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フィールド型ダンジョン⑱
ご指摘ありがとうございます。
「これなん? ナマコ?」
アレスやイシスのマジックバッグから出した物体は、まさに、ナマコ。花サイズのナマコ。いやや、あんまり好きなフォルムではないが。多分、魔物の身体の一部なんだろうけど。ダンジョンの魔物って解体された状態で出てくる。その魔物から取れるすべての素材ではないけどね。半分くらい。残り半分は何処に?って話だけど、それはダンジョンが早々と吸収してしまうからだ。ダンジョンに吸収されず、出てきた解体された残り、つまりドロップ品は回収しなければ、その内しれっとダンジョンが吸収してしまう。
「ああ、おそらくそれはルーベサンスュですね。内臓を処理さえすれば、栄養価値が高い食材ですよ」
高級品です。と、長生きエルフのケルンさんが教えてくれる。
「これ、そのまんまなんですか? いつもなら解体されて一部だけなのに」
「そうですね。私もそれは疑問に思います」
わからないって事か。どうやって出てきたか一応アレスに聞いてみよう。アレスのマジックバッグに入っていたから。気持ち良さそうにエマちゃんとテオ君からブラッシングを受けながら寝転がるアレス。
「ねえ、アレス、あのナマコ、どうやって出てきたん?」
『あー、そうなのだなー、あー、そこそこー』
こら。
アレスの話だと、波が叩きつれて水しぶきを上げると、それと同時に複数で襲ってきたと。うわ、恐い。細い錐状にした無属性の魔法で、正確に撃ち抜いて倒したみたい。
『やたら数がいたのだが、ドロップ品になったのはそれだけだったのだ』
「数?」
『そうなのだ。波が来る度に襲ってきたのだが、残ったのはそれだけだったのだ』
うーん。アレスのたくさんはわからかないが、たくさんなんだろう。実際並んでいるのはたったの七匹。解体もされず、そのまんま。おそらくアレスを襲ってきたのはこれの何十倍。あのクールダウンを無視したG部屋といい。このフィールド型ダンジョンは、いままでのダンジョンとちょっと違う感じやな。
アレスが走り回った崖には、このナマコ、ルーベサンスュと、船虫みたいなやつや、蜥蜴みたいなのがいたそうだ。で、崖っぷちに行くと海蛇やお馴染みシーサーペントが出てきたと。シーサーペントとその亜種、鮫類が出てイシスが蹴散らした。空だと、やはり風が強すぎるみたい。イシスは大丈夫でも、私とホークさんを乗せたオシリスはきついって。
「なら、ノワールで移動が望ましい感じ?」
『ソウダナ。タダ、何ヵ所カハ、ノワールデ飛ビ越セヌ場所ガアル。ソコハオシリスデノ移動ダロウ』
『我なら問題はないが、でこぼこで岩だらけなのだ、あ、そこそこー。我が魔法で補助するのだ、問題ないのだー』
アレスとイシスの話で、この階層のだいたいの事が分かった。
魔物との遭遇率はやや低いようだが、この階層自体が厳しい環境にある。ノワールで皆に守られながら移動。場所によっては魔法で補助してもらう。そして、必要時はオシリスで移動やね。
しっかりホークさんとノワールの休息を取る。
と、言ってもノワールはビアンカとルージュに連れて、ぶひひんっ、言いながら第八階層を走り回っている。
この階層を抜けたらいよいよヤマタノオロチだ。
準備万端にしないとね。けちけちせん。エリクサーも大量にあるから、回復にはエリクサーを使ってもらう。下手に連用したら中毒になったら大変だからね。きついもんね、あれ。おそらく長期戦になるから、回復手段を頼らなくてはならないはず。うちのバトルジャンキー達のおかげでエリクサーたくさんあるからね。
私は戦闘ではまったく役にたたないので、必要時にルームを開けて閉めて、メンバーの入れ替えだ。長期戦になるために、出撃メンバーと休憩を取るメンバーが入れ替われるようにする。
まずはヤマタノオロチ戦ではイシス、アレス、ルージュ、シヴァが出撃。その後はモンスターボックス。ボス部屋自体が魔力を持ち、その魔力が潰えるまで魔物を召還する。フェリクスさんの話だとまずはスライムとかが出て、次々に色んな魔物が出る。出てくる数も不明だし、間隔も不明。このフィールド型ダンジョンは、他のダンジョンと違う感じがする。ビアンカやルージュ達、ベテラン冒険者の皆さんでも分からない事がある。この世界中で探せば類似したダンジョンがあるかもしれないけどね。
父の鑑定では、順調に出てくる魔物を駆逐したとして、約八~十時間。ペース配分を、間違えないようにしないと。
『ねえね、ヒスイお腹減ったっ。おやつ食べたいっ』
『ルリね、パンケーキがいいっ』
『クリスはね、お饅頭っ』
悶々と考えていると、かわいか三人娘からのおねだり。はいはい、何でも準備しますよ、って、ギャーッ。泥だらけーっ。
「わんわんっ」
『ねーちゃん、わいなー、どら焼きが食べたいねん』
「くるっ、くるっ」
三人娘どころか、元気達三人衆まで泥だらけっ。
『小腹が減ったのだー』
アレスなんて目のところ以外、ほぼ泥っ。ちょっと勘弁してっ、フローリングが大惨事っ。
「わんわんっ」
と、若手達も帰って来た。はい、泥だらけ。
…………………シャンプー代いくらやと。
私の稼いだお金じゃないけどさぁ。
手分けしてフローリングの掃除。私は順番にチーズクリームにシャンプーに向かった。
「これなん? ナマコ?」
アレスやイシスのマジックバッグから出した物体は、まさに、ナマコ。花サイズのナマコ。いやや、あんまり好きなフォルムではないが。多分、魔物の身体の一部なんだろうけど。ダンジョンの魔物って解体された状態で出てくる。その魔物から取れるすべての素材ではないけどね。半分くらい。残り半分は何処に?って話だけど、それはダンジョンが早々と吸収してしまうからだ。ダンジョンに吸収されず、出てきた解体された残り、つまりドロップ品は回収しなければ、その内しれっとダンジョンが吸収してしまう。
「ああ、おそらくそれはルーベサンスュですね。内臓を処理さえすれば、栄養価値が高い食材ですよ」
高級品です。と、長生きエルフのケルンさんが教えてくれる。
「これ、そのまんまなんですか? いつもなら解体されて一部だけなのに」
「そうですね。私もそれは疑問に思います」
わからないって事か。どうやって出てきたか一応アレスに聞いてみよう。アレスのマジックバッグに入っていたから。気持ち良さそうにエマちゃんとテオ君からブラッシングを受けながら寝転がるアレス。
「ねえ、アレス、あのナマコ、どうやって出てきたん?」
『あー、そうなのだなー、あー、そこそこー』
こら。
アレスの話だと、波が叩きつれて水しぶきを上げると、それと同時に複数で襲ってきたと。うわ、恐い。細い錐状にした無属性の魔法で、正確に撃ち抜いて倒したみたい。
『やたら数がいたのだが、ドロップ品になったのはそれだけだったのだ』
「数?」
『そうなのだ。波が来る度に襲ってきたのだが、残ったのはそれだけだったのだ』
うーん。アレスのたくさんはわからかないが、たくさんなんだろう。実際並んでいるのはたったの七匹。解体もされず、そのまんま。おそらくアレスを襲ってきたのはこれの何十倍。あのクールダウンを無視したG部屋といい。このフィールド型ダンジョンは、いままでのダンジョンとちょっと違う感じやな。
アレスが走り回った崖には、このナマコ、ルーベサンスュと、船虫みたいなやつや、蜥蜴みたいなのがいたそうだ。で、崖っぷちに行くと海蛇やお馴染みシーサーペントが出てきたと。シーサーペントとその亜種、鮫類が出てイシスが蹴散らした。空だと、やはり風が強すぎるみたい。イシスは大丈夫でも、私とホークさんを乗せたオシリスはきついって。
「なら、ノワールで移動が望ましい感じ?」
『ソウダナ。タダ、何ヵ所カハ、ノワールデ飛ビ越セヌ場所ガアル。ソコハオシリスデノ移動ダロウ』
『我なら問題はないが、でこぼこで岩だらけなのだ、あ、そこそこー。我が魔法で補助するのだ、問題ないのだー』
アレスとイシスの話で、この階層のだいたいの事が分かった。
魔物との遭遇率はやや低いようだが、この階層自体が厳しい環境にある。ノワールで皆に守られながら移動。場所によっては魔法で補助してもらう。そして、必要時はオシリスで移動やね。
しっかりホークさんとノワールの休息を取る。
と、言ってもノワールはビアンカとルージュに連れて、ぶひひんっ、言いながら第八階層を走り回っている。
この階層を抜けたらいよいよヤマタノオロチだ。
準備万端にしないとね。けちけちせん。エリクサーも大量にあるから、回復にはエリクサーを使ってもらう。下手に連用したら中毒になったら大変だからね。きついもんね、あれ。おそらく長期戦になるから、回復手段を頼らなくてはならないはず。うちのバトルジャンキー達のおかげでエリクサーたくさんあるからね。
私は戦闘ではまったく役にたたないので、必要時にルームを開けて閉めて、メンバーの入れ替えだ。長期戦になるために、出撃メンバーと休憩を取るメンバーが入れ替われるようにする。
まずはヤマタノオロチ戦ではイシス、アレス、ルージュ、シヴァが出撃。その後はモンスターボックス。ボス部屋自体が魔力を持ち、その魔力が潰えるまで魔物を召還する。フェリクスさんの話だとまずはスライムとかが出て、次々に色んな魔物が出る。出てくる数も不明だし、間隔も不明。このフィールド型ダンジョンは、他のダンジョンと違う感じがする。ビアンカやルージュ達、ベテラン冒険者の皆さんでも分からない事がある。この世界中で探せば類似したダンジョンがあるかもしれないけどね。
父の鑑定では、順調に出てくる魔物を駆逐したとして、約八~十時間。ペース配分を、間違えないようにしないと。
『ねえね、ヒスイお腹減ったっ。おやつ食べたいっ』
『ルリね、パンケーキがいいっ』
『クリスはね、お饅頭っ』
悶々と考えていると、かわいか三人娘からのおねだり。はいはい、何でも準備しますよ、って、ギャーッ。泥だらけーっ。
「わんわんっ」
『ねーちゃん、わいなー、どら焼きが食べたいねん』
「くるっ、くるっ」
三人娘どころか、元気達三人衆まで泥だらけっ。
『小腹が減ったのだー』
アレスなんて目のところ以外、ほぼ泥っ。ちょっと勘弁してっ、フローリングが大惨事っ。
「わんわんっ」
と、若手達も帰って来た。はい、泥だらけ。
…………………シャンプー代いくらやと。
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手分けしてフローリングの掃除。私は順番にチーズクリームにシャンプーに向かった。
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