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再び、首都へ③
次の日、ブエルさんがベテランそうな赤騎士団さんと来てくれた。
朝早いので仔達はおねむの為にお留守番。チュアンさんとマデリーンさん、テオ君とエマちゃんが残ってくれる。ゲストハウスの台所で、ルームを開けっ放しにして、母にヘルプに来てもらう。出る際にはルージュの魔法のカーテン、よし、ばっちり。
『ユイ、今日はエビ? エビかしら?』
「ブヒヒンッ」
『あの甘いとうもろこしがいいって言っているのです』
「はいはい。あるとよかね」
稼ぎ頭と食い頭達はウズウズ。あの高いとうもろこし、ノワールが気に入ってあれだけ買ったのに、もうない。
「ノワール、時期的にとうもろこしはないかもしれんよ」
晃太が残念なお知らせをする。
「ブヒヒン………………」
ノワールの哀愁攻撃が始まる。
「くっ、あのブエルさん、甘いとうもろこしはもうないですかね?」
隣にいたブエルさんに聞く。
「ああ、あの甘いのですね。時期がずれてきてますからね。あったとしても以前のようなまでの甘さはないかもしれませんし、数は少ないと思います」
「ないわけではないのなら、探してみます」
「ブヒヒンッ」
『ユイ、食べたいって言っているのです』
『落ち着きなさい、ノワール』
「はいはい。ノワール、大人しく待っとってね。探してみるけん」
「ブヒヒンッ」
ノワールを預けて、マルシェに。
うわあ、賑やか。
「ビアンカ、ルージュ、分かっとるよね?」
『わ、分かっているのです』
『も、勿論よ』
なら、その涎垂れそうな顔はなんやねん。まあ、よかか。前回みたいにうろうろしたり、割り込みしたら問答無用に夕御飯は糖質カットのパン1個と言ってある。
「さてと。晃太、魚の合図で合流ね」
「ん」
晃太にはビアンカとミゲル君、ベテラン赤騎士団が付いてくれる。
私はルージュとホークさんとブエルさんだ。
とうもろこしとあの黒い小玉ねぎないかな? 黒い小玉ねぎは探したけど時期はずれでなかった。
「先週くらいまでならあったんだけどね」
「そうですか」
あの黒い小玉ねぎを買った屋台のおかみさんが、私を覚えていてくれた。私ではない、ルージュを覚えているだけ。
「他の夏野菜はまだあると思うけど。この豆は如何ですか? スープや煮込みにすると柔らかくて、栄養満点ですよ」
「では、いただきます」
みた感じ、ひよこ豆みたい。だけど豆はいいはず。仔達にも、母の料理を待つ子供達にも。
大量購入し、ニコニコしたおかみさんに見送られる。
次にみっちり詰まった感のある白パン、玉ねぎ、カボチャ、じゃがいも購入。
今日のお昼は、この白パンでサンドイッチだね。
カンカンカン
あ、魚の合図だ。
晃太達と合流。
「とうもろこしあった?」
「あったけど、50本や、あの時までの甘さはないかもって言われたよ」
「仕方なかね」
ブエルさんが先頭で、前回もお世話になった屋台に到着。
「あらあら、いらっしゃい。待ってましたよ。今日あの翠の目のお嬢ちゃんは?」
ヒスイのことね。ここのご夫婦、揃って猫派みたいだし。
「まだ寝てて、お留守番です」
「あらら、残念」
変わり無さそうなおかみさん。
ルージュが私の後ろから出てくると、まあ、美人さんと大好評。鼻がぐーん、と伸びる。
「さあ、どうぞ見てください。うちの旦那が今日仕留めました」
圧巻。
ずらりと並ぶ魚達。デカかあ、黒い鱗のこれは、鰤、みたいな。
「クレイバンオだよ。脂が乗ってて美味しいよ、さっぱり塩焼きがおすすめだね」
ほうほう。緑っぽいラインが入っているのは? うん、ぷりぷりしてる。鯖みたい。
「で、こっちが、アクダルマッカレルだよ。こっちもシンプルに塩焼きだね」
「全部ください」
「毎度ありっ、さ、あんた仕事だよ」
捌いてもらう間に、他の屋台も覗く。鯵や鮭もあった。鯵はまんまに鯵。鮭はレーヌサーモン。青みがかった牡蠣もある。ブルーオイスターだと。うん、フライや、ミックスフライや。ぐふふ。ぐふふふん。ルージュ大好きエビも購入。
『ユイ、ユイ、今日はなんなのです?』
『エビはないの?』
「はいはい」
ふんが、ふんが、いいながら鼻面押し付けてくるビアンカとルージュを押し返す。
手数料かかるけど、牡蠣は殻剥きをしてもらう。
私が支払いし、晃太がアイテムボックスに入れる。
お惣菜の屋台も覗く。あははん、いい匂い。
あのクレイ鱒と野菜炒めの屋台には、レーヌサーモンが野菜炒めになってた。
「あ、いらっしゃいテイマーさん」
笑顔炸裂商売人。
出来るだけ購入する。よし、さっきの白パンに挟んで食べよう。それからブルーオイスターのジャン焼きも見つける。くわあ、いい香り。
「姉ちゃん、酒の宛や」
「はいはい。ください」
「ありがとうございますっ」
それから、ピタパンサンドのお店にも行く。そこの亭主さんは変わらず。
「中身はツナですか?」
「はい、この時期はレッドツナですよ。ブラックツナより小型で安価ですが、赤身が美味しいんです」
「なるほど。全部頂けます?」
「ありがとうございますっ」
ビアンカとルージュが一口と合唱するので、1つだけね。
捌かれたクレイバンオとアクダルマッカレルを受け取り、ゲストハウスに戻った。
その日の夕御飯は、魚介類のフライだ。
母の指揮で総出で準備しました。
鯵フライ、鯵フライ、鯵フライ。私、大好き鯵フライ。タルタルソースも作ったし。私はタルタルソース派なんだよね。
ブルーオイスターもレーヌサーモンもからっと揚がる。刺身好きの父と晃太の為に、刺身も準備して、と。ロブスターは半分にして、オーブン焼きにして。
父も帰って来て、いざ、フライ、フライの夕御飯。
『熱いのですーっ』
『熱いわっ』
ビアンカとルージュに出すと、直ぐにがっついて熱いと連呼する。
『肉とは違うけど、美味しいのですっ』
『そうね。前に食べたのとは違うけど美味しいわ、この冷たい白いのもいいわね。エビも美味しいわ』
『『おかわり』』
「はいはい」
ノワールと仔達のご飯も準備して、と。がつがつ食べてる。
今日はアルコールオッケーにした。
私は缶チューハイ、両親とホークさん、ミゲル君はビール、晃太とチュアンさんは日本酒、マデリーンさんは白ワイン、エマちゃんとテオ君はお茶。
「「「「「「頂きます」」」」」」
まずは鯵フライ、タルタルソースつけて、ぱくりっ。
あ、あっつうっ。
鯵や、鯵フライや、あっつうっ。タルタルソース、うまあっ。あっつうっ。缶チューハイ、ぐびり。次はブルーオイスターを、ぱくん、激あっつうっ。あつつつ、火傷したーっ。
猫舌の晃太は最初の一口で悶絶。両親はオイスター以外を慎重に食べてる。
鷹の目の皆さんにも大好評だ。
「サクサクして旨いな」
「ああ、このタルタルソースも絶品だ」
「このオイスター、とってもジューシーで美味しいわ」
「ああっ、ビールが進むっ」
「美味しいっ、あ、テオ、タルタルソース取って」
「はぐっ、ほい、はぐっ」
『ユイ、足りないのです』
『エビがいいわ』
「わんわんっ」
「にゃーっ」
『ねえね、おかわり~』
『るりもるりも~』
『くりちゅもたべるゅ~』
「はいはい、ちょっと待ってん」
あれだけ大量に作ったのに、綺麗になくなったよ。
また、買いにいかんとね。
朝早いので仔達はおねむの為にお留守番。チュアンさんとマデリーンさん、テオ君とエマちゃんが残ってくれる。ゲストハウスの台所で、ルームを開けっ放しにして、母にヘルプに来てもらう。出る際にはルージュの魔法のカーテン、よし、ばっちり。
『ユイ、今日はエビ? エビかしら?』
「ブヒヒンッ」
『あの甘いとうもろこしがいいって言っているのです』
「はいはい。あるとよかね」
稼ぎ頭と食い頭達はウズウズ。あの高いとうもろこし、ノワールが気に入ってあれだけ買ったのに、もうない。
「ノワール、時期的にとうもろこしはないかもしれんよ」
晃太が残念なお知らせをする。
「ブヒヒン………………」
ノワールの哀愁攻撃が始まる。
「くっ、あのブエルさん、甘いとうもろこしはもうないですかね?」
隣にいたブエルさんに聞く。
「ああ、あの甘いのですね。時期がずれてきてますからね。あったとしても以前のようなまでの甘さはないかもしれませんし、数は少ないと思います」
「ないわけではないのなら、探してみます」
「ブヒヒンッ」
『ユイ、食べたいって言っているのです』
『落ち着きなさい、ノワール』
「はいはい。ノワール、大人しく待っとってね。探してみるけん」
「ブヒヒンッ」
ノワールを預けて、マルシェに。
うわあ、賑やか。
「ビアンカ、ルージュ、分かっとるよね?」
『わ、分かっているのです』
『も、勿論よ』
なら、その涎垂れそうな顔はなんやねん。まあ、よかか。前回みたいにうろうろしたり、割り込みしたら問答無用に夕御飯は糖質カットのパン1個と言ってある。
「さてと。晃太、魚の合図で合流ね」
「ん」
晃太にはビアンカとミゲル君、ベテラン赤騎士団が付いてくれる。
私はルージュとホークさんとブエルさんだ。
とうもろこしとあの黒い小玉ねぎないかな? 黒い小玉ねぎは探したけど時期はずれでなかった。
「先週くらいまでならあったんだけどね」
「そうですか」
あの黒い小玉ねぎを買った屋台のおかみさんが、私を覚えていてくれた。私ではない、ルージュを覚えているだけ。
「他の夏野菜はまだあると思うけど。この豆は如何ですか? スープや煮込みにすると柔らかくて、栄養満点ですよ」
「では、いただきます」
みた感じ、ひよこ豆みたい。だけど豆はいいはず。仔達にも、母の料理を待つ子供達にも。
大量購入し、ニコニコしたおかみさんに見送られる。
次にみっちり詰まった感のある白パン、玉ねぎ、カボチャ、じゃがいも購入。
今日のお昼は、この白パンでサンドイッチだね。
カンカンカン
あ、魚の合図だ。
晃太達と合流。
「とうもろこしあった?」
「あったけど、50本や、あの時までの甘さはないかもって言われたよ」
「仕方なかね」
ブエルさんが先頭で、前回もお世話になった屋台に到着。
「あらあら、いらっしゃい。待ってましたよ。今日あの翠の目のお嬢ちゃんは?」
ヒスイのことね。ここのご夫婦、揃って猫派みたいだし。
「まだ寝てて、お留守番です」
「あらら、残念」
変わり無さそうなおかみさん。
ルージュが私の後ろから出てくると、まあ、美人さんと大好評。鼻がぐーん、と伸びる。
「さあ、どうぞ見てください。うちの旦那が今日仕留めました」
圧巻。
ずらりと並ぶ魚達。デカかあ、黒い鱗のこれは、鰤、みたいな。
「クレイバンオだよ。脂が乗ってて美味しいよ、さっぱり塩焼きがおすすめだね」
ほうほう。緑っぽいラインが入っているのは? うん、ぷりぷりしてる。鯖みたい。
「で、こっちが、アクダルマッカレルだよ。こっちもシンプルに塩焼きだね」
「全部ください」
「毎度ありっ、さ、あんた仕事だよ」
捌いてもらう間に、他の屋台も覗く。鯵や鮭もあった。鯵はまんまに鯵。鮭はレーヌサーモン。青みがかった牡蠣もある。ブルーオイスターだと。うん、フライや、ミックスフライや。ぐふふ。ぐふふふん。ルージュ大好きエビも購入。
『ユイ、ユイ、今日はなんなのです?』
『エビはないの?』
「はいはい」
ふんが、ふんが、いいながら鼻面押し付けてくるビアンカとルージュを押し返す。
手数料かかるけど、牡蠣は殻剥きをしてもらう。
私が支払いし、晃太がアイテムボックスに入れる。
お惣菜の屋台も覗く。あははん、いい匂い。
あのクレイ鱒と野菜炒めの屋台には、レーヌサーモンが野菜炒めになってた。
「あ、いらっしゃいテイマーさん」
笑顔炸裂商売人。
出来るだけ購入する。よし、さっきの白パンに挟んで食べよう。それからブルーオイスターのジャン焼きも見つける。くわあ、いい香り。
「姉ちゃん、酒の宛や」
「はいはい。ください」
「ありがとうございますっ」
それから、ピタパンサンドのお店にも行く。そこの亭主さんは変わらず。
「中身はツナですか?」
「はい、この時期はレッドツナですよ。ブラックツナより小型で安価ですが、赤身が美味しいんです」
「なるほど。全部頂けます?」
「ありがとうございますっ」
ビアンカとルージュが一口と合唱するので、1つだけね。
捌かれたクレイバンオとアクダルマッカレルを受け取り、ゲストハウスに戻った。
その日の夕御飯は、魚介類のフライだ。
母の指揮で総出で準備しました。
鯵フライ、鯵フライ、鯵フライ。私、大好き鯵フライ。タルタルソースも作ったし。私はタルタルソース派なんだよね。
ブルーオイスターもレーヌサーモンもからっと揚がる。刺身好きの父と晃太の為に、刺身も準備して、と。ロブスターは半分にして、オーブン焼きにして。
父も帰って来て、いざ、フライ、フライの夕御飯。
『熱いのですーっ』
『熱いわっ』
ビアンカとルージュに出すと、直ぐにがっついて熱いと連呼する。
『肉とは違うけど、美味しいのですっ』
『そうね。前に食べたのとは違うけど美味しいわ、この冷たい白いのもいいわね。エビも美味しいわ』
『『おかわり』』
「はいはい」
ノワールと仔達のご飯も準備して、と。がつがつ食べてる。
今日はアルコールオッケーにした。
私は缶チューハイ、両親とホークさん、ミゲル君はビール、晃太とチュアンさんは日本酒、マデリーンさんは白ワイン、エマちゃんとテオ君はお茶。
「「「「「「頂きます」」」」」」
まずは鯵フライ、タルタルソースつけて、ぱくりっ。
あ、あっつうっ。
鯵や、鯵フライや、あっつうっ。タルタルソース、うまあっ。あっつうっ。缶チューハイ、ぐびり。次はブルーオイスターを、ぱくん、激あっつうっ。あつつつ、火傷したーっ。
猫舌の晃太は最初の一口で悶絶。両親はオイスター以外を慎重に食べてる。
鷹の目の皆さんにも大好評だ。
「サクサクして旨いな」
「ああ、このタルタルソースも絶品だ」
「このオイスター、とってもジューシーで美味しいわ」
「ああっ、ビールが進むっ」
「美味しいっ、あ、テオ、タルタルソース取って」
「はぐっ、ほい、はぐっ」
『ユイ、足りないのです』
『エビがいいわ』
「わんわんっ」
「にゃーっ」
『ねえね、おかわり~』
『るりもるりも~』
『くりちゅもたべるゅ~』
「はいはい、ちょっと待ってん」
あれだけ大量に作ったのに、綺麗になくなったよ。
また、買いにいかんとね。
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