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王冠山へ⑦
相変わらず、イッケメン。きらきら。目の保養や。
そして、スポーツ美少女灯火の女神様、そして、胃袋マジックバッグコンビ。
「時空神様。灯火の女神様、商いの神様、鍛治の神様」
私はお辞儀。
「いよいよだな」
「はい」
視野の中で、ビアンカ、ルージュ達が床に頭を付けるほど下げている。仔達は従魔の部屋だ。
「あの、時空神様。お聞きしたい事が」
「なんだ?」
「頂いたブーストなんですが」
「ああ、気がついたか?」
あれだけオシリスに練習の為に何度も乗り、分かっていた。結構な高度で飛んでも、息は苦しくないし、風圧もある一定感じるも、それ以上は圧がかからない。
「俺は時と空間とスキルを司る。あの山を越えるなら、お前とあいつの身体では耐えられないからな」
あ、やっぱり。
片手を腰に当てて、少し斜めに顔を傾ける時空神様。くわぁっ、まぶしかっ、イッケメーンッ。
「感謝します、時空神様」
いかん、いかん、平常心でお礼を伝える。
いくらホークさんがいたとしても、絶対、Gで意識吹っ飛ぶ覚悟してたからね。ホークさんまで守ってくれた、感謝しかない。
「長期間のブーストではないが、今回はこれくらいでなんとかなるだろう」
「ありがとうございます」
「で、今日は灯火の女神が用があってな」
なんやろ。灯火の女神様は、ぴったり時空神様に張り付いている。
「私も今回の事でお役に立ちたいです」
はっきりはきはきお話される灯火の女神様。女神様なのにかわいか。
「いいか?」
時空神様が私に確認。ノワールが持つ灯火の女神様のブーストは、目的地まで導いてくれる。きっとオシリスに頂けるはず。
「はい、お願いします」
私はぺこり。
灯火の女神様は、たたた、と伏しているオシリスの前に。オシリスは緊張したような顔だ。灯火の女神様はぺしぺしとオシリスをタッチ。
ふわあ、とオシリスが膨らむ。羽が空気を含むように膨らんだ。
はい、ありがとうございます。
そして、何故かイシスにもタッチ。
ぶわあっ、とイシスが膨らむっ。
「はいっ」
にこっ、と、笑顔の灯火の女神様。かわいか。
「はい、ありがとうございます灯火の女神様」
灯火の女神様は時空神様の元に。
「これで、迷わず王冠山を登れるはずだ」
「ありがとうございます」
視界の中で、ぶわあっ、ふわあっ、と膨らんでいるイシスとオシリスがいるけど、まあ、いいけど。いいんだけど、さ。
こちらを見ているマジックバッグコンビ。きら、きらっだ。
「時空神様、灯火の女神様。いま、お土産を」
まずはJOY-Pのオードブルを。私は液晶画面を持つと、耳に小さな悲痛な悲鳴のような声がつく。
「きゅぅーん…………」
情けない声が。
黙っていた晃太も気がついたようで、わぁ、見たいな顔で振り返る。
ぶるっぶるっ、と小刻みに震えながら鼻水を垂らす、厄災クラスのフォレストガーディアンウルフのアレス。700キロ越えの巨体で青と緑のお目目を、うるうると潤ませるアレス。鼻の奥から、小さな悲鳴を上げている。
左右に控えていたビアンカとルージュまで、わぁぁぁとドン引きの顔だ。
多分、自分もブースト欲しいだよね。やめて、かわいか顔で。違う、情けない顔で。
「きゅぅーん、きゅぅーん…………」
ぷるぷると悲鳴を上げているアレスに、私は、しー。
「きゅぅーん……………」
なんや、シャンプー前の花みたいや。デカイけど。だいたい、今回の灯火の女神様のブーストは、アレスが思うような効果はなかよ。ビアンカとルージュには闘神様と魔法の三柱神様のがあり、その効果を聞いて、
『羨ましいのだっ、我も欲しいのだーっ』
わおん、わおんとごねるアレス。
そして、私の前でお腹を出しておねだり。
『主よ、主よ、我も我も~』
私は恥をかなぐり捨てて、蛙の様にジャンプ。もふもふの海にダイブ。あはははん、もふもふ~。高級な化粧筆や~。
「やめて、そんな神様にブーストくださいなんて、おこがましい事、お願いできんよ」
もふもふ、もふもふ。
『主よ、主よ~』
「だいたい、ブーストなくてもアレスは強かやん」
もふもふ、厄災クラスなんやから、今は必要なかろうもん。
と、話したのはつい最近。
そのアレスが、きゅぅーん、を繰り返す。もうお目目が、ぷるぷる、ぷるぷる、真ん丸に歪みまくってる。
「アレス、しー、しー」
私はしー、を繰り返す。
『静マレ』
イシスが前肢でアレスの頭を抑える。
『神ノ御前ナノダ。ヌシニ恥ヲカカセルナ』
「きゅうんっ、きゅぅーんっ」
アレスの頭がめきめき言ってる。
「リルの息子よ、焦るな」
静かに言う時空神様。イシスが前足をどける。途端にぶるぶると頭を振るアレス。
「いずれはお前に始祖神様よりブーストが下る。それまで待て」
『そ、そん、げふっ』
ビアンカとルージュのパンチが両サイドから飛ぶ。
『げふっ、げふっ、分かったのだ妹よっ。神の御心のままに』
べたー、と伏すアレス。
「申し訳ありません時空神様」
「構わない。あのリルの息子には、始祖神様のブーストを一つ授かるのが限界のはずだ」
神様のブーストも色々だ。戦闘系支援、ダンジョンの宝箱の率、そして、カーナビみたいな誘導系ね。それも受けとる方の許容量がないと、せっかくブーストを頂こうにも零れ落ちてしまう。ビアンカとルージュには3つのブーストがある。ノワールにだって2つ。私の勝手な想像だけど、アレスならもうちょい受け入れられそうだけど。
「始祖神様のブーストは、他の神からのブーストとは桁外れだ。リルの息子はそれで手一杯になるだろうが、あのエンペラーグリフォンなら灯火の女神のブーストくらいまでならなんとかなりそうだからな」
やっぱり、イシスの方が、アレスより格上なんやね。
………………………恐ろしか。
そして、始祖神様のブーストを頂いた後が恐い。
あ、いかん、お土産。その為にわざわざいらしたマジックバッグコンビの視線が刺さる、刺さる。
紫竜のオードブルを3つ追加。後は松ぼっくりのピザだね。サラミ、期間限定デラックスシュリンプ、デラックスクラブ、明太子とポテト、Lサイズを2枚づつ。ポテトはかわいか魔法の三柱神様の為にね。手分けして持ってる。まあ、ニコニコだよ。マジックバッグコンビに灯火の女神様まで。ほ
「すまんな、ちょっと来ただけなのに」
「いいえ、私達も十分恩恵を頂けていますので」
これは本当だしね。
私は丁寧に頭を下げる。
「心配ないと思うが、気を付けるんだぞ」
最後に心配そうな時空神様。あははははん、イッケメンオーラで、卒倒しそうや。なんとかぐっと堪えてお見送り。オードブルやピザの箱を抱えた神様達が、す、と消える。
てってれってー
【時空神 商いの神 灯火の女神 鍛治の神 降臨確認 ボーナスポイント40000追加されます】
ぐふふ。ポイントポイント。
それにまさか、オシリスにまで灯火の女神様のブーストが頂けるとは、イシスは、なんでか分からんけどね。とにかくありがたい。いまから、王冠山にアタックやしね。
ヤマタノオロチの目視が近づいてきた。
そして、スポーツ美少女灯火の女神様、そして、胃袋マジックバッグコンビ。
「時空神様。灯火の女神様、商いの神様、鍛治の神様」
私はお辞儀。
「いよいよだな」
「はい」
視野の中で、ビアンカ、ルージュ達が床に頭を付けるほど下げている。仔達は従魔の部屋だ。
「あの、時空神様。お聞きしたい事が」
「なんだ?」
「頂いたブーストなんですが」
「ああ、気がついたか?」
あれだけオシリスに練習の為に何度も乗り、分かっていた。結構な高度で飛んでも、息は苦しくないし、風圧もある一定感じるも、それ以上は圧がかからない。
「俺は時と空間とスキルを司る。あの山を越えるなら、お前とあいつの身体では耐えられないからな」
あ、やっぱり。
片手を腰に当てて、少し斜めに顔を傾ける時空神様。くわぁっ、まぶしかっ、イッケメーンッ。
「感謝します、時空神様」
いかん、いかん、平常心でお礼を伝える。
いくらホークさんがいたとしても、絶対、Gで意識吹っ飛ぶ覚悟してたからね。ホークさんまで守ってくれた、感謝しかない。
「長期間のブーストではないが、今回はこれくらいでなんとかなるだろう」
「ありがとうございます」
「で、今日は灯火の女神が用があってな」
なんやろ。灯火の女神様は、ぴったり時空神様に張り付いている。
「私も今回の事でお役に立ちたいです」
はっきりはきはきお話される灯火の女神様。女神様なのにかわいか。
「いいか?」
時空神様が私に確認。ノワールが持つ灯火の女神様のブーストは、目的地まで導いてくれる。きっとオシリスに頂けるはず。
「はい、お願いします」
私はぺこり。
灯火の女神様は、たたた、と伏しているオシリスの前に。オシリスは緊張したような顔だ。灯火の女神様はぺしぺしとオシリスをタッチ。
ふわあ、とオシリスが膨らむ。羽が空気を含むように膨らんだ。
はい、ありがとうございます。
そして、何故かイシスにもタッチ。
ぶわあっ、とイシスが膨らむっ。
「はいっ」
にこっ、と、笑顔の灯火の女神様。かわいか。
「はい、ありがとうございます灯火の女神様」
灯火の女神様は時空神様の元に。
「これで、迷わず王冠山を登れるはずだ」
「ありがとうございます」
視界の中で、ぶわあっ、ふわあっ、と膨らんでいるイシスとオシリスがいるけど、まあ、いいけど。いいんだけど、さ。
こちらを見ているマジックバッグコンビ。きら、きらっだ。
「時空神様、灯火の女神様。いま、お土産を」
まずはJOY-Pのオードブルを。私は液晶画面を持つと、耳に小さな悲痛な悲鳴のような声がつく。
「きゅぅーん…………」
情けない声が。
黙っていた晃太も気がついたようで、わぁ、見たいな顔で振り返る。
ぶるっぶるっ、と小刻みに震えながら鼻水を垂らす、厄災クラスのフォレストガーディアンウルフのアレス。700キロ越えの巨体で青と緑のお目目を、うるうると潤ませるアレス。鼻の奥から、小さな悲鳴を上げている。
左右に控えていたビアンカとルージュまで、わぁぁぁとドン引きの顔だ。
多分、自分もブースト欲しいだよね。やめて、かわいか顔で。違う、情けない顔で。
「きゅぅーん、きゅぅーん…………」
ぷるぷると悲鳴を上げているアレスに、私は、しー。
「きゅぅーん……………」
なんや、シャンプー前の花みたいや。デカイけど。だいたい、今回の灯火の女神様のブーストは、アレスが思うような効果はなかよ。ビアンカとルージュには闘神様と魔法の三柱神様のがあり、その効果を聞いて、
『羨ましいのだっ、我も欲しいのだーっ』
わおん、わおんとごねるアレス。
そして、私の前でお腹を出しておねだり。
『主よ、主よ、我も我も~』
私は恥をかなぐり捨てて、蛙の様にジャンプ。もふもふの海にダイブ。あはははん、もふもふ~。高級な化粧筆や~。
「やめて、そんな神様にブーストくださいなんて、おこがましい事、お願いできんよ」
もふもふ、もふもふ。
『主よ、主よ~』
「だいたい、ブーストなくてもアレスは強かやん」
もふもふ、厄災クラスなんやから、今は必要なかろうもん。
と、話したのはつい最近。
そのアレスが、きゅぅーん、を繰り返す。もうお目目が、ぷるぷる、ぷるぷる、真ん丸に歪みまくってる。
「アレス、しー、しー」
私はしー、を繰り返す。
『静マレ』
イシスが前肢でアレスの頭を抑える。
『神ノ御前ナノダ。ヌシニ恥ヲカカセルナ』
「きゅうんっ、きゅぅーんっ」
アレスの頭がめきめき言ってる。
「リルの息子よ、焦るな」
静かに言う時空神様。イシスが前足をどける。途端にぶるぶると頭を振るアレス。
「いずれはお前に始祖神様よりブーストが下る。それまで待て」
『そ、そん、げふっ』
ビアンカとルージュのパンチが両サイドから飛ぶ。
『げふっ、げふっ、分かったのだ妹よっ。神の御心のままに』
べたー、と伏すアレス。
「申し訳ありません時空神様」
「構わない。あのリルの息子には、始祖神様のブーストを一つ授かるのが限界のはずだ」
神様のブーストも色々だ。戦闘系支援、ダンジョンの宝箱の率、そして、カーナビみたいな誘導系ね。それも受けとる方の許容量がないと、せっかくブーストを頂こうにも零れ落ちてしまう。ビアンカとルージュには3つのブーストがある。ノワールにだって2つ。私の勝手な想像だけど、アレスならもうちょい受け入れられそうだけど。
「始祖神様のブーストは、他の神からのブーストとは桁外れだ。リルの息子はそれで手一杯になるだろうが、あのエンペラーグリフォンなら灯火の女神のブーストくらいまでならなんとかなりそうだからな」
やっぱり、イシスの方が、アレスより格上なんやね。
………………………恐ろしか。
そして、始祖神様のブーストを頂いた後が恐い。
あ、いかん、お土産。その為にわざわざいらしたマジックバッグコンビの視線が刺さる、刺さる。
紫竜のオードブルを3つ追加。後は松ぼっくりのピザだね。サラミ、期間限定デラックスシュリンプ、デラックスクラブ、明太子とポテト、Lサイズを2枚づつ。ポテトはかわいか魔法の三柱神様の為にね。手分けして持ってる。まあ、ニコニコだよ。マジックバッグコンビに灯火の女神様まで。ほ
「すまんな、ちょっと来ただけなのに」
「いいえ、私達も十分恩恵を頂けていますので」
これは本当だしね。
私は丁寧に頭を下げる。
「心配ないと思うが、気を付けるんだぞ」
最後に心配そうな時空神様。あははははん、イッケメンオーラで、卒倒しそうや。なんとかぐっと堪えてお見送り。オードブルやピザの箱を抱えた神様達が、す、と消える。
てってれってー
【時空神 商いの神 灯火の女神 鍛治の神 降臨確認 ボーナスポイント40000追加されます】
ぐふふ。ポイントポイント。
それにまさか、オシリスにまで灯火の女神様のブーストが頂けるとは、イシスは、なんでか分からんけどね。とにかくありがたい。いまから、王冠山にアタックやしね。
ヤマタノオロチの目視が近づいてきた。
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