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短期の滞在予定?⑱
ノワールの馬車は、問題なくハルスフォン侯爵様のお屋敷に到着。使用人の皆さんの誘導で、スムーズに停車。
うん、緊張してきたなあ。
普通なら、自分から降りるけど、扉が空くまで待つ。
「ユイさん」
ホークさんが扉を開けてくれる。
履き慣れない低いがヒールのある靴のため、ありがたく手を借りて降りる。
あ、既にフェリアレーナ様が。白のブラウスに青いスカート。歩く度にさらさらと流れる金髪。はぁ、お美しい、ため息出そうにお美しい。
「ユイ様、お待ちしておりましたわ」
「お招き頂きありがとうございます」
「ふふっ、今日はどうか気を張らずに」
そんなこと言われても。生粋のお貴族様の頂点にいるフェリアレーナ様を前に、ぺーぺーの一般人の私は緊張してしまう。
はっ、いけない、手土産手土産。
「フェリアレーナ様、こちら良かったら、皆さんで」
そっと差し出す籠。瓶むき出しにせず、モーヴさんに好評だったレースのハンカチで覆い、リボンで飾った。
「まあ、何かしら?」
ウキウキしているフェリアレーナ様。どんな表情でもお美しいー。
「ルーティのダンジョンから出ましたマルブル貝とルーティ鮑です」
「まあっ、マルブル貝とルーティ鮑ですのっ」
フェリアレーナ様嬉しそう。
どうやらマルブル貝とルーティ鮑は、アスラ王国から、年に一度、ミッシェル王太后宛に贈られていたそうで。なので、年に一度のお楽しみだったそうだ。
何にせよ良かった、喜んでもらって。
「嬉しいですわ。さあ、ユイ様、こちらに」
籠はフェリアレーナ様から、メイドさんの手に渡る。そして、私の手をとる。ふわぁぁぁぁっ、傾国の美女が、私の手をーっ。わぁ、白魚のような手やぁ。
『ユイ、しっかりするのです』
『この雌、敵意はないわよ』
分かってますよ。ホークさんとチュアンさんは、ノワールと共に待ってくれる。ビアンカとルージュは着いてきてくれる。
私はなすがままにハルスフォン侯爵のお屋敷内に。相変わらず、シックで素敵な空間だ。
父の名誉伯爵で、お茶を頂いた素敵な庭が見渡せるお部屋に通される。
「さあ、お座りになって」
「はい、失礼します」
真っ白なテーブルクロスには可愛らしいお花が飾られ、直ぐにお茶が運ばれる。ビアンカとルージュは気ままにお座りからの、ごろり。
「ユイ様、従魔様にもケーキを準備したのですが」
ごろりしていたビアンカとルージュが、ぴしゃっ、と起き上がる。あんたらね、帰ったらお母さん容赦せんばい。ま、ご厚意を無下には出来ないので。
「ありがとうございますフェリアレーナ様」
途端にそわそわし始めるビアンカとルージュ。ワゴンと共に運ばれてきたのは、タルトみたいなケーキ。たぶん、ワンホールサイズは、ビアンカとルージュ用かな? 二つあるし。緊張したメイドさんが、素敵なケーキスタンドに乗ったタルトを、涎垂らさんばかりの二人。ちらっ、ちらっ、と私を見てくる。
メイドさんが離れたのを確認。いいよ、と頷く。
『がふがふっ、甘酸っぱいのですっ』
『美味しいわっ、でもお母さんのアップルパイの方が好きだわっ』
こら。
まず出されたお茶を頂くと、あ、ノータのベリーの紅茶の名残のようなのを感じた。
「フェリアレーナ様、こちらの紅茶は?」
「ノータのベリーの紅茶をブレンドしましたの。ユイ様がお好きな味とお聞きしていましたので」
お、覚えてくれていたんや。う、嬉しい。堪能して飲まないと。私の前にはビアンカとルージュよりずいぶんミニなサイズのタルト。アプリコットのタルトだって。
「ユイ様。カルーラの未公開のダンジョンのお話、お聞きしたいわっ」
ぶっ、何故にフェリアレーナ様がご存知?
「領を納めるものとして。侯爵としてユリアレーナ国内の情報を把握するのは当然ですわ」
さすが、なのかな?
「大使であるモーガン伯爵が襲撃された事もですわ」
「そこまでご存知でしたか」
「ええ、おばあ様の生まれた国でもありますし、レティシア様のお母様は、アスラ王国の由緒正しき侯爵家ですから、つい敏感になりまして」
うん、緊張してきたなあ。
普通なら、自分から降りるけど、扉が空くまで待つ。
「ユイさん」
ホークさんが扉を開けてくれる。
履き慣れない低いがヒールのある靴のため、ありがたく手を借りて降りる。
あ、既にフェリアレーナ様が。白のブラウスに青いスカート。歩く度にさらさらと流れる金髪。はぁ、お美しい、ため息出そうにお美しい。
「ユイ様、お待ちしておりましたわ」
「お招き頂きありがとうございます」
「ふふっ、今日はどうか気を張らずに」
そんなこと言われても。生粋のお貴族様の頂点にいるフェリアレーナ様を前に、ぺーぺーの一般人の私は緊張してしまう。
はっ、いけない、手土産手土産。
「フェリアレーナ様、こちら良かったら、皆さんで」
そっと差し出す籠。瓶むき出しにせず、モーヴさんに好評だったレースのハンカチで覆い、リボンで飾った。
「まあ、何かしら?」
ウキウキしているフェリアレーナ様。どんな表情でもお美しいー。
「ルーティのダンジョンから出ましたマルブル貝とルーティ鮑です」
「まあっ、マルブル貝とルーティ鮑ですのっ」
フェリアレーナ様嬉しそう。
どうやらマルブル貝とルーティ鮑は、アスラ王国から、年に一度、ミッシェル王太后宛に贈られていたそうで。なので、年に一度のお楽しみだったそうだ。
何にせよ良かった、喜んでもらって。
「嬉しいですわ。さあ、ユイ様、こちらに」
籠はフェリアレーナ様から、メイドさんの手に渡る。そして、私の手をとる。ふわぁぁぁぁっ、傾国の美女が、私の手をーっ。わぁ、白魚のような手やぁ。
『ユイ、しっかりするのです』
『この雌、敵意はないわよ』
分かってますよ。ホークさんとチュアンさんは、ノワールと共に待ってくれる。ビアンカとルージュは着いてきてくれる。
私はなすがままにハルスフォン侯爵のお屋敷内に。相変わらず、シックで素敵な空間だ。
父の名誉伯爵で、お茶を頂いた素敵な庭が見渡せるお部屋に通される。
「さあ、お座りになって」
「はい、失礼します」
真っ白なテーブルクロスには可愛らしいお花が飾られ、直ぐにお茶が運ばれる。ビアンカとルージュは気ままにお座りからの、ごろり。
「ユイ様、従魔様にもケーキを準備したのですが」
ごろりしていたビアンカとルージュが、ぴしゃっ、と起き上がる。あんたらね、帰ったらお母さん容赦せんばい。ま、ご厚意を無下には出来ないので。
「ありがとうございますフェリアレーナ様」
途端にそわそわし始めるビアンカとルージュ。ワゴンと共に運ばれてきたのは、タルトみたいなケーキ。たぶん、ワンホールサイズは、ビアンカとルージュ用かな? 二つあるし。緊張したメイドさんが、素敵なケーキスタンドに乗ったタルトを、涎垂らさんばかりの二人。ちらっ、ちらっ、と私を見てくる。
メイドさんが離れたのを確認。いいよ、と頷く。
『がふがふっ、甘酸っぱいのですっ』
『美味しいわっ、でもお母さんのアップルパイの方が好きだわっ』
こら。
まず出されたお茶を頂くと、あ、ノータのベリーの紅茶の名残のようなのを感じた。
「フェリアレーナ様、こちらの紅茶は?」
「ノータのベリーの紅茶をブレンドしましたの。ユイ様がお好きな味とお聞きしていましたので」
お、覚えてくれていたんや。う、嬉しい。堪能して飲まないと。私の前にはビアンカとルージュよりずいぶんミニなサイズのタルト。アプリコットのタルトだって。
「ユイ様。カルーラの未公開のダンジョンのお話、お聞きしたいわっ」
ぶっ、何故にフェリアレーナ様がご存知?
「領を納めるものとして。侯爵としてユリアレーナ国内の情報を把握するのは当然ですわ」
さすが、なのかな?
「大使であるモーガン伯爵が襲撃された事もですわ」
「そこまでご存知でしたか」
「ええ、おばあ様の生まれた国でもありますし、レティシア様のお母様は、アスラ王国の由緒正しき侯爵家ですから、つい敏感になりまして」
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