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連載
白夜⑳
無事にレディ・ロストークの出産したことをお地蔵様に報告。
後ろで、なにやら父がホークさんに話している。
「なんやね、レディ・ロストークも赤ちゃんも元気なんやけど、赤ちゃんの目の色がおかしいらしいんですよ。それでホークさんにカルーラに帰って来たら相談したいそうです」
「目?」
盗み聞きしたわけではないが、心配な内容。
「はい。なんでも緑色みたいだそうです」
緑? 馬ってだいたい黒目で、色があるのは聞いたことない。
「ああ、それは問題ないと思いますよ」
何々。
「おそらく、その子馬は魔法馬の上位種、風魔法馬なんですよ。元々、レディ・ロストークの胎内にいた時点で、上位種である可能性が高かったからですからね。属性の色が、目や鬣によく出るって聞きます」
さっき話した魔力眼みたいなのね。
「色が出たのは目だけですか?」
「そうみたいです。後はレディ・ロストークそっくりみたいですよ」
美少女確実やん。
今から会える日が楽しみ。
「基本的には他の魔法馬の子馬と対応は変わりません。母乳を出すレディ・ロストークのケアを」
と、ホークさんが父と話し出す。父はせっせとメモ。
「優衣、手伝って」
「はいはい」
私はダイニングキッチンで作業に加わった。
朝御飯の片付け、掃除や洗濯をする。本日は冒険者の皆さんには1日フリーを伝えた。明日お昼に集合、残りの武器類やマジックアイテムの鑑定を父にしてもらい配布だ。
「そう言えば、あの自動補填式ポーションどうなったん?」
現在、ホークさん達弓士が使用している自動補填式矢筒のポーションバージョン。ポーションの容器をマジックバッグみたいにして、空になったら補填するようなものを試作していた。確かにポーション類はかさばるし、重さもあるし、いいアイディアだと思っていたけど。
「あれなあ、できたは出来たけど、ちょっと問題があってなあ」
はあ、とため息をつく。
「時間停止のないマジックバッグ内にそのままポーションを入れると劣化が三倍になるし、補填する付与はビン全体にすると、価格が跳ね上がるんよ。現実的には通常使われる下級ポーションに、そこまではかけられんよ」
「え? いくらになるん?」
「一個、30万、入れられるポーションの量は10本分」
「それは売れんばい」
下級ポーション、通常ポーションは一本3000。30万もかけて、自動補填式ポーション瓶を作っても、劣化も早いし、採算が取れない。おそらくこれも矢筒どうよう使い捨て。
「上級ポーションなら使う価値はあるかも知れんけどね。問題の劣化速度を時間遅効の付与したら、もっと額が跳ね上がるしなあ。もう、普通のマジックバッグにポーションの瓶を入れる方が効率的って分かっただけやった」
「そうな、残念やったね」
「そのかわりやないけど、今、新しいやつば考えとるんよ」
と、技術者の顔の父。
「何ば作りようと?」
「持ち運びできるシャワーヘッド。ほら、優衣みたいにルームが皆さんあるわけやないやろ? ダンジョン行ったり、騎士の人達は遠征もある、気軽に風呂なんて入れんやろ?」
「確かに、そうやね」
父が静かに熱弁を奮う。確かに、私にはルームという恵まれたスキルがある。
「それには、傷口とかを直ぐに洗わんと感染したりするやん? なら、その水は、直ぐに手に入るか? そうやない」
「確かに」
直ぐ近くにセーフティゾーンがあれば、水が手に入る。魔法の水筒があればいいけど、そうそうない。
「ストーブ作ったやん、あの熱を出る仕組みと、ウルフの巣で作った水呑場の仕組みを使えば、うまく行きそうなんよ。出来れば魔石で補填するようなタイプを作ろと思っとる」
へー。
確かに便利アイテムやな。私にはルームがあるけど、冒険者や騎士の皆さんには欲しいアイテムやない?
ホークさん達に聞いたら、
「画期的ですよ」
「一つはパーティーで欲しいですね」
ホークさんとチュアンさんはうんうん頷いている。
「ああ、昔の私ならいくらでも出して手に入れたいです」
お風呂好きのマデリーンさんが、昔を思い馳せながら言う。
「リュウタさん、その内、伯爵じゃなくて、侯爵になっちゃうんじゃないです?」
と、ミゲル君。またまた、ご冗談を。テオ君とエマちゃんはよく分かってないみたい。
「いやいや、冗談じゃないですよ。これがシーラならそうなりますって。それだけ凄いことやってるんですよ」
シーラはドワーフの王様がおさめる国。当然ドワーフ率が高いのだけど、ミゲル君みたいな混血児やマデリーンさんのような人族もたくさんいる。隣にあるエルフの国クラインに比べたらその比率は高い。
ドワーフはエルフに比べたらに開発技術者は多いが、どちらかと言うと、やはり工作するのを得意とする人が多く、特に鍛冶師といえばドワーフと呼ばれている。理由としては、種族的に体力・筋力がある。それによる長時間槌を振るうことができ、鍛冶をする上で相性のよい火・土属性魔法を持つ事が多いことがあげられる。もちろん鍛冶師だけではない、マーファの薬師ギルドマスターのダワーさんもドワーフのように、色んな職種に、高ランクの技術者にはほとんどどこにも必ずドワーフが一人はいると言われている。ミゲル君のひいおばあさんもドワーフで、仕立て屋の主人として店を盛り立てていたって。
シーラは職人気質の強い国民性を大事にする。ちょっと頑固なところはあるが、新しい事も有用性を理解するのはとても早く、父の提案した足踏みミシンには食いつきかたが凄かったそうだ。
「確かにそうですね。シーラなら、リュウタさんは国から特別な褒賞を得られる程ですね。自動補填矢筒をシーラ国内で発案したら、下手した王家から直属の話が出るかもしれません」
と、シーラ出身のマデリーンさんまで。
確かに、父の開発したキャスターや足踏みミシン、自動補填矢筒は全てユリアレーナの職人ギルドを介して発案している。それに国籍はユリアレーナになるし、それで国から名誉として最高の伯爵位を貰えた。シーラなら、父の技術者としての能力を更に評価をして、もう一つ上の侯爵の位にプラスして何やら貰えるのではないか、と。
「え? もしかして、クラインみたいな事します?」
マーファで非公式で貰ったあの免税のブローチ。そして、第二夫人。
「シーラはそう言った事しないですよ。リュウタさんにはケイコさんと言う伴侶がいる、つまり、ちゃんとした伴侶がいるかたに第二夫人を推すのは、種族的に相手の夫婦間に問題があるって、喧嘩を売ってると判断されますから」
「どちらかと言うと、熱烈歓迎みたいな」
「花みたいな?」
「「そうそう」」
えーっと、ドワーフの熱烈歓迎。花みたいな熱烈歓迎。ドワーフと言えば、ツヴァイクさんだけど、ツヴァイクさんみたいながっちりした皆さんが、熱烈歓迎。
なんやろ、冬が近いのに、暑苦しい感じを思うのは気のせいかな?
どうしよう、次、シーラなんやけど。
「ねえお父さん。シーラどうする? マーファで留守番する?」
「それがなあ、実はシーラの首都のギルドから技術指導者として来てくれんかって、前からあってなあ。娘が行くのに、前から話があったのにいかんってのもなあ」
しばらく悩んでいたが、父は結局同行を選択した。
やはり、指導者として来て欲しいと言う要請に対して、思うことがあるみたい。
後ろで、なにやら父がホークさんに話している。
「なんやね、レディ・ロストークも赤ちゃんも元気なんやけど、赤ちゃんの目の色がおかしいらしいんですよ。それでホークさんにカルーラに帰って来たら相談したいそうです」
「目?」
盗み聞きしたわけではないが、心配な内容。
「はい。なんでも緑色みたいだそうです」
緑? 馬ってだいたい黒目で、色があるのは聞いたことない。
「ああ、それは問題ないと思いますよ」
何々。
「おそらく、その子馬は魔法馬の上位種、風魔法馬なんですよ。元々、レディ・ロストークの胎内にいた時点で、上位種である可能性が高かったからですからね。属性の色が、目や鬣によく出るって聞きます」
さっき話した魔力眼みたいなのね。
「色が出たのは目だけですか?」
「そうみたいです。後はレディ・ロストークそっくりみたいですよ」
美少女確実やん。
今から会える日が楽しみ。
「基本的には他の魔法馬の子馬と対応は変わりません。母乳を出すレディ・ロストークのケアを」
と、ホークさんが父と話し出す。父はせっせとメモ。
「優衣、手伝って」
「はいはい」
私はダイニングキッチンで作業に加わった。
朝御飯の片付け、掃除や洗濯をする。本日は冒険者の皆さんには1日フリーを伝えた。明日お昼に集合、残りの武器類やマジックアイテムの鑑定を父にしてもらい配布だ。
「そう言えば、あの自動補填式ポーションどうなったん?」
現在、ホークさん達弓士が使用している自動補填式矢筒のポーションバージョン。ポーションの容器をマジックバッグみたいにして、空になったら補填するようなものを試作していた。確かにポーション類はかさばるし、重さもあるし、いいアイディアだと思っていたけど。
「あれなあ、できたは出来たけど、ちょっと問題があってなあ」
はあ、とため息をつく。
「時間停止のないマジックバッグ内にそのままポーションを入れると劣化が三倍になるし、補填する付与はビン全体にすると、価格が跳ね上がるんよ。現実的には通常使われる下級ポーションに、そこまではかけられんよ」
「え? いくらになるん?」
「一個、30万、入れられるポーションの量は10本分」
「それは売れんばい」
下級ポーション、通常ポーションは一本3000。30万もかけて、自動補填式ポーション瓶を作っても、劣化も早いし、採算が取れない。おそらくこれも矢筒どうよう使い捨て。
「上級ポーションなら使う価値はあるかも知れんけどね。問題の劣化速度を時間遅効の付与したら、もっと額が跳ね上がるしなあ。もう、普通のマジックバッグにポーションの瓶を入れる方が効率的って分かっただけやった」
「そうな、残念やったね」
「そのかわりやないけど、今、新しいやつば考えとるんよ」
と、技術者の顔の父。
「何ば作りようと?」
「持ち運びできるシャワーヘッド。ほら、優衣みたいにルームが皆さんあるわけやないやろ? ダンジョン行ったり、騎士の人達は遠征もある、気軽に風呂なんて入れんやろ?」
「確かに、そうやね」
父が静かに熱弁を奮う。確かに、私にはルームという恵まれたスキルがある。
「それには、傷口とかを直ぐに洗わんと感染したりするやん? なら、その水は、直ぐに手に入るか? そうやない」
「確かに」
直ぐ近くにセーフティゾーンがあれば、水が手に入る。魔法の水筒があればいいけど、そうそうない。
「ストーブ作ったやん、あの熱を出る仕組みと、ウルフの巣で作った水呑場の仕組みを使えば、うまく行きそうなんよ。出来れば魔石で補填するようなタイプを作ろと思っとる」
へー。
確かに便利アイテムやな。私にはルームがあるけど、冒険者や騎士の皆さんには欲しいアイテムやない?
ホークさん達に聞いたら、
「画期的ですよ」
「一つはパーティーで欲しいですね」
ホークさんとチュアンさんはうんうん頷いている。
「ああ、昔の私ならいくらでも出して手に入れたいです」
お風呂好きのマデリーンさんが、昔を思い馳せながら言う。
「リュウタさん、その内、伯爵じゃなくて、侯爵になっちゃうんじゃないです?」
と、ミゲル君。またまた、ご冗談を。テオ君とエマちゃんはよく分かってないみたい。
「いやいや、冗談じゃないですよ。これがシーラならそうなりますって。それだけ凄いことやってるんですよ」
シーラはドワーフの王様がおさめる国。当然ドワーフ率が高いのだけど、ミゲル君みたいな混血児やマデリーンさんのような人族もたくさんいる。隣にあるエルフの国クラインに比べたらその比率は高い。
ドワーフはエルフに比べたらに開発技術者は多いが、どちらかと言うと、やはり工作するのを得意とする人が多く、特に鍛冶師といえばドワーフと呼ばれている。理由としては、種族的に体力・筋力がある。それによる長時間槌を振るうことができ、鍛冶をする上で相性のよい火・土属性魔法を持つ事が多いことがあげられる。もちろん鍛冶師だけではない、マーファの薬師ギルドマスターのダワーさんもドワーフのように、色んな職種に、高ランクの技術者にはほとんどどこにも必ずドワーフが一人はいると言われている。ミゲル君のひいおばあさんもドワーフで、仕立て屋の主人として店を盛り立てていたって。
シーラは職人気質の強い国民性を大事にする。ちょっと頑固なところはあるが、新しい事も有用性を理解するのはとても早く、父の提案した足踏みミシンには食いつきかたが凄かったそうだ。
「確かにそうですね。シーラなら、リュウタさんは国から特別な褒賞を得られる程ですね。自動補填矢筒をシーラ国内で発案したら、下手した王家から直属の話が出るかもしれません」
と、シーラ出身のマデリーンさんまで。
確かに、父の開発したキャスターや足踏みミシン、自動補填矢筒は全てユリアレーナの職人ギルドを介して発案している。それに国籍はユリアレーナになるし、それで国から名誉として最高の伯爵位を貰えた。シーラなら、父の技術者としての能力を更に評価をして、もう一つ上の侯爵の位にプラスして何やら貰えるのではないか、と。
「え? もしかして、クラインみたいな事します?」
マーファで非公式で貰ったあの免税のブローチ。そして、第二夫人。
「シーラはそう言った事しないですよ。リュウタさんにはケイコさんと言う伴侶がいる、つまり、ちゃんとした伴侶がいるかたに第二夫人を推すのは、種族的に相手の夫婦間に問題があるって、喧嘩を売ってると判断されますから」
「どちらかと言うと、熱烈歓迎みたいな」
「花みたいな?」
「「そうそう」」
えーっと、ドワーフの熱烈歓迎。花みたいな熱烈歓迎。ドワーフと言えば、ツヴァイクさんだけど、ツヴァイクさんみたいながっちりした皆さんが、熱烈歓迎。
なんやろ、冬が近いのに、暑苦しい感じを思うのは気のせいかな?
どうしよう、次、シーラなんやけど。
「ねえお父さん。シーラどうする? マーファで留守番する?」
「それがなあ、実はシーラの首都のギルドから技術指導者として来てくれんかって、前からあってなあ。娘が行くのに、前から話があったのにいかんってのもなあ」
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