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カルーラで年越し~春まで⑨
モーガン大使が襲撃から二日後。
町中での襲撃事件の為に、話が漏れてしまい、ご近所さんには箝口令がしかれているがどこまでもつか。
隠してもあれだしね、野菜の下拵えに来てくれた金の虎や山風の皆さん、蒼の麓のアンドレアスさんとヘルト君、ドロテアちゃんには説明してある。もしかしたら、ルーティに行くのが先になるかもしれないからね。
そして心配してくれたのか、今日講師の仕事がないからと来てくれたケルンさんと、エドワルドさん、フェリクスさんにも説明する。
一休みのお茶タイム。
ちゃっかりダンジョンに行ってたメンバーも帰って来てる。
『ねえね、ヒスイ、いちご食べたい~』
『ルリ、お饅頭~』
『クリス、どら焼き~』
『油淋鶏~』
『エビ~』
おやつじゃないメニューがリクエストに来たが、それは無視。母がところてんを出している。
「それは大変でしたね」
と、安定のリスとなったケルンさん。両手にブッセ持ってる。この中では、最高齢で顔面偏差値最高値のイケメンエルフが両手にブッセ。森の民で、神秘的なイメージのエルフが崩れていく。エドワルドさん、見ないふりしながら紅茶を傾けている。
「おそらく彼の推察が当たっているかと思いますよ。イコスティ辺境伯のお膝元で、他国の大使を襲撃するような者は、ユリアレーナの貴族にはいないでしょう」
ユリアレーナとアスラ王国はミッション王太后、つまり元アスラ王国の王女様がユリアレーナに嫁いできたので、それを機に両国はとても良好な関係にある。ユリアレーナ王国の貴族が、アスラ王国の大使を襲撃を指示なんてしたら、当然つま弾きされるなんてかわいい処置になるわけない。国に謀反ありと判断されてしまう。それにここはユリアレーナ国内でも有能な騎士団を抱えるイコスティ辺境伯が治めている。イコスティ辺境伯は王家に忠義があり、アスラ王国とも国境近いため、両国の橋渡し的な位置にあり、当然アスラ王国とも信頼関係を築いているのは、周知の事実だ。
そんなイコスティ辺境伯が今回の事を、なあなあにするわけがない。徹底追求するはずで、それをユリアレーナ王国の貴族達は分かっているはずと。つまり、カルーラの町中で、友好国の大使を襲撃したら、同時に首が締まるってことだ。しかも国母であるミッシェル王太后の祖国の大使に、なんてまともな貴族なら考えないそうだ。
なら、アスラ王国の貴族もそうじゃないかなって思うが、襲撃事件が起きたのはユリアレーナ国内のために、自分にたどり着くのは困難やから、やらかしたのではないかって。あくまで憶測。
「一番厄介なのは、その襲撃者が初めから、捨て駒にされていた場合ですね。国を代表する大使を襲撃したのです、主犯はおそらくいくつもの窓口を経由したはず。失敗しても、自分に行き着かないように、ね」
わあ、最悪やん。
フェリクスさんは緑茶の次に栗餡が入った最中を手にしている。
「辺境伯も大使館もしばらく大騒ぎのはずですよ」
そうだろうねえ。だってパーヴェルさんから連絡ないもん。おそらく指揮を取ってるんやないかな?
なんや、雰囲気が暗くなってしまったが、仔達とシルフィ達がおやつわんわん始まってしまった。
『ねえね、いちご、いちご~』
『お饅頭~』
『どら焼き~』
はいはい、ちょっと待ってね。
『油淋鶏~』
『エビ~』
母が素早くところてんを出していた。
『『そんなーっ』』
『ソレデ食ウカラ横二広ガルノダ』
『『きーっ』』
イシスの正論がぶったぎっていた。賑やか。
途中でプリンと杏仁豆腐をせっせと食べてる、痩せの大食いアルスさんとハジェル君に、ビアンカとルージュの怨みがましい視線が飛ぶ。マアデン君の何気ない一言だ。
「なんでそんなに食って、お前そんなに細いんだよ」
「何、食っても太れないっす」
かーっ、羨ましいっ。
しかも、太らないじゃない、太れないだよ。
くっ、羨ましいっ。
パクパクとプリンと杏仁豆腐を食べてる姿に、ビアンカが目をかっぴらき、ルージュが爪をちゃきんとしそう。
その後、再び食事の下拵えを手伝ってくれた。
夕方、皆さんが帰宅。母が夕御飯にどうぞと水炊きの鍋を渡していた。
皆さんを見送った後に、御用聞きの冒険者の方と共に、役場からの使者のかたが。
「ミズサワ様、アスラ王国大使の方より面会希望があります。同時に先日の襲撃の件を、パーヴェル・イコスティ様よりご説明したいと」
場所は役場の応接室、時間は明後日の10時。
異論はない。
「分かりました。伺います」
町中での襲撃事件の為に、話が漏れてしまい、ご近所さんには箝口令がしかれているがどこまでもつか。
隠してもあれだしね、野菜の下拵えに来てくれた金の虎や山風の皆さん、蒼の麓のアンドレアスさんとヘルト君、ドロテアちゃんには説明してある。もしかしたら、ルーティに行くのが先になるかもしれないからね。
そして心配してくれたのか、今日講師の仕事がないからと来てくれたケルンさんと、エドワルドさん、フェリクスさんにも説明する。
一休みのお茶タイム。
ちゃっかりダンジョンに行ってたメンバーも帰って来てる。
『ねえね、ヒスイ、いちご食べたい~』
『ルリ、お饅頭~』
『クリス、どら焼き~』
『油淋鶏~』
『エビ~』
おやつじゃないメニューがリクエストに来たが、それは無視。母がところてんを出している。
「それは大変でしたね」
と、安定のリスとなったケルンさん。両手にブッセ持ってる。この中では、最高齢で顔面偏差値最高値のイケメンエルフが両手にブッセ。森の民で、神秘的なイメージのエルフが崩れていく。エドワルドさん、見ないふりしながら紅茶を傾けている。
「おそらく彼の推察が当たっているかと思いますよ。イコスティ辺境伯のお膝元で、他国の大使を襲撃するような者は、ユリアレーナの貴族にはいないでしょう」
ユリアレーナとアスラ王国はミッション王太后、つまり元アスラ王国の王女様がユリアレーナに嫁いできたので、それを機に両国はとても良好な関係にある。ユリアレーナ王国の貴族が、アスラ王国の大使を襲撃を指示なんてしたら、当然つま弾きされるなんてかわいい処置になるわけない。国に謀反ありと判断されてしまう。それにここはユリアレーナ国内でも有能な騎士団を抱えるイコスティ辺境伯が治めている。イコスティ辺境伯は王家に忠義があり、アスラ王国とも国境近いため、両国の橋渡し的な位置にあり、当然アスラ王国とも信頼関係を築いているのは、周知の事実だ。
そんなイコスティ辺境伯が今回の事を、なあなあにするわけがない。徹底追求するはずで、それをユリアレーナ王国の貴族達は分かっているはずと。つまり、カルーラの町中で、友好国の大使を襲撃したら、同時に首が締まるってことだ。しかも国母であるミッシェル王太后の祖国の大使に、なんてまともな貴族なら考えないそうだ。
なら、アスラ王国の貴族もそうじゃないかなって思うが、襲撃事件が起きたのはユリアレーナ国内のために、自分にたどり着くのは困難やから、やらかしたのではないかって。あくまで憶測。
「一番厄介なのは、その襲撃者が初めから、捨て駒にされていた場合ですね。国を代表する大使を襲撃したのです、主犯はおそらくいくつもの窓口を経由したはず。失敗しても、自分に行き着かないように、ね」
わあ、最悪やん。
フェリクスさんは緑茶の次に栗餡が入った最中を手にしている。
「辺境伯も大使館もしばらく大騒ぎのはずですよ」
そうだろうねえ。だってパーヴェルさんから連絡ないもん。おそらく指揮を取ってるんやないかな?
なんや、雰囲気が暗くなってしまったが、仔達とシルフィ達がおやつわんわん始まってしまった。
『ねえね、いちご、いちご~』
『お饅頭~』
『どら焼き~』
はいはい、ちょっと待ってね。
『油淋鶏~』
『エビ~』
母が素早くところてんを出していた。
『『そんなーっ』』
『ソレデ食ウカラ横二広ガルノダ』
『『きーっ』』
イシスの正論がぶったぎっていた。賑やか。
途中でプリンと杏仁豆腐をせっせと食べてる、痩せの大食いアルスさんとハジェル君に、ビアンカとルージュの怨みがましい視線が飛ぶ。マアデン君の何気ない一言だ。
「なんでそんなに食って、お前そんなに細いんだよ」
「何、食っても太れないっす」
かーっ、羨ましいっ。
しかも、太らないじゃない、太れないだよ。
くっ、羨ましいっ。
パクパクとプリンと杏仁豆腐を食べてる姿に、ビアンカが目をかっぴらき、ルージュが爪をちゃきんとしそう。
その後、再び食事の下拵えを手伝ってくれた。
夕方、皆さんが帰宅。母が夕御飯にどうぞと水炊きの鍋を渡していた。
皆さんを見送った後に、御用聞きの冒険者の方と共に、役場からの使者のかたが。
「ミズサワ様、アスラ王国大使の方より面会希望があります。同時に先日の襲撃の件を、パーヴェル・イコスティ様よりご説明したいと」
場所は役場の応接室、時間は明後日の10時。
異論はない。
「分かりました。伺います」
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