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カルーラで年明け~春まで⑬
ご指摘ありがとうございます。
もうカルーラ内で襲われないだろうと思うが、念のためにホークさんが迎えに行った。ノワールとビアンカもね。
そしてパーティーハウスの庭に、作成したのは雪の滑り台。アレスが魔法でガッチガチに固めて、そう簡単には壊れません、どやっ。かまくらも考えたんやけどね。中でこたつでお汁粉とか思ったけど、子供が遊べる遊具がいいかなって。
「アレス、元気、今日はちっちゃい子が来るけんね。気をつけてよ」
『分かっているのだっ』
「わふんっ」
大丈夫かな? イシス一家とアリスとシルフィ達は倉庫で待機していると言う手前にしてあるが、実際はルーティのダンジョンで若手数匹とシルフィ達の戦闘訓練だ。
暖炉の真ん前にルージュが鎮座している。ぴったり張り付くコハクとヒスイ。
ルリとクリスは滑り台を興味津々に見ている。
『ユイ、ビアンカ達が帰って来たわよ』
丸くなったままこちらも見ずに報告してくれるルージュ。完全に家猫や。
しばらくして、ノワールに騎乗したホークさんを先頭で、二台の馬車と数人の護衛騎士がやって来た。ビアンカは最後尾ね。私は晃太と父、チュアンさんとで出迎える。
「ユイさん。モーガン様御一家をご案内しました」
身軽にノワールから降りるホークさん。
「ホークさん、ありがとうございます」
馬車も止まり、次々に降りてくる皆さん。わあ、子供達が久しぶりのお出かけで笑顔だあ。あの日、ガチガチだったデリック君もにっこにっことしている。
「モーガンさんようこそ。どうぞ、寒いですから」
ホークさんがノワールを倉庫に誘導する。
私はモーガンさん一行をご案内。寒いからね。モーガンさん一行は赤ちゃんのマロンちゃん以外勢揃いだ。護衛騎士さんはお兄さん的存在メリケンさん、あの日のベテラン騎士さん、おそらくパンダ?の獣人騎士さん。侍従さんとメイドさん一人。馬車は時間になったらまた来ると。
「ミズサワ様、本日はお招き頂きありがとうございます。こちらを」
ジャスパーさんが代表してご挨拶してくれ、手土産を渡してくれる。大使館敷地内で栽培されている薔薇をジャムにしたものだ。薔薇のジャムって響きが素敵。
「ありがとうございます」
受け取ると、モーガンさん一行が一斉にぺこり。ぺこりしてくれている間に、花が吠える吠える。見知らぬ面々にびびりの花が吠える。
「わんわんわんわんっ」
後退りながら吠える。すみません。エリンちゃんが興味津々に見ている。
「すみません、怖がりで」
後退りする花を確保して、チュアンさんが抱っこ。花は、逞しい肩に、ひし、と抱きついているが、こちらにも興味があるようで首を向けている。
「モーガンさん、うちの両親です」
こちらもご挨拶。
「お座りください」
私は着席を促す。
本日は子供達が主役なので、まずはお菓子とお茶の登場だ。登場だけど、すぐにエリンちゃんが暖炉の真ん前に居座るルージュのところに行きたいと訴え出す。
「ねこたんっ、ねこたんっ」
『はいはい、ねこたんでいいわよー』
ルージュがこちらも見ないで全く興味なし。コハクとヒスイはどうしたものかとこちらを見てくる。
よし、私が誘導しましょうね。
「エリンちゃん、触ってみる?」
ぱぁっ、と明るくなるエリンちゃん。両親に後を託す。例の寮の設計図もあるしね。
「皆も触ってみるね? 優しく触ってね」
言う前に、たたた、とルージュに駆け寄るエリンちゃん。
「あっ」
着いて来たメイドさんが小さく驚愕の声を出す。エリンちゃんが躊躇いなくルージュの顔をペタペタ。ガチに猛獣系の顔なんだけどね。顔は猛獣系やけど、ルージュは優しかし、それを分かってくれているんやね。ただ、すべての人がそれをそう理解してくれるとは限らない。メイドさんからしたら、ルージュは恐ろしい魔物だ。
「エリン様っ」
恐ろしい魔物をいきなり触るのは流石に恐いと思われたのだろう、エリンちゃんを下げようとしている。ルージュは大人しく触られている。エリンちゃんは嫌々となっている。
「ルージュは大丈夫ですよ。エリンちゃん、優しく触ってね」
「あーい」
私がそう言ったのが安心したのか、エリンちゃんはメイドさんが離してくれたので、再びルージュをなでなで。
そこに興味津々にケイシーちゃん達も覗き込んでくる。
「この茶色の目の子がコハクで、緑の目の子がヒスイで」
ちょうどビアンカも室内に。ビアンカの足はミゲル君とテオ君が拭いてくれていた。私は窓の外を示す。
「あそこにいる一番おっきなわんちゃんは、このビアンカのお兄ちゃんで、その隣にいるサイズが小さいのがビアンカの子の元気。青い目がルリで、片目が赤い目がクリスですよ」
子供達の目が、ぱぁぁぁっ、と輝いた。
楽しいお茶会の始まりだ。
もうカルーラ内で襲われないだろうと思うが、念のためにホークさんが迎えに行った。ノワールとビアンカもね。
そしてパーティーハウスの庭に、作成したのは雪の滑り台。アレスが魔法でガッチガチに固めて、そう簡単には壊れません、どやっ。かまくらも考えたんやけどね。中でこたつでお汁粉とか思ったけど、子供が遊べる遊具がいいかなって。
「アレス、元気、今日はちっちゃい子が来るけんね。気をつけてよ」
『分かっているのだっ』
「わふんっ」
大丈夫かな? イシス一家とアリスとシルフィ達は倉庫で待機していると言う手前にしてあるが、実際はルーティのダンジョンで若手数匹とシルフィ達の戦闘訓練だ。
暖炉の真ん前にルージュが鎮座している。ぴったり張り付くコハクとヒスイ。
ルリとクリスは滑り台を興味津々に見ている。
『ユイ、ビアンカ達が帰って来たわよ』
丸くなったままこちらも見ずに報告してくれるルージュ。完全に家猫や。
しばらくして、ノワールに騎乗したホークさんを先頭で、二台の馬車と数人の護衛騎士がやって来た。ビアンカは最後尾ね。私は晃太と父、チュアンさんとで出迎える。
「ユイさん。モーガン様御一家をご案内しました」
身軽にノワールから降りるホークさん。
「ホークさん、ありがとうございます」
馬車も止まり、次々に降りてくる皆さん。わあ、子供達が久しぶりのお出かけで笑顔だあ。あの日、ガチガチだったデリック君もにっこにっことしている。
「モーガンさんようこそ。どうぞ、寒いですから」
ホークさんがノワールを倉庫に誘導する。
私はモーガンさん一行をご案内。寒いからね。モーガンさん一行は赤ちゃんのマロンちゃん以外勢揃いだ。護衛騎士さんはお兄さん的存在メリケンさん、あの日のベテラン騎士さん、おそらくパンダ?の獣人騎士さん。侍従さんとメイドさん一人。馬車は時間になったらまた来ると。
「ミズサワ様、本日はお招き頂きありがとうございます。こちらを」
ジャスパーさんが代表してご挨拶してくれ、手土産を渡してくれる。大使館敷地内で栽培されている薔薇をジャムにしたものだ。薔薇のジャムって響きが素敵。
「ありがとうございます」
受け取ると、モーガンさん一行が一斉にぺこり。ぺこりしてくれている間に、花が吠える吠える。見知らぬ面々にびびりの花が吠える。
「わんわんわんわんっ」
後退りながら吠える。すみません。エリンちゃんが興味津々に見ている。
「すみません、怖がりで」
後退りする花を確保して、チュアンさんが抱っこ。花は、逞しい肩に、ひし、と抱きついているが、こちらにも興味があるようで首を向けている。
「モーガンさん、うちの両親です」
こちらもご挨拶。
「お座りください」
私は着席を促す。
本日は子供達が主役なので、まずはお菓子とお茶の登場だ。登場だけど、すぐにエリンちゃんが暖炉の真ん前に居座るルージュのところに行きたいと訴え出す。
「ねこたんっ、ねこたんっ」
『はいはい、ねこたんでいいわよー』
ルージュがこちらも見ないで全く興味なし。コハクとヒスイはどうしたものかとこちらを見てくる。
よし、私が誘導しましょうね。
「エリンちゃん、触ってみる?」
ぱぁっ、と明るくなるエリンちゃん。両親に後を託す。例の寮の設計図もあるしね。
「皆も触ってみるね? 優しく触ってね」
言う前に、たたた、とルージュに駆け寄るエリンちゃん。
「あっ」
着いて来たメイドさんが小さく驚愕の声を出す。エリンちゃんが躊躇いなくルージュの顔をペタペタ。ガチに猛獣系の顔なんだけどね。顔は猛獣系やけど、ルージュは優しかし、それを分かってくれているんやね。ただ、すべての人がそれをそう理解してくれるとは限らない。メイドさんからしたら、ルージュは恐ろしい魔物だ。
「エリン様っ」
恐ろしい魔物をいきなり触るのは流石に恐いと思われたのだろう、エリンちゃんを下げようとしている。ルージュは大人しく触られている。エリンちゃんは嫌々となっている。
「ルージュは大丈夫ですよ。エリンちゃん、優しく触ってね」
「あーい」
私がそう言ったのが安心したのか、エリンちゃんはメイドさんが離してくれたので、再びルージュをなでなで。
そこに興味津々にケイシーちゃん達も覗き込んでくる。
「この茶色の目の子がコハクで、緑の目の子がヒスイで」
ちょうどビアンカも室内に。ビアンカの足はミゲル君とテオ君が拭いてくれていた。私は窓の外を示す。
「あそこにいる一番おっきなわんちゃんは、このビアンカのお兄ちゃんで、その隣にいるサイズが小さいのがビアンカの子の元気。青い目がルリで、片目が赤い目がクリスですよ」
子供達の目が、ぱぁぁぁっ、と輝いた。
楽しいお茶会の始まりだ。
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