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連載
カルーラで年明け~春まで⑫
マーファから手紙が来た。
騎士団所属の牧場からだ。
そう、お母さん馬とまだらちゃんが無事に出産した報告書だ。先にお母さん馬が年末も年末に出産、年明けして五日後にまだらちゃんが出産。子馬はどちらも女の子。一ヶ月様子見てから報告書を作り、転移門を使用して送ってくれた。本来ならサエキ様経由なんだけど、ノワールの赤ちゃんに関するものなら、サエキ様経由でなくてもいいと伝えていた。
女の子かあ。ノワールや、あんた三姉妹の父親よ。本日は、ルーティはダンジョン内を、アレスと大爆走している。
「経過もいいみたいですね」
ホークさんが報告書を読みながらホッとしている。
心配だったまだらちゃんも、赤ちゃんも順調のようだ。
お母さん馬の赤ちゃんは、同じ明るい茶色と薄茶の鬣。まだらちゃんの赤ちゃんは身体も鬣も真っ黒で、額に真っ白な細い菱形の模様があるって。もしかしたら、ノワールそっくりだったりして。
「両方とも母親そっくりだそうです」
うん、二回見たけど、そう書いてある。
ま、元気に育ってくれれば、よかよか。
お母さん馬の赤ちゃんはマロン、まだらちゃんの赤ちゃんはブランだそうだ。
うーん、会えるのが楽しみ。
帰って来たノワールに説明すると、大興奮していた。やっぱり嬉しいんやね。やけど、
「頼むけんフローリングでせんでーっ」
がっつり、フローリングに馬蹄の跡が着いた。
お茶会から三週間。明日、モーガンさん達がやってくる。
「お父さん、寮の設計図はどんな感じ?」
「いくつか考えたよ。やっぱり個室がよかろうと思ってなあ。プライバシーも大事やしね」
「そうやね」
父が出した案は二つ。
一つはもともと最有力は四人部屋予定だが、それを個室仕様にする。一階、二階とも四人部屋が二つで外階段のタイプだったのを変更。一階と二階を繋ぐ階段を中心にして左右に三つの個室がならぶ。うち階段にして、一階は一つの部屋をミニキッチンを設置する談話室にするって。個室にはクローゼット完備だ。
「入れる人数は少なくなるけど、優衣がかなり寄付したんやろ? もう一棟や二棟くらい建てられるかなって」
「そうやね、足りなければまだまだあるしね」
あれからも挑む回数は減っているがちゅどんドカンしてますからね。
もう一つは、もともとの四人部屋だけど、ベッドに工夫すると。
「ベッドと家具が着いたやつね。下にタンスと棚と机、上がベッドね。下にはカーテン着けたら、目隠しになるし、ベッドの頭んところを高くしたら、他の同室者から見られるようになるしね。広い部屋やけからギリギリ置ける、プライバシーを守るけど、この家具を置く位置で、光の入り具合に差が出るけん、出来ればこっちの案が通るとよかなあ」
「そうやねえ」
やっぱり個室かなあ、私的には。父は書類を整えている。私は母と明日のお菓子の準備だ。あまり豪華にしたら気を使われるかもしれないので、いろいろ考えた。結局、手作り作戦となる。
母定番アルスさん大好きアップルパイ。ミニサイズにして、子供でも食べやすいサイズね。それからルーティ産のナッツ類を使用したクッキーとパウンドケーキだ。炊き出しの下拵えに来てくれた、山風にちゃんと四パーティー分のホールサイズを渡している。
『アップルパイなのですー』
『一つ食べたいわー』
視界の端で、自己主張しているビアンカとルージュのエアーお手は無視。しれっ、とイシスも来た。
『クッキーヲ所望スル』
にこっ、と母が振り返る。
「なんね、ビアンカ、ルージュ、その尻はなんね? イシス、あんた最近動いとらんよね?」
撃沈している。
『母よ、母よ、我も食べたいのだー』
「アレスは痩せとるねー」
そう、アレスはあれだけ食べているのに太らない。確かにあれだけ爆走していたら太らないかなって思っていたが、よく見たら運動量が少ない日は食べる量が、ぐっと少ないし、おかわりを要求しない。ビアンカとルージュは食べる量は変わらず、毎回おかわりコールなのが、アレスとの差なのかなって思っている。
アレスはホールサイズのカットされたアップルパイ一つを食べて満足している。オシリスとアリスもアップルパイ一つ。ビアンカとルージュがきゅるん、イシスがぎゅるんするのでカットされたアップルパイ一つを出している。もちろん仔達にもね。シルフィ達には、リンゴの甘煮のみ。
私達もおやつにいただきました。
明日の準備も整ったね。
騎士団所属の牧場からだ。
そう、お母さん馬とまだらちゃんが無事に出産した報告書だ。先にお母さん馬が年末も年末に出産、年明けして五日後にまだらちゃんが出産。子馬はどちらも女の子。一ヶ月様子見てから報告書を作り、転移門を使用して送ってくれた。本来ならサエキ様経由なんだけど、ノワールの赤ちゃんに関するものなら、サエキ様経由でなくてもいいと伝えていた。
女の子かあ。ノワールや、あんた三姉妹の父親よ。本日は、ルーティはダンジョン内を、アレスと大爆走している。
「経過もいいみたいですね」
ホークさんが報告書を読みながらホッとしている。
心配だったまだらちゃんも、赤ちゃんも順調のようだ。
お母さん馬の赤ちゃんは、同じ明るい茶色と薄茶の鬣。まだらちゃんの赤ちゃんは身体も鬣も真っ黒で、額に真っ白な細い菱形の模様があるって。もしかしたら、ノワールそっくりだったりして。
「両方とも母親そっくりだそうです」
うん、二回見たけど、そう書いてある。
ま、元気に育ってくれれば、よかよか。
お母さん馬の赤ちゃんはマロン、まだらちゃんの赤ちゃんはブランだそうだ。
うーん、会えるのが楽しみ。
帰って来たノワールに説明すると、大興奮していた。やっぱり嬉しいんやね。やけど、
「頼むけんフローリングでせんでーっ」
がっつり、フローリングに馬蹄の跡が着いた。
お茶会から三週間。明日、モーガンさん達がやってくる。
「お父さん、寮の設計図はどんな感じ?」
「いくつか考えたよ。やっぱり個室がよかろうと思ってなあ。プライバシーも大事やしね」
「そうやね」
父が出した案は二つ。
一つはもともと最有力は四人部屋予定だが、それを個室仕様にする。一階、二階とも四人部屋が二つで外階段のタイプだったのを変更。一階と二階を繋ぐ階段を中心にして左右に三つの個室がならぶ。うち階段にして、一階は一つの部屋をミニキッチンを設置する談話室にするって。個室にはクローゼット完備だ。
「入れる人数は少なくなるけど、優衣がかなり寄付したんやろ? もう一棟や二棟くらい建てられるかなって」
「そうやね、足りなければまだまだあるしね」
あれからも挑む回数は減っているがちゅどんドカンしてますからね。
もう一つは、もともとの四人部屋だけど、ベッドに工夫すると。
「ベッドと家具が着いたやつね。下にタンスと棚と机、上がベッドね。下にはカーテン着けたら、目隠しになるし、ベッドの頭んところを高くしたら、他の同室者から見られるようになるしね。広い部屋やけからギリギリ置ける、プライバシーを守るけど、この家具を置く位置で、光の入り具合に差が出るけん、出来ればこっちの案が通るとよかなあ」
「そうやねえ」
やっぱり個室かなあ、私的には。父は書類を整えている。私は母と明日のお菓子の準備だ。あまり豪華にしたら気を使われるかもしれないので、いろいろ考えた。結局、手作り作戦となる。
母定番アルスさん大好きアップルパイ。ミニサイズにして、子供でも食べやすいサイズね。それからルーティ産のナッツ類を使用したクッキーとパウンドケーキだ。炊き出しの下拵えに来てくれた、山風にちゃんと四パーティー分のホールサイズを渡している。
『アップルパイなのですー』
『一つ食べたいわー』
視界の端で、自己主張しているビアンカとルージュのエアーお手は無視。しれっ、とイシスも来た。
『クッキーヲ所望スル』
にこっ、と母が振り返る。
「なんね、ビアンカ、ルージュ、その尻はなんね? イシス、あんた最近動いとらんよね?」
撃沈している。
『母よ、母よ、我も食べたいのだー』
「アレスは痩せとるねー」
そう、アレスはあれだけ食べているのに太らない。確かにあれだけ爆走していたら太らないかなって思っていたが、よく見たら運動量が少ない日は食べる量が、ぐっと少ないし、おかわりを要求しない。ビアンカとルージュは食べる量は変わらず、毎回おかわりコールなのが、アレスとの差なのかなって思っている。
アレスはホールサイズのカットされたアップルパイ一つを食べて満足している。オシリスとアリスもアップルパイ一つ。ビアンカとルージュがきゅるん、イシスがぎゅるんするのでカットされたアップルパイ一つを出している。もちろん仔達にもね。シルフィ達には、リンゴの甘煮のみ。
私達もおやつにいただきました。
明日の準備も整ったね。
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