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カルーラで年越し~春まで②
次の日。
私とホークさん、ノワール、ビアンカで騎士団の牧場に。やっとレディ・ロストークと赤ちゃんを見に行ける。帰ってきたらいつでも来てくださいって、牧場からの許可もあるしね。
パーティーハウスではルーム開けっ放しにしている。朝からウルフの巣の方にストーブの稼働確認に行くと、若手数匹が尻尾ぷりぷりしながら待っていた。母がおにぎりを持っていくと、更にぷりぷり。サイズはデカイがかわいかワンコや。その若手数匹、オフィーリア、リブラ、ティエン、アクエリアスは、朝御飯の後、そのままアレスが仔達と共に、ダンジョンに連れていった。
うわっ、寒っ。
「ぶひひんっ、ぶひひんっ」
上機嫌のノワール。
牧場に向かうと、直ぐに職員さんが来てくれた。どうやら、ホークさんが最初にレディ・ロストークを調教した時から、私の戦闘奴隷になってからもよくしてくれた人みたい。
「カロッメさんです」
と、ホークさんが紹介してくれるので、私もご挨拶する。
レディ・ロストーク達がいる厩舎には、ビアンカはご遠慮いただきたいと言われた。産後で気が立っているのは、レディ・ロストークだけではない。ビアンカみたいに食物連鎖の上の方にいるのが来たら大騒ぎになる。
「ごめんねビアンカ」
『いいのですよ。大して寒くないのです』
立派な毛皮着てますからね。
カロッメさんの案内で、厩舎に向かう。
「ユイさん、厩舎の床は滑りやすいので」
「いつもいつもすみません」
確かに滑りそうな床だ。私はホークさんの腕に掴まる。慎重に進む。それぞれのブースに、馬達がのんびり過ごしている。あ、赤ちゃんがおる、おっぱい飲んでかわいか。ノワールはぶるぶると嘶く。
レディ・ロストークのブースは奥。
「こちらです」
「ぶひひんっ」
ノワールがずいっ、と前に出る。
ちょっとノワールや、危ないよ。焦る気持ちはあるやろうけど。
「ぶるぶる」
あ、レディ・ロストークがっ、相変わらず美人やね。ノワールと鼻先でちゅっちゅと始める。くっ、見せつけて。
私はちゅっちゅとしている向こうで姿を確認。
「わぁっ、かわいかっ」
白い身体、美しい茶色の鬣、サイズは小さいが、レディ・ロストークそっくりの美少女馬っ。あ、あんまり大きな声出したら怖がらせるね。私は口元を押さえる。ノワールとレディ・ロストークが微妙に隠しているが、隙間から覗く。確かに目が綺麗な緑だ。美少女馬ははじめましてのノワールと、私達にやや警戒している様子だ。仕方ないね。
私はほぼ部外者なので、黙ってレディ・ロストークと美少女馬をみるだけ。本当は触りたいけどね。我慢我慢。
「レディ・ロストーク」
ホークさんがそっと声をかける。すると、レディ・ロストークがこちらを向く。ホークさんが慣れた手つきで、レディ・ロストークの首筋を撫でると、気持ち良さそうに目を閉じてる。すると、奥にいた美少女馬も出てきて、ホークさんにご挨拶している。うっ、私も混じりたいが、産後でレディ・ロストークが気が立っていると大変だからと我慢我慢。わぁ、本当にレディ・ロストークそっくりで、まつげの長いこと。
うーん、触りたか。我慢我慢。
しばらくノワールとレディ・ロストーク、美少女馬の団欒を眺めてお暇する事に。
カルーラで雪解けまで待ち、マーファに向かう前に適宜来て、顔見知りになって、触らせてもらおう。
カロッメさんが牧場入り口までお見送りしてくれると、その前に。
「あの、これ馬達にどうぞ」
私はマジックバッグから薪や果物や野菜を出す。
「ありがとうございますっ」
別の職員さんも来て運び出していく。わざわざ上司の人も来て、ご挨拶してくれた。それから、ホークさんがカロッメさんと少しお話して帰る頃に、なんとパーヴェルさんがやってきた。レディ・ロストークの様子を見に来たんやね。
「ミズサワ殿、お帰りになっているとはお聞きしましたが」
「お久し振りです」
どうもー、とご挨拶する。
「ミズサワ殿のおかげで、レディ・ロストークも無事に出産も出来ました。感謝しております。ホーク、わざわざレディ・ロストークの産後ケアの手順を残してくれていて助かった」
いえいえそんな、と話をする。
「ミズサワ殿、後日パーティーハウスに改めてご挨拶に伺ってもよろしいですか?」
改めて?
「構いませんが」
「日時は使者を送ります」
律儀やな。
「あ、そうや、パーヴェル様、あの子の名前は?」
気になってたこと。命名したのかなって。
「ああ、あの子ですか。シルフィリアです」
何故に戦闘モード?
しょ、将来、ノワールみいなバトルジャンキーにならないよね? だ、大丈夫よね? 女の子なんなし。大丈夫よね?
ふふふ、とパーヴェルさんが笑う。
「カルーラに伝わる昔話に、風を自在に操る女の子が、困っていた人達を助ける話があるんです。シルフィリアは、その女の子の名前です」
あら、素敵。
「いい名前ですね」
「ええ、シルフィリアの目を見て、直ぐに決まりました」
ちら、とホークさんを見るパーヴェルさん。なんや意味深やな。
パーヴェルさんはきちっとした会釈をしてから、厩舎に向かった。
私とホークさん、ノワール、ビアンカで騎士団の牧場に。やっとレディ・ロストークと赤ちゃんを見に行ける。帰ってきたらいつでも来てくださいって、牧場からの許可もあるしね。
パーティーハウスではルーム開けっ放しにしている。朝からウルフの巣の方にストーブの稼働確認に行くと、若手数匹が尻尾ぷりぷりしながら待っていた。母がおにぎりを持っていくと、更にぷりぷり。サイズはデカイがかわいかワンコや。その若手数匹、オフィーリア、リブラ、ティエン、アクエリアスは、朝御飯の後、そのままアレスが仔達と共に、ダンジョンに連れていった。
うわっ、寒っ。
「ぶひひんっ、ぶひひんっ」
上機嫌のノワール。
牧場に向かうと、直ぐに職員さんが来てくれた。どうやら、ホークさんが最初にレディ・ロストークを調教した時から、私の戦闘奴隷になってからもよくしてくれた人みたい。
「カロッメさんです」
と、ホークさんが紹介してくれるので、私もご挨拶する。
レディ・ロストーク達がいる厩舎には、ビアンカはご遠慮いただきたいと言われた。産後で気が立っているのは、レディ・ロストークだけではない。ビアンカみたいに食物連鎖の上の方にいるのが来たら大騒ぎになる。
「ごめんねビアンカ」
『いいのですよ。大して寒くないのです』
立派な毛皮着てますからね。
カロッメさんの案内で、厩舎に向かう。
「ユイさん、厩舎の床は滑りやすいので」
「いつもいつもすみません」
確かに滑りそうな床だ。私はホークさんの腕に掴まる。慎重に進む。それぞれのブースに、馬達がのんびり過ごしている。あ、赤ちゃんがおる、おっぱい飲んでかわいか。ノワールはぶるぶると嘶く。
レディ・ロストークのブースは奥。
「こちらです」
「ぶひひんっ」
ノワールがずいっ、と前に出る。
ちょっとノワールや、危ないよ。焦る気持ちはあるやろうけど。
「ぶるぶる」
あ、レディ・ロストークがっ、相変わらず美人やね。ノワールと鼻先でちゅっちゅと始める。くっ、見せつけて。
私はちゅっちゅとしている向こうで姿を確認。
「わぁっ、かわいかっ」
白い身体、美しい茶色の鬣、サイズは小さいが、レディ・ロストークそっくりの美少女馬っ。あ、あんまり大きな声出したら怖がらせるね。私は口元を押さえる。ノワールとレディ・ロストークが微妙に隠しているが、隙間から覗く。確かに目が綺麗な緑だ。美少女馬ははじめましてのノワールと、私達にやや警戒している様子だ。仕方ないね。
私はほぼ部外者なので、黙ってレディ・ロストークと美少女馬をみるだけ。本当は触りたいけどね。我慢我慢。
「レディ・ロストーク」
ホークさんがそっと声をかける。すると、レディ・ロストークがこちらを向く。ホークさんが慣れた手つきで、レディ・ロストークの首筋を撫でると、気持ち良さそうに目を閉じてる。すると、奥にいた美少女馬も出てきて、ホークさんにご挨拶している。うっ、私も混じりたいが、産後でレディ・ロストークが気が立っていると大変だからと我慢我慢。わぁ、本当にレディ・ロストークそっくりで、まつげの長いこと。
うーん、触りたか。我慢我慢。
しばらくノワールとレディ・ロストーク、美少女馬の団欒を眺めてお暇する事に。
カルーラで雪解けまで待ち、マーファに向かう前に適宜来て、顔見知りになって、触らせてもらおう。
カロッメさんが牧場入り口までお見送りしてくれると、その前に。
「あの、これ馬達にどうぞ」
私はマジックバッグから薪や果物や野菜を出す。
「ありがとうございますっ」
別の職員さんも来て運び出していく。わざわざ上司の人も来て、ご挨拶してくれた。それから、ホークさんがカロッメさんと少しお話して帰る頃に、なんとパーヴェルさんがやってきた。レディ・ロストークの様子を見に来たんやね。
「ミズサワ殿、お帰りになっているとはお聞きしましたが」
「お久し振りです」
どうもー、とご挨拶する。
「ミズサワ殿のおかげで、レディ・ロストークも無事に出産も出来ました。感謝しております。ホーク、わざわざレディ・ロストークの産後ケアの手順を残してくれていて助かった」
いえいえそんな、と話をする。
「ミズサワ殿、後日パーティーハウスに改めてご挨拶に伺ってもよろしいですか?」
改めて?
「構いませんが」
「日時は使者を送ります」
律儀やな。
「あ、そうや、パーヴェル様、あの子の名前は?」
気になってたこと。命名したのかなって。
「ああ、あの子ですか。シルフィリアです」
何故に戦闘モード?
しょ、将来、ノワールみいなバトルジャンキーにならないよね? だ、大丈夫よね? 女の子なんなし。大丈夫よね?
ふふふ、とパーヴェルさんが笑う。
「カルーラに伝わる昔話に、風を自在に操る女の子が、困っていた人達を助ける話があるんです。シルフィリアは、その女の子の名前です」
あら、素敵。
「いい名前ですね」
「ええ、シルフィリアの目を見て、直ぐに決まりました」
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