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同郷?⑨
次の日。
早速スーパー銭湯に、って事にはならない。
カルーラに帰らないといけないからね。
はあ、スーパー銭湯。
『あれはなんなのです?』
『何かしら?』
ビアンカとルージュがスーパー銭湯を見つけて、聞いてくる。
「スーパー銭湯よ。大きなお風呂があるんよ」
『お風呂なのです?』
『ああ、ユイ達の水浴び場ね』
「そうそう。色々あるんよ。薬草風呂やワイン風呂とか、サウナとかね」
『『ふーん』』
食べ物ではないから、興味が分かりやすくない様子。
両親と花をサブ・ドアでカルーラから呼び、朝御飯の準備。花がぽちゃぽちゃボディですり寄って来たので、もふもふ。早起きで朝の訓練を終えた鷹の目の皆さんが、母の手伝いにはいってくれる。
私はエマちゃんの雑炊を作り、様子を見る為に父と部屋に向かう。
コンコン。
「エマちゃん、入って大丈夫?」
「はい」
部屋に入ると、エマちゃんがベッドから起き上がる。
「どう?」
「だいぶいいよ」
表情がずいぶんいいかな。
父の鑑定炸裂。
「37.4やな。薬は明日まで飲んだ方がよかな」
「ん、分かった」
父はそれで退室。年頃の女の子の部屋やしね。
「さ、エマちゃん。ご飯食べれる?」
「うん」
「熱いからね」
雑炊を小鍋から器に移す。
ふーふーしながらゆっくり食べるエマちゃん。途中でホークさんが様子を見に来た。
「どうだエマ?」
「うん、身体、軽くなってきた」
「そうか」
ホークさんがほっとした表情。
雑炊もきれいに食べきって、内服薬オッケー。
「ねえ、ユイさん」
「なあに?」
小鍋と器を重ねていると、エマちゃんが聞いてくる。
「まだ、寝てないとダメ? 私、もう動けるよ」
「そうやね。まだ、お熱あるしね」
こう聞くってことはかなり身体が楽になってきたんやね。
「今日までおとなしくしとき。それに今日からノワールに乗ってカルーラに帰るからね」
エマちゃんが寝ている色々あったからね。後で説明しよう。
「うん」
「エマ、はい、だ」
「はい」
よしよし。
それからダイニングキッチンに向かい、朝御飯。
ご飯とカボチャと揚げの味噌汁、焼き鮭、ハムとレタスとキュウリのサラダ。明太子や海苔や納豆は各自お好きに。明太子はセレクトショップダリアの地元メーカーの御贈答だ。うん、美味しい。
片付けて、いざ、出発準備。出来れば早く帰って、オシリスの鞍や手綱を作らないと。
私は液晶画面を見ると、なにやら新しいマークが。あれや、メールとかのお手紙マーク。なんやろ? タップ。
修理代 コテージ 屋根 250000
テント 145000
藤製ブランコ 98000
ハンモック 34600
あ。
認識した瞬間、残金がぱぱぱ、と減る。
き、昨日のあれや、見ない振りしたやつや。ああああ、やっぱり請求が来たー。ブ、ブランコ高っ。いや、まて、まだ修理の了承してないのに、勝手にっ。確かに仔達が引き倒して、色々やらかしたけどっ。くうっ、まるで迷惑メール、と思ったが、やらかしたのは事実。修理せんといかんよね。もう、引き落とされたし。仕方ないよね。仔達にはもうコテージで遊ばないように言うしかない。聞くかなあ? 振り返ると、よく分かってない元気がお腹出して、背中を床でかいかいしている。ルリとクリスとヒスイは、こてん、と首をかしげ、コハクはあくびしてる。ホルスは後ろ足でかいかい。
くっ、かわいかっ。いつまででも見ていられるっ。後で注意ね、後で。
準備していると、各リーダーさんがやってきた。
朝のご挨拶だそうだ、礼儀正しい。そして、つやつや。なんでや? 私はつやつやないのに。
「ゆっくり出来ました?」
こほん、と落ち着いて聞いてみると、しみじみと頷くリーダーさん達。
やはり、ずっと魔の森の中で過ごしていて、硬い地面で寝て、美味しくない保存食で過ごしてきた。しかも私達と合流する直前まで連戦だったため、疲労の蓄積がピークになっていた。そこにあの豪雨の中での移動。まさにふらふらや。
私達が提供した、暖かい食事、温かいお風呂、柔らかいベッド。骨身に染みたようや。
「生き返る思いでした」
ケルンさんがイケメン顔でしみじみ。うん、あのクッキー頬張るイメージが強すぎて。あのほっぺた、どんな仕組みなんやろ?
「ええ、まさにそうです。こんな魔の森の中で熟睡するなんてあり得ません。メンバー達も大事なくあるのは、すべてミズサワ殿のあの時の判断のおかげです」
フェリクスさんもアクション俳優さんみたいなのに、しみじみ。ルームという、私達の最も秘匿したかったものを晒して、助けてくれたからと。本来だったら、あの時、見捨てることも出来た筈と。そんな薄情な事しませんよ。
「テイマーさんには助けて貰ってばっかりだな。本当に感謝します。俺達で出来ることがあれば言ってくれ」
ファングさんが誠実に言ってきた。あ、晃太の支援魔法のスキルアップ。お願いできないかな? よし、この騒動が治まったら、相談しよ。
「ユイさん。俺達もです。ありがとうございます。皆、揃っていられるのは、ユイさんのおかげです。俺達も出来ることがあれば、何でも言ってください」
ロッシュさんも強面だけど誠実に言ってくれる。山風にも晃太の支援魔法のスキルアップをお願い出来ないかな?
「ありがとうございます」
皆さんの気持ちが嬉しい。少し話して、新しく出てきたスーパー銭湯には、ものすごい顔しているけど、結局皆さんがこのルームに入ってくれたおかげの特別オプションだからね。
「私達が住んでいた所の公衆浴場ですね、自由に使ってくださいね。晃太、説明頼める?」
「ん」
力強く頷く晃太。
「ユイさん、準備出来ました」
ホークさんがノワールの手綱を引いて声をかけてくる。
「はい。じゃあ、皆さん、今から出発します。カルーラの近くになったら徒歩になりますが、それまでは私達が移動するので、身体を休ませてくださいね」
しきりに感謝してくれるリーダーさん達。
『ユイ、行くのです』
『さ、行きましょう』
『わーっはっはっはーっ』
『ヌシヨ、行クゾ』
「くうっ」
仔達も準備万端だ。
「ホークさん、お願いします」
「はい」
私達はルームを出る。
さ、カルーラに戻ろう。
早速スーパー銭湯に、って事にはならない。
カルーラに帰らないといけないからね。
はあ、スーパー銭湯。
『あれはなんなのです?』
『何かしら?』
ビアンカとルージュがスーパー銭湯を見つけて、聞いてくる。
「スーパー銭湯よ。大きなお風呂があるんよ」
『お風呂なのです?』
『ああ、ユイ達の水浴び場ね』
「そうそう。色々あるんよ。薬草風呂やワイン風呂とか、サウナとかね」
『『ふーん』』
食べ物ではないから、興味が分かりやすくない様子。
両親と花をサブ・ドアでカルーラから呼び、朝御飯の準備。花がぽちゃぽちゃボディですり寄って来たので、もふもふ。早起きで朝の訓練を終えた鷹の目の皆さんが、母の手伝いにはいってくれる。
私はエマちゃんの雑炊を作り、様子を見る為に父と部屋に向かう。
コンコン。
「エマちゃん、入って大丈夫?」
「はい」
部屋に入ると、エマちゃんがベッドから起き上がる。
「どう?」
「だいぶいいよ」
表情がずいぶんいいかな。
父の鑑定炸裂。
「37.4やな。薬は明日まで飲んだ方がよかな」
「ん、分かった」
父はそれで退室。年頃の女の子の部屋やしね。
「さ、エマちゃん。ご飯食べれる?」
「うん」
「熱いからね」
雑炊を小鍋から器に移す。
ふーふーしながらゆっくり食べるエマちゃん。途中でホークさんが様子を見に来た。
「どうだエマ?」
「うん、身体、軽くなってきた」
「そうか」
ホークさんがほっとした表情。
雑炊もきれいに食べきって、内服薬オッケー。
「ねえ、ユイさん」
「なあに?」
小鍋と器を重ねていると、エマちゃんが聞いてくる。
「まだ、寝てないとダメ? 私、もう動けるよ」
「そうやね。まだ、お熱あるしね」
こう聞くってことはかなり身体が楽になってきたんやね。
「今日までおとなしくしとき。それに今日からノワールに乗ってカルーラに帰るからね」
エマちゃんが寝ている色々あったからね。後で説明しよう。
「うん」
「エマ、はい、だ」
「はい」
よしよし。
それからダイニングキッチンに向かい、朝御飯。
ご飯とカボチャと揚げの味噌汁、焼き鮭、ハムとレタスとキュウリのサラダ。明太子や海苔や納豆は各自お好きに。明太子はセレクトショップダリアの地元メーカーの御贈答だ。うん、美味しい。
片付けて、いざ、出発準備。出来れば早く帰って、オシリスの鞍や手綱を作らないと。
私は液晶画面を見ると、なにやら新しいマークが。あれや、メールとかのお手紙マーク。なんやろ? タップ。
修理代 コテージ 屋根 250000
テント 145000
藤製ブランコ 98000
ハンモック 34600
あ。
認識した瞬間、残金がぱぱぱ、と減る。
き、昨日のあれや、見ない振りしたやつや。ああああ、やっぱり請求が来たー。ブ、ブランコ高っ。いや、まて、まだ修理の了承してないのに、勝手にっ。確かに仔達が引き倒して、色々やらかしたけどっ。くうっ、まるで迷惑メール、と思ったが、やらかしたのは事実。修理せんといかんよね。もう、引き落とされたし。仕方ないよね。仔達にはもうコテージで遊ばないように言うしかない。聞くかなあ? 振り返ると、よく分かってない元気がお腹出して、背中を床でかいかいしている。ルリとクリスとヒスイは、こてん、と首をかしげ、コハクはあくびしてる。ホルスは後ろ足でかいかい。
くっ、かわいかっ。いつまででも見ていられるっ。後で注意ね、後で。
準備していると、各リーダーさんがやってきた。
朝のご挨拶だそうだ、礼儀正しい。そして、つやつや。なんでや? 私はつやつやないのに。
「ゆっくり出来ました?」
こほん、と落ち着いて聞いてみると、しみじみと頷くリーダーさん達。
やはり、ずっと魔の森の中で過ごしていて、硬い地面で寝て、美味しくない保存食で過ごしてきた。しかも私達と合流する直前まで連戦だったため、疲労の蓄積がピークになっていた。そこにあの豪雨の中での移動。まさにふらふらや。
私達が提供した、暖かい食事、温かいお風呂、柔らかいベッド。骨身に染みたようや。
「生き返る思いでした」
ケルンさんがイケメン顔でしみじみ。うん、あのクッキー頬張るイメージが強すぎて。あのほっぺた、どんな仕組みなんやろ?
「ええ、まさにそうです。こんな魔の森の中で熟睡するなんてあり得ません。メンバー達も大事なくあるのは、すべてミズサワ殿のあの時の判断のおかげです」
フェリクスさんもアクション俳優さんみたいなのに、しみじみ。ルームという、私達の最も秘匿したかったものを晒して、助けてくれたからと。本来だったら、あの時、見捨てることも出来た筈と。そんな薄情な事しませんよ。
「テイマーさんには助けて貰ってばっかりだな。本当に感謝します。俺達で出来ることがあれば言ってくれ」
ファングさんが誠実に言ってきた。あ、晃太の支援魔法のスキルアップ。お願いできないかな? よし、この騒動が治まったら、相談しよ。
「ユイさん。俺達もです。ありがとうございます。皆、揃っていられるのは、ユイさんのおかげです。俺達も出来ることがあれば、何でも言ってください」
ロッシュさんも強面だけど誠実に言ってくれる。山風にも晃太の支援魔法のスキルアップをお願い出来ないかな?
「ありがとうございます」
皆さんの気持ちが嬉しい。少し話して、新しく出てきたスーパー銭湯には、ものすごい顔しているけど、結局皆さんがこのルームに入ってくれたおかげの特別オプションだからね。
「私達が住んでいた所の公衆浴場ですね、自由に使ってくださいね。晃太、説明頼める?」
「ん」
力強く頷く晃太。
「ユイさん、準備出来ました」
ホークさんがノワールの手綱を引いて声をかけてくる。
「はい。じゃあ、皆さん、今から出発します。カルーラの近くになったら徒歩になりますが、それまでは私達が移動するので、身体を休ませてくださいね」
しきりに感謝してくれるリーダーさん達。
『ユイ、行くのです』
『さ、行きましょう』
『わーっはっはっはーっ』
『ヌシヨ、行クゾ』
「くうっ」
仔達も準備万端だ。
「ホークさん、お願いします」
「はい」
私達はルームを出る。
さ、カルーラに戻ろう。
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