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連載
開花⑧
「花ちゃん、ただいま~」
晃太がドロップ品や地図を提出してから、帰って来たのは夕方だ。
「クゥンクゥンクゥーン」
花が歓迎のローリングを披露する。晃太は口を尖らせて撫で回す。
「お疲れ。時間かかったね」
「地図の事で色々聞かれたんよ。花ちゃーん」
でれでれと花を撫で回す晃太。
「チュアンさん、ミゲル君、お疲れ様。オシリスもお疲れ様。さ、ご飯にしましょう」
牛蒡の様な尻尾をぷりぷりしてチュアンさんとミゲル君にもお帰りはみはみ。オシリスは、する、と宿内に入り、真っ直ぐ向かうのはルームだ。なんだ、なんだと追いかけると、従魔の部屋でゆったり座っているイシスにぴったり張り付く。アレスはアリスにぐいぐいベタベタ行くが、オシリスは静かにぴったりくっつくタイプ。
「あらあら、仲良しやね」
と、ダイニングキッチンで作業していた母が顔を出す。
「くうっ」
と、母に向かって獅子の尻尾ぷりぷり。
「お帰り晃太。チュアンさん、ミゲル君お帰りなさい」
「はい、ただいま戻りました」
「ただいま戻りました」
さ、揃ったからご飯にしようかね。
ホークさんはノワールのお手入れと馬具のチェック。シルフィ達は先に母特製の離乳食を食べて、お腹ぽんぽこりんで寝ている、スマホでパシャ、とな。
若手達はアレスが先ほどまで一緒に18階のフィールドを走っていたので、泥のように寝ている。
サブ・ドアの向こうでやっぱりおとなしくしてない面々を呼ぶ。
アレスは若手達と走った後なのに『ボス部屋ボス部屋』と言ってちゅどんドカンしている。アリスはビアンカとルージュで、属性魔法が覚醒したシルフィ達の指導をどうしていくか相談している。
『近くにゴブリンの巣はないのですかね?』
『そうね、流石にジェネラルは無理でしょうけど。シルフィならナイトくらいは行けるんじゃないかしら』
たまに物騒な事言ってるけどね。
「ご飯よ~」
「「はーい」」
と、素直な双子がやって来る。両手にはパンパンになったマジックバッグが。マデリーンさんの手にもパンパンマジックバッグ。
「わんわんっ」
『ねーちゃん、わい、腹がなー』
『ねえね、ヒスイ、貝柱食べたーい』
『ルリ、お肉たべたーい』
『クリスもクリスもー』
「くるっ、くるっ」
「はいはい、ご飯よー」
次に沸き上がるのはばあばコールだ。
母がニコニコと準備している。
仔達が大好きな冷蔵庫ダンジョンの貝柱といんげん豆、パプリカのバター炒め。ルーティのダンジョン、18階のウサギのむね肉を使った棒々鶏サラダ。モモ肉を使った照り焼き。たっぷりご飯もね。ビアンカとルージュのご飯には白滝混ぜている。嘴のあるイシス達には食パンね。
私達も貝柱だけグラタンになったが、他は一緒。
さ、今日はアルコール解禁。
私は缶チューハイ、両親とホークさん、ミゲル君はビール。晃太とチュアンさんはY県のすっきりした口当たりの日本酒。マデリーンは白ワイン。エマちゃんとテオ君はお茶ね。
「では、皆さんお疲れ様です。頂きます」
「「「「「頂きまーす」」」」」
ぐびびびびっ、ミゲル君がグラス一気のみ。
「ぷはーっ」
美味しいー、と聞こえてくる。
さ、私はグラタンを、あつつっ。うーん、貝柱美味しい。
『おかわりなのですー』
『エビが食べたいわー』
『おかわりなのだー』
『ピザヲ所望スル』
「くうっくうっ」
「まだ一口なんやけど」
相変わらずやな。
『はい。解除したわ』
夕御飯の後、ルージュが宝箱の罠解除となる。晃太達が帰って来るまで三回ボス部屋に挑んでいる。
明日からの予定だが、晃太は地図の事と、ドロップ品の納品に向かう。私も行くが、依頼書のサインだけなので、あまり時間はかからないはず。いつもマーファでリティアさんがやってくれているやつね。時々、冒険者が依頼が出ているのを知らずに持ち込んだ物を、その冒険者が受理したと言うことにする。ギルドも依頼を捌けるし、冒険者にも報酬が出るしね。私の場合は、ダンジョンに行く度にそれをやってくれている。
「今回わいらがダンジョンに行くの、皆分かっとるから、アスラ王国の各地から色んな依頼が来とるんやって」
と、晃太。
「宝石と宝飾品類は競売やってさ」
ふーん、リィマさんが三億だと言ったあれ、いくらなるんやろ?
買い取り不可なら、マーファに持って帰ろう。きっとタージェルさんなら買い取りしてくれるはず。
なんて、考えながらワクワク宝箱オープン。
子供用のリュックサイズの革の袋。
『魔力を感じるわ』
「でしょうね」
ダンジョンのボス部屋宝箱は、階層が難しく、そして挑むボス部屋でも、レベルが高い者があけたら比例して豪華になる。ボス部屋わじゃわじゃだけどね。ルーティのダンジョン18階は上級者向けで、しかもさっきまでボス部屋開けるていたのは、普通お目にかかれないレベル500オーバーのビアンカ達だ。冷蔵庫ダンジョンでさえ豪勢なのだから、ルーティのダンジョンでも豪華になるわな。普通の革の子供用リュックなわけない。父の鑑定に回す。
次は、小さな宝箱。小さいからといって、せこっ、とならないのがダンジョン宝箱だ。ワクワクオープン。
更に木箱が、何なろ?
開けるとオレンジ色の模様が入った石。見たことあるやつ。
「ルージュ、魔力は?」
『感じるわ』
恐らく転移石やないかな? 父の鑑定に回す。
最後は晃太がワクワクオープン。
なんや、色々入ってバラエティーボックスみたい。
えーっと。
本職の冒険者の鷹の目の皆さんにも見て貰う。中身は中級ポーションが5本、解毒ポーションが8本、魔力回復ポーションが5本、上級ポーションが3本、エリクサーが1本。ナイフが2本、魔法の水筒が2本。びっしり胡椒が詰まった大きな袋。砂金の入って小袋。ビロードの箱にはシンプルなデザインリングに私の掌に収まるサイズの革のポーチ。シンプルなリングに革のポーチィ?
「魔力は?」
『感じるわ』
はい、父の鑑定に回す。
結局。
子供用リュックは時間停止のマジックバッグ、サイズS。転移石ではないかと、想っていたが、やっぱり転移石で、18階の入り口に、フル装備の男性冒険者を15名運べる。回数は15回。魔力補填には二ヶ月。
で、シンプルなリングは、火魔法補助と魔力回復効果があった。ただし、サイズは男性ものだから、対象となる人達で話し合いだね。
最後に小さな革のポーチ。はEサイズの時間停止のマジックバッグ。
「これ、中身があるよ」
と、父がダイニングキッチンのテーブルの上に、マジックバッグを裏返すようにして、フキンの上に中身を出す。
ざらざら、キラキラ、キラキラ。
はい、小粒の宝石でした。全部で、三十粒くらいかな? これはリィマさんに一度見て貰うか、そのままギルドに持っていくか。あ、今回の、宝石類は全部出したんだ、怪しまれるな。
なんて思っていると、ルージュが外の方に意識を向けている。
「どうしたん?」
『ユイ、こちらに逃げてくる気配があるわ』
「逃げる? え、誰?」
あまりよろしくない状況やない?
『アルスっていう童と、ファングとリィマよ』
晃太がドロップ品や地図を提出してから、帰って来たのは夕方だ。
「クゥンクゥンクゥーン」
花が歓迎のローリングを披露する。晃太は口を尖らせて撫で回す。
「お疲れ。時間かかったね」
「地図の事で色々聞かれたんよ。花ちゃーん」
でれでれと花を撫で回す晃太。
「チュアンさん、ミゲル君、お疲れ様。オシリスもお疲れ様。さ、ご飯にしましょう」
牛蒡の様な尻尾をぷりぷりしてチュアンさんとミゲル君にもお帰りはみはみ。オシリスは、する、と宿内に入り、真っ直ぐ向かうのはルームだ。なんだ、なんだと追いかけると、従魔の部屋でゆったり座っているイシスにぴったり張り付く。アレスはアリスにぐいぐいベタベタ行くが、オシリスは静かにぴったりくっつくタイプ。
「あらあら、仲良しやね」
と、ダイニングキッチンで作業していた母が顔を出す。
「くうっ」
と、母に向かって獅子の尻尾ぷりぷり。
「お帰り晃太。チュアンさん、ミゲル君お帰りなさい」
「はい、ただいま戻りました」
「ただいま戻りました」
さ、揃ったからご飯にしようかね。
ホークさんはノワールのお手入れと馬具のチェック。シルフィ達は先に母特製の離乳食を食べて、お腹ぽんぽこりんで寝ている、スマホでパシャ、とな。
若手達はアレスが先ほどまで一緒に18階のフィールドを走っていたので、泥のように寝ている。
サブ・ドアの向こうでやっぱりおとなしくしてない面々を呼ぶ。
アレスは若手達と走った後なのに『ボス部屋ボス部屋』と言ってちゅどんドカンしている。アリスはビアンカとルージュで、属性魔法が覚醒したシルフィ達の指導をどうしていくか相談している。
『近くにゴブリンの巣はないのですかね?』
『そうね、流石にジェネラルは無理でしょうけど。シルフィならナイトくらいは行けるんじゃないかしら』
たまに物騒な事言ってるけどね。
「ご飯よ~」
「「はーい」」
と、素直な双子がやって来る。両手にはパンパンになったマジックバッグが。マデリーンさんの手にもパンパンマジックバッグ。
「わんわんっ」
『ねーちゃん、わい、腹がなー』
『ねえね、ヒスイ、貝柱食べたーい』
『ルリ、お肉たべたーい』
『クリスもクリスもー』
「くるっ、くるっ」
「はいはい、ご飯よー」
次に沸き上がるのはばあばコールだ。
母がニコニコと準備している。
仔達が大好きな冷蔵庫ダンジョンの貝柱といんげん豆、パプリカのバター炒め。ルーティのダンジョン、18階のウサギのむね肉を使った棒々鶏サラダ。モモ肉を使った照り焼き。たっぷりご飯もね。ビアンカとルージュのご飯には白滝混ぜている。嘴のあるイシス達には食パンね。
私達も貝柱だけグラタンになったが、他は一緒。
さ、今日はアルコール解禁。
私は缶チューハイ、両親とホークさん、ミゲル君はビール。晃太とチュアンさんはY県のすっきりした口当たりの日本酒。マデリーンは白ワイン。エマちゃんとテオ君はお茶ね。
「では、皆さんお疲れ様です。頂きます」
「「「「「頂きまーす」」」」」
ぐびびびびっ、ミゲル君がグラス一気のみ。
「ぷはーっ」
美味しいー、と聞こえてくる。
さ、私はグラタンを、あつつっ。うーん、貝柱美味しい。
『おかわりなのですー』
『エビが食べたいわー』
『おかわりなのだー』
『ピザヲ所望スル』
「くうっくうっ」
「まだ一口なんやけど」
相変わらずやな。
『はい。解除したわ』
夕御飯の後、ルージュが宝箱の罠解除となる。晃太達が帰って来るまで三回ボス部屋に挑んでいる。
明日からの予定だが、晃太は地図の事と、ドロップ品の納品に向かう。私も行くが、依頼書のサインだけなので、あまり時間はかからないはず。いつもマーファでリティアさんがやってくれているやつね。時々、冒険者が依頼が出ているのを知らずに持ち込んだ物を、その冒険者が受理したと言うことにする。ギルドも依頼を捌けるし、冒険者にも報酬が出るしね。私の場合は、ダンジョンに行く度にそれをやってくれている。
「今回わいらがダンジョンに行くの、皆分かっとるから、アスラ王国の各地から色んな依頼が来とるんやって」
と、晃太。
「宝石と宝飾品類は競売やってさ」
ふーん、リィマさんが三億だと言ったあれ、いくらなるんやろ?
買い取り不可なら、マーファに持って帰ろう。きっとタージェルさんなら買い取りしてくれるはず。
なんて、考えながらワクワク宝箱オープン。
子供用のリュックサイズの革の袋。
『魔力を感じるわ』
「でしょうね」
ダンジョンのボス部屋宝箱は、階層が難しく、そして挑むボス部屋でも、レベルが高い者があけたら比例して豪華になる。ボス部屋わじゃわじゃだけどね。ルーティのダンジョン18階は上級者向けで、しかもさっきまでボス部屋開けるていたのは、普通お目にかかれないレベル500オーバーのビアンカ達だ。冷蔵庫ダンジョンでさえ豪勢なのだから、ルーティのダンジョンでも豪華になるわな。普通の革の子供用リュックなわけない。父の鑑定に回す。
次は、小さな宝箱。小さいからといって、せこっ、とならないのがダンジョン宝箱だ。ワクワクオープン。
更に木箱が、何なろ?
開けるとオレンジ色の模様が入った石。見たことあるやつ。
「ルージュ、魔力は?」
『感じるわ』
恐らく転移石やないかな? 父の鑑定に回す。
最後は晃太がワクワクオープン。
なんや、色々入ってバラエティーボックスみたい。
えーっと。
本職の冒険者の鷹の目の皆さんにも見て貰う。中身は中級ポーションが5本、解毒ポーションが8本、魔力回復ポーションが5本、上級ポーションが3本、エリクサーが1本。ナイフが2本、魔法の水筒が2本。びっしり胡椒が詰まった大きな袋。砂金の入って小袋。ビロードの箱にはシンプルなデザインリングに私の掌に収まるサイズの革のポーチ。シンプルなリングに革のポーチィ?
「魔力は?」
『感じるわ』
はい、父の鑑定に回す。
結局。
子供用リュックは時間停止のマジックバッグ、サイズS。転移石ではないかと、想っていたが、やっぱり転移石で、18階の入り口に、フル装備の男性冒険者を15名運べる。回数は15回。魔力補填には二ヶ月。
で、シンプルなリングは、火魔法補助と魔力回復効果があった。ただし、サイズは男性ものだから、対象となる人達で話し合いだね。
最後に小さな革のポーチ。はEサイズの時間停止のマジックバッグ。
「これ、中身があるよ」
と、父がダイニングキッチンのテーブルの上に、マジックバッグを裏返すようにして、フキンの上に中身を出す。
ざらざら、キラキラ、キラキラ。
はい、小粒の宝石でした。全部で、三十粒くらいかな? これはリィマさんに一度見て貰うか、そのままギルドに持っていくか。あ、今回の、宝石類は全部出したんだ、怪しまれるな。
なんて思っていると、ルージュが外の方に意識を向けている。
「どうしたん?」
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