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スライムダンジョン⑮
「おかえり、大量やね」
「はい、たくさんあったから」
エマちゃんがビニールシートを敷いた床に籠を置く。
中にはびっしりと紫色の苔が入っている。モヴモーフと呼ばれハンドクリームやボディクリームなんかになるんだって。採取に出ていたテオ君やミゲル君も次々に籠を置く。中には茸や薬草が入っている。晃太がメモをしながらアイテムボックスに入れていく。
「これまた大量やね」
「お疲れ様。お茶、準備するね」
「そうですね。採取したんですけど、それ以上生えてて」
テオ君がよいしょ、と籠を置く。
「お疲れ様、お茶ば飲み、外暑いからね」
私は冷蔵庫からお茶を取り出し、グラスに注ぐ。
ダンジョンは生きた魔物だ。栄養を得るために外から冒険者に来てもらうために、おびき寄せるために、宝箱やボス部屋がある。そして、自身の、ダンジョン内で生まれた魔物も栄養源にする。なので、外部から来る冒険者自身もそうだけど、チャンバラして倒した自身で生み出した魔物を取り込まないと生きていけない。そうやって、ダンジョンは生きている。普通はこういった薬草や茸は、通常か少し早めのスピードで成長する。普通は、ね。
ちゅどどどどーんっ
ちゅどどどどーんっ
ちゅどんっ、ちゅどんっ、ちゅどんっ。
ドカンッ、ドカンッ、ドカンッ。
ドガガガガァァァァァンッ
ただいま、スライムダンジョン、過分な栄養摂取中。
ボス部屋復活した途端にこれだよ。
うちのバトルジャンキー達がせっせとあちこちで、ちゅどんドカンしているから、ダンジョンも栄養豊富となり、本来のスピードを無視して薬草や茸が生えている。
「ユイさん、ドロップ品拾って来ます」
エマちゃん達がお茶を飲み、再び出ていく。ルームに残っていたチュアンさんも向かう。
スライムダンジョンに入り10日経過、私達は14階に移動していた。
上層階になり、探索している冒険者は見かけない。ビアンカとルージュにチェックしてもらったが、誰もいないって。
なので、魔境から修行として若手達が来たし、アレスが仔達を引き連れ気ままに爆走している。
現在、ボス部屋に挑んでいるのは、ビアンカとルージュ監修で、若手達が挑んでいる。
ビアンカとルージュ、イシスが戻って来た。
『終わったのです、ユイ、リンゴジュースが飲みたいのです』
『宝箱が出たら教えてちょうだい。私もリンゴね』
『主ヨ、私ハピザヲ所望スル』
近所の主婦ような会話をしている。しかし、イシスやピザって、飲み物やないよ。しかし、後ろにいる若手達の顔色悪くない? きっとイシスがボス部屋開けて、わんわんわんさかなボス部屋やったんやろうなあ。
「はいはい。イシスもジュースで我慢してね。皆、怪我はなかね?」
疲れた顔の若手達をチェック。晃太と手分けして飲み物の準備する。晃太はそれからドロップ品改修の手伝いに向かう。
私は水分補給した若手達が従魔の部屋で、気絶したのを確認。お疲れ様。
『スライムばっかりで飽きたのです。あ、ユイ、クリームどら焼き食べたいのです』
『そうね。食べられないし、つまらないわ。あ、私はイチゴの入ったどら焼きね』
「あのね、ここ、スライムダンジョンよ」
呆れながら、きゅるん、としてくるビアンカとルージュの視線から逃れる。そこに頭をちょん、とされる。振り返るとイシスが悠然とお座りしている。
『栗大福ヲ所望スル。一ッデヨイ』
時間を見るとおやつの時間や。はあ、仕方ないなあ。そろそろ金の虎の皆さんも、ノワールの散歩に付き添っているホークさんも帰って来るだろうし。アレスの腹時計は正確やしね。
「もう、一個よ」
私は異世界のメニューから、セレクトショップダリアを開き、どら焼き、大福をチョイス。最近のどら焼きや大福は色鮮やかなやなあ。アイスタイプもある。幾つかタップして、箱が出てきて、期待に目を輝かせているビアンカ、ルージュ、イシス。あ、しれっと従魔の部屋でシルフィ達と昼寝していたアリスが並んでいる。
「晃太達が帰って来てからよ。マデリーンさんお茶の用意ば」
「はい」
マデリーンさんがグラスやカップを並べていく。
そうこうしていると、先に帰って来たのは金の虎の皆さん。
「皆さん、お疲れ様です。お茶にしますから、手を洗ってください」
「いつもすまないテイマーさん」
「ユイちゃんっ、おやつ何っ?」
「こらアルス、先に手を洗うんだよ」
「さ、行きましょうアルスちゃん」
「ほら、行くぞ。テイマーさん、直ぐに手伝います」
賑やかやなあ、そして、いつ見ても金の虎の皆さんの会話はほっこりする。
「ルージュさん、宝箱出ました、お願いします」
エマちゃんが呼びに来て、ルージュが向かう。宝箱の中身は下級エリクサーが二本、上級ポーションが三本、魔力回復ポーションが三本。そして、指輪サイズのビロードの箱、中身は大粒の水色の宝石が一つ。リィマさんが、さっとチェックしてくれる。
「パライバトルマリンだね。混じり物もないし、綺麗だね。そうだね、一千万かな」
イシスが開けると、豪華やなあ。
当のイシスは、栗大福をじーっと凄い眼力で見ている。そのうち、栗大福発火せん?
『腹が減ったのだっ、おやつなのだーっ』
騒がしい面々が帰ってきた。
「わふわふっ」
『ねーちゃん、おやつなんなーっ?』
『ヒスイ、オレンジジュース飲みたーいっ』
『ルリね、クリームのやつがいい』
『クリス、どら焼きっ』
「くるっ、くるっ」
騒がしいけど憎めないんよね、かわいか。
「はいはい、ちょっと待ってね」
私、どら焼きと大福の箱を開け始めた。直ぐに手伝いに来てくれた金の虎の皆さんの協力で、準備が整った頃にホークさんとノワール、そして晃太達も戻って来たので、おやつ時間となった。
「はい、たくさんあったから」
エマちゃんがビニールシートを敷いた床に籠を置く。
中にはびっしりと紫色の苔が入っている。モヴモーフと呼ばれハンドクリームやボディクリームなんかになるんだって。採取に出ていたテオ君やミゲル君も次々に籠を置く。中には茸や薬草が入っている。晃太がメモをしながらアイテムボックスに入れていく。
「これまた大量やね」
「お疲れ様。お茶、準備するね」
「そうですね。採取したんですけど、それ以上生えてて」
テオ君がよいしょ、と籠を置く。
「お疲れ様、お茶ば飲み、外暑いからね」
私は冷蔵庫からお茶を取り出し、グラスに注ぐ。
ダンジョンは生きた魔物だ。栄養を得るために外から冒険者に来てもらうために、おびき寄せるために、宝箱やボス部屋がある。そして、自身の、ダンジョン内で生まれた魔物も栄養源にする。なので、外部から来る冒険者自身もそうだけど、チャンバラして倒した自身で生み出した魔物を取り込まないと生きていけない。そうやって、ダンジョンは生きている。普通はこういった薬草や茸は、通常か少し早めのスピードで成長する。普通は、ね。
ちゅどどどどーんっ
ちゅどどどどーんっ
ちゅどんっ、ちゅどんっ、ちゅどんっ。
ドカンッ、ドカンッ、ドカンッ。
ドガガガガァァァァァンッ
ただいま、スライムダンジョン、過分な栄養摂取中。
ボス部屋復活した途端にこれだよ。
うちのバトルジャンキー達がせっせとあちこちで、ちゅどんドカンしているから、ダンジョンも栄養豊富となり、本来のスピードを無視して薬草や茸が生えている。
「ユイさん、ドロップ品拾って来ます」
エマちゃん達がお茶を飲み、再び出ていく。ルームに残っていたチュアンさんも向かう。
スライムダンジョンに入り10日経過、私達は14階に移動していた。
上層階になり、探索している冒険者は見かけない。ビアンカとルージュにチェックしてもらったが、誰もいないって。
なので、魔境から修行として若手達が来たし、アレスが仔達を引き連れ気ままに爆走している。
現在、ボス部屋に挑んでいるのは、ビアンカとルージュ監修で、若手達が挑んでいる。
ビアンカとルージュ、イシスが戻って来た。
『終わったのです、ユイ、リンゴジュースが飲みたいのです』
『宝箱が出たら教えてちょうだい。私もリンゴね』
『主ヨ、私ハピザヲ所望スル』
近所の主婦ような会話をしている。しかし、イシスやピザって、飲み物やないよ。しかし、後ろにいる若手達の顔色悪くない? きっとイシスがボス部屋開けて、わんわんわんさかなボス部屋やったんやろうなあ。
「はいはい。イシスもジュースで我慢してね。皆、怪我はなかね?」
疲れた顔の若手達をチェック。晃太と手分けして飲み物の準備する。晃太はそれからドロップ品改修の手伝いに向かう。
私は水分補給した若手達が従魔の部屋で、気絶したのを確認。お疲れ様。
『スライムばっかりで飽きたのです。あ、ユイ、クリームどら焼き食べたいのです』
『そうね。食べられないし、つまらないわ。あ、私はイチゴの入ったどら焼きね』
「あのね、ここ、スライムダンジョンよ」
呆れながら、きゅるん、としてくるビアンカとルージュの視線から逃れる。そこに頭をちょん、とされる。振り返るとイシスが悠然とお座りしている。
『栗大福ヲ所望スル。一ッデヨイ』
時間を見るとおやつの時間や。はあ、仕方ないなあ。そろそろ金の虎の皆さんも、ノワールの散歩に付き添っているホークさんも帰って来るだろうし。アレスの腹時計は正確やしね。
「もう、一個よ」
私は異世界のメニューから、セレクトショップダリアを開き、どら焼き、大福をチョイス。最近のどら焼きや大福は色鮮やかなやなあ。アイスタイプもある。幾つかタップして、箱が出てきて、期待に目を輝かせているビアンカ、ルージュ、イシス。あ、しれっと従魔の部屋でシルフィ達と昼寝していたアリスが並んでいる。
「晃太達が帰って来てからよ。マデリーンさんお茶の用意ば」
「はい」
マデリーンさんがグラスやカップを並べていく。
そうこうしていると、先に帰って来たのは金の虎の皆さん。
「皆さん、お疲れ様です。お茶にしますから、手を洗ってください」
「いつもすまないテイマーさん」
「ユイちゃんっ、おやつ何っ?」
「こらアルス、先に手を洗うんだよ」
「さ、行きましょうアルスちゃん」
「ほら、行くぞ。テイマーさん、直ぐに手伝います」
賑やかやなあ、そして、いつ見ても金の虎の皆さんの会話はほっこりする。
「ルージュさん、宝箱出ました、お願いします」
エマちゃんが呼びに来て、ルージュが向かう。宝箱の中身は下級エリクサーが二本、上級ポーションが三本、魔力回復ポーションが三本。そして、指輪サイズのビロードの箱、中身は大粒の水色の宝石が一つ。リィマさんが、さっとチェックしてくれる。
「パライバトルマリンだね。混じり物もないし、綺麗だね。そうだね、一千万かな」
イシスが開けると、豪華やなあ。
当のイシスは、栗大福をじーっと凄い眼力で見ている。そのうち、栗大福発火せん?
『腹が減ったのだっ、おやつなのだーっ』
騒がしい面々が帰ってきた。
「わふわふっ」
『ねーちゃん、おやつなんなーっ?』
『ヒスイ、オレンジジュース飲みたーいっ』
『ルリね、クリームのやつがいい』
『クリス、どら焼きっ』
「くるっ、くるっ」
騒がしいけど憎めないんよね、かわいか。
「はいはい、ちょっと待ってね」
私、どら焼きと大福の箱を開け始めた。直ぐに手伝いに来てくれた金の虎の皆さんの協力で、準備が整った頃にホークさんとノワール、そして晃太達も戻って来たので、おやつ時間となった。
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