お久し振りですっ」」
元気やあ。
「わんわんっ」
うん、うちの元気がハジェル君のポケットに食らいつく。
「もう、やめんね元気、ごめんねハジェル君」
「いいっす。元気君変わらないっすね、あ、変わらないですね」
言い直している。元気は次にシュタインさんに飛びかかっている。リードを持った晃太が引き摺られていく。シュタインさんは、ちょっと驚いていたが、満面の笑みでもふもふ。
「元気君、大きくなったね」
撫でてくれるシュタインさんを、元気がペロペロ。
確かに元気、ちょっと大きくなったかな? 秋田犬でも大型秋田犬かな?
「ミズサワさん、お久し振りです。やっぱり、ミズサワさん達が先にスカイランに到着しましたね」
「ノワールが早いので」
ロッシュさんも挨拶してきた。コハクがロッシュさんの足にすりすりしている。
「皆さん、今、スカイランに?」
「一昨日です。今日、いろいろ調達して明日から軍隊ダンジョンにいく予定です」
「そうですか、お気をつけてくださいね。あ、魔法の水筒いります? たくさんあるので良かったら」
晃太がアイテムボックスに手を入れて探す。
「か、買い取りに出した方がいいんじゃないです? ミズサワさん達の功績になりませんよ」
「はあ、でも72本もあるし」
ロッシュさんの顔が停止する。強面が停止する。
「な、ななじゅう…………」
呟いて、強面の顔が再起動。
「ありがとうございますミズサワさん。実は一本あるんです。なので、お気持ちだけで十分です」
「そうなんですね」
なんて話していると、ルージュが少し低い唸り声を上げる。
『ユイ、妙な連中がいるわ、注意して』
「え?」
妙な連中? なにそれ?
ただ、低い唸り声を上げたので、ロッシュさんが後退り。
「あっ、元気っ」
リードを持っていた晃太が声を上げる。シュタインさんに撫でられていた元気が突然走り出す。リードを接続していた金具が、割れている。
いくらまだ生後半年とは言え、元気のサイズは秋田犬。しかもパワーは半端ないし、とにかくやんちゃ。飛びかかれたら転倒必須、高齢者なんか、骨折ものや。
私は血の気が引いて、追いかけようとする前に、ビアンカが素早く元気の前に。ああ、良かった、元気が止まる。回りはドン引きしてるけど。
『元気、人型がたくさんいるところでいきなり走ったらダメなのです。お前はまだ、力の使い方がわかっていないのですから、誰かにぶつかったりでもしたら、ケガをさせてしまうのですよ』
「わんわんっ」
本当にわかっているのかね元気君や。コハクはじっとそれを見ている。もちろんラーヴさんに撫でられていたルリやクリス、私にぴったりくっついているヒスイもだ。
まあ、大事にならんで良かった。
胸を撫で下ろす。
『ビアンカッ』
『わかっているのです』
ルージュとビアンカが、何やら分からないコンタクトを取っている。
「躾のなっていない従魔めッ」
見た感じ、まだ、若い子、格好からして冒険者みたいな子供が、ビアンカと元気に向かって剣を振り上げていた。
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