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合流②
数日後、無事にイシス達と合流。
久しぶりに走ったアリス。体調は問題ないようやね。ある程度進み、周囲に誰もいないのを確認してもらい、サブ・ドアを通り、イシス達の元に。
「イシスー?」
サブ・ドアを出るが、姿がない。どこに行ったんやろ?
「ビアンカ、ルージュ、イシスとオシリス、近くにおらん?」
『こちらにも来ているのです』
『大丈夫よ』
「そうな、良かった」
アレスがアリスにスキンシップをしている。
『妻よ、妻よ、疲れていないか? 我がそばにいるぞっ』
アリスは、あーはいはい、と言いたそう。
頭上に影が指す。見上げるとイシスだ。なんかぶら下げてる。何あれ? 黒っぽいフォルム、オルクかな? ゆっくり着地し、お座りの体勢になる。うん、いつ見ても堂々としている。オシリスは隣に着地。イシスと比較してはいけないが、小柄に見えてしまう。
『ヌシヨ』
「イシスさんや、それは?」
『オークダ』
ファンタジー。でも、イメージ的に、頭はぶたさんだけど、オルクと同じような人型だけど、かなり筋肉隆々だ。
『オークジェネラルダ。食エタモノデハナイガ、魔石ハ要ルノダロウ』
「そうやね、ありがとうイシス。晃太入れて」
「ん」
晃太がオークをアイテムボックスに入れているのを見て、聞いてみる。
「ねえ、オークって巣とか作らんよね?」
人型って、巣を作ることがあるようやし。
『作るのですね』
『作っているでしょうね。これはオークジェネラルだもの。そこそこの数がいるはずよ』
ああ、やっぱり。
オークは魔の森の奥方面に生息し、巣を形成して生活している。人間の生息圏にわざわざ出るような事はしない。なら、わざわざ巣に行かんでもいいかな。
『ソレニハイニナリカケテイル。オソラク、間ヲ置カズ、狂ウハズ』
「あー、この展開ー」
いつものパターン。だけど、ほっておけん。
仕方ない。ホークさんと相談。
「オークの巣に行く事になりそうですが、いいですか?」
「はい、構いません」
よし、許可あり。
「イシス、このオークの巣はそのまま?」
『アア、壊滅サセテクルカ?』
軽いな、元魔境のエリアボス。
「あー、姉ちゃん、わい、支援魔法で試したい事がある」
「そうな。うーん、とにかく巣に行ってみるかね。イシス、場所わかる? 案内してくれる?」
『分カッタ。飛ブト目立ツカラ歩キダ』
「分かった」
サブ・ドアを解除して、ぞろぞろと移動する。イシスが飛べば、直ぐの距離だが、歩くとなるとそうはいかない。おそらく私の歩くペースなら、1週間かかると言われて、ノワールに騎乗して進む事にした。そっちが早いし、近くに他の冒険者の皆さんいれば、このメンツが気がつかないわけないしね。
しっかり餃子の具になって、皮のホークさんに包まる。うん、安心感ー。
4時間程で到着する。う、くさかっ。イシスの案内で覗くと、さっきの黒いオークがわじゃわじゃ。しかし、オルクとあんまり区別がつかん。そっとルームに入ると、ホークさんが違いの説明をしてくれる。オークはオルクより体格が少し大きく、目がつり上がり、耳も尖っていると。確かに、よく見たらオルクの方がまだ人型って感じに見える。それにビール腹。まあ、恐いのは変わらないけどね。
『ねえね~、ひすい、やっつけるの~』
と、早く早くとせっつくように、ヒスイがすりすりしてきた。いや、あの、オークさ。気色悪くない? 強そうやし。
「うーん、ヒスイちゃんや、出来ればねえねの近くに避難してほしいんやけど」
『ぶー』
『ユイ、何を甘いことを』
ルージュが呆れたように言ってくる。
「そうかもしれんけど……………」
『これくらいの巣でどうにもならないわよ。ヒスイだけじゃない。コハクや元気達だっているんだし。私達もいるわ。魔境なら、これくらい当たり前よ』
「そ、そうな。なら、そうなんやね」
きっとルージュが正しいんやろう。だけど、ますます仔達がバトルジャンキー臭してきた。ルームのドアの前では、元気とコハクとホルスの三人衆がそわそわと待ち、以前はボス部屋の前で私をちら、ちら、と不安そうに見ていたルリとクリスもまだかまだかと待っている。
「なら、どうすると? 皆で一斉にかかるん? 晃太がスキルアップしたいみたいやけど」
『そうなのですね』
『アリスの錆び落とししたいけど』
『妻よ、妻よ、我に任せるのだ。我が全て排除してくるのだ』
『だから。アリスの錆び落としなのです』
『もう、黙ってなさい』
結局。
アリスが突っ込んで、奥の方で展開。残りが打ち漏らしがないようにする事になった。私と晃太、鷹の目の皆さんは手前で展開することになる。アリスにはアレスとビアンカが付き、私達にはルージュが着いてくれる。イシス達グリフォン飛行部隊は空から援護してくれると。
水分補給とストレッチ済み。シルフィ達のいる従魔の部屋の柵確認、よし。
そっとルームを出る。
『あくまでアリスが主体なのですよ』
『先走らないのよ』
『しかし~』
ビアンカとルージュが注意しているが、ごねるアレス。アリスが心配なんやろうね。
『モウ、オマエ、ルームニイロ』
なかなかハッキリ言うイシス。
『嫌だ嫌だ~、妻は我が守るのだ~』
ごねごね。
当のアリスは無視。オークの巣を前にしてお座りの体勢に。
その横顔が、静かに引き締まる。
『私は、アーマークイーンウルフ、牙持ちし者達の女王なり』
いつの間にかビアンカが私の側で通訳してくれる。
『光を塗りつぶし闇の力、側に控え、妾の爪を磨げ』
ルージュに通訳が変わるが内容、物騒やな。あ、アリスの足元から真っ黒なラインが浮かび上がり、身体を覆う。まるで鎧のパーツのような模様となる。
『戦闘モード 闇牙娘(ゾルフ・ダークネス)』
アリスがクラウチングスタートで突っ込んでいく。オークが振り返った瞬間、弾き飛ばされていく。あはははん、凄かあ。正に暴走車が走り抜ける。
『サア、行クゾ』
イシスが翼を広げて、飛び上がり、オシリスとホルスが続く。
『待つのだ、妻よーっ』
アレスが飛び出して行く。
『全く、世話が焼けるのです』
ビアンカも続く。
「アップ」
晃太が支援魔法を発動する。いつもなら細かくかけているが、たった一回のみ。ふわり、と暖かくなる。効果はあるみたいや。
『さあ、行くわよ。ノワールは今日は発現系だけよ』
「ブルブルッ」
ノワールは不服そうだけど、ルージュの後に続く。
「わんわんっ」
「がるぅっ」
元気とコハクが飛び出していき、三人娘も続く。
私はフライパンを握りしめた。
久しぶりに走ったアリス。体調は問題ないようやね。ある程度進み、周囲に誰もいないのを確認してもらい、サブ・ドアを通り、イシス達の元に。
「イシスー?」
サブ・ドアを出るが、姿がない。どこに行ったんやろ?
「ビアンカ、ルージュ、イシスとオシリス、近くにおらん?」
『こちらにも来ているのです』
『大丈夫よ』
「そうな、良かった」
アレスがアリスにスキンシップをしている。
『妻よ、妻よ、疲れていないか? 我がそばにいるぞっ』
アリスは、あーはいはい、と言いたそう。
頭上に影が指す。見上げるとイシスだ。なんかぶら下げてる。何あれ? 黒っぽいフォルム、オルクかな? ゆっくり着地し、お座りの体勢になる。うん、いつ見ても堂々としている。オシリスは隣に着地。イシスと比較してはいけないが、小柄に見えてしまう。
『ヌシヨ』
「イシスさんや、それは?」
『オークダ』
ファンタジー。でも、イメージ的に、頭はぶたさんだけど、オルクと同じような人型だけど、かなり筋肉隆々だ。
『オークジェネラルダ。食エタモノデハナイガ、魔石ハ要ルノダロウ』
「そうやね、ありがとうイシス。晃太入れて」
「ん」
晃太がオークをアイテムボックスに入れているのを見て、聞いてみる。
「ねえ、オークって巣とか作らんよね?」
人型って、巣を作ることがあるようやし。
『作るのですね』
『作っているでしょうね。これはオークジェネラルだもの。そこそこの数がいるはずよ』
ああ、やっぱり。
オークは魔の森の奥方面に生息し、巣を形成して生活している。人間の生息圏にわざわざ出るような事はしない。なら、わざわざ巣に行かんでもいいかな。
『ソレニハイニナリカケテイル。オソラク、間ヲ置カズ、狂ウハズ』
「あー、この展開ー」
いつものパターン。だけど、ほっておけん。
仕方ない。ホークさんと相談。
「オークの巣に行く事になりそうですが、いいですか?」
「はい、構いません」
よし、許可あり。
「イシス、このオークの巣はそのまま?」
『アア、壊滅サセテクルカ?』
軽いな、元魔境のエリアボス。
「あー、姉ちゃん、わい、支援魔法で試したい事がある」
「そうな。うーん、とにかく巣に行ってみるかね。イシス、場所わかる? 案内してくれる?」
『分カッタ。飛ブト目立ツカラ歩キダ』
「分かった」
サブ・ドアを解除して、ぞろぞろと移動する。イシスが飛べば、直ぐの距離だが、歩くとなるとそうはいかない。おそらく私の歩くペースなら、1週間かかると言われて、ノワールに騎乗して進む事にした。そっちが早いし、近くに他の冒険者の皆さんいれば、このメンツが気がつかないわけないしね。
しっかり餃子の具になって、皮のホークさんに包まる。うん、安心感ー。
4時間程で到着する。う、くさかっ。イシスの案内で覗くと、さっきの黒いオークがわじゃわじゃ。しかし、オルクとあんまり区別がつかん。そっとルームに入ると、ホークさんが違いの説明をしてくれる。オークはオルクより体格が少し大きく、目がつり上がり、耳も尖っていると。確かに、よく見たらオルクの方がまだ人型って感じに見える。それにビール腹。まあ、恐いのは変わらないけどね。
『ねえね~、ひすい、やっつけるの~』
と、早く早くとせっつくように、ヒスイがすりすりしてきた。いや、あの、オークさ。気色悪くない? 強そうやし。
「うーん、ヒスイちゃんや、出来ればねえねの近くに避難してほしいんやけど」
『ぶー』
『ユイ、何を甘いことを』
ルージュが呆れたように言ってくる。
「そうかもしれんけど……………」
『これくらいの巣でどうにもならないわよ。ヒスイだけじゃない。コハクや元気達だっているんだし。私達もいるわ。魔境なら、これくらい当たり前よ』
「そ、そうな。なら、そうなんやね」
きっとルージュが正しいんやろう。だけど、ますます仔達がバトルジャンキー臭してきた。ルームのドアの前では、元気とコハクとホルスの三人衆がそわそわと待ち、以前はボス部屋の前で私をちら、ちら、と不安そうに見ていたルリとクリスもまだかまだかと待っている。
「なら、どうすると? 皆で一斉にかかるん? 晃太がスキルアップしたいみたいやけど」
『そうなのですね』
『アリスの錆び落とししたいけど』
『妻よ、妻よ、我に任せるのだ。我が全て排除してくるのだ』
『だから。アリスの錆び落としなのです』
『もう、黙ってなさい』
結局。
アリスが突っ込んで、奥の方で展開。残りが打ち漏らしがないようにする事になった。私と晃太、鷹の目の皆さんは手前で展開することになる。アリスにはアレスとビアンカが付き、私達にはルージュが着いてくれる。イシス達グリフォン飛行部隊は空から援護してくれると。
水分補給とストレッチ済み。シルフィ達のいる従魔の部屋の柵確認、よし。
そっとルームを出る。
『あくまでアリスが主体なのですよ』
『先走らないのよ』
『しかし~』
ビアンカとルージュが注意しているが、ごねるアレス。アリスが心配なんやろうね。
『モウ、オマエ、ルームニイロ』
なかなかハッキリ言うイシス。
『嫌だ嫌だ~、妻は我が守るのだ~』
ごねごね。
当のアリスは無視。オークの巣を前にしてお座りの体勢に。
その横顔が、静かに引き締まる。
『私は、アーマークイーンウルフ、牙持ちし者達の女王なり』
いつの間にかビアンカが私の側で通訳してくれる。
『光を塗りつぶし闇の力、側に控え、妾の爪を磨げ』
ルージュに通訳が変わるが内容、物騒やな。あ、アリスの足元から真っ黒なラインが浮かび上がり、身体を覆う。まるで鎧のパーツのような模様となる。
『戦闘モード 闇牙娘(ゾルフ・ダークネス)』
アリスがクラウチングスタートで突っ込んでいく。オークが振り返った瞬間、弾き飛ばされていく。あはははん、凄かあ。正に暴走車が走り抜ける。
『サア、行クゾ』
イシスが翼を広げて、飛び上がり、オシリスとホルスが続く。
『待つのだ、妻よーっ』
アレスが飛び出して行く。
『全く、世話が焼けるのです』
ビアンカも続く。
「アップ」
晃太が支援魔法を発動する。いつもなら細かくかけているが、たった一回のみ。ふわり、と暖かくなる。効果はあるみたいや。
『さあ、行くわよ。ノワールは今日は発現系だけよ』
「ブルブルッ」
ノワールは不服そうだけど、ルージュの後に続く。
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私はフライパンを握りしめた。
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