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フィールド型ダンジョン⑧
よし、水分補給いいかな?
シルフィ達はふかふかと寝ている。
最初に戦闘したエマちゃん達も落ち着いているし。ミゲル君達も怪我はないようだし。
水分補給しながら、さっきのボス部屋から出てきた色違いのGについて聞いてみた。
赤茶けたGは赤ゴブリン、まんまやん。こちらではあまり見かけない、南方面、熱い地域に生息している。こちらにいるのはほぼみどりのゴブリンだ。こちらでは、たまーに、見かけるくらいだって。色以外の差が出るのは、赤ゴブリンの方が、少し腕力があるくらい。後、黒ゴブリンってのがいる。こちらも凄く珍しい。以前、ヒスイが風属性魔法を覚醒させた時にいたのがこれね。黒ゴブリンは魔力が高く、魔法を使ったり、同族支配とかする。ふーん。
「で、結局、あのボス部屋はなんでああなったんかね?」
と、晃太が麦茶を啜りながら聞いてくる。
私はベテラン冒険者の皆さんに意見を求める。
「フェリクス、聞いたことあるか?」
ケルンさんがフェリクスさんに確認するが、フェリクスさんは首を横に振る。
「いいえ、このようはボス部屋は聞いたことありません」
ダンジョン、ボス部屋。
中の魔物はその階層のレベルに合うボスが出る。レベルの低い低階層なら、スライムしか出ないとかね。後は扉を開ける人のレベルに左右される。私が開けるのと、厄災クラスのアレスが開けるのでは、差が凄まじい。そしてボス部屋を掃討してから宝箱が出て、それを回収して、ボス部屋を空にしないと、いつまで経っても復活しない。冷蔵庫ダンジョンのスライム部屋でも30分程かかる。これも誰が開けるかで、誤差は出るが、やはり厄災クラスでないと出ない。
休んでいるビアンカやルージュ達にも聞いてみたが、鬼教官のリルさんに叩き込まれた野良ダンジョンには、さっきみたいな事はなかったそうだ。
神様に聞いてみたけど、お返事なし。
「結局、分からんのね」
晃太が麦茶を飲み干す。
「あれやない? アレスが開けたからやない?」
厄災クラスだもん。
ベテラン冒険者の皆さんでも検討つかない、ビアンカやルージュ達も知らないとなれば、それしか考え付かない。
あんまり、ここで足止めしたくないのだけど。
ルージュが若手達の索敵能力を鍛えたいって。
『さっき、私でもクイーン探すのに大変だったわ。戦闘しながらもあって手こずったけど。ヤマタノオロチの後のボス部屋で、あんなのが出るかも知れないし、今後も役立つはずよ』
気配感知が得意なルージュが探すのが困難なクイーンは、おそらく気配を消す、もしくは認識を薄くさせる魔法をまとっていたんだろうって。それを感知して、撃破したルージュは流石だが、そのルージュが言うこともあるし、確かにヤマタノオロチの後は予測がつかない、こちらの手札を増やすのは悪手ではないはず。もし、気配を消して接近されて、後ろから攻撃されたら大変や。今までなかったのは、ビアンカとルージュ達の普段から気配感知能力が高いから、事なきを得ていた。だが、ヤマタノオロチの後のボス部屋で混戦になればどう離れるか分からない。若手達にその能力を鍛えてもらえば、皆さんの安全策にもなる。
「分かった」
私は皆さんと相談し、3日間、この場にとどまることになった。
あれから、3日。
やはりクールダウン時間無視のボス部屋は、イシスかアレスが開けなければ出なかった。厄災特権かな?
若手達が従魔の部屋で、屍のように転がっている。お疲れ様。
やっと移動再開になる。
次の階層は草原と岩場の半々と言った感じ。この岩場がかなり邪魔なので、オシリスの騎乗となる。私は餃子の具材となり、安心安全の皮のホークさんに包まれる。あー、安心感ー。
イシスが並走、違うね並飛行してくれる。ノワールが不満そうなので、ビアンカが仔達と共にルーティのダンジョンの方に連れていった。この階層ではオシリスの飛行スピードでまっすぐ行けるところまで行くことに。
「頼むねオシリス。イシスもお願いね。ホークさんお願いします」
「はい、ユイさん」
うむ、安心感。
「姉ちゃん、気をつけてな」
「うん、分かった」
ルームは扉を閉めて、と。
『行クゾ』
「くうっ」
ぶわっ、とオシリスが翼を広げて、走り出す。一気に加速してから上昇する。
岩場から何やら飛び出してきたが、イシスが見逃す訳がない。次々に閃光や風の刃を放って撃退している。
オシリスがそこそこスピード出しているからよく分からないが、ウルフっぽい魔物みたいだけど、通りすぎていく。それから下に紫色の角ウサギやらいたが、フィールド型ダンジョンで、初めて飛行する魔物と遭遇。わっさーっ、とやってきた、気持ち悪いっ。
『フンッ、私二歯向カウトハ、愚カナッ』
カラスっぼい魔物だが、イシスに勝てるわけない。ものすごい数だけど、イシスが蹴散らしていった。
後で聞いたが、アスコラキという魔物。レベル的に低いが、これは集団行動するし、爪は鋭く、死体や弱った物を襲う。本来なら格上の相手に事を構えない。だがここはダンジョン内のために、絶対的強者のイシスに向かっている。
ダンジョンではない所なら、影に隠れてやり過ごすような相手の筈なのに。アスコラキはイシスの容赦ない攻撃に打ち落とされていく。哀れと思うのは、まだ、私がこちらの世界に染まりきれず、甘いのだろうか? イシスは向かってくるから私やホークさんをあまり前のように守ってくれているのに。
シルフィ達はふかふかと寝ている。
最初に戦闘したエマちゃん達も落ち着いているし。ミゲル君達も怪我はないようだし。
水分補給しながら、さっきのボス部屋から出てきた色違いのGについて聞いてみた。
赤茶けたGは赤ゴブリン、まんまやん。こちらではあまり見かけない、南方面、熱い地域に生息している。こちらにいるのはほぼみどりのゴブリンだ。こちらでは、たまーに、見かけるくらいだって。色以外の差が出るのは、赤ゴブリンの方が、少し腕力があるくらい。後、黒ゴブリンってのがいる。こちらも凄く珍しい。以前、ヒスイが風属性魔法を覚醒させた時にいたのがこれね。黒ゴブリンは魔力が高く、魔法を使ったり、同族支配とかする。ふーん。
「で、結局、あのボス部屋はなんでああなったんかね?」
と、晃太が麦茶を啜りながら聞いてくる。
私はベテラン冒険者の皆さんに意見を求める。
「フェリクス、聞いたことあるか?」
ケルンさんがフェリクスさんに確認するが、フェリクスさんは首を横に振る。
「いいえ、このようはボス部屋は聞いたことありません」
ダンジョン、ボス部屋。
中の魔物はその階層のレベルに合うボスが出る。レベルの低い低階層なら、スライムしか出ないとかね。後は扉を開ける人のレベルに左右される。私が開けるのと、厄災クラスのアレスが開けるのでは、差が凄まじい。そしてボス部屋を掃討してから宝箱が出て、それを回収して、ボス部屋を空にしないと、いつまで経っても復活しない。冷蔵庫ダンジョンのスライム部屋でも30分程かかる。これも誰が開けるかで、誤差は出るが、やはり厄災クラスでないと出ない。
休んでいるビアンカやルージュ達にも聞いてみたが、鬼教官のリルさんに叩き込まれた野良ダンジョンには、さっきみたいな事はなかったそうだ。
神様に聞いてみたけど、お返事なし。
「結局、分からんのね」
晃太が麦茶を飲み干す。
「あれやない? アレスが開けたからやない?」
厄災クラスだもん。
ベテラン冒険者の皆さんでも検討つかない、ビアンカやルージュ達も知らないとなれば、それしか考え付かない。
あんまり、ここで足止めしたくないのだけど。
ルージュが若手達の索敵能力を鍛えたいって。
『さっき、私でもクイーン探すのに大変だったわ。戦闘しながらもあって手こずったけど。ヤマタノオロチの後のボス部屋で、あんなのが出るかも知れないし、今後も役立つはずよ』
気配感知が得意なルージュが探すのが困難なクイーンは、おそらく気配を消す、もしくは認識を薄くさせる魔法をまとっていたんだろうって。それを感知して、撃破したルージュは流石だが、そのルージュが言うこともあるし、確かにヤマタノオロチの後は予測がつかない、こちらの手札を増やすのは悪手ではないはず。もし、気配を消して接近されて、後ろから攻撃されたら大変や。今までなかったのは、ビアンカとルージュ達の普段から気配感知能力が高いから、事なきを得ていた。だが、ヤマタノオロチの後のボス部屋で混戦になればどう離れるか分からない。若手達にその能力を鍛えてもらえば、皆さんの安全策にもなる。
「分かった」
私は皆さんと相談し、3日間、この場にとどまることになった。
あれから、3日。
やはりクールダウン時間無視のボス部屋は、イシスかアレスが開けなければ出なかった。厄災特権かな?
若手達が従魔の部屋で、屍のように転がっている。お疲れ様。
やっと移動再開になる。
次の階層は草原と岩場の半々と言った感じ。この岩場がかなり邪魔なので、オシリスの騎乗となる。私は餃子の具材となり、安心安全の皮のホークさんに包まれる。あー、安心感ー。
イシスが並走、違うね並飛行してくれる。ノワールが不満そうなので、ビアンカが仔達と共にルーティのダンジョンの方に連れていった。この階層ではオシリスの飛行スピードでまっすぐ行けるところまで行くことに。
「頼むねオシリス。イシスもお願いね。ホークさんお願いします」
「はい、ユイさん」
うむ、安心感。
「姉ちゃん、気をつけてな」
「うん、分かった」
ルームは扉を閉めて、と。
『行クゾ』
「くうっ」
ぶわっ、とオシリスが翼を広げて、走り出す。一気に加速してから上昇する。
岩場から何やら飛び出してきたが、イシスが見逃す訳がない。次々に閃光や風の刃を放って撃退している。
オシリスがそこそこスピード出しているからよく分からないが、ウルフっぽい魔物みたいだけど、通りすぎていく。それから下に紫色の角ウサギやらいたが、フィールド型ダンジョンで、初めて飛行する魔物と遭遇。わっさーっ、とやってきた、気持ち悪いっ。
『フンッ、私二歯向カウトハ、愚カナッ』
カラスっぼい魔物だが、イシスに勝てるわけない。ものすごい数だけど、イシスが蹴散らしていった。
後で聞いたが、アスコラキという魔物。レベル的に低いが、これは集団行動するし、爪は鋭く、死体や弱った物を襲う。本来なら格上の相手に事を構えない。だがここはダンジョン内のために、絶対的強者のイシスに向かっている。
ダンジョンではない所なら、影に隠れてやり過ごすような相手の筈なのに。アスコラキはイシスの容赦ない攻撃に打ち落とされていく。哀れと思うのは、まだ、私がこちらの世界に染まりきれず、甘いのだろうか? イシスは向かってくるから私やホークさんをあまり前のように守ってくれているのに。
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