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連載
白夜⑪
「あの、もうよかです、はい」
じーっと見つめられたら、こっちが恥ずかしかっ。
原因は変色した私の黄金色になった右目だ。
物知り長生きのケルンさんとフェリクスさんが見てくれたが、いかん、ダメや、顔面偏差値がこの中で最高値のケルンさんと、映画のアクション俳優みたいなフェリクスさんがじーっと見てくる。
あ、いかん、恥ずかしか。なんで、こんなに肌が綺麗なんよっ。さっきまで戦闘して色々汚れているけど、妙に男は色気的なのが追加されてる。これは画面でみらんといかんやつや。こんな長く直視したら、鼻血出そうや。
まず、神様に報告前に、この変色した目が気になってしまって色々聞いた。
あの神霊魔法って何? って事だけど。全員首を横に振る。
痛くもなんともないんだけど。
「うーん、フェリクス、どうだ? 魔力眼のように思うが」
「そうですね。そんな感じがしないわけではないですが」
「魔力眼?」
なにそれ?
「ごく稀に、得意属性魔法の色が目に、魔力を宿して出る事があるんですよ。それに似てるかな?」
最年長ケルンさん、自信なさそう。
「ちなみに、誰か見たことありますか?」
ケルンさんが、記憶を掘り起こす。
「うーん、私の母が持ってますが、それ以外は。ミズサワ殿はもっと身近にいますよ」
「え?」
「従魔全員、魔力眼じゃないですか」
あ、そういえば、そんなこと聞いたな。得意属性魔法の色が目に出るって。ビアンカとルージュ曰く、上位魔物にはよくあるそうだ。
『それがどうしたのです?』
『目の色が変わったくらいよ。ユイは何も変わらないわ』
うーん、嬉しか。
だけど、いきなり片目が変色したら、ちょっとなあ。年齢的になあ。
神様に聞いてみるか。
「よしっ、まずは神様に報告しましょう」
「「「「「はい」」」」」
皆さん定位置に着く。さっき、アルスさんも無事に起きて、むにむに言いながらも動いてくれた。
ビアンカとルージュ達も頭を床に着けるほど下げている。
私はお地蔵様に向かって手を合わせる。
「神様、ヤマタノオロチ、モンスターボックス討伐が無事に終わりました」
お祈り。
そっと目を開けると、やっぱり来てくださった。
始祖神様、時空神様、雨の女神様。
「お疲れ様じゃったなお嬢さん」
「私、あんまり役に立ってませんから」
おにぎり握ったくらいだ。あ、神への祈りも使ったくらいかな?
「ふふふ、まあ良かろう。皆のもの、大義であったな」
始祖神様からのお言葉に、深々と頭を下げる皆さん。
聞いてもいいかな。この変色した目と、神霊魔法について。
「さて、お嬢さん、その目の事じゃが」
「あ、はい」
教えてくれるんや、良かった。
「簡単にいうとじゃな、ヤマタノオロチの一部が入り込んだんじゃ。その影響でそうなっとるんじゃ」
「へー…………………えーっ」
思わず叫ぶ。
いやいやいやっ、あれの一部ってーっ、蛇ーっ。
「神霊魔法と言うが、守護魔法と言えば分かるものがおるはずじゃが、説明しようかの。守護魔法は、魔力の高い魔族が、家族や大切な者を守る魔法じゃ」
始祖神様の説明は、こうだ。
守護魔法って言うのは魔力の強い魔族が使う代償魔法だ。そう簡単には使われない魔法だが、特に幼い子供を残して亡くなる親が使う魔法。
その代償は、命だ。
どうせ長くないのなら、残された僅かな寿命を、残してしまう子供を守るために使う。そんな考えだ。考え方次第だが、それも愛の形なんやろうな。
守護魔法は代償は命だが、その強さは使った者の魔力でどれくらいの効果と期間が決まる。全自動防御システムみたいな魔法だって。かけられた当人が意図して使えない。
「ただ、お嬢さんの神霊魔法は守護魔法よりずっと上位相互じゃ。お嬢さんが望めば、ある程度の事はできるぞ」
「ある程度って」
なんやろ、私の中に、あってはならないものがある気分。
「ただし、使うにしても気を付けるのじゃ。お嬢さんの中に眠るヤマタノオロチをお嬢さんの意志で使う場合、相応に魔力を消費する。小さな願いは少量、大きなの願いは大量に、な。それで、きっとこれが役にたつじゃろう」
と、示したのは、神秘の紫水晶(ミスティック・アメジスト)。魔力供給をしてくれる便利アイテム。
「ふむ、まだ少し入るようじゃな。ちょっと待っとれ」
始祖神様が、そっと神秘の紫水晶(ミスティック・アメジスト)を手で包み込む。ふぅ、と息を吹き掛ける。
「さあ、ギリギリまで魔力供給したからの」
「あ、ありがとうございます」
神秘の紫水晶(ミスティック・アメジスト)を見ると内包していたキラキラが、ぎっちぎちに詰まっている。
「お嬢さんさんの事じゃ、誰かを救おと無理をするじゃろうが、ヤタマノオロチはお嬢さんの命を優先するはずじゃ。魔力不足でお嬢さんの命の危険となれば、当然、お嬢さんの命を優先する。そうなれば、望む結果にはならないかもしれん。これは致し方ないと思っておくれ」
それは、仕方ない事なんよね。
私の中にいるヤマタノオロチの一部は、その内自然に消えていく。もちろんお願いをしたりしたら、そのスピードは早くなるが、無理さえしなければ私の寿命内は生き続けるそうだ。
うーん、一緒に行こう、なんて言ったしなあ。蛇、と思うが、全自動防御システムだし、いいように考えよう。
「でも、そもそもなんで私の中に? どうやって?」
「それはな、見たじゃろうお嬢さん、神子達とヤマタノオロチが生きた記憶を」
あれは、やっぱりそうなんや。
「まさかですが、あれは神様が見せたんですか?」
じーっと見つめられたら、こっちが恥ずかしかっ。
原因は変色した私の黄金色になった右目だ。
物知り長生きのケルンさんとフェリクスさんが見てくれたが、いかん、ダメや、顔面偏差値がこの中で最高値のケルンさんと、映画のアクション俳優みたいなフェリクスさんがじーっと見てくる。
あ、いかん、恥ずかしか。なんで、こんなに肌が綺麗なんよっ。さっきまで戦闘して色々汚れているけど、妙に男は色気的なのが追加されてる。これは画面でみらんといかんやつや。こんな長く直視したら、鼻血出そうや。
まず、神様に報告前に、この変色した目が気になってしまって色々聞いた。
あの神霊魔法って何? って事だけど。全員首を横に振る。
痛くもなんともないんだけど。
「うーん、フェリクス、どうだ? 魔力眼のように思うが」
「そうですね。そんな感じがしないわけではないですが」
「魔力眼?」
なにそれ?
「ごく稀に、得意属性魔法の色が目に、魔力を宿して出る事があるんですよ。それに似てるかな?」
最年長ケルンさん、自信なさそう。
「ちなみに、誰か見たことありますか?」
ケルンさんが、記憶を掘り起こす。
「うーん、私の母が持ってますが、それ以外は。ミズサワ殿はもっと身近にいますよ」
「え?」
「従魔全員、魔力眼じゃないですか」
あ、そういえば、そんなこと聞いたな。得意属性魔法の色が目に出るって。ビアンカとルージュ曰く、上位魔物にはよくあるそうだ。
『それがどうしたのです?』
『目の色が変わったくらいよ。ユイは何も変わらないわ』
うーん、嬉しか。
だけど、いきなり片目が変色したら、ちょっとなあ。年齢的になあ。
神様に聞いてみるか。
「よしっ、まずは神様に報告しましょう」
「「「「「はい」」」」」
皆さん定位置に着く。さっき、アルスさんも無事に起きて、むにむに言いながらも動いてくれた。
ビアンカとルージュ達も頭を床に着けるほど下げている。
私はお地蔵様に向かって手を合わせる。
「神様、ヤマタノオロチ、モンスターボックス討伐が無事に終わりました」
お祈り。
そっと目を開けると、やっぱり来てくださった。
始祖神様、時空神様、雨の女神様。
「お疲れ様じゃったなお嬢さん」
「私、あんまり役に立ってませんから」
おにぎり握ったくらいだ。あ、神への祈りも使ったくらいかな?
「ふふふ、まあ良かろう。皆のもの、大義であったな」
始祖神様からのお言葉に、深々と頭を下げる皆さん。
聞いてもいいかな。この変色した目と、神霊魔法について。
「さて、お嬢さん、その目の事じゃが」
「あ、はい」
教えてくれるんや、良かった。
「簡単にいうとじゃな、ヤマタノオロチの一部が入り込んだんじゃ。その影響でそうなっとるんじゃ」
「へー…………………えーっ」
思わず叫ぶ。
いやいやいやっ、あれの一部ってーっ、蛇ーっ。
「神霊魔法と言うが、守護魔法と言えば分かるものがおるはずじゃが、説明しようかの。守護魔法は、魔力の高い魔族が、家族や大切な者を守る魔法じゃ」
始祖神様の説明は、こうだ。
守護魔法って言うのは魔力の強い魔族が使う代償魔法だ。そう簡単には使われない魔法だが、特に幼い子供を残して亡くなる親が使う魔法。
その代償は、命だ。
どうせ長くないのなら、残された僅かな寿命を、残してしまう子供を守るために使う。そんな考えだ。考え方次第だが、それも愛の形なんやろうな。
守護魔法は代償は命だが、その強さは使った者の魔力でどれくらいの効果と期間が決まる。全自動防御システムみたいな魔法だって。かけられた当人が意図して使えない。
「ただ、お嬢さんの神霊魔法は守護魔法よりずっと上位相互じゃ。お嬢さんが望めば、ある程度の事はできるぞ」
「ある程度って」
なんやろ、私の中に、あってはならないものがある気分。
「ただし、使うにしても気を付けるのじゃ。お嬢さんの中に眠るヤマタノオロチをお嬢さんの意志で使う場合、相応に魔力を消費する。小さな願いは少量、大きなの願いは大量に、な。それで、きっとこれが役にたつじゃろう」
と、示したのは、神秘の紫水晶(ミスティック・アメジスト)。魔力供給をしてくれる便利アイテム。
「ふむ、まだ少し入るようじゃな。ちょっと待っとれ」
始祖神様が、そっと神秘の紫水晶(ミスティック・アメジスト)を手で包み込む。ふぅ、と息を吹き掛ける。
「さあ、ギリギリまで魔力供給したからの」
「あ、ありがとうございます」
神秘の紫水晶(ミスティック・アメジスト)を見ると内包していたキラキラが、ぎっちぎちに詰まっている。
「お嬢さんさんの事じゃ、誰かを救おと無理をするじゃろうが、ヤタマノオロチはお嬢さんの命を優先するはずじゃ。魔力不足でお嬢さんの命の危険となれば、当然、お嬢さんの命を優先する。そうなれば、望む結果にはならないかもしれん。これは致し方ないと思っておくれ」
それは、仕方ない事なんよね。
私の中にいるヤマタノオロチの一部は、その内自然に消えていく。もちろんお願いをしたりしたら、そのスピードは早くなるが、無理さえしなければ私の寿命内は生き続けるそうだ。
うーん、一緒に行こう、なんて言ったしなあ。蛇、と思うが、全自動防御システムだし、いいように考えよう。
「でも、そもそもなんで私の中に? どうやって?」
「それはな、見たじゃろうお嬢さん、神子達とヤマタノオロチが生きた記憶を」
あれは、やっぱりそうなんや。
「まさかですが、あれは神様が見せたんですか?」
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