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騒ぎの後⑮
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赤騎士団の方に囲まれた馬車が到着。
馬車はレンタルね。職人ギルドを通じて予約した。予め赤騎士団の方、オスヴァルドさんには説明してある。
本日、トビアスさん御夫婦だけいらっしゃる。お子さんもお誘いしたのだけど、向こうから丁寧なお断りがあった。今回のお誘いはピアちゃんを、トビアスさん御一家が受け入れることになり、私が日用品を渡したいという内容だからね。モーガンさん達を、お誘いする理由が違うからね。
私達はいつもの冒険者の格好ではなく、母特製の白のブラウスに濃紺の巻き風スカートだ。巻き風なのは、本当に巻きスカートにしたら、元気が引っ張り大変な事になりかけたので。このリボンは飾りです。
「ビアンカ、ルージュ、アリスお客様やけん、お願いね」
『分かっているのです』
『ほら、皆いらっしゃい』
「わふんっ」
ゲストハウスの庭には仔達とシルフィ達、ビアンカとルージュ、アリスが見守りの体勢。イシスとオシリス、アレスは若手達を連れてルーティのダンジョンだ。
馬車が止まり、ホークさんが出迎えていく。馬車からまず降りてきたのは奥様のバーサさん。オスヴァルドさんがさり気に手を差し出して、降りる介助をしている。エドワルドさんもそうだけど、貴族紳士やなぁ。次にトビアスさんも降りてきた。お二人とも緊張している感じ。あ、元気が駆けていくが、素早くビアンカが止めてくれた。元気はたぶんオスヴァルドさんにじゃれつくつもりだったんだろうけどね。くうーん、とした顔でオスヴァルドさんを見ている。出迎えたホークさんが会釈して、こちらにご案内してくれる。よし、身だしなみいいかな? 晃太は寝癖なし、両親もよし。花は青い襟のセーラー服で、母が抱っこしている。エドワルドさんも待機してくれている。今回の橋渡し役をしてくれたからね。他の皆さんは、チュアンさんが部屋の隅で控え、マデリーンさんとエマちゃんがお茶やケーキ出しの係。ツヴァイクさんが作成したベッドを出すために、隣室に控えている。
「ユイさん。ダン男爵ご夫妻をご案内しました」
ホークさんがトビアスさんご夫妻をご案内してくれる。私は窓のカーテンの隙間から伺う。よし、タイミング見て、玄関に向かう。
「ホークさん、ありがとうございます。ダン男爵、ようこそいらっしゃいました」
私は父とお出迎え。一応、父は爵位持ちだからね。
「この度はお招きありがとうございます」
ご丁寧にお辞儀をされるご夫妻。とても緊張されている様子。まずはそれをどうにかせんとね。花が母に抱っこされてわんわん吠えてる。おうちで犬も猫もいるようだから、花には好意的な目線だ。
「ダン男爵様、あの、ご招待してなんなのですが、私達は平民です。きちんとしたマナーもできません。ですので、お気を張らずに」
私の言葉に戸惑うトビアスさんご夫妻。
「トビアス、本当に気にしないでいい」
エドワルドさんが言ってくれて、少し緊張が解けた感じ。
「どうぞお座りください」
促して、私達も座る。エドワルドさんもトビアスさんの近くに。そうすればトビアスさんも安心するかなって思っての配置だ。直ぐにマデリーンさんとエマちゃんが準備していたお茶や銀の槌のケーキを運んでいた。見栄えの良いフルーツケーキだ。花が母の膝から飛び降りて、ケーキを狙おうと短い足で立つ。届かないけどね。
「わぁ、かわいいですね」
「ええ、かわいいわ」
牛蒡のような尻尾ぷりぷり。お尻もぷりぷり。花のぷりぷりの後ろ姿に、トビアスさんご夫妻はほほえましい顔になる。
「可愛らしいお洋服ですね」
ぽつりとバーサさんが花のセーラー服が気になる様子で呟く。あ、お話のいいきっかけやない?
「母が作ったんです」
「まあ」
私が話を振ると、母はニコニコしている。
「とても綺麗なケーキですね」
トビアスさんは出されたフルーツケーキを見て、ほわー、みたいな顔だ。
「母の手作りです」
嘘です。
「ミズサワ卿、ご当主様だけでなく、奥様まで多才なのですね」
トビアスさんはやや興奮気味。確かトビアスさんは魔法道具の技師さんやったね。父の技術、それに伴う名声は、おそらくあちこち伝わっているはず。しかもそれで名誉職の中で最高位の名誉伯爵位を得ている。トビアスさんは職業柄それを知っているんやろうね。
「どうぞ、召し上がってください」
私は日本産の紅茶が入ったカップを手にすると、釣られてトビアスさんご夫妻もカップを手にした。
花が、ずっとクンクン鳴いている。
赤騎士団の方に囲まれた馬車が到着。
馬車はレンタルね。職人ギルドを通じて予約した。予め赤騎士団の方、オスヴァルドさんには説明してある。
本日、トビアスさん御夫婦だけいらっしゃる。お子さんもお誘いしたのだけど、向こうから丁寧なお断りがあった。今回のお誘いはピアちゃんを、トビアスさん御一家が受け入れることになり、私が日用品を渡したいという内容だからね。モーガンさん達を、お誘いする理由が違うからね。
私達はいつもの冒険者の格好ではなく、母特製の白のブラウスに濃紺の巻き風スカートだ。巻き風なのは、本当に巻きスカートにしたら、元気が引っ張り大変な事になりかけたので。このリボンは飾りです。
「ビアンカ、ルージュ、アリスお客様やけん、お願いね」
『分かっているのです』
『ほら、皆いらっしゃい』
「わふんっ」
ゲストハウスの庭には仔達とシルフィ達、ビアンカとルージュ、アリスが見守りの体勢。イシスとオシリス、アレスは若手達を連れてルーティのダンジョンだ。
馬車が止まり、ホークさんが出迎えていく。馬車からまず降りてきたのは奥様のバーサさん。オスヴァルドさんがさり気に手を差し出して、降りる介助をしている。エドワルドさんもそうだけど、貴族紳士やなぁ。次にトビアスさんも降りてきた。お二人とも緊張している感じ。あ、元気が駆けていくが、素早くビアンカが止めてくれた。元気はたぶんオスヴァルドさんにじゃれつくつもりだったんだろうけどね。くうーん、とした顔でオスヴァルドさんを見ている。出迎えたホークさんが会釈して、こちらにご案内してくれる。よし、身だしなみいいかな? 晃太は寝癖なし、両親もよし。花は青い襟のセーラー服で、母が抱っこしている。エドワルドさんも待機してくれている。今回の橋渡し役をしてくれたからね。他の皆さんは、チュアンさんが部屋の隅で控え、マデリーンさんとエマちゃんがお茶やケーキ出しの係。ツヴァイクさんが作成したベッドを出すために、隣室に控えている。
「ユイさん。ダン男爵ご夫妻をご案内しました」
ホークさんがトビアスさんご夫妻をご案内してくれる。私は窓のカーテンの隙間から伺う。よし、タイミング見て、玄関に向かう。
「ホークさん、ありがとうございます。ダン男爵、ようこそいらっしゃいました」
私は父とお出迎え。一応、父は爵位持ちだからね。
「この度はお招きありがとうございます」
ご丁寧にお辞儀をされるご夫妻。とても緊張されている様子。まずはそれをどうにかせんとね。花が母に抱っこされてわんわん吠えてる。おうちで犬も猫もいるようだから、花には好意的な目線だ。
「ダン男爵様、あの、ご招待してなんなのですが、私達は平民です。きちんとしたマナーもできません。ですので、お気を張らずに」
私の言葉に戸惑うトビアスさんご夫妻。
「トビアス、本当に気にしないでいい」
エドワルドさんが言ってくれて、少し緊張が解けた感じ。
「どうぞお座りください」
促して、私達も座る。エドワルドさんもトビアスさんの近くに。そうすればトビアスさんも安心するかなって思っての配置だ。直ぐにマデリーンさんとエマちゃんが準備していたお茶や銀の槌のケーキを運んでいた。見栄えの良いフルーツケーキだ。花が母の膝から飛び降りて、ケーキを狙おうと短い足で立つ。届かないけどね。
「わぁ、かわいいですね」
「ええ、かわいいわ」
牛蒡のような尻尾ぷりぷり。お尻もぷりぷり。花のぷりぷりの後ろ姿に、トビアスさんご夫妻はほほえましい顔になる。
「可愛らしいお洋服ですね」
ぽつりとバーサさんが花のセーラー服が気になる様子で呟く。あ、お話のいいきっかけやない?
「母が作ったんです」
「まあ」
私が話を振ると、母はニコニコしている。
「とても綺麗なケーキですね」
トビアスさんは出されたフルーツケーキを見て、ほわー、みたいな顔だ。
「母の手作りです」
嘘です。
「ミズサワ卿、ご当主様だけでなく、奥様まで多才なのですね」
トビアスさんはやや興奮気味。確かトビアスさんは魔法道具の技師さんやったね。父の技術、それに伴う名声は、おそらくあちこち伝わっているはず。しかもそれで名誉職の中で最高位の名誉伯爵位を得ている。トビアスさんは職業柄それを知っているんやろうね。
「どうぞ、召し上がってください」
私は日本産の紅茶が入ったカップを手にすると、釣られてトビアスさんご夫妻もカップを手にした。
花が、ずっとクンクン鳴いている。
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