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カルーラで年越し~春まで⑫
「モーガン大使、私はイヴリン王太子妃殿下が推し進めている修道院建設に、僅かですが寄付をしたいのですが、受け取っていただけますか?」
すると、ちょっと戸惑いの表情を浮かべている。
「ミズサワ様は、『呪い持ち』の修道院はいまお知りになったはず」
それでいきなり寄付を、ってのはおかしいって思われたみたい。
「実は父を通じて、ユリアレーナにある修道院があることを知っています。そこの経営状況もです」
国からの支援と、グーテオークションからの寄付で何とかやってる。私達はビアンカやルージュ達のおかけで経済的に恵まれている。買い取りに出していないドロップ品や宝飾品や宝石、金属がいまだに晃太のアイテムボックスにどれだけあるか。
なので、継続的支援出来ればと、自動補填矢筒の父が受け取る金額のうち、一部をその修道院と、『呪い持ち』の研究をしている大学のグループに寄付することになった。
「まだユリアレーナは『呪い持ち』に対する態度は、アスラ王国よりも柔らかいとは思いますが、避けられているを、実際見ています」
アルスさん達とマーファで再会した時に、そんなのあった。きっとこれがアスラ王国であれば、意識改善が始まっていたとしても、もっと辛辣な態度のはず。
イヴリン王太子妃殿下は、そんな国民感情がいまだに残る中で、その修道院の建設している。自分の身も危ないだろうに、支援してくれるモーガンさん達を国外に出して守ろうとしている。並大抵な覚悟で出来ることではない。
「アスラ王国の『呪い持ち』の現状をしっかり理解しているわけではないのですが、古くからの過激な考えが残っているのでしょう」
だって、前回、ルーティでリィマさんとアルスさんの父親がいた。それだけで、金の虎の皆さんは、リィマさんとアルスさんを守ろうと行動した。法案が可決され、施行されたからといって、認識がそう簡単に変わらない。それを知っているから、私の所に逃げてきたんだ。
「そんな中、イヴリン王太子妃殿下は、『呪い持ち』の人達の為に、動いていらっしゃる。私はその姿勢に感銘を受けました。私が出来るのは建設費の一部を差し出すくらいしか出来ません。これで多少、役にたてるのであれば受け取っていただきたいのです」
「ミズサワ様………」
私の拙い説明でも感動してくれたみたい。受け取ってくれると。
「責任を持ち、イヴリン王太子妃殿下にお渡しします。詳しい明細は後日、後見人を通し」
「あ、明細は結構です。それをするだけでもお金かかりますよね? 少しでも修道院に回してください。建立しても、必要なものが必ず後から出てくるはずです」
きっと細々としたのがね。
「ありがとうございますミズサワ様。建立の記念碑には、ミズサワ様のお名前を」
「恥ずかしいので、そういったのはちょっと」
もともと、その修道院の建設に協力してくれる人達の名前は刻むらしい。もちろん、モーガン伯爵の名前はしっかり刻まれる。法案を提言した学者さんの名前もだってさ。是非にと、言われたので、一番末席に刻んで貰う事になる。
「で、姉ちゃん、何ばだすと?」
「そうやね」
私はまず、パーヴェル様にお断りする。私からイヴリン王太子妃殿下が進めている、修道院の建設費と言うことで、立会人になってくれるって。いつもならギルドを通してだったので丸任せだったが、今回は直接。しかも国を跨いでの事なので役場の人が手続きしてくれる。まずは私はハンカチをテーブルに広げる。こちらはセレクトショップダリアから得ていた。真っ白で、同系色の糸で細やかな蔦もようが刺繍され、繊細なレースが縁取っている。
「まあ、素敵なハンカチーフ」
モーヴさんが呟く。
ちょっと高かったもん。いつもならタオル生地のハンカチだけど、今日はおしゃれなハンカチにした。褒められて、悪い気はしない。てへへ、と思いながら、まずは現金。
白金貨、10枚。
私が稼いだお金やないけどね、どやっ。
「えっ? えっ? こんなに?」
思わず素が出ている。
「はい。次は、晃太、鰐部屋のナイフば」
「ん」
晃太が、リィマさんが5、6億だと言ったデコられたナイフをアイテムボックスから取り出し、テーブルに出す。換金して貰わないといけないけどね。
ハンカチの隣に布に包まった状態で出す。私はそっと布を広げる。
「こ、これはっ」
ジャスパーさんが驚いている。デコられてますからね。
「あるダンジョンで出ました。晃太、次はティアラば出して」
「どのティアラ?」
ティアラはいくつも出ている。バトルジャンキーがちゅどんドカンしていますからね。フィールド型ダンジョンを突破しようとしている時も、若手の研鑽の目的もあり、ルーティのボス部屋を何度挑んだことか。うちのバトルジャンキー達のレベルは高い、当然宝箱もゴージャス。
「一番、高いの」
「ん」
モンスターボックス掃討後に出た宝箱にあった、豪勢なティアラ。晃太がアイテムボックスから出して、パカリ。
「こちらもダンジョンから出ました」
キラキラ、キラキラ。
ぽかん、と口が開くモーガン夫妻。お着きの人もぽかんとしている。
「なあ、姉ちゃん、あの鰐部屋で出た宝石箱は? 出さんでよか?」
「ああ、あれね」
中身の宝石は査定に出しているけど、宝石箱自体はまだ出していない。たくさん有りすぎて、次辺りにしようかと思っていた。
あ、そうや。
私は晃太にこしょこしょ。
「ん、わかった」
晃太が後ろを向いてごそごそ。空の鰐の宝石箱に、アイテムボックスから次々に宝石や宝飾品を詰めていく。傷が入らないように注意しながらね。
「どうぞ」
と、蓋を閉めて、テーブルに出す。
「壁くらいにはなりますかね?」
「それ以上になりますっ。是非、寄贈者の名前の最前列にっ」
「末席でお願いします」
すると、ちょっと戸惑いの表情を浮かべている。
「ミズサワ様は、『呪い持ち』の修道院はいまお知りになったはず」
それでいきなり寄付を、ってのはおかしいって思われたみたい。
「実は父を通じて、ユリアレーナにある修道院があることを知っています。そこの経営状況もです」
国からの支援と、グーテオークションからの寄付で何とかやってる。私達はビアンカやルージュ達のおかけで経済的に恵まれている。買い取りに出していないドロップ品や宝飾品や宝石、金属がいまだに晃太のアイテムボックスにどれだけあるか。
なので、継続的支援出来ればと、自動補填矢筒の父が受け取る金額のうち、一部をその修道院と、『呪い持ち』の研究をしている大学のグループに寄付することになった。
「まだユリアレーナは『呪い持ち』に対する態度は、アスラ王国よりも柔らかいとは思いますが、避けられているを、実際見ています」
アルスさん達とマーファで再会した時に、そんなのあった。きっとこれがアスラ王国であれば、意識改善が始まっていたとしても、もっと辛辣な態度のはず。
イヴリン王太子妃殿下は、そんな国民感情がいまだに残る中で、その修道院の建設している。自分の身も危ないだろうに、支援してくれるモーガンさん達を国外に出して守ろうとしている。並大抵な覚悟で出来ることではない。
「アスラ王国の『呪い持ち』の現状をしっかり理解しているわけではないのですが、古くからの過激な考えが残っているのでしょう」
だって、前回、ルーティでリィマさんとアルスさんの父親がいた。それだけで、金の虎の皆さんは、リィマさんとアルスさんを守ろうと行動した。法案が可決され、施行されたからといって、認識がそう簡単に変わらない。それを知っているから、私の所に逃げてきたんだ。
「そんな中、イヴリン王太子妃殿下は、『呪い持ち』の人達の為に、動いていらっしゃる。私はその姿勢に感銘を受けました。私が出来るのは建設費の一部を差し出すくらいしか出来ません。これで多少、役にたてるのであれば受け取っていただきたいのです」
「ミズサワ様………」
私の拙い説明でも感動してくれたみたい。受け取ってくれると。
「責任を持ち、イヴリン王太子妃殿下にお渡しします。詳しい明細は後日、後見人を通し」
「あ、明細は結構です。それをするだけでもお金かかりますよね? 少しでも修道院に回してください。建立しても、必要なものが必ず後から出てくるはずです」
きっと細々としたのがね。
「ありがとうございますミズサワ様。建立の記念碑には、ミズサワ様のお名前を」
「恥ずかしいので、そういったのはちょっと」
もともと、その修道院の建設に協力してくれる人達の名前は刻むらしい。もちろん、モーガン伯爵の名前はしっかり刻まれる。法案を提言した学者さんの名前もだってさ。是非にと、言われたので、一番末席に刻んで貰う事になる。
「で、姉ちゃん、何ばだすと?」
「そうやね」
私はまず、パーヴェル様にお断りする。私からイヴリン王太子妃殿下が進めている、修道院の建設費と言うことで、立会人になってくれるって。いつもならギルドを通してだったので丸任せだったが、今回は直接。しかも国を跨いでの事なので役場の人が手続きしてくれる。まずは私はハンカチをテーブルに広げる。こちらはセレクトショップダリアから得ていた。真っ白で、同系色の糸で細やかな蔦もようが刺繍され、繊細なレースが縁取っている。
「まあ、素敵なハンカチーフ」
モーヴさんが呟く。
ちょっと高かったもん。いつもならタオル生地のハンカチだけど、今日はおしゃれなハンカチにした。褒められて、悪い気はしない。てへへ、と思いながら、まずは現金。
白金貨、10枚。
私が稼いだお金やないけどね、どやっ。
「えっ? えっ? こんなに?」
思わず素が出ている。
「はい。次は、晃太、鰐部屋のナイフば」
「ん」
晃太が、リィマさんが5、6億だと言ったデコられたナイフをアイテムボックスから取り出し、テーブルに出す。換金して貰わないといけないけどね。
ハンカチの隣に布に包まった状態で出す。私はそっと布を広げる。
「こ、これはっ」
ジャスパーさんが驚いている。デコられてますからね。
「あるダンジョンで出ました。晃太、次はティアラば出して」
「どのティアラ?」
ティアラはいくつも出ている。バトルジャンキーがちゅどんドカンしていますからね。フィールド型ダンジョンを突破しようとしている時も、若手の研鑽の目的もあり、ルーティのボス部屋を何度挑んだことか。うちのバトルジャンキー達のレベルは高い、当然宝箱もゴージャス。
「一番、高いの」
「ん」
モンスターボックス掃討後に出た宝箱にあった、豪勢なティアラ。晃太がアイテムボックスから出して、パカリ。
「こちらもダンジョンから出ました」
キラキラ、キラキラ。
ぽかん、と口が開くモーガン夫妻。お着きの人もぽかんとしている。
「なあ、姉ちゃん、あの鰐部屋で出た宝石箱は? 出さんでよか?」
「ああ、あれね」
中身の宝石は査定に出しているけど、宝石箱自体はまだ出していない。たくさん有りすぎて、次辺りにしようかと思っていた。
あ、そうや。
私は晃太にこしょこしょ。
「ん、わかった」
晃太が後ろを向いてごそごそ。空の鰐の宝石箱に、アイテムボックスから次々に宝石や宝飾品を詰めていく。傷が入らないように注意しながらね。
「どうぞ」
と、蓋を閉めて、テーブルに出す。
「壁くらいにはなりますかね?」
「それ以上になりますっ。是非、寄贈者の名前の最前列にっ」
「末席でお願いします」
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