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三度目の首都⑪
首都に着いた翌日。
早速マルシェに向かう。今回は母もマルシェに同行する。父は花とお留守番だ。チュアンさんとマデリーンさんにもお留守番をお願いした。マルシェにはホークさん、ミゲル君、エマちゃんとテオ君、ビアンカ、ルージュ、コハクとヒスイ。残りメンバーは、朝からルーティのダンジョンに向かった。ラスチャーニエと金の虎はドロップ品拾いに行ってくれた。
朝早いのに、オスヴァルドさんとブエルさんがやって来てくれた。そして、もう一人二十歳くらいの男性騎士。黒髪で、あらイケメンさん。
「新人の騎士です」
と、紹介してくれた。
「ゲオルグと申します」
丁寧なご挨拶を頂く。
こちらもご挨拶。
ノワールがご機嫌で馬車を引く。
『ユイ、とうもろこしだと言っているのです』
「わかっとるよ」
『私はエビよ』
「はいはい、わかっとるよ」
とうもろこしと、黒いこ玉ねぎあるかな? クレイ鱒とアップルシーブルーブもね。
ぶひひんと嘶く、ノワールを預かり所に預け、いざ、マルシェへ。私達が首都に来たことは知らされていたのか、騒がれることはなく、活気のいい声が上がる。あ、モーニング屋台がある。
「ビアンカ、ルージュ、大人しくね。コハク、ヒスイ、一緒に行こうね」
『『うっ』』
『『はーい』』
母にしたら初めての首都のマルシェなので、私と一緒に回ることに。
「じゃあ、姉ちゃん、魚の合図があったら合流な」
晃太がミゲル君とテオ君、ビアンカ、ブエルさんとゲオルグさんで屋台を回る。
「お母さん行こうか」
「そうやな」
まずは、あの黒いこ玉ねぎの屋台に。
「いらっしゃいテイマーさんっ」
そこの女将さんはおかわりなさそうだ。たくさんの野菜が並ぶが、やっぱり黒いこ玉ねぎが半分を占めている。
「ああ、あの黒いこ玉ねぎね」
母が覗き込む。
「朝採れですよっ」
価格は変わらない。一籠五百だ。カレーとかシチューにしたら、あっという間になくなったんよね。よし、買おう。
「とりあえず三十ください」
「毎度ありがとうございますっ」
隣に並ぶ、色とりどりのズッキーニも購入する。白いのは柔らかくペーストにするのが適しているって、緑や黄色は煮込み料理や浅漬け。紫はスライスしてサラダにするのがいいそうだ。母が次々に購入する。
「紫はね、水にさらすと甘味が増すんだよ。野菜が苦手な子供でも食べやすくてね。栽培が難しいけど、去年からやっと成るようになってね。あ、黒玉ねぎ、おまけしとくね。また来てちょうだいな」
「ありがとうございます」
私はお買い物用のマジックバッグに入る。
ご挨拶して、次に向かう。
それからもアスパラガスやじゃがいも、カラフルなカボチャ等野菜を買い込んでいく。大きな白パンもあり、出来るだけ購入する。ノワールのリクエストのとうもろこしも無事にゲットしたし。
カンカンカンカン
「あ、魚の合図や。お母さん行こう」
「そうなん。なら行こうかね」
『ユイ、お母さん、エビよエビ』
「「はいはい」」
『ヒスイもエビ食べたいっ』
『わいも食べたいねん』
「「はいはい」」
直ぐに晃太と合流する。
「どれぐらい買えた?」
「あのとうもろこしと、黒いこ玉ねぎと、オレンジ玉ねぎと、トマトと、あと芋と豆がいっぱいあったけん。豆は炊き出しに使うって聞いたけんね」
母の炊き出しでたんぱく質摂取の為に、シチューとかチリコンカンとか、よく豆を使っている。
人混みはあるが、トラブルなく進む。ビアンカやルージュ達も目立つが、オスヴァルドさんは首都でも有名人なので、そちらにも注目が集まっている。オスヴァルドさんは騎士団の中でも実力者なので、その認識のおかげで、恐怖による騒ぎにはならない。
ブエルさんの案内であの猫派夫婦の魚の屋台に。
「おばさん」
「あ、ブエルの坊やじゃないかいっ」
「その坊やはやめてって。ほら、ミズサワ様だよ。覚えてる?」
ブエルさんが説明してくれている間に、ヒスイとコハクが顔を出す。
『わーいっ、美味しそうなお魚だー』
『ばあちゃん、わい、フライがいいねんっ』
ぐいぐいと顔を出すので、女将さんはびっくり、そして気がついてくれる。
「あらっ。テイマーさんっ、お久しぶりですっ。まあまあ、美人さんと男前になってっ」
ぐいんっ、と私と晃太と母の鼻が伸びる。まあまあ、と女将さんが顔を出すコハクとヒスイにニコニコ。
「お久しぶりです」
私達もご挨拶。母も紹介する。
「また来てくれたんですねっ。お母さんまで、まあ、嬉しいっ。今日はとびきり大きなクレイ鱒がありますよっ」
女将さんが示すのは、確かに大きなクレイ鱒。一メートル近くある。肉付きもいいみたい。隣に赤い鱗のアップルシーブルーブもあるし、立派な鯵もずらりと並ぶ。
「お母さんどうする?」
「うーん。頭落として、三枚卸しで。全部」
母、即決。
「ありがとうございます。さ、あんた仕事だよっ」
女将さんが足元に声をかけると、もぞもぞと旦那さんが出てきた。コハクとヒスイの姿にびっくりしている。
「ほらっ、あのテイマーさんだよっ」
「あ、ああっ、こりゃまた、べっぴんさんになったなあ。おおっ、坊主は男前になったなあ」
再び、鼻が伸びる。ぐいぐい伸びる。旦那さんは眠そうな顔だったけど、ヒスイとコハクを見てとたんにニコニコ。ちょっと撫でてから作業に入る。惚れ惚れするような動きで魚の処理をしていく。女将さんも、ヒスイとコハクを撫でてから、作業の介助に入った。数があるので、終わるまでに他の屋台を覗くことになった。
早速マルシェに向かう。今回は母もマルシェに同行する。父は花とお留守番だ。チュアンさんとマデリーンさんにもお留守番をお願いした。マルシェにはホークさん、ミゲル君、エマちゃんとテオ君、ビアンカ、ルージュ、コハクとヒスイ。残りメンバーは、朝からルーティのダンジョンに向かった。ラスチャーニエと金の虎はドロップ品拾いに行ってくれた。
朝早いのに、オスヴァルドさんとブエルさんがやって来てくれた。そして、もう一人二十歳くらいの男性騎士。黒髪で、あらイケメンさん。
「新人の騎士です」
と、紹介してくれた。
「ゲオルグと申します」
丁寧なご挨拶を頂く。
こちらもご挨拶。
ノワールがご機嫌で馬車を引く。
『ユイ、とうもろこしだと言っているのです』
「わかっとるよ」
『私はエビよ』
「はいはい、わかっとるよ」
とうもろこしと、黒いこ玉ねぎあるかな? クレイ鱒とアップルシーブルーブもね。
ぶひひんと嘶く、ノワールを預かり所に預け、いざ、マルシェへ。私達が首都に来たことは知らされていたのか、騒がれることはなく、活気のいい声が上がる。あ、モーニング屋台がある。
「ビアンカ、ルージュ、大人しくね。コハク、ヒスイ、一緒に行こうね」
『『うっ』』
『『はーい』』
母にしたら初めての首都のマルシェなので、私と一緒に回ることに。
「じゃあ、姉ちゃん、魚の合図があったら合流な」
晃太がミゲル君とテオ君、ビアンカ、ブエルさんとゲオルグさんで屋台を回る。
「お母さん行こうか」
「そうやな」
まずは、あの黒いこ玉ねぎの屋台に。
「いらっしゃいテイマーさんっ」
そこの女将さんはおかわりなさそうだ。たくさんの野菜が並ぶが、やっぱり黒いこ玉ねぎが半分を占めている。
「ああ、あの黒いこ玉ねぎね」
母が覗き込む。
「朝採れですよっ」
価格は変わらない。一籠五百だ。カレーとかシチューにしたら、あっという間になくなったんよね。よし、買おう。
「とりあえず三十ください」
「毎度ありがとうございますっ」
隣に並ぶ、色とりどりのズッキーニも購入する。白いのは柔らかくペーストにするのが適しているって、緑や黄色は煮込み料理や浅漬け。紫はスライスしてサラダにするのがいいそうだ。母が次々に購入する。
「紫はね、水にさらすと甘味が増すんだよ。野菜が苦手な子供でも食べやすくてね。栽培が難しいけど、去年からやっと成るようになってね。あ、黒玉ねぎ、おまけしとくね。また来てちょうだいな」
「ありがとうございます」
私はお買い物用のマジックバッグに入る。
ご挨拶して、次に向かう。
それからもアスパラガスやじゃがいも、カラフルなカボチャ等野菜を買い込んでいく。大きな白パンもあり、出来るだけ購入する。ノワールのリクエストのとうもろこしも無事にゲットしたし。
カンカンカンカン
「あ、魚の合図や。お母さん行こう」
「そうなん。なら行こうかね」
『ユイ、お母さん、エビよエビ』
「「はいはい」」
『ヒスイもエビ食べたいっ』
『わいも食べたいねん』
「「はいはい」」
直ぐに晃太と合流する。
「どれぐらい買えた?」
「あのとうもろこしと、黒いこ玉ねぎと、オレンジ玉ねぎと、トマトと、あと芋と豆がいっぱいあったけん。豆は炊き出しに使うって聞いたけんね」
母の炊き出しでたんぱく質摂取の為に、シチューとかチリコンカンとか、よく豆を使っている。
人混みはあるが、トラブルなく進む。ビアンカやルージュ達も目立つが、オスヴァルドさんは首都でも有名人なので、そちらにも注目が集まっている。オスヴァルドさんは騎士団の中でも実力者なので、その認識のおかげで、恐怖による騒ぎにはならない。
ブエルさんの案内であの猫派夫婦の魚の屋台に。
「おばさん」
「あ、ブエルの坊やじゃないかいっ」
「その坊やはやめてって。ほら、ミズサワ様だよ。覚えてる?」
ブエルさんが説明してくれている間に、ヒスイとコハクが顔を出す。
『わーいっ、美味しそうなお魚だー』
『ばあちゃん、わい、フライがいいねんっ』
ぐいぐいと顔を出すので、女将さんはびっくり、そして気がついてくれる。
「あらっ。テイマーさんっ、お久しぶりですっ。まあまあ、美人さんと男前になってっ」
ぐいんっ、と私と晃太と母の鼻が伸びる。まあまあ、と女将さんが顔を出すコハクとヒスイにニコニコ。
「お久しぶりです」
私達もご挨拶。母も紹介する。
「また来てくれたんですねっ。お母さんまで、まあ、嬉しいっ。今日はとびきり大きなクレイ鱒がありますよっ」
女将さんが示すのは、確かに大きなクレイ鱒。一メートル近くある。肉付きもいいみたい。隣に赤い鱗のアップルシーブルーブもあるし、立派な鯵もずらりと並ぶ。
「お母さんどうする?」
「うーん。頭落として、三枚卸しで。全部」
母、即決。
「ありがとうございます。さ、あんた仕事だよっ」
女将さんが足元に声をかけると、もぞもぞと旦那さんが出てきた。コハクとヒスイの姿にびっくりしている。
「ほらっ、あのテイマーさんだよっ」
「あ、ああっ、こりゃまた、べっぴんさんになったなあ。おおっ、坊主は男前になったなあ」
再び、鼻が伸びる。ぐいぐい伸びる。旦那さんは眠そうな顔だったけど、ヒスイとコハクを見てとたんにニコニコ。ちょっと撫でてから作業に入る。惚れ惚れするような動きで魚の処理をしていく。女将さんも、ヒスイとコハクを撫でてから、作業の介助に入った。数があるので、終わるまでに他の屋台を覗くことになった。
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