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連載
再出発④
ご指摘ありがとうございます。
対面のソファーに座るホークさん。
「パーティーに関してですが、利点はあります」
「はい」
「ただ、それがユイさんにとっての利点かどうかは、ユイさんの判断になります」
「はい」
ととと、と花がルームから出てきて、ソファーによじ登ろうとするので、膝に引き上げる。
「まずはパーティーとなれば、戦力が増えるに伴い戦略が広がり、受けられる依頼が増えます」
ふむふむ。
確かに1人で戦闘したり、探索したりするより、複数でした方が効率がいい。
うーん、私にはビアンカとルージュ達がいるしなあ。その点はいいかなあ。なんせ、ちゅどん、ドカンだからね。
「後は義務期間です」
あ、それそれ、前から気になっていた。
「特に見習い、ランクの低いメンバーは、パーティーに属すると、義務期間がパーティーランクに準じます」
なるほど。
ビーランからアルブレンまで、鷹の目の皆さんに護衛して貰った。その間一ヶ月半。まだ義務期間が一ヶ月のHランクのエマちゃんとテオ君はどうしたんやろってね。
ホークさん曰く、ここでよく勘違いされるのが、新人や見習いはパーティーランクに合わせ義務期間をやっていると、何時まで経ってもランクアップしない。こまめに、細々とでもいいから依頼をこなさないといけないんだって。
因みに、現在私の戦闘奴隷である鷹の目の皆さんの義務期間は、私の義務期間となっている。ただし、ランクアップに関しては、戦闘奴隷となると通常より上がりにくくなる。本来なら無属性魔法を覚醒させたミゲル君は、Dランクになってもおかしくないそうだ。ただ、奴隷という、立場が足を引っ張ってしまう。仕方ないことなんだって。
「新人を抱えたパーティーは、一ヶ月を越える長期の依頼に関してパーティーランクに対応して貰えるんです。勿論申請は必要ですが、よほどの事がなければ拒否されません」
「なるほど。それなら護衛依頼なんかも受けれるんですね」
「そうです」
ホークさんは続ける。
「後は依頼達成等は、パーティーで達成したとなれば、全員が対象となります」
と、なれば、晃太の義務期間の問題解消かな。魔境に行った時、結構ギリギリだったしね。
「ただし、高ランクのパーティーランクに関しては、Aになったからと言って義務期間がなくなるわけではありません。確か、Aでも1年の義務期間があります」
「え、そうなんですか?」
免除にならないんだ。
「そうです。それがソロとの違いですね。後は任命権が発生します」
「任命権?」
「例えば、そうですね。ダンジョンから帰って来たとして、依頼したドロップ品を納める際には、基本的にリーダーが行います。ただ、負傷していたり直ぐに動けない場合に、他のメンバーに代行依頼出来ます。これはパーティー間の口約束ですから、信頼がものを言いますが」
鷹の目の場合、ホークさんに何かあればチュアンさんが代行することになっている。確かに首都の奴隷商会では、チュアンさんが来たしね。今回の場合、晃太がサインを拒んだから、ラソノさんがアドバイスしてくれたんやな。私が任命権を晃太に与えたら、パーティー代表としてサインしても差し支えないわけね。
「後はパーティーとなると、パーティーカードが作れます」
あ、パーティーのお財布カードね。うむ、それは必要ないかな。結構ちょくちょくいれてるからね。
「それで全くのトラブルがないわけではないですが」
最大のパーティー間のトラブルは、金銭問題だ。分け前で色々ゴタゴタするらしい。
「ユイさんとコウタさんが、それで問題が起きるとは思えませんが。うーん、お二人でパーティーを組むと仮定しての利点は、義務期間と」
ホークさんが考える仕草。
「コウタさんを他のパーティーからのスカウトを、ユイさんが断れますよ」
「え?」
スカウト?
「はい。もし、パーティーを組むとして、リーダーはどうされます?」
「私になりますかね」
「そうです。リーダーがユイさんになると、メンバーとなるコウタさんを、他のパーティーからのスカウトを断れます」
ホークさんが説明してくれる。
「現在、ユイさんの弟って位置にいて、誰も手出しできませんが、コウタさんは冒険者パーティーとしては、喉から手が出るほどの逸材ですよ」
それはやはり大容量のアイテムボックス。そして支援魔法に、マッピング能力だ。
「もし、俺達が戦闘奴隷でなければ、是非にメンバーに入って欲しいですよ。まあ、これはビアンカさんやルージュさんをテイムしているユイさんから、コウタさんをスカウトできる度胸があればですけど」
うーん、ないなあ。それはなかなあ。
「義務期間以外、魅力がないような気がします」
膝の花をもふもふしながら、聞いた話をまとめるとそうなってしまう。
「必要がないと思うのであれば、無理にパーティーを組む必要はないかと思います。現状ユイさんやコウタさんがソロで、困った事があったりした時に、もう一度考えては?」
「そうですね。晃太とよく相談します」
帰って来た晃太に相談するが、当人もいまいちピンと来てない。
「別に、わいは必要ないように思えるんやけど。義務期間と、任命権くらいやろ?」
「そうやね」
「なら、今はよくない? 必要かなって時にすれば」
私もそう思ってた。
今回はパーティーに関しては、見送りとなった。
その日、パーティーハウスでのんびり過ごす。私はエマちゃんともへじ生活や銀の槌でお買い物だ。明日、ギルドにお菓子の差し入れしようと思って。焼き菓子中心で、セレクトショップダリアのチョコレート菓子も入れて、と。ブランデーやリキュールを使用したお菓子類は別の箱に詰める。騎士団や警備の人達にはどうしようかなって思ったら、母が聞いてくれていた。カルーラの中心地から離れている所に、騎士団や警備の人達の寮がある。寮では朝晩食事が出る。立場や役職によって個室が与えられるが、ほとんどは2~4人同室で生活している。勿論自分でアパートを借りている人もいる。寮には家族寮もあり、長屋タイプがある。なので、寮の食事を作っている所に、ルーティで手に入れた、たくさんお肉を持っていったら、色んな人達がたべれるかなって。ワイン樽も赤と白、250リットルを1樽ずつ。ウイスキーの樽も付けよう。
よし、お菓子はいいかな?
作業はダイニングキッチンでしているので、境目でビアンカとルージュがそわそわ、きゅるん、きゅるん。
「ダメよ」
『一口なのです~』
『一口~』
「これはギルドに差し入れなんやかなね。一つよ」
『やったなのです。イチゴ味なのです』
『私もイチゴ味がいいわ』
ストロベリー味のドーナツを出すと、ぱくん、ごっくん。丸のみやねん。味わわんね。
『ユイ~、もう一口~』
『私は次はオレンジ味~』
「お母さんに聞き」
『『そんな~』』
毎日賑やかで変わらんなあ。まあ、それでいっかなあ。
対面のソファーに座るホークさん。
「パーティーに関してですが、利点はあります」
「はい」
「ただ、それがユイさんにとっての利点かどうかは、ユイさんの判断になります」
「はい」
ととと、と花がルームから出てきて、ソファーによじ登ろうとするので、膝に引き上げる。
「まずはパーティーとなれば、戦力が増えるに伴い戦略が広がり、受けられる依頼が増えます」
ふむふむ。
確かに1人で戦闘したり、探索したりするより、複数でした方が効率がいい。
うーん、私にはビアンカとルージュ達がいるしなあ。その点はいいかなあ。なんせ、ちゅどん、ドカンだからね。
「後は義務期間です」
あ、それそれ、前から気になっていた。
「特に見習い、ランクの低いメンバーは、パーティーに属すると、義務期間がパーティーランクに準じます」
なるほど。
ビーランからアルブレンまで、鷹の目の皆さんに護衛して貰った。その間一ヶ月半。まだ義務期間が一ヶ月のHランクのエマちゃんとテオ君はどうしたんやろってね。
ホークさん曰く、ここでよく勘違いされるのが、新人や見習いはパーティーランクに合わせ義務期間をやっていると、何時まで経ってもランクアップしない。こまめに、細々とでもいいから依頼をこなさないといけないんだって。
因みに、現在私の戦闘奴隷である鷹の目の皆さんの義務期間は、私の義務期間となっている。ただし、ランクアップに関しては、戦闘奴隷となると通常より上がりにくくなる。本来なら無属性魔法を覚醒させたミゲル君は、Dランクになってもおかしくないそうだ。ただ、奴隷という、立場が足を引っ張ってしまう。仕方ないことなんだって。
「新人を抱えたパーティーは、一ヶ月を越える長期の依頼に関してパーティーランクに対応して貰えるんです。勿論申請は必要ですが、よほどの事がなければ拒否されません」
「なるほど。それなら護衛依頼なんかも受けれるんですね」
「そうです」
ホークさんは続ける。
「後は依頼達成等は、パーティーで達成したとなれば、全員が対象となります」
と、なれば、晃太の義務期間の問題解消かな。魔境に行った時、結構ギリギリだったしね。
「ただし、高ランクのパーティーランクに関しては、Aになったからと言って義務期間がなくなるわけではありません。確か、Aでも1年の義務期間があります」
「え、そうなんですか?」
免除にならないんだ。
「そうです。それがソロとの違いですね。後は任命権が発生します」
「任命権?」
「例えば、そうですね。ダンジョンから帰って来たとして、依頼したドロップ品を納める際には、基本的にリーダーが行います。ただ、負傷していたり直ぐに動けない場合に、他のメンバーに代行依頼出来ます。これはパーティー間の口約束ですから、信頼がものを言いますが」
鷹の目の場合、ホークさんに何かあればチュアンさんが代行することになっている。確かに首都の奴隷商会では、チュアンさんが来たしね。今回の場合、晃太がサインを拒んだから、ラソノさんがアドバイスしてくれたんやな。私が任命権を晃太に与えたら、パーティー代表としてサインしても差し支えないわけね。
「後はパーティーとなると、パーティーカードが作れます」
あ、パーティーのお財布カードね。うむ、それは必要ないかな。結構ちょくちょくいれてるからね。
「それで全くのトラブルがないわけではないですが」
最大のパーティー間のトラブルは、金銭問題だ。分け前で色々ゴタゴタするらしい。
「ユイさんとコウタさんが、それで問題が起きるとは思えませんが。うーん、お二人でパーティーを組むと仮定しての利点は、義務期間と」
ホークさんが考える仕草。
「コウタさんを他のパーティーからのスカウトを、ユイさんが断れますよ」
「え?」
スカウト?
「はい。もし、パーティーを組むとして、リーダーはどうされます?」
「私になりますかね」
「そうです。リーダーがユイさんになると、メンバーとなるコウタさんを、他のパーティーからのスカウトを断れます」
ホークさんが説明してくれる。
「現在、ユイさんの弟って位置にいて、誰も手出しできませんが、コウタさんは冒険者パーティーとしては、喉から手が出るほどの逸材ですよ」
それはやはり大容量のアイテムボックス。そして支援魔法に、マッピング能力だ。
「もし、俺達が戦闘奴隷でなければ、是非にメンバーに入って欲しいですよ。まあ、これはビアンカさんやルージュさんをテイムしているユイさんから、コウタさんをスカウトできる度胸があればですけど」
うーん、ないなあ。それはなかなあ。
「義務期間以外、魅力がないような気がします」
膝の花をもふもふしながら、聞いた話をまとめるとそうなってしまう。
「必要がないと思うのであれば、無理にパーティーを組む必要はないかと思います。現状ユイさんやコウタさんがソロで、困った事があったりした時に、もう一度考えては?」
「そうですね。晃太とよく相談します」
帰って来た晃太に相談するが、当人もいまいちピンと来てない。
「別に、わいは必要ないように思えるんやけど。義務期間と、任命権くらいやろ?」
「そうやね」
「なら、今はよくない? 必要かなって時にすれば」
私もそう思ってた。
今回はパーティーに関しては、見送りとなった。
その日、パーティーハウスでのんびり過ごす。私はエマちゃんともへじ生活や銀の槌でお買い物だ。明日、ギルドにお菓子の差し入れしようと思って。焼き菓子中心で、セレクトショップダリアのチョコレート菓子も入れて、と。ブランデーやリキュールを使用したお菓子類は別の箱に詰める。騎士団や警備の人達にはどうしようかなって思ったら、母が聞いてくれていた。カルーラの中心地から離れている所に、騎士団や警備の人達の寮がある。寮では朝晩食事が出る。立場や役職によって個室が与えられるが、ほとんどは2~4人同室で生活している。勿論自分でアパートを借りている人もいる。寮には家族寮もあり、長屋タイプがある。なので、寮の食事を作っている所に、ルーティで手に入れた、たくさんお肉を持っていったら、色んな人達がたべれるかなって。ワイン樽も赤と白、250リットルを1樽ずつ。ウイスキーの樽も付けよう。
よし、お菓子はいいかな?
作業はダイニングキッチンでしているので、境目でビアンカとルージュがそわそわ、きゅるん、きゅるん。
「ダメよ」
『一口なのです~』
『一口~』
「これはギルドに差し入れなんやかなね。一つよ」
『やったなのです。イチゴ味なのです』
『私もイチゴ味がいいわ』
ストロベリー味のドーナツを出すと、ぱくん、ごっくん。丸のみやねん。味わわんね。
『ユイ~、もう一口~』
『私は次はオレンジ味~』
「お母さんに聞き」
『『そんな~』』
毎日賑やかで変わらんなあ。まあ、それでいっかなあ。
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