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騒ぎの後⑦
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やっと書店さんにならんだ書籍を見つけました。やはり実際に見ると感動しました。
ギャーッ。
船が、揺れるーッ。
再び爆音が鳴り響く。水柱がもう1本巻き上がる。ちょっとアレス君っ。グラングランッと揺れる甲板には、私だけではにない、いろんな人が柱や縄、手摺にすがりついている。晃太も必死に縄を掴んでいる。ぶはっ、水がかかって冷たいっ。がっちりホークさんが私の段腹をしっかりホールドしてくれる。
「野郎どもっ、怯むなーっ」
船長さんが檄を飛ばす。いやいや無理やない、こんなグラングランの中でっ。船員さん達は必死の形相で体勢を整えようとしている。
揺れる視界の中で、ルージュとアリスが闇の触手を伸ばす。次々に甲板に叩きつけられる魚達。だけど、このグラングランの中で、まともに動ける人はごくわずかだ。
「アルスーッ、じっとしてろーっ」
手摺にしがみついているファングさんが叫んでいる。
「ん、大丈夫」
とアルスさん、マジックバッグ片手に、このグラングランの中で魚達の回収している。どんなバランスなん? ぴょんぴょんしながら、身軽に歩いているけどっ。
「儂っ、無理っ」
と、両手両足で柱にしがみつくのはツヴァイクさん。反対側ではヒェリさんがしがみついている。ケルンさんとエドワルドさんはアルスさんと同じ様に身軽に動いている。本当にどんなバランス感覚?
オスヴァルドさん達は角度で見えないけど。
「ブエルさーんっ」
ゲオルグさんが悲鳴を上げている。まさかっ。
「落ちたぞーっ」
「縄をーっ」
今回付いてきてくれた赤騎士団二名の野太い悲鳴。
「きゃーっ、ミゲルーッ」
エマちゃんが悲鳴を上げている。
「ミゲルが落ちましたーッ」
テオ君が縄に掴まりながら必死に声を上げる。
ギャーッ、やっぱりーっ。
「ルージュッ、釣り上げてーっ」
『世話がやけるわねっ』
シッチャカメッチャカになる甲板。
上がる水柱の間を舞う魚達を甲板に叩きつけているのは、イシスとオシリスだ。
ビアンカは鼻息を放ち、サイズの大きくまだビチビチしている魚を撃ち抜き、仔達はマジックバッグを咥えて回収に回ってくれている。私はマジックバッグを握っているが、この揺れる中では役立たず。あいもかわらずホークさんにおんぶに抱っこだ。ひーっ、目の前に、でっかいブラックツナがーっ。
『ふんっ』
と、ビアンカが鼻息一撃。首がちょんっ。そしてもう一つ上がる水柱。
ちょっとアレス君っ、もうよかよーっ。
合計五本の水柱が上がり、やっとグラングランが落ち着いた。
色んな魚が打ち上げられて、忙しなく船員さん達が走り回る。ビッシャビシャに濡れてしまったが、ケルンさんが水分を飛ばしてくれる。ありがたい。
ルージュとアリスは、ぷかー、と浮いている魚達を次々に釣り上げている。水柱に巻き込まれて気絶していると。
「こいつは猛毒だ、捨てろーっ」
「息を吹き返したぞっ」
「油断するなーっ」
船員さん達が甲板を走り回る。
「ミゲル君、大丈夫?」
「な、なんとか」
釣り上げられたミゲル君、座り込み顔色悪いが、受け答えしっかりしている。
「ブエルさん、しっかりっ」
伸びているブエルさんに、ゲオルグさんが声をかけている。ブエルさんはゲオルグさんの世話役の先輩なんだって。
「しっかりしろ、これしきの事で」
と、オスヴァルドさんがかつてやっていたように、どこから出したハンカチで、風を送っている。オスヴァルドさんはあのグラングランの中で、縄に掴まりながら剣でブラックツナの頭を斬り飛ばしていた。さすがエドワルドさんのお兄さんやな。
晃太はマジックバッグを一旦回収し、中身の確認。ベテラン船員さんと確認しながら、アイテムボックスに入れていく。なんや、見たことない魚がおるけど。あんこうみたいやけど。しかし、でっかいなあ。
「そいつの牙は厄介ですっ。噛みつかれたら、肉ごと持ってかますよっ」
ホークさんが私の腕を引き下げてくれた。素早く船員さんが銛で突いている。危なっ、素人は引っ込んどこう。
『上がるのだー』
呑気なアレスの声。
海面を見ると、アレスが顔を出している。氷の階段を作り、たったか、登ってきた。口に何やら赤い魚を咥えている。サイズは大きく、背びれは鋭そうやけど。カサゴかな?
「あっ、あれはっ、アップルサクルフィッシュッ」
あ、この船長さんの様子はっ。
「食べられます?」
「もちろんっ、高級品ですっ。背びれには痺れの毒がありますので、扱いに注意な必要です。深い場所にいるのでなかなかとれませんが、白身の高級品ですっ」
きゅるん。
いや、あの、船長さんのきゅるんはいらないなぁ。
『主よ、これは旨そうなのだー』
呑気に氷の階段を上がってきたアレス。赤い魚を晃太に預けている。きゅるん、と船長さんが私を見てくる。交渉だろうけど、まずはしなくてはならないことがある。
「アレス君、ちょっとおいで」
『な、なんなのだ、なんで怒っているのだ?』
私は濡れているアレスのほっぺたをガッチリ掴む。そして、むにむにむにむにっ。
「アンタは手加減ってできんのねっ、船が沈没したらどうする気っ」
『ごめんなさいなのだーっ』
やっと書店さんにならんだ書籍を見つけました。やはり実際に見ると感動しました。
ギャーッ。
船が、揺れるーッ。
再び爆音が鳴り響く。水柱がもう1本巻き上がる。ちょっとアレス君っ。グラングランッと揺れる甲板には、私だけではにない、いろんな人が柱や縄、手摺にすがりついている。晃太も必死に縄を掴んでいる。ぶはっ、水がかかって冷たいっ。がっちりホークさんが私の段腹をしっかりホールドしてくれる。
「野郎どもっ、怯むなーっ」
船長さんが檄を飛ばす。いやいや無理やない、こんなグラングランの中でっ。船員さん達は必死の形相で体勢を整えようとしている。
揺れる視界の中で、ルージュとアリスが闇の触手を伸ばす。次々に甲板に叩きつけられる魚達。だけど、このグラングランの中で、まともに動ける人はごくわずかだ。
「アルスーッ、じっとしてろーっ」
手摺にしがみついているファングさんが叫んでいる。
「ん、大丈夫」
とアルスさん、マジックバッグ片手に、このグラングランの中で魚達の回収している。どんなバランスなん? ぴょんぴょんしながら、身軽に歩いているけどっ。
「儂っ、無理っ」
と、両手両足で柱にしがみつくのはツヴァイクさん。反対側ではヒェリさんがしがみついている。ケルンさんとエドワルドさんはアルスさんと同じ様に身軽に動いている。本当にどんなバランス感覚?
オスヴァルドさん達は角度で見えないけど。
「ブエルさーんっ」
ゲオルグさんが悲鳴を上げている。まさかっ。
「落ちたぞーっ」
「縄をーっ」
今回付いてきてくれた赤騎士団二名の野太い悲鳴。
「きゃーっ、ミゲルーッ」
エマちゃんが悲鳴を上げている。
「ミゲルが落ちましたーッ」
テオ君が縄に掴まりながら必死に声を上げる。
ギャーッ、やっぱりーっ。
「ルージュッ、釣り上げてーっ」
『世話がやけるわねっ』
シッチャカメッチャカになる甲板。
上がる水柱の間を舞う魚達を甲板に叩きつけているのは、イシスとオシリスだ。
ビアンカは鼻息を放ち、サイズの大きくまだビチビチしている魚を撃ち抜き、仔達はマジックバッグを咥えて回収に回ってくれている。私はマジックバッグを握っているが、この揺れる中では役立たず。あいもかわらずホークさんにおんぶに抱っこだ。ひーっ、目の前に、でっかいブラックツナがーっ。
『ふんっ』
と、ビアンカが鼻息一撃。首がちょんっ。そしてもう一つ上がる水柱。
ちょっとアレス君っ、もうよかよーっ。
合計五本の水柱が上がり、やっとグラングランが落ち着いた。
色んな魚が打ち上げられて、忙しなく船員さん達が走り回る。ビッシャビシャに濡れてしまったが、ケルンさんが水分を飛ばしてくれる。ありがたい。
ルージュとアリスは、ぷかー、と浮いている魚達を次々に釣り上げている。水柱に巻き込まれて気絶していると。
「こいつは猛毒だ、捨てろーっ」
「息を吹き返したぞっ」
「油断するなーっ」
船員さん達が甲板を走り回る。
「ミゲル君、大丈夫?」
「な、なんとか」
釣り上げられたミゲル君、座り込み顔色悪いが、受け答えしっかりしている。
「ブエルさん、しっかりっ」
伸びているブエルさんに、ゲオルグさんが声をかけている。ブエルさんはゲオルグさんの世話役の先輩なんだって。
「しっかりしろ、これしきの事で」
と、オスヴァルドさんがかつてやっていたように、どこから出したハンカチで、風を送っている。オスヴァルドさんはあのグラングランの中で、縄に掴まりながら剣でブラックツナの頭を斬り飛ばしていた。さすがエドワルドさんのお兄さんやな。
晃太はマジックバッグを一旦回収し、中身の確認。ベテラン船員さんと確認しながら、アイテムボックスに入れていく。なんや、見たことない魚がおるけど。あんこうみたいやけど。しかし、でっかいなあ。
「そいつの牙は厄介ですっ。噛みつかれたら、肉ごと持ってかますよっ」
ホークさんが私の腕を引き下げてくれた。素早く船員さんが銛で突いている。危なっ、素人は引っ込んどこう。
『上がるのだー』
呑気なアレスの声。
海面を見ると、アレスが顔を出している。氷の階段を作り、たったか、登ってきた。口に何やら赤い魚を咥えている。サイズは大きく、背びれは鋭そうやけど。カサゴかな?
「あっ、あれはっ、アップルサクルフィッシュッ」
あ、この船長さんの様子はっ。
「食べられます?」
「もちろんっ、高級品ですっ。背びれには痺れの毒がありますので、扱いに注意な必要です。深い場所にいるのでなかなかとれませんが、白身の高級品ですっ」
きゅるん。
いや、あの、船長さんのきゅるんはいらないなぁ。
『主よ、これは旨そうなのだー』
呑気に氷の階段を上がってきたアレス。赤い魚を晃太に預けている。きゅるん、と船長さんが私を見てくる。交渉だろうけど、まずはしなくてはならないことがある。
「アレス君、ちょっとおいで」
『な、なんなのだ、なんで怒っているのだ?』
私は濡れているアレスのほっぺたをガッチリ掴む。そして、むにむにむにむにっ。
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『ごめんなさいなのだーっ』
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