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騒ぎの後⑰
いよいよ首都を出る日を迎える。
サエキ様にもご挨拶を済ませた。ちょっと心配していた過激な愛馬家達は、三家のうち、一家だけがサエキ様を通して接触してきた。強奪手段ではなく正式な対応してくれたにの良かったと思うが、やっぱりサエキ様に後見人お願いしてよかった。色々な好条件だったが、私が毎日確認のための伺うことと、ノワールのホークさんの同行を拒否したため、お断りした。
二日前に、ラスチャーニエがクラインに向かって出発した。出発する前に、異世界への扉から買い出しをして、色んなものを、大量にいくつもあるマジックバッグに詰め込んでいた。クラインにあるポーションダンジョンに挑むそうだ。時期的に寒い時期になるそうで、父から魔石補填タイプのストーブを購入していた。それ以外にも、母がタッパに沢山のお惣菜を詰めていた。唐揚げ、ハンバーグ、ポテトサラダ、卵焼き、ロールキャベツ、魚系のフライ、豆と野菜のトマト煮込み、がめ煮、肉じゃが。ウサギ肉を使用したハムやチーズ巻きハム、猪の角煮、ワイバーンのローストだ。土鍋にはたっぷりおでん。ずらりとならんだタッパや土鍋にラスチャーニエの皆さん嬉しそうだった。
ラスチャーニエの乗る馬車をお見送りした時にウルガー子爵からもお見送りの方がいた。アルベルトさんの奥様で、マーサさん。ご丁寧な挨拶までいただいた。四十過ぎの落ち着いた感じの女性だった。結局アルベルトさんには後見人代理のお礼を直接言えなかった。サエキ様を通してお礼を伝えたけど、せっかく奥様がいらっしゃるのならと、後見人代理のお礼と、ご挨拶を伝えた。
「ご丁寧なお言葉ありがとうございます。主人にお伝えします。皆様も近々ご出発とお聞きしております。お見送りできませんが、旅の道中の安全をお祈り申し上げます」
「ありがとうございます」
マーサさんはそれからエドワルドさんに何やら言ってる。エドワルドさん、「はい、はい、義姉上のおっしゃる通りです」って。なんば言われようんやろ?
ラスチャーニエの皆さん、最後にもう一度揃ってご挨拶をしてくれ、見送った。
そして、私達の出発の日。
オスヴァルドさん達赤騎士団の皆さんがお見送りに来てくれた。
「オスヴァルドさん、皆さん、お世話になりました」
「いいえ、職務ですので。ミズサワ殿、我らだけでなく青騎士団にも差し入れを頂きありがとうございます。道中、お気をつけて」
オスヴァルドさんが頭を下げると、後ろの皆さんも一斉にならう。ゲオルグさんがいるけど、いいのかなあ。元気がオスヴァルドさんの手をぺろぺろしている。慣れたもので、よしよししてくれる。
「ありがとうございます」
私達もぺこり。
ピアちゃんの事は心配だけど、色んな証拠が集まっているので、時期に正式発表となる。時間がかかっている最大の理由は、ピアちゃんについていた嘘の証明するための確認作業だ。革新派達は、ピアちゃんに母親がどうなってもいいのか、と脅していた。だけど母親はピアちゃんが攫われた日に亡くなっている。始祖神様の話では、村長さんが近くの役場に訴えているが、残念な事にそれは却下されている。なぜか? それは医学が発達していない歪だ。話を聞いたら、突き飛ばされて頭を打った事による硬膜下血腫だろうけど、寂れた村や町でそれを証明できない。それが大きな町で、知識のある方が対応したらそうでないが、なにせ交通の便が悪すぎるので、気軽に確認にいけない。なので、突き飛ばされて頭を打った事に、死因に繋がると断言されずに至ってしまった。疑わしいは罰しない、みたいな。革新派も色々力があったし、小さな寂れた村の村長の一言なんて一蹴にしてしまった事もある。
まずは、その役場にピアちゃんのお母さんの死を確認し、それが革新派に伝わっている事、それを黙ってピアちゃんを追い詰め続けた事の証拠固めだけど、なんせ通信手段がない。これで時間がかかっている。ピアちゃんの村は、馬車で一カ月くらいの距離だって。
「ミズサワ殿」
そっとオスヴァルドさんが声をひそめる。
「あの少女は我々が責任を持ち、ダン男爵の元に連れてきます」
「よろしくお願いします」
私も声をひそめる。
そこに。
『ユイ、来るのですよ』
『ツナの雄よ』
ビアンカとルージュの呆れた声、船長さんやろうもん。
「テイマー様ーっ」
来た来た、船長さんが。船員さんまで、あ、あれ、なんや、幕? 大漁旗みたいなのが、ぎゃーっ、恥ずかしかーっ。
デカデカと、テイマー、ユイ・ミズサワ様、従魔様、マグロや波が描かれて、あ、あれは刺繍? って。いや、すごい刺繍やけどっ。バッサバッサと翻る大漁旗。なになに? と見てくる通行人さん達が、私を見る。
「オスヴァルドさん、お世話になりました」
私はそそくさと馬車に乗り込む。
「ゴールドツナの時期にーっ、お待ちしてまーすっ」
船員さんの叫びを聞きながら、ノワールの引いた馬車は出した。
サエキ様にもご挨拶を済ませた。ちょっと心配していた過激な愛馬家達は、三家のうち、一家だけがサエキ様を通して接触してきた。強奪手段ではなく正式な対応してくれたにの良かったと思うが、やっぱりサエキ様に後見人お願いしてよかった。色々な好条件だったが、私が毎日確認のための伺うことと、ノワールのホークさんの同行を拒否したため、お断りした。
二日前に、ラスチャーニエがクラインに向かって出発した。出発する前に、異世界への扉から買い出しをして、色んなものを、大量にいくつもあるマジックバッグに詰め込んでいた。クラインにあるポーションダンジョンに挑むそうだ。時期的に寒い時期になるそうで、父から魔石補填タイプのストーブを購入していた。それ以外にも、母がタッパに沢山のお惣菜を詰めていた。唐揚げ、ハンバーグ、ポテトサラダ、卵焼き、ロールキャベツ、魚系のフライ、豆と野菜のトマト煮込み、がめ煮、肉じゃが。ウサギ肉を使用したハムやチーズ巻きハム、猪の角煮、ワイバーンのローストだ。土鍋にはたっぷりおでん。ずらりとならんだタッパや土鍋にラスチャーニエの皆さん嬉しそうだった。
ラスチャーニエの乗る馬車をお見送りした時にウルガー子爵からもお見送りの方がいた。アルベルトさんの奥様で、マーサさん。ご丁寧な挨拶までいただいた。四十過ぎの落ち着いた感じの女性だった。結局アルベルトさんには後見人代理のお礼を直接言えなかった。サエキ様を通してお礼を伝えたけど、せっかく奥様がいらっしゃるのならと、後見人代理のお礼と、ご挨拶を伝えた。
「ご丁寧なお言葉ありがとうございます。主人にお伝えします。皆様も近々ご出発とお聞きしております。お見送りできませんが、旅の道中の安全をお祈り申し上げます」
「ありがとうございます」
マーサさんはそれからエドワルドさんに何やら言ってる。エドワルドさん、「はい、はい、義姉上のおっしゃる通りです」って。なんば言われようんやろ?
ラスチャーニエの皆さん、最後にもう一度揃ってご挨拶をしてくれ、見送った。
そして、私達の出発の日。
オスヴァルドさん達赤騎士団の皆さんがお見送りに来てくれた。
「オスヴァルドさん、皆さん、お世話になりました」
「いいえ、職務ですので。ミズサワ殿、我らだけでなく青騎士団にも差し入れを頂きありがとうございます。道中、お気をつけて」
オスヴァルドさんが頭を下げると、後ろの皆さんも一斉にならう。ゲオルグさんがいるけど、いいのかなあ。元気がオスヴァルドさんの手をぺろぺろしている。慣れたもので、よしよししてくれる。
「ありがとうございます」
私達もぺこり。
ピアちゃんの事は心配だけど、色んな証拠が集まっているので、時期に正式発表となる。時間がかかっている最大の理由は、ピアちゃんについていた嘘の証明するための確認作業だ。革新派達は、ピアちゃんに母親がどうなってもいいのか、と脅していた。だけど母親はピアちゃんが攫われた日に亡くなっている。始祖神様の話では、村長さんが近くの役場に訴えているが、残念な事にそれは却下されている。なぜか? それは医学が発達していない歪だ。話を聞いたら、突き飛ばされて頭を打った事による硬膜下血腫だろうけど、寂れた村や町でそれを証明できない。それが大きな町で、知識のある方が対応したらそうでないが、なにせ交通の便が悪すぎるので、気軽に確認にいけない。なので、突き飛ばされて頭を打った事に、死因に繋がると断言されずに至ってしまった。疑わしいは罰しない、みたいな。革新派も色々力があったし、小さな寂れた村の村長の一言なんて一蹴にしてしまった事もある。
まずは、その役場にピアちゃんのお母さんの死を確認し、それが革新派に伝わっている事、それを黙ってピアちゃんを追い詰め続けた事の証拠固めだけど、なんせ通信手段がない。これで時間がかかっている。ピアちゃんの村は、馬車で一カ月くらいの距離だって。
「ミズサワ殿」
そっとオスヴァルドさんが声をひそめる。
「あの少女は我々が責任を持ち、ダン男爵の元に連れてきます」
「よろしくお願いします」
私も声をひそめる。
そこに。
『ユイ、来るのですよ』
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ビアンカとルージュの呆れた声、船長さんやろうもん。
「テイマー様ーっ」
来た来た、船長さんが。船員さんまで、あ、あれ、なんや、幕? 大漁旗みたいなのが、ぎゃーっ、恥ずかしかーっ。
デカデカと、テイマー、ユイ・ミズサワ様、従魔様、マグロや波が描かれて、あ、あれは刺繍? って。いや、すごい刺繍やけどっ。バッサバッサと翻る大漁旗。なになに? と見てくる通行人さん達が、私を見る。
「オスヴァルドさん、お世話になりました」
私はそそくさと馬車に乗り込む。
「ゴールドツナの時期にーっ、お待ちしてまーすっ」
船員さんの叫びを聞きながら、ノワールの引いた馬車は出した。
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