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いつものダンジョン調査⑧
比較的穏やかに、モノコの出発前夜を迎えた。
明日はいよいよシーラに向けて出発する。
晃太の作図も問題なく報酬を受け取っていた。対応したギルド職員さんによると、晃太の作図能力は高いので、もう少し実績があれば、Cランクになるそうだ。
今回でた魔鉄王冠スライムのコアに関してだけど、やはり使い方が分からないそうだ。アシッドスライムのネーブルサイズのコアですら、シーラの国宝クラスなので、更に希少な魔鉄王冠スライムのコアは更に分からないそうだ。なので、引き取った。引き取った後に父が鑑定していた。
「アシッドスライムも魔鉄スライムのコアも、最高の付与補助材として使用されるみたいやな」
「最高の付与補助材?」
「そうや。高位ランクの素材で出来たものに、最上位の付与をする為のものやね」
「例えば?」
「そうやなあ。王冠山で出たドラゴンスレイヤーの付与とかやね。オリハルコンとか、ドラゴンの素材を使ったもの使われるね。まあ、一般的な魔鉄の武器にも使えんことはないけど、魔鉄の許容範囲の付与に使うには、勿体なかね」
素材のランクで、付けられる付与の許容範囲がある。王冠アシッドスライムや魔鉄王冠スライムのコアは、最低でもアダマンタイトを使用したものに使わないと、勿体ないそうだ。一瞬、マデリーンさんのロイヤルエメラルドの杖に…、と思ったけど、既に目一杯の付与があるので諦めた。ならどうしようか、と思ったら、そうだ、ペッリル工房にお願いしてある、ノワールとチュアンさんの装備品に使おうと決まる。チュアンさんは、やや顔を青くしていたが、頑張ってくれているからね。
それから、宝石や宝飾品の買い取りもしてもらい、金の虎、鷹の目にも収入があり。リィマさんに簡単に見てもらっていたが、ほぼ誤差がなかった。
明日すぐに出発出来るように、準備を整えて、後は休むだけ。さすがにダンジョンに繋がるサブ・ドアは閉めた。最近ダンジョン内も暑いみたいで、いつもより控えめな感じだ。さすがのアレスもエアコンの下に、転がっている時間が長い。しれっと若手達も混じっている。立派な毛皮だから、暑い夏はきついよね。アイスを出すと、ぷりぷりしながら来たので、当然もふもふした。
暑い中走るノワールには専用のケープを作成してある。しっかり遮断と冷却の付与付き。
「ぶひひん」
ノワールは嬉しそうに、ホークさんのブラッシングを受けている。気持ち良さそうやね。本当に鷹の目の皆さんがうちに来てもらって助かった。最初はビアンカやルージュ、仔達のお世話もあったが、アレスやアリス、シルフィ達まで加わった。私達だけでは処理出来なかったはずだ。チュアンさんとマデリーンさんは母のお手伝い、ミゲル君、エマちゃんとテオ君はブラッシングをしてくれている。ガリストさんと、リィマさん、アルスさんも手伝いに来てくれている。
金の虎の皆さんは、シーラの首都で一旦お別れだ。そこから南東にあるガリストさんの故郷に向かうそうだ。ここで気になる話を聞いた。ガリストさんの故郷は、サウザマーク王国だけど、国境の街で地図上ぴょこんと飛び出すような形をしている。なので、ガリストさんの故郷・ポワンを抜けて南下せず、東に抜けたら街道を抜けたら再びシーラに入り、先にあるのがシーラ唯一の港町・ミナーに着く。そのミナーには、東大陸のアルティーナの航路があるそうだ。
アルティーナかあ、ガーガリア妃の事があったし、フェリアレーナ様の事もあったしね。その件で利用された人達の家族、人質にされていた人達はマクレデーナ元皇妃様が保護してくれているが、あんまり未だにいい印象が沸かない。偏見なんだろうけど。ま、行くことはないけどね。
気持ち良さそうなノワールを見ながら、ぼんやりとシーラで起きるだろう問題を思う。
始祖神様がフラグを立てていったやつだ。
なんだろうって思っていたけど、マデリーンさんとミゲル君がおずおずと言ってきた。
「ユイさん、おそらく私達の事だと思います」
「俺もそうだと思います」
「え? なんで?」
二人の説明によると、シーラの奴隷に対するお国柄な考え方だ。
シーラにもユリアレーナの様な奴隷制度があるけど、余程の事をしなければ奴隷にはならない。奴隷になる最大の原因は借金奴隷、その借金の理由は様々だけどほとんどが博打によるものだ。だけど、シーラの人達ってもともとがドワーフの人達が多く、種族的に真面目な性格が占める。なので、借金をこさえるような博打はしないんだって。でもどうしてもの借金を作るのは、病気の治療の為とからしい。それも家族のね。だけど、そういった借金はその人の籍がある地区の顔役が預かり、顔役に返済をしていく為、実際に奴隷にはならない。これは地区の結束が強いシーラ特有のものらしい。なので、シーラの奴隷は、シーラに籍が無い人、冒険者とか、流れの商人とか、もしくは顔役が見放すような、余程のおバカな理由で借金した人か、犯罪奴隷だ。
なので、シーラでは奴隷に対する視線って厳しい。ユリアレーナでは、比較的に軽い借金奴隷の人は町中に溶け込むように生活している。パーカーさんのお店にも三人の針子さんが住み込みで働いている。三人共に、親の借金のカタらしい。パーカーさんは労働力の確保だけではなく、彼女達を守る為に、借金奴隷として受けれている。彼女達はパーカーさんの奴隷の為に、借金こさえた親達から守られる。シーラではそういった人達ですら、厳しい目を向けられてしまう。しかも、買い手にもね。
奴隷を買うような碌でもないやつ、そんな認識みたい。全てがではないけど、特にドワーフの人達はそんな意識が根強く残っているのが、シーラの現状だ。
なるほど、それで、鷹の目の皆さんを戦闘奴隷として購入した私にも、厳しい目を向けられてしまうと、始祖神様は心配してくれたんね。
マデリーンさんの家族はお姉さん夫婦のみで、人族だし、かつてはあちこち旅をしていた冒険者なので、奴隷に対してはユリアレーナのような感覚でいるが、問題はひいお婆さんがドワーフのミゲル君だった。
明日はいよいよシーラに向けて出発する。
晃太の作図も問題なく報酬を受け取っていた。対応したギルド職員さんによると、晃太の作図能力は高いので、もう少し実績があれば、Cランクになるそうだ。
今回でた魔鉄王冠スライムのコアに関してだけど、やはり使い方が分からないそうだ。アシッドスライムのネーブルサイズのコアですら、シーラの国宝クラスなので、更に希少な魔鉄王冠スライムのコアは更に分からないそうだ。なので、引き取った。引き取った後に父が鑑定していた。
「アシッドスライムも魔鉄スライムのコアも、最高の付与補助材として使用されるみたいやな」
「最高の付与補助材?」
「そうや。高位ランクの素材で出来たものに、最上位の付与をする為のものやね」
「例えば?」
「そうやなあ。王冠山で出たドラゴンスレイヤーの付与とかやね。オリハルコンとか、ドラゴンの素材を使ったもの使われるね。まあ、一般的な魔鉄の武器にも使えんことはないけど、魔鉄の許容範囲の付与に使うには、勿体なかね」
素材のランクで、付けられる付与の許容範囲がある。王冠アシッドスライムや魔鉄王冠スライムのコアは、最低でもアダマンタイトを使用したものに使わないと、勿体ないそうだ。一瞬、マデリーンさんのロイヤルエメラルドの杖に…、と思ったけど、既に目一杯の付与があるので諦めた。ならどうしようか、と思ったら、そうだ、ペッリル工房にお願いしてある、ノワールとチュアンさんの装備品に使おうと決まる。チュアンさんは、やや顔を青くしていたが、頑張ってくれているからね。
それから、宝石や宝飾品の買い取りもしてもらい、金の虎、鷹の目にも収入があり。リィマさんに簡単に見てもらっていたが、ほぼ誤差がなかった。
明日すぐに出発出来るように、準備を整えて、後は休むだけ。さすがにダンジョンに繋がるサブ・ドアは閉めた。最近ダンジョン内も暑いみたいで、いつもより控えめな感じだ。さすがのアレスもエアコンの下に、転がっている時間が長い。しれっと若手達も混じっている。立派な毛皮だから、暑い夏はきついよね。アイスを出すと、ぷりぷりしながら来たので、当然もふもふした。
暑い中走るノワールには専用のケープを作成してある。しっかり遮断と冷却の付与付き。
「ぶひひん」
ノワールは嬉しそうに、ホークさんのブラッシングを受けている。気持ち良さそうやね。本当に鷹の目の皆さんがうちに来てもらって助かった。最初はビアンカやルージュ、仔達のお世話もあったが、アレスやアリス、シルフィ達まで加わった。私達だけでは処理出来なかったはずだ。チュアンさんとマデリーンさんは母のお手伝い、ミゲル君、エマちゃんとテオ君はブラッシングをしてくれている。ガリストさんと、リィマさん、アルスさんも手伝いに来てくれている。
金の虎の皆さんは、シーラの首都で一旦お別れだ。そこから南東にあるガリストさんの故郷に向かうそうだ。ここで気になる話を聞いた。ガリストさんの故郷は、サウザマーク王国だけど、国境の街で地図上ぴょこんと飛び出すような形をしている。なので、ガリストさんの故郷・ポワンを抜けて南下せず、東に抜けたら街道を抜けたら再びシーラに入り、先にあるのがシーラ唯一の港町・ミナーに着く。そのミナーには、東大陸のアルティーナの航路があるそうだ。
アルティーナかあ、ガーガリア妃の事があったし、フェリアレーナ様の事もあったしね。その件で利用された人達の家族、人質にされていた人達はマクレデーナ元皇妃様が保護してくれているが、あんまり未だにいい印象が沸かない。偏見なんだろうけど。ま、行くことはないけどね。
気持ち良さそうなノワールを見ながら、ぼんやりとシーラで起きるだろう問題を思う。
始祖神様がフラグを立てていったやつだ。
なんだろうって思っていたけど、マデリーンさんとミゲル君がおずおずと言ってきた。
「ユイさん、おそらく私達の事だと思います」
「俺もそうだと思います」
「え? なんで?」
二人の説明によると、シーラの奴隷に対するお国柄な考え方だ。
シーラにもユリアレーナの様な奴隷制度があるけど、余程の事をしなければ奴隷にはならない。奴隷になる最大の原因は借金奴隷、その借金の理由は様々だけどほとんどが博打によるものだ。だけど、シーラの人達ってもともとがドワーフの人達が多く、種族的に真面目な性格が占める。なので、借金をこさえるような博打はしないんだって。でもどうしてもの借金を作るのは、病気の治療の為とからしい。それも家族のね。だけど、そういった借金はその人の籍がある地区の顔役が預かり、顔役に返済をしていく為、実際に奴隷にはならない。これは地区の結束が強いシーラ特有のものらしい。なので、シーラの奴隷は、シーラに籍が無い人、冒険者とか、流れの商人とか、もしくは顔役が見放すような、余程のおバカな理由で借金した人か、犯罪奴隷だ。
なので、シーラでは奴隷に対する視線って厳しい。ユリアレーナでは、比較的に軽い借金奴隷の人は町中に溶け込むように生活している。パーカーさんのお店にも三人の針子さんが住み込みで働いている。三人共に、親の借金のカタらしい。パーカーさんは労働力の確保だけではなく、彼女達を守る為に、借金奴隷として受けれている。彼女達はパーカーさんの奴隷の為に、借金こさえた親達から守られる。シーラではそういった人達ですら、厳しい目を向けられてしまう。しかも、買い手にもね。
奴隷を買うような碌でもないやつ、そんな認識みたい。全てがではないけど、特にドワーフの人達はそんな意識が根強く残っているのが、シーラの現状だ。
なるほど、それで、鷹の目の皆さんを戦闘奴隷として購入した私にも、厳しい目を向けられてしまうと、始祖神様は心配してくれたんね。
マデリーンさんの家族はお姉さん夫婦のみで、人族だし、かつてはあちこち旅をしていた冒険者なので、奴隷に対してはユリアレーナのような感覚でいるが、問題はひいお婆さんがドワーフのミゲル君だった。
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