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カルーラで年明け~春まで⑭
楽しい時間ってあっという間。
準備したお菓子は大好評だった。そのお菓子を追いかけて花が突撃してきたけどね。花は必死にソファーに座っている母にすがり付いてた。牛蒡のような尻尾をぷりぷり。
「まあ、かわいいですわね」
モーヴさんがそう言ってくれて、鼻が伸びる思い。
「その可愛らしい衣装も奥様が?」
本日の花は、母の新作を着用している。白地に細かいピンクの花柄のワンピース、ふりふりのスカートには白いレースが縁取っている。
「はい、そうです」
「まあっ。奥様は、本当に素晴らしい腕前ですのねっ」
話が盛り上がっている。母は女性陣で盛り上がっている。
「こちらが寮の見取り図ですね。こちらは、個室仕様で、こちらは家具に工夫しています」
「拝見いたします」
父が出した案を、ジャスパーさんが受け取りふむふむ。
「家具に工夫ですか、盲点でしたね」
「へー、素晴らしいですね。収納もできるんですね」
バーナーさんとコーディさんが興味津々。
「場所は取られますが、個人の空間が出来ます。ただサイズが大きいので室内での組立式となります」
ふむふむ、と男性陣が盛り上がっている。
マデリーンさんとエマちゃんが手分けしてお菓子とお茶、ジュースを運んでくれる。
ミニサイズのアップルパイもクッキーもパウンドケーキも、大人も子供にも大好評だ。特にミニサイズのアップルパイは真っ先になくなった。
お腹が膨れた子供達は再びお遊びタイムになる。
「エリン、滑り台は一緒に滑りましょうね」
「あーい」
年長者のケイシーちゃんがエリンちゃんのお世話をしている。滑り台には直に滑ると冷たいからね、簡易そりを作りました。ツヴァイクさんに手伝ってもらったけどね。きゃっきゃっと、遊んでくれていた。カール君とデリック君はメリケンさんが見守りの中で走り回る。小さな子供には基本的に優しいアレスは、背中によじ登られようが、へっへと言ってた。
子供達が遊んでいる間に、メイドさんも見守りに入ってくれたので、私は少しお話に参加。
デボラさんの母乳の具合が心配だったからね。男性陣は寮やら家具やら、父が発案した魔道具で盛り上がっている。私はそっと母のとなりに。
「デボラさん、体調は?」
カップを持っていたデボラさんは、慌ててカップを、かちゃ、と置く。
「はい、おかげさまでいただいたルーベサンシュで順調です」
「良かったです」
他愛ない話をしていると、本当にあっという間に時間が過ぎる。
迎えの馬車が来てしまい、子供達は遊び足りないと顔に出ていたが、しぶしぶご挨拶して馬車に。帰り際、エリンちゃんが私にだきついてくる。
「またあしょびたい」
かわいかっ。
「またおいでねー」
「あーい」
かわいかっ。
ニコニコと笑ってデボラさんの元に駈けていく。
「ミズサワ様、本日はありがとうございます。孫達の息抜きになりました。本当にありがとうございます。寮の設計図は確かにお預かりしました。これは選考にかけられますので、必ず採用されるわけではございません。ご了承下さい」
「はい、分かりました。また、いらしてくださいね」
モーガンさん一行はぺこり。子供達がバイバイと手を振ってくれるから、私もバイバイ。
こうしてモーガンさん一行との交流が始まった。
カルーラでの生活は穏やかに過ぎていく。
私は母の手伝いが主に動いている。時々フィールド型ダンジョン内での、サブ・ドアの位置を変えたりしている。晃太は雪かき依頼以外は、作図作業に入っている。フィールド型ダンジョンの階層データもずいぶん集まったみたいで、たまに夜更かしして作業している。父はシャワーヘッドの開発だ。母はあの日話が弾んでケイシーちゃん達に、お洋服を作っている。現在冬場だが、春先に着用できるものを考えている。きっかけは花の服だったけど、足場が雪で気軽に散歩もいけないし、何より寒いから家に籠りがちだからと、二つ返事で受けていた。
パーティーハウスには、主にギルドで講師をしているメンバーがいるパーティーはなかなか来れないが、金の虎と山風が交代で来てくれる。食事の下拵えからドロップ品拾いと丸一日働いてくれる。
あれからモーガンさん一行が再び来たのは一ヶ月後。
子供達が庭で遊んでいる間にお話をする。本来、この接触は『呪い持ち』について、どう考えているかを話す、もともとは、そんな感じのお茶会をする予定だったはず。今日はジャスパーさんとモーヴさんは、お仕事があり欠席。
私は父の鑑定した結果を独自に解釈した事、寿命に関しては、栄養面の問題もあるけど、やはり統計が取られていないのが、問題かなって説明した。
モーガンさん達は、『呪い持ち』が何かしらの『スキル』でないかと言う発想がなかったみたい。なるほどと悩んでいた。現在、アスラ王国で『呪い持ち』に関する研究は、法案の原案を立ち上げた学者の弟子達が、続けている。現在の代表者は学者の娘さんだが、今後新しく出来る修道院の院長になるため、代表者からさがり、別の人がつく。だからと言って娘さんは研究から完全に離れる訳ではないそうだけどね。
「ミズサワ様の考えを彼らに伝えても?」
「構いませんよ。私達は『呪い持ち』に関して統計をとったわけでもないし、なんとなくそう思っただけですから」
父もうなずいている。
準備したお菓子は大好評だった。そのお菓子を追いかけて花が突撃してきたけどね。花は必死にソファーに座っている母にすがり付いてた。牛蒡のような尻尾をぷりぷり。
「まあ、かわいいですわね」
モーヴさんがそう言ってくれて、鼻が伸びる思い。
「その可愛らしい衣装も奥様が?」
本日の花は、母の新作を着用している。白地に細かいピンクの花柄のワンピース、ふりふりのスカートには白いレースが縁取っている。
「はい、そうです」
「まあっ。奥様は、本当に素晴らしい腕前ですのねっ」
話が盛り上がっている。母は女性陣で盛り上がっている。
「こちらが寮の見取り図ですね。こちらは、個室仕様で、こちらは家具に工夫しています」
「拝見いたします」
父が出した案を、ジャスパーさんが受け取りふむふむ。
「家具に工夫ですか、盲点でしたね」
「へー、素晴らしいですね。収納もできるんですね」
バーナーさんとコーディさんが興味津々。
「場所は取られますが、個人の空間が出来ます。ただサイズが大きいので室内での組立式となります」
ふむふむ、と男性陣が盛り上がっている。
マデリーンさんとエマちゃんが手分けしてお菓子とお茶、ジュースを運んでくれる。
ミニサイズのアップルパイもクッキーもパウンドケーキも、大人も子供にも大好評だ。特にミニサイズのアップルパイは真っ先になくなった。
お腹が膨れた子供達は再びお遊びタイムになる。
「エリン、滑り台は一緒に滑りましょうね」
「あーい」
年長者のケイシーちゃんがエリンちゃんのお世話をしている。滑り台には直に滑ると冷たいからね、簡易そりを作りました。ツヴァイクさんに手伝ってもらったけどね。きゃっきゃっと、遊んでくれていた。カール君とデリック君はメリケンさんが見守りの中で走り回る。小さな子供には基本的に優しいアレスは、背中によじ登られようが、へっへと言ってた。
子供達が遊んでいる間に、メイドさんも見守りに入ってくれたので、私は少しお話に参加。
デボラさんの母乳の具合が心配だったからね。男性陣は寮やら家具やら、父が発案した魔道具で盛り上がっている。私はそっと母のとなりに。
「デボラさん、体調は?」
カップを持っていたデボラさんは、慌ててカップを、かちゃ、と置く。
「はい、おかげさまでいただいたルーベサンシュで順調です」
「良かったです」
他愛ない話をしていると、本当にあっという間に時間が過ぎる。
迎えの馬車が来てしまい、子供達は遊び足りないと顔に出ていたが、しぶしぶご挨拶して馬車に。帰り際、エリンちゃんが私にだきついてくる。
「またあしょびたい」
かわいかっ。
「またおいでねー」
「あーい」
かわいかっ。
ニコニコと笑ってデボラさんの元に駈けていく。
「ミズサワ様、本日はありがとうございます。孫達の息抜きになりました。本当にありがとうございます。寮の設計図は確かにお預かりしました。これは選考にかけられますので、必ず採用されるわけではございません。ご了承下さい」
「はい、分かりました。また、いらしてくださいね」
モーガンさん一行はぺこり。子供達がバイバイと手を振ってくれるから、私もバイバイ。
こうしてモーガンさん一行との交流が始まった。
カルーラでの生活は穏やかに過ぎていく。
私は母の手伝いが主に動いている。時々フィールド型ダンジョン内での、サブ・ドアの位置を変えたりしている。晃太は雪かき依頼以外は、作図作業に入っている。フィールド型ダンジョンの階層データもずいぶん集まったみたいで、たまに夜更かしして作業している。父はシャワーヘッドの開発だ。母はあの日話が弾んでケイシーちゃん達に、お洋服を作っている。現在冬場だが、春先に着用できるものを考えている。きっかけは花の服だったけど、足場が雪で気軽に散歩もいけないし、何より寒いから家に籠りがちだからと、二つ返事で受けていた。
パーティーハウスには、主にギルドで講師をしているメンバーがいるパーティーはなかなか来れないが、金の虎と山風が交代で来てくれる。食事の下拵えからドロップ品拾いと丸一日働いてくれる。
あれからモーガンさん一行が再び来たのは一ヶ月後。
子供達が庭で遊んでいる間にお話をする。本来、この接触は『呪い持ち』について、どう考えているかを話す、もともとは、そんな感じのお茶会をする予定だったはず。今日はジャスパーさんとモーヴさんは、お仕事があり欠席。
私は父の鑑定した結果を独自に解釈した事、寿命に関しては、栄養面の問題もあるけど、やはり統計が取られていないのが、問題かなって説明した。
モーガンさん達は、『呪い持ち』が何かしらの『スキル』でないかと言う発想がなかったみたい。なるほどと悩んでいた。現在、アスラ王国で『呪い持ち』に関する研究は、法案の原案を立ち上げた学者の弟子達が、続けている。現在の代表者は学者の娘さんだが、今後新しく出来る修道院の院長になるため、代表者からさがり、別の人がつく。だからと言って娘さんは研究から完全に離れる訳ではないそうだけどね。
「ミズサワ様の考えを彼らに伝えても?」
「構いませんよ。私達は『呪い持ち』に関して統計をとったわけでもないし、なんとなくそう思っただけですから」
父もうなずいている。
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