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約一ヶ月③
一週間後、魔境で初雪観測。
位置的にマーファやカルーラより早く雪が降るが、今年は早いと。嫌な予感。さらに次の日、拠点としていた王冠山内部でも雪がちらつきだした。
両親の話では、カルーラでも今年は雪が早く降るだろうと予報が出たそうで、冬籠もりの準備を繰り上げているって。
雪に降られたら、マーファに帰れない。ロッシュさんとラーヴさんの奥さん達の出産に間に合わない。通信手段が手紙しかないから、もどかしい。転移門を使えば、比較的簡単に手紙は送れるが、現在ロッシュさん達山風は大討伐のために、魔の森に籠っている体裁だから、気軽に送れない。ロッシュさんとラーヴさんの奥さんからも、手紙が来て母を経由して渡している。現在、ロッシュさんとラーヴさんのお母さん達が、奥さん達のお世話や、そのお子さんのお世話をしてくれているって。きっとマシュー君達も、お父さんの帰りを待っているやろうけど。
もどかしいなあ。
毎日、脱出用魔法陣を見に行くが、まだ治ってないし。うーん。
『ねえね、どうしたの?』
ヒスイが空とにらめっこしていた私に駆け寄ってくる。
「ちょっと雪が心配なだけよ。ヒスイ、寒くかな?」
『ううん、大丈夫だよっ。でも、ヒスイ、ばあばの貝柱のご飯食べたーい』
「お母さんにお願いしようね」
『うんっ』
かわいか。
考えても仕方ない。魔法陣が治るのを待つしかない。
今の時間は、冒険者の皆さんはじっとしていられないようで、鍛練や若手達とルーティのダンジョンに向かっている。
アレス? 朝からいないよ。最大容量のマジックバッグを三つも下げて、魔境の補佐ウルフを二匹連れて、フィールド型ダンジョン第八階層で爆走している。補佐ウルフが情けない顔で鼻水垂らしていたので、イシスに監督をお願いした。
そろそろオフィーリア、若手達とお別れだが、私にはルームがある。必要時会えるからね、ちょっとさみしいかな。
「なあ、姉ちゃん」
「なんね?」
「ドロップ品、過去最高におかしな数なんなけど」
「しょうがなかやん」
バトルジャンキー達がおとなしくしてないんやもん。たまに食べ物、乾燥貝柱や鮑、ドライフルーツが出て、母が喜ぶのでせっせと励んでいる。その母は足元に花が陣取り、パウンドケーキを作っている。今度、修道院に保護されている子供達に持っていくって。最初は材料だけだったけど、シスター達と交流から信頼を得て、料理を受け取ってくれるようになった。
今回のフィールド型ダンジョンの事をどうギルドに説明しようかなって相談した。
結果、こうなった。
・魔境近くで野良ダンジョンを見つけて、攻略した。
・位置的に、魔境近くの為に辿り着くのも困難。
・難易度が高すぎるので、一般的な冒険者パーティーでは入り口付近ですら危険。
この報告の時、ケルンさんとフェリクスさんが同席してくれる。私よりベテラン冒険者の彼らが説明してくれた方が説得力はある。
「ルーティのダンジョンと、フィールド型ダンジョンのリストは別にしとろう?」
「しとうよ」
晃太がノートを差し出す。もう、メモではおさまらない感じだ。
「提出するのは、フィールド型ダンジョンの方だけね」
「わかっとうよ。あ、わい、ちょっと今から作図の練習するけん」
「お茶でも淹れようかね」
なんて話していると。
『今帰ったのだー、腹が空いたのだ、母よ母よ~』
賑やかにアレスが帰って、ぎゃーっ、びしょ濡れーっ。付いていった、違う連れていかれた補佐ウルフが息も絶え絶えの様子。慌てて補佐ウルフの水分補給、魔境までもたないようなので、若手達の方の従魔の部屋のマットに寝かせると、気絶。次にフローリングとアレスを拭いて、と。イシスも当然濡れていて、残っていたメンバーがふきあげてくれた。
「アレス君や、マジックバッグ、パンパンなんやけど」
『あ、そうなのだ、別のボス部屋があったのだっ』
「「は?」」
位置的にマーファやカルーラより早く雪が降るが、今年は早いと。嫌な予感。さらに次の日、拠点としていた王冠山内部でも雪がちらつきだした。
両親の話では、カルーラでも今年は雪が早く降るだろうと予報が出たそうで、冬籠もりの準備を繰り上げているって。
雪に降られたら、マーファに帰れない。ロッシュさんとラーヴさんの奥さん達の出産に間に合わない。通信手段が手紙しかないから、もどかしい。転移門を使えば、比較的簡単に手紙は送れるが、現在ロッシュさん達山風は大討伐のために、魔の森に籠っている体裁だから、気軽に送れない。ロッシュさんとラーヴさんの奥さんからも、手紙が来て母を経由して渡している。現在、ロッシュさんとラーヴさんのお母さん達が、奥さん達のお世話や、そのお子さんのお世話をしてくれているって。きっとマシュー君達も、お父さんの帰りを待っているやろうけど。
もどかしいなあ。
毎日、脱出用魔法陣を見に行くが、まだ治ってないし。うーん。
『ねえね、どうしたの?』
ヒスイが空とにらめっこしていた私に駆け寄ってくる。
「ちょっと雪が心配なだけよ。ヒスイ、寒くかな?」
『ううん、大丈夫だよっ。でも、ヒスイ、ばあばの貝柱のご飯食べたーい』
「お母さんにお願いしようね」
『うんっ』
かわいか。
考えても仕方ない。魔法陣が治るのを待つしかない。
今の時間は、冒険者の皆さんはじっとしていられないようで、鍛練や若手達とルーティのダンジョンに向かっている。
アレス? 朝からいないよ。最大容量のマジックバッグを三つも下げて、魔境の補佐ウルフを二匹連れて、フィールド型ダンジョン第八階層で爆走している。補佐ウルフが情けない顔で鼻水垂らしていたので、イシスに監督をお願いした。
そろそろオフィーリア、若手達とお別れだが、私にはルームがある。必要時会えるからね、ちょっとさみしいかな。
「なあ、姉ちゃん」
「なんね?」
「ドロップ品、過去最高におかしな数なんなけど」
「しょうがなかやん」
バトルジャンキー達がおとなしくしてないんやもん。たまに食べ物、乾燥貝柱や鮑、ドライフルーツが出て、母が喜ぶのでせっせと励んでいる。その母は足元に花が陣取り、パウンドケーキを作っている。今度、修道院に保護されている子供達に持っていくって。最初は材料だけだったけど、シスター達と交流から信頼を得て、料理を受け取ってくれるようになった。
今回のフィールド型ダンジョンの事をどうギルドに説明しようかなって相談した。
結果、こうなった。
・魔境近くで野良ダンジョンを見つけて、攻略した。
・位置的に、魔境近くの為に辿り着くのも困難。
・難易度が高すぎるので、一般的な冒険者パーティーでは入り口付近ですら危険。
この報告の時、ケルンさんとフェリクスさんが同席してくれる。私よりベテラン冒険者の彼らが説明してくれた方が説得力はある。
「ルーティのダンジョンと、フィールド型ダンジョンのリストは別にしとろう?」
「しとうよ」
晃太がノートを差し出す。もう、メモではおさまらない感じだ。
「提出するのは、フィールド型ダンジョンの方だけね」
「わかっとうよ。あ、わい、ちょっと今から作図の練習するけん」
「お茶でも淹れようかね」
なんて話していると。
『今帰ったのだー、腹が空いたのだ、母よ母よ~』
賑やかにアレスが帰って、ぎゃーっ、びしょ濡れーっ。付いていった、違う連れていかれた補佐ウルフが息も絶え絶えの様子。慌てて補佐ウルフの水分補給、魔境までもたないようなので、若手達の方の従魔の部屋のマットに寝かせると、気絶。次にフローリングとアレスを拭いて、と。イシスも当然濡れていて、残っていたメンバーがふきあげてくれた。
「アレス君や、マジックバッグ、パンパンなんやけど」
『あ、そうなのだ、別のボス部屋があったのだっ』
「「は?」」
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