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短期の滞在予定?⑫
「お待たせしましたミズサワ様、皆さん」
「いえ、今来たところです」
リティアさんは一言断ってから着席する。
「早速、依頼と買い取りについてご説明させていただきます」
リティアさんが何枚もの書類を出す。
「まずはラスチャーニエから」
と、三つに分けた書類の束をヒェリさん、フェリクスさん、ファングさんの前に出す。
「依頼が出ていなかった品に関してはすべて買い取らせて頂きたいのですが」
「問題はないです」
「私もです」
「俺もだ」
「では、こちらの書類を確認を。金額の確認をお願いします。よろしければサインと魔力をお願いします」
次々にサインと魔力を流している。
「で、こちらミズサワ様のです」
どっさりと出される依頼の束。
「相変わらずすごい量だな」
ファングさんが思わず呟く、リティアさんがおほほ。
私はサインと魔力のルーテーン作業。
でもなあ、いつも思うけど、20階以上でないと得られないドロップ品の依頼なんて、そう簡単ではないはずなのに、なんでこんなに依頼があるん? 疑問に思うが、フェリクスさんが後で教えてくれる。高ランクの冒険者パーティーがダンジョンアタックに入ると、それを見越して依頼を出すそうだ。高ランクの冒険者パーティーが得られたドロップ品全てをギルドに回すとは限らないけどね。高ランクの冒険者パーティーは独自の販売ルートがあるんだって。私がパーカーさんに布系を持っていくみたいな感じね。
私の場合は、ほとんどギルドに回しているから、それでたくさん依頼が来るんやね。
せっせとサインと魔力。
ふう、たくさんあるなあ。
その間に、リティアさんがヒェリさん達に支払いをしている。
「この短期間で」
うーん、と値段を見るヒェリさん。
「なんだか、現実味を帯びませんね」
あはは、と乾いた笑いを浮かべるフェリクスさん。
「ずるをしているような気がする」
毎回感じてますよ、ファングさん。
「まだ宝飾品の買い取りが残っていますよ」
タージェルさんが、ほほほ、と笑った。
書類の処理が終わり、晃太達がやってきた。
私達の分の依頼意外のドロップ品の買い取りは後日となる。初見の珊瑚とかもあるしね。依頼だけでも億ごえ。
数日後に伺う約束して、ギルドを出る。
『ユイ、次はいつダンジョンに行くのですか?』
「明日、エマちゃんとテオ君達が無事に帰って来てからね。マロンとブランにも会いに行きたかけん」
指折り数える。
山風、ロッシュさん達とも連絡取らないと。ダイアナちゃんにも会いたかし。
「行くとしても、何日か後よ」
『そうなのですね』
なんて、話していると、一台の馬車が止まる。
『ユイ、雌が来るわ、敵意なしなのです』
振り返ると、止まった馬車には、見たことある紋章が。
ハルスフォン侯爵の紋章だ。
え、まさか。
「ユイ様っ」
降りてきたのは、なんとフェリアレーナ様だった。癖のない金髪がふわあっ、と広がる。相変わらずお美しいー。晃太が綺麗な人やー、と呟く。
突然のフェリアレーナ様の登場に、周囲はどよどよだ。
いかんっ、拝まんとっ。
周囲の人達が一斉に頭を下げる。
視界の中で、ヒェリさんとフェリクスさんが胸に手を当ててお辞儀している。ファングさんはよく分かっていないが、ヒェリさんとフェリクスさんに習い、ぎこちない動作で頭を下げる。
フェリアレーナ様は、軽やかな足取りで私の元に。後ろにメイドさん、リティアさんの姪マーニさん、ともう一人メイドさん。そして騎乗していた騎士が側によってくる。
「ユイ様っ、マーファにお帰りだと伺っていましたわっ」
拝んでいた私の手を、白魚のような手で包み込む。わあ、お美しいー。
「お久し振りです、フェリアレーナ様」
あー、お美しいー。お肌、つやつや、睫毛の長いこと。
きっと私の目玉は渦を巻いている。
「嬉しいですわこんなところでお会いできるなんて。ユイ様とゆっくりお話をしたいのですわ、サエキ様にお手紙をお出ししないと」
「フェリアレーナ様ならいつでもオッケーです」
寂しそうに言うフェリアレーナ様に、反射的に言葉を発する私。
「まあ、嬉しいっ」
ぱぁぁぁぁっ、と笑顔のフェリアレーナ様、くわっ、美しいっ。晃太が綺麗な人やー、と呟く。
それからトントン拍子に話が進む。明明後日、ハルスフォン侯爵のお屋敷に伺うことになる。
馬車をお見送りして、ふう、と息をつく。
「はあ、綺麗な人やな」
呟く私に、ファングさんが動揺しながら、聞いてくる。
「テイマーさん、あの綺麗な人は?」
「ああ、フェリアレーナ様ですよ。このマーファを治める、ハルスフォン侯爵家にお嫁入りした、ユリアレーナのお姫様です」
「あ、あのっ。え、え、ずいぶん仲がいいようだが」
「色々あったんですよ」
本当に色々あったんよ。
『ユイ、お腹減ったのです』
「そうやね。夕御飯の時にでもお話しますよ。とにかく帰りましょう」
「そ、そうだな」
私達はパーティーハウスに戻る。
帰る途中で、ホークさんが心配そうに聞いてくる。
「ユイさん、大丈夫ですか?」
「え、ああ、フェリアレーナ様なら心配ないですよ」
お話でよく聞き悪徳貴族的な事は、ハルスフォン侯爵はしないだろうしね。ビアンカやルージュ達目的で絡んでくるとは思えない。
「そうじゃなくて、手土産ですよ、カルーラで散々悩んでいたでしょう?」
「……………あっ」
しまったそうやったっ。
口約束したけど、明明後日は、私的なお茶会になる。貴族のお茶会には、手土産が必要なはず。
ど、ど、どうしようっ。
「いえ、今来たところです」
リティアさんは一言断ってから着席する。
「早速、依頼と買い取りについてご説明させていただきます」
リティアさんが何枚もの書類を出す。
「まずはラスチャーニエから」
と、三つに分けた書類の束をヒェリさん、フェリクスさん、ファングさんの前に出す。
「依頼が出ていなかった品に関してはすべて買い取らせて頂きたいのですが」
「問題はないです」
「私もです」
「俺もだ」
「では、こちらの書類を確認を。金額の確認をお願いします。よろしければサインと魔力をお願いします」
次々にサインと魔力を流している。
「で、こちらミズサワ様のです」
どっさりと出される依頼の束。
「相変わらずすごい量だな」
ファングさんが思わず呟く、リティアさんがおほほ。
私はサインと魔力のルーテーン作業。
でもなあ、いつも思うけど、20階以上でないと得られないドロップ品の依頼なんて、そう簡単ではないはずなのに、なんでこんなに依頼があるん? 疑問に思うが、フェリクスさんが後で教えてくれる。高ランクの冒険者パーティーがダンジョンアタックに入ると、それを見越して依頼を出すそうだ。高ランクの冒険者パーティーが得られたドロップ品全てをギルドに回すとは限らないけどね。高ランクの冒険者パーティーは独自の販売ルートがあるんだって。私がパーカーさんに布系を持っていくみたいな感じね。
私の場合は、ほとんどギルドに回しているから、それでたくさん依頼が来るんやね。
せっせとサインと魔力。
ふう、たくさんあるなあ。
その間に、リティアさんがヒェリさん達に支払いをしている。
「この短期間で」
うーん、と値段を見るヒェリさん。
「なんだか、現実味を帯びませんね」
あはは、と乾いた笑いを浮かべるフェリクスさん。
「ずるをしているような気がする」
毎回感じてますよ、ファングさん。
「まだ宝飾品の買い取りが残っていますよ」
タージェルさんが、ほほほ、と笑った。
書類の処理が終わり、晃太達がやってきた。
私達の分の依頼意外のドロップ品の買い取りは後日となる。初見の珊瑚とかもあるしね。依頼だけでも億ごえ。
数日後に伺う約束して、ギルドを出る。
『ユイ、次はいつダンジョンに行くのですか?』
「明日、エマちゃんとテオ君達が無事に帰って来てからね。マロンとブランにも会いに行きたかけん」
指折り数える。
山風、ロッシュさん達とも連絡取らないと。ダイアナちゃんにも会いたかし。
「行くとしても、何日か後よ」
『そうなのですね』
なんて、話していると、一台の馬車が止まる。
『ユイ、雌が来るわ、敵意なしなのです』
振り返ると、止まった馬車には、見たことある紋章が。
ハルスフォン侯爵の紋章だ。
え、まさか。
「ユイ様っ」
降りてきたのは、なんとフェリアレーナ様だった。癖のない金髪がふわあっ、と広がる。相変わらずお美しいー。晃太が綺麗な人やー、と呟く。
突然のフェリアレーナ様の登場に、周囲はどよどよだ。
いかんっ、拝まんとっ。
周囲の人達が一斉に頭を下げる。
視界の中で、ヒェリさんとフェリクスさんが胸に手を当ててお辞儀している。ファングさんはよく分かっていないが、ヒェリさんとフェリクスさんに習い、ぎこちない動作で頭を下げる。
フェリアレーナ様は、軽やかな足取りで私の元に。後ろにメイドさん、リティアさんの姪マーニさん、ともう一人メイドさん。そして騎乗していた騎士が側によってくる。
「ユイ様っ、マーファにお帰りだと伺っていましたわっ」
拝んでいた私の手を、白魚のような手で包み込む。わあ、お美しいー。
「お久し振りです、フェリアレーナ様」
あー、お美しいー。お肌、つやつや、睫毛の長いこと。
きっと私の目玉は渦を巻いている。
「嬉しいですわこんなところでお会いできるなんて。ユイ様とゆっくりお話をしたいのですわ、サエキ様にお手紙をお出ししないと」
「フェリアレーナ様ならいつでもオッケーです」
寂しそうに言うフェリアレーナ様に、反射的に言葉を発する私。
「まあ、嬉しいっ」
ぱぁぁぁぁっ、と笑顔のフェリアレーナ様、くわっ、美しいっ。晃太が綺麗な人やー、と呟く。
それからトントン拍子に話が進む。明明後日、ハルスフォン侯爵のお屋敷に伺うことになる。
馬車をお見送りして、ふう、と息をつく。
「はあ、綺麗な人やな」
呟く私に、ファングさんが動揺しながら、聞いてくる。
「テイマーさん、あの綺麗な人は?」
「ああ、フェリアレーナ様ですよ。このマーファを治める、ハルスフォン侯爵家にお嫁入りした、ユリアレーナのお姫様です」
「あ、あのっ。え、え、ずいぶん仲がいいようだが」
「色々あったんですよ」
本当に色々あったんよ。
『ユイ、お腹減ったのです』
「そうやね。夕御飯の時にでもお話しますよ。とにかく帰りましょう」
「そ、そうだな」
私達はパーティーハウスに戻る。
帰る途中で、ホークさんが心配そうに聞いてくる。
「ユイさん、大丈夫ですか?」
「え、ああ、フェリアレーナ様なら心配ないですよ」
お話でよく聞き悪徳貴族的な事は、ハルスフォン侯爵はしないだろうしね。ビアンカやルージュ達目的で絡んでくるとは思えない。
「そうじゃなくて、手土産ですよ、カルーラで散々悩んでいたでしょう?」
「……………あっ」
しまったそうやったっ。
口約束したけど、明明後日は、私的なお茶会になる。貴族のお茶会には、手土産が必要なはず。
ど、ど、どうしようっ。
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