もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~

鐘ケ江 しのぶ

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短期の滞在予定?①

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「お帰りなさいテイマー様」
 マーファの警備の方が出迎えてくれる。心配した馬車だけど、止められることなく無事にマーファまで到着した。
 身分証提示のために、全員一旦下車する。
 元気が顔馴染みの皆さんに尻尾ぷりぷりとご挨拶に向かい、嫌な顔せず撫でてくれる、ありがたい。
 手短に済み、そのままギルドに直行する。到着報告したらすぐに解散だ。ロッシュさんとラーヴさんは直ぐにでも帰りたいはず。
 慣れた街並みに安心しながら、ノワールの馬車がゆっくり進む。
 マルシェを抜けると、いつもの焼き小籠包のご主人が声をかけてくれる。
「お帰りなさいっ、テイマーさんっ」
 嬉しか。私はニコニコしながらぺこり。あちこちからも声が上がる。嬉か。
 ギルドに問題なく到着して、ロッシュさんとラーヴさんは直ぐに到着報告を済ませる。晃太は搬送物があるので倉庫に。ミゲル君とテオ君、イシスがついてくれる。両親は馬車で待機だ。
「ユイさん、申し訳ない、何かあれば伝言板に」
「大丈夫ですよ。おうちの人が待ってますよ。さ、早く帰ってください」
「「ありがとうございます」」
 私達にぺこりして走って帰っていった。
「じゃあ、俺たちも失礼します」
「ユイさん、ありがとうございました」
「ユイさん、お世話になりましたっす。あ、お世話になりました」
 シュタインさん、マアデン君、ハジェル君もぺこり、してから帰っていった。各パーティーで宿を取る予定だけど、おそらくまた冷蔵庫ダンジョンに向かうので、同行をお願いしている。なら、パーティーハウスに来て貰ってもいいかな。
 ちょうどリティアさんが出てきてくれたので、私はホークさんとチュアンさん、ルージュでいつもの応接室に。
「ミズサワ様、お帰りなさいませ」
「ただいま戻りました。早速で申し訳ないのですが、パーティーハウスは空いていますか?」
「はい。以前のパーティーが三ヶ月前から空いております」
「では、そちらをお借りしたいのですが」
「承知しました」
 さ、と書類を出すリティアさん。流石お仕事がはやか。とりあえず予定としては一ヶ月予定。次はシーラに向かわなくてはならないしね。
「リティアさん、申し訳ないのですが、私達は次にシーラに向かう予定なんです。なので、あまり長い期間マーファにいられません。至急の依頼のみしか受けられません」
「承知しました、ピックアップしておきます。このリティアにお任せを」
 本当に頼りになる。
「それから、カルーラの北の魔の森にある非公開が決定したダンジョンはご存じですか?」
「はい、勿論」
「こちら、そのから得たドロップ品のリストです。ずいぶんカルーラで買い取って貰ったのですが、まだ残ってて」
 確かに色々カルーラで買い取りしてもらったが、ちょいちょい増えているので、怪しまれない程度に追加している。
「拝見致します」
 リティアさんがリストをチェック。キラッ、と目が光る。
「出来るだけ買い取らせて頂きます。お時間を頂いても? 明日、いえ明後日まで」
「はい。大丈夫です」
 そこにルージュが私の後頭部を鼻面で押す。
『ユイ、今から行かないの?』
「恐ろしい事言わんで、今日明日くらいは休ませてよ」
 リティアさんがにっこり。
『でも、牛乳が少ないんでしょう?』
「そうやけどさあ」
 確かに最近シルフィ達の牛乳消化量が激しい。やけど。
「ダメダメ、明日はマロンとブランの様子ば見に行くんやけん」
『ねえ、一回だけ、一回だけ~』
 ちょんちょん。やめて。
 パーティーハウスの手配が終わる頃に、晃太がやって来た。
「姉ちゃん、イシスがダンジョン行きたいって、凄か目で訴えてくるやけど」
 私はため息をついた。仕方ない、20階に挑んで、21階の牛乳に行くかね。まだ、お昼前やし、いいかな。
「リティアさん、蛇の目玉の依頼はありますか?」
「はい、ございます。まだクラインでの例の視力障害を起こす小型の植物型魔物の駆逐が、追い付いてないようで」
 視力障害を起こす小型の小さなピンクの花を咲かせる植物型魔物。マスクをして摘んでしまえばいいのだけど、数が多すぎて追い付いていないし、症状を訴える人が時間差で出てくるそうで、あれだけ目玉を卸したが足りてないみたい。クラインの騎士団も頑張っているみたいだけど、やはり私達みたいにけた外れな数ではない。魔物は小さなピンクの花を咲かせるため、知らない小さな女の子が髪に差したり、花輪を作ったりでまともに吸っている。親御さんはたまらんやろうなあ。
「はあ、一回だけよ。夕方には帰るけんね」
『分かってるわ』
 ルージュがすりすりしてくる。もう、かわいかね。
「すみません、ホークさん、チュアンさん」
「大丈夫ですよユイさん」
「私もです」
 私はニコニコとスマイル浮かべるリティアさんにご挨拶して応接室を後にする。現在、クラインの騎士団はダンジョンから出ているって。
 ロビーに向かうと、ちょっと騒がしい。
「お、と、う、さ、ま、さあ、久しぶりの娘との会瀬ですわよよよぉぉぉぉ」
「ひーっ、助けてーっ」
「ぐええっ」
 美人なのに誰もがドン引きするような凄みを浮かべたシェリデアさんが、ケルンさんの両の足首を掴んでいる。そのケルンさんは、必死にエドワルドさんのマントを掴んでいる。エドワルドさん苦しそうだけど。ヒェリさんとツヴァイクさんはあきれ顔。ケルンさんは宙ぶらりんの状態だけど、エドワルドさんがマントの留め具を外す。すると、ケルンさんはマントごとシェリデアさんに颯爽と回収する。
「エドの裏切り者ーっ」
「ウルガー殿感謝しますっ。しばらくお借りしまーすっ」
 ばぁぁっ、と見えなくなるシェリデアさんとケルンさん。
「い、いいんですか?」
「いいんじゃないですか? 何も煮詰めて食われる訳じゃないでしょうし」
 エドワルドさんは乱れた襟を正す。ヒェリさんとツヴァイクさんもそんな感じだ。
「ユイさん、リーダーがああですが、お役にたてるなら我らをどうぞお使いください」
 ヒェリさん、ツヴァイクさん、エドワルドさんが胸に手を当てて言ってくる。
「そんなこちらがお願いしたいくらいですよ。実はルージュとイシスがダンジョン行きたいって」
「お供します」
 蒼の麓と金の虎も同行してくれるって。
 私は両親に説明、相変わらずな展開だからあっさり受け入れてくれている。
「夕御飯までには帰ってくるんよ」
 と、母が便乗してワクワクしているバトルジャンキー達に釘を刺す。
「ぶひひん」
 哀愁攻撃するノワールは馬車を引くので、パーティーハウスに行って貰う。マデリーンさんとミゲル君、ドーラさん、ドロテアちゃん、ツヴァイクさん、ガリストさんがパーティーハウスまで同行してくれる。
 私達は久しぶりの冷蔵庫ダンジョンに向かった。
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