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白夜①
出きるだけの事はした。
朝、私達はお地蔵さまの前で、お祈り。
「神様、本日ヤマタノオロチに挑みます。どうかお見守りください」
お嬢さん、儂らは、皆お嬢さん達を見守っておる。厳しい戦いになるじゃろうが、儂らがおるからな。
始祖神様の声だ。
上手くいく、核心めいた思いが沸き上がる。
「皆さん、神様が見守ってくれています。さあ、取りかかりますよっ」
「「「「「はいっ」」」」」
フル装備の皆さんの返事か心強い。よしっ。
魔境では、既に魔物があふれでるだろう野良ダンジョンに、数匹の補佐ウルフとその他ウルフ達が向かっている。巣の守りには残りの補佐ウルフと、錆び落としをすませているお母さんウルフ。かなり詰め込みでちゅどんドカンしているので、ウルフ達全体がレベルアップしている。
「シヴァ、頼むね」
「わふんっ」
鼻水垂れ垂れしながらやって来て、わふわふと返事をしてくれる。
ルームの中央にはテーブル設置し、飲み物や、スポーツ飲料のパック、おにぎり、常闇の無花果、バナナなどが並ぶ。暖かい濡れタオルも準備したし。エリクサーも並ぶ。そして、一応ベッドも並べてみた。
「晃太、よかね?」
「ん」
まずはツヴァイクさんに作ってもらった桶の設置。これは晃太でなければ出来ない。大型の桶の為、晃太のアイテムボックスにしか入らなかった。
父の鑑定では、ヤマタノオロチはレベルの低いものには反応しないって。そのレベル? となると、レベル300以上だってさ。ならほとんど当てはまらない。
まずは、私と晃太、心配だからと付いてきてくれるのはホークさんと現状冒険者で最強のエドワルドさん。桶の設置したら、すぐにルームに避難。窓からヤマタノオロチがお酒とジュースを飲んで酩酊状態になれば、イシス達の出陣だ。
……………………………イシスとアレスがドン引きするくらいギラギラしている。あ、ビアンカとルージュも。シヴァは相変わらず、ビアンカに向かって尻尾バタバタ。アリスとオシリスは通常運転で、ノワールはすでに前足で床を蹴ってる。仔達は変わらずかわいか。シルフィ達はお留守番だ。
私と晃太、ホークさん、エドワルドさんはルームから出て、セーフティゾーンを抜ける。
ゆっくりセーフティゾーンを抜ける。洞窟を抜けて、視界が広がる。
空がある。
下は土の地面。
そして、遠目でも大きいと思ったが、見上げるようにデカイ。ヤマタノオロチだと分からなければ、巨大な黒岩だと錯覚しそうだ。あちこちに蔦が巻き付き、苔が張り付き、木まで生えてるから余計にそう錯覚してしまう。
全く動きもないから、岩にしか見えないのだが。
恐い。
腹の奥底から沸き上がる感情。
恐いが早速晃太が桶を設置。
父の鑑定なら、私達程度では反応しない。
小走りに走りながら、次々に大小の桶を設置。間隔が狭いとでっかい頭がぶつかって溢れたら嫌やしね。
恐いが、無言で桶を設置していく。最初、ノワールに乗って移動しながら、と考えたが、スピードが出るし、出した拍子に桶を倒しそうだということで、こうなった。
小走りに移動しながら、ぐるりと回る。当然ヤマタノオロチを外周を一周したわけではないが、すべての桶の設置が進む。
7メートル越えの桶が八つ、5メートルと3メートルの桶、丸のみ予定の250リットルのワインの樽がその間隔にいくつも設置される。中身はカクテルだけどね。出きるだけの酔わせる為に、予定量以上準備した。少しでも成功率を上げるために。
晃太が目で合図する。すべての桶が出揃った。
私達は桶から離れ、十分距離を取り、ルームに入る。ふうっ、短時間なのに汗がびっしり。
「ユイさんっ、お疲れ様ですっ」
「はいっ、晃太さん、リーダー。はい、エドワルドさん」
エマちゃん、テオ君がお茶を差し出してくれる。晃太もホークさんも、エドワルドさんも額に汗が浮かんでいる。
冷たいお茶を飲みながら、ちらりと窓の外が見る。イシスとアレスが窓の前にいるため、隙間から覗く。
黒岩の様なヤマタノオロチは未だに動かない。
「どう? 動きは?」
『全然なのだー』
『ウム、ソウダナ、マダ動キハナイ』
妙な緊張感が漂う中で、時間が過ぎていく。
シルフィ達が従魔の部屋で寝ている寝息が響くが、元気が呑気にフローリングで背中でかいかい。見ているだけで、緊張感が解れていく。元気君や、お姉ちゃんが緊張してるから、やってくれてるん? くるん、と元気が回転して、へっへっ、といつもの元気で私の顔をベロベロ舐め回す。うっぷっ。
『ユイ、心配ないのです』
『そうよ。今のイシスとアレスなら大丈夫よ』
元気のペロペロを受けながら、私の緊張感をやはり勘づいたビアンカとルージュが寄り添ってくれる。ありがたいなあ。
どれくらいしたか、やっとヤマタノオロチが動き出したのは、桶を設置してから30分程してからだ。
朝、私達はお地蔵さまの前で、お祈り。
「神様、本日ヤマタノオロチに挑みます。どうかお見守りください」
お嬢さん、儂らは、皆お嬢さん達を見守っておる。厳しい戦いになるじゃろうが、儂らがおるからな。
始祖神様の声だ。
上手くいく、核心めいた思いが沸き上がる。
「皆さん、神様が見守ってくれています。さあ、取りかかりますよっ」
「「「「「はいっ」」」」」
フル装備の皆さんの返事か心強い。よしっ。
魔境では、既に魔物があふれでるだろう野良ダンジョンに、数匹の補佐ウルフとその他ウルフ達が向かっている。巣の守りには残りの補佐ウルフと、錆び落としをすませているお母さんウルフ。かなり詰め込みでちゅどんドカンしているので、ウルフ達全体がレベルアップしている。
「シヴァ、頼むね」
「わふんっ」
鼻水垂れ垂れしながらやって来て、わふわふと返事をしてくれる。
ルームの中央にはテーブル設置し、飲み物や、スポーツ飲料のパック、おにぎり、常闇の無花果、バナナなどが並ぶ。暖かい濡れタオルも準備したし。エリクサーも並ぶ。そして、一応ベッドも並べてみた。
「晃太、よかね?」
「ん」
まずはツヴァイクさんに作ってもらった桶の設置。これは晃太でなければ出来ない。大型の桶の為、晃太のアイテムボックスにしか入らなかった。
父の鑑定では、ヤマタノオロチはレベルの低いものには反応しないって。そのレベル? となると、レベル300以上だってさ。ならほとんど当てはまらない。
まずは、私と晃太、心配だからと付いてきてくれるのはホークさんと現状冒険者で最強のエドワルドさん。桶の設置したら、すぐにルームに避難。窓からヤマタノオロチがお酒とジュースを飲んで酩酊状態になれば、イシス達の出陣だ。
……………………………イシスとアレスがドン引きするくらいギラギラしている。あ、ビアンカとルージュも。シヴァは相変わらず、ビアンカに向かって尻尾バタバタ。アリスとオシリスは通常運転で、ノワールはすでに前足で床を蹴ってる。仔達は変わらずかわいか。シルフィ達はお留守番だ。
私と晃太、ホークさん、エドワルドさんはルームから出て、セーフティゾーンを抜ける。
ゆっくりセーフティゾーンを抜ける。洞窟を抜けて、視界が広がる。
空がある。
下は土の地面。
そして、遠目でも大きいと思ったが、見上げるようにデカイ。ヤマタノオロチだと分からなければ、巨大な黒岩だと錯覚しそうだ。あちこちに蔦が巻き付き、苔が張り付き、木まで生えてるから余計にそう錯覚してしまう。
全く動きもないから、岩にしか見えないのだが。
恐い。
腹の奥底から沸き上がる感情。
恐いが早速晃太が桶を設置。
父の鑑定なら、私達程度では反応しない。
小走りに走りながら、次々に大小の桶を設置。間隔が狭いとでっかい頭がぶつかって溢れたら嫌やしね。
恐いが、無言で桶を設置していく。最初、ノワールに乗って移動しながら、と考えたが、スピードが出るし、出した拍子に桶を倒しそうだということで、こうなった。
小走りに移動しながら、ぐるりと回る。当然ヤマタノオロチを外周を一周したわけではないが、すべての桶の設置が進む。
7メートル越えの桶が八つ、5メートルと3メートルの桶、丸のみ予定の250リットルのワインの樽がその間隔にいくつも設置される。中身はカクテルだけどね。出きるだけの酔わせる為に、予定量以上準備した。少しでも成功率を上げるために。
晃太が目で合図する。すべての桶が出揃った。
私達は桶から離れ、十分距離を取り、ルームに入る。ふうっ、短時間なのに汗がびっしり。
「ユイさんっ、お疲れ様ですっ」
「はいっ、晃太さん、リーダー。はい、エドワルドさん」
エマちゃん、テオ君がお茶を差し出してくれる。晃太もホークさんも、エドワルドさんも額に汗が浮かんでいる。
冷たいお茶を飲みながら、ちらりと窓の外が見る。イシスとアレスが窓の前にいるため、隙間から覗く。
黒岩の様なヤマタノオロチは未だに動かない。
「どう? 動きは?」
『全然なのだー』
『ウム、ソウダナ、マダ動キハナイ』
妙な緊張感が漂う中で、時間が過ぎていく。
シルフィ達が従魔の部屋で寝ている寝息が響くが、元気が呑気にフローリングで背中でかいかい。見ているだけで、緊張感が解れていく。元気君や、お姉ちゃんが緊張してるから、やってくれてるん? くるん、と元気が回転して、へっへっ、といつもの元気で私の顔をベロベロ舐め回す。うっぷっ。
『ユイ、心配ないのです』
『そうよ。今のイシスとアレスなら大丈夫よ』
元気のペロペロを受けながら、私の緊張感をやはり勘づいたビアンカとルージュが寄り添ってくれる。ありがたいなあ。
どれくらいしたか、やっとヤマタノオロチが動き出したのは、桶を設置してから30分程してからだ。
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