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騒がしい始まり④
いいね、が230万超えました、励みになります。いいねくださった皆さん、ありがとうございます。
私と母はシスター・エイヤに案内されて、孤児院の案内をしてもらう。思ったよりしっかりした造りで、見せてもらった部屋にある二段ベッドとかも、ガッチリした造りだ。もちろん小さな傷はいっぱいあるけどね。床も軋まないし、天井も落ちそうではない。台所では、若いシスターとお当番の子供達が、お皿を洗ったり、芋の皮剥きをしていた。立派な竈があり、煉瓦造りのオーブンもある。
「立派な造りですね」
母もそう思ったみたい。
「はい。ここは他所に比べて、建物等には困っていないのです」
シスター・エイヤが一通り案内してくれる。たぶん院長室かな? 硬いソファを勧められる。そして、別のシスターがお茶を運んできた。たぶんハーブと茶葉のブレンドティみたい。
シスター・エイヤが孤児院の建物について説明してくれる。
ここの管轄はユリアレーナなのだが、友好国のシーラとの国境の街でもある為に、友好の印としてシーラが孤児院の建設を行ってくれたと。
「築百年をゆうに越えますが、ダイチ・サエキ様と、シーラの王弟ザイーム殿下が一時パーティを組んだ縁でこの孤児院の建設をシーラが行ってくれたのです」
ザイーム殿下は、確か一度だけお会いしたなあ。もう、顔がはっきり思い出せないけど、凄く迫力のある方だった。
「今でも数年おきに、シーラからメンテナンスの職人の方が来てくれて、本当に助かっています。その分を無料教室の建物や給食に回せています」
なるほど。しかし、ここでも給食をしているなんて。デリズの無料教室は、教会の敷地内にあり、子供達は三つのグループに分けて週二日通っていると。シスター・エイヤによると最近給食システムが動き出したばかりなんだって。
「いま、ユリアレーナの各地で給食システムの導入が始まっていますので、手探り状態ですがなんとかやってる感じですね」
大変だけど、無料教室に通う子供達が増えているのが嬉しそうなシスター・エイヤ。
今、困っているのは、どこの孤児院でも共通点である食費。そして無料教室の職員のお給料、通う子供達が増えたので新しい教員を雇う為の必要経費等。給食を作るための設備費だって。給食は孤児院の台所を使用しているが、作るのにも人を雇っているので、当然人件費がかかる。
お金ならあるっ。どやっ。
私は予め準備していた、五十枚の大金貨がびっしり詰まった革の小銭入れを寄付する。それから、孤児院の子供達にと、もへじ生活の服や靴、肌着や靴下をマジックバッグから出す。こちらはあくまで孤児院への寄付だ。無料教室への寄付は、ギルドを通して行うことにした。
「まあっ、まあっ、こんなに沢山っ。ありがとうございますっ。ありがとうございますっ」
シスター・エイヤは出てくる量にびっくりしていたが、最後の方は涙目になっている。
「これでお腹一杯子供達に食べさせてあげられます。ありがとうございます、ありがとうございますっ」
「服や靴の配布はお任せになりますがお願いできますか?」
「はいっ、はいっ。もちろんです。ありがとうございますっ」
「後、給食の為の設備についてですが、ギルドに協力を仰ぎますが、資金はこちらで全て出しますのでご心配なく。後日ギルドの職員さんが来るかも知れませんので対応をお願いします」
「はいっ、はいっ、ありがとうございますっ、ありがとうございますっ」
何度もお礼を言うシスター・エイヤ。
私はギルドに向かう用が出来たため、お暇することに。
ビアンカとルージュ、アレスの元に向かう。
随分賑やかな感じやけど。
あらあら、どうやら無料教室のお勉強の時間が終わったみたいだ。覗くとたくさんの子供達が、きゃっきゃと走り回っている。ビアンカはせっせと雪を降らせている。ルージュは雪に頭から突っ込んでいる子供の服の裾を咥えて引っ張り出す。付いていた若いシスターが、それを見て真っ青だ。アレスはあいかわらず、デカい尻尾をバタバタさせて、子供達にもふもふされている。ピタッ、と顔にしがみつく小さな子供の顔をペロリン。反動でペタンと尻もち付いているけど、きゃっきゃと笑い声を上げている。皆、楽しそうに笑い、走り回っている。
『あ、ユイ、いつまですればいいのです』
『もう、小さいから力加減が難しいわ』
『我の毛並みは最高なのだぞっ』
「お疲れ様。皆、ごめんね、そろそろ私達帰るけん」
「「「「「えーっ」」」」」
と、ぶーっ、となる子供達。かわいか。
「これ、皆、そろそろお昼になりますよ。さ、手を洗ってらっしゃい」
シスター・エイヤが手を叩くと、渋々子供達は動き出す。小さい子供は年長の子供が手を引いていく。アレスの顔にしがみついていた子が嫌がる素振りを見せるが、シスター・エイヤに促されて、ぷぅ、みたいな顔でアレスにちゅ、としてから離れていった。
『ふぅ、細かい作業は疲れるのです』
『潰してしまいそうで、疲れたわ』
『もう動いていいのだ?』
『ユイ、お母さん、頑張ったのです』
『エビが食べたいわぁ、あ、でも暑いからしっかりお肉ね』
『腹が減ったのだーっ』
「はいはい、お疲れ様。分かっとるよ」
「今日はすき焼きにでもしようかね」
途端に、きゅるんと母に擦り寄るぽっちゃーず。
私は改めてシスター・エイヤに挨拶して、教会を後にした。シスター・エイヤが見えなくなるで見送ってくれた。
そのまま、ギルドに向かい、無料教室の給食や教員の件を相談する。対応してくれた商人・職人ギルドの方は私達の後ろに控えるビアンカ達の圧にびくつきながらも、手際よく対応してくれた。デリズを治める領主にも話を通す必要があるが、丁度給食や教員確保とかに頭を悩ませていたから、トラブルはないでしょうって。
「では、お願いします」
「承知しました。しかし、使用した金額の明細書は本当によろしいのですか?」
私の寄付について色々言った内容をまとめた紙をまとめていた商人ギルド担当の人が確認してくる。
「はい。明細書を作成するのはなら、その分パンの購入に当ててください」
私は差し出したのは白金貨だ。
「承知しました。その様に」
後日、領主のワカツ伯爵から丁寧なお礼状が、サエキ様経由で来た。
その日の夕方、晃太がギルドに呼ばれた。貯水湖の確認が出来た為、Cランクへアップとなった。
夕食にワイバーンのお肉を使ったすき焼きとなり、翌日、私達はデリズを立った。
私と母はシスター・エイヤに案内されて、孤児院の案内をしてもらう。思ったよりしっかりした造りで、見せてもらった部屋にある二段ベッドとかも、ガッチリした造りだ。もちろん小さな傷はいっぱいあるけどね。床も軋まないし、天井も落ちそうではない。台所では、若いシスターとお当番の子供達が、お皿を洗ったり、芋の皮剥きをしていた。立派な竈があり、煉瓦造りのオーブンもある。
「立派な造りですね」
母もそう思ったみたい。
「はい。ここは他所に比べて、建物等には困っていないのです」
シスター・エイヤが一通り案内してくれる。たぶん院長室かな? 硬いソファを勧められる。そして、別のシスターがお茶を運んできた。たぶんハーブと茶葉のブレンドティみたい。
シスター・エイヤが孤児院の建物について説明してくれる。
ここの管轄はユリアレーナなのだが、友好国のシーラとの国境の街でもある為に、友好の印としてシーラが孤児院の建設を行ってくれたと。
「築百年をゆうに越えますが、ダイチ・サエキ様と、シーラの王弟ザイーム殿下が一時パーティを組んだ縁でこの孤児院の建設をシーラが行ってくれたのです」
ザイーム殿下は、確か一度だけお会いしたなあ。もう、顔がはっきり思い出せないけど、凄く迫力のある方だった。
「今でも数年おきに、シーラからメンテナンスの職人の方が来てくれて、本当に助かっています。その分を無料教室の建物や給食に回せています」
なるほど。しかし、ここでも給食をしているなんて。デリズの無料教室は、教会の敷地内にあり、子供達は三つのグループに分けて週二日通っていると。シスター・エイヤによると最近給食システムが動き出したばかりなんだって。
「いま、ユリアレーナの各地で給食システムの導入が始まっていますので、手探り状態ですがなんとかやってる感じですね」
大変だけど、無料教室に通う子供達が増えているのが嬉しそうなシスター・エイヤ。
今、困っているのは、どこの孤児院でも共通点である食費。そして無料教室の職員のお給料、通う子供達が増えたので新しい教員を雇う為の必要経費等。給食を作るための設備費だって。給食は孤児院の台所を使用しているが、作るのにも人を雇っているので、当然人件費がかかる。
お金ならあるっ。どやっ。
私は予め準備していた、五十枚の大金貨がびっしり詰まった革の小銭入れを寄付する。それから、孤児院の子供達にと、もへじ生活の服や靴、肌着や靴下をマジックバッグから出す。こちらはあくまで孤児院への寄付だ。無料教室への寄付は、ギルドを通して行うことにした。
「まあっ、まあっ、こんなに沢山っ。ありがとうございますっ。ありがとうございますっ」
シスター・エイヤは出てくる量にびっくりしていたが、最後の方は涙目になっている。
「これでお腹一杯子供達に食べさせてあげられます。ありがとうございます、ありがとうございますっ」
「服や靴の配布はお任せになりますがお願いできますか?」
「はいっ、はいっ。もちろんです。ありがとうございますっ」
「後、給食の為の設備についてですが、ギルドに協力を仰ぎますが、資金はこちらで全て出しますのでご心配なく。後日ギルドの職員さんが来るかも知れませんので対応をお願いします」
「はいっ、はいっ、ありがとうございますっ、ありがとうございますっ」
何度もお礼を言うシスター・エイヤ。
私はギルドに向かう用が出来たため、お暇することに。
ビアンカとルージュ、アレスの元に向かう。
随分賑やかな感じやけど。
あらあら、どうやら無料教室のお勉強の時間が終わったみたいだ。覗くとたくさんの子供達が、きゃっきゃと走り回っている。ビアンカはせっせと雪を降らせている。ルージュは雪に頭から突っ込んでいる子供の服の裾を咥えて引っ張り出す。付いていた若いシスターが、それを見て真っ青だ。アレスはあいかわらず、デカい尻尾をバタバタさせて、子供達にもふもふされている。ピタッ、と顔にしがみつく小さな子供の顔をペロリン。反動でペタンと尻もち付いているけど、きゃっきゃと笑い声を上げている。皆、楽しそうに笑い、走り回っている。
『あ、ユイ、いつまですればいいのです』
『もう、小さいから力加減が難しいわ』
『我の毛並みは最高なのだぞっ』
「お疲れ様。皆、ごめんね、そろそろ私達帰るけん」
「「「「「えーっ」」」」」
と、ぶーっ、となる子供達。かわいか。
「これ、皆、そろそろお昼になりますよ。さ、手を洗ってらっしゃい」
シスター・エイヤが手を叩くと、渋々子供達は動き出す。小さい子供は年長の子供が手を引いていく。アレスの顔にしがみついていた子が嫌がる素振りを見せるが、シスター・エイヤに促されて、ぷぅ、みたいな顔でアレスにちゅ、としてから離れていった。
『ふぅ、細かい作業は疲れるのです』
『潰してしまいそうで、疲れたわ』
『もう動いていいのだ?』
『ユイ、お母さん、頑張ったのです』
『エビが食べたいわぁ、あ、でも暑いからしっかりお肉ね』
『腹が減ったのだーっ』
「はいはい、お疲れ様。分かっとるよ」
「今日はすき焼きにでもしようかね」
途端に、きゅるんと母に擦り寄るぽっちゃーず。
私は改めてシスター・エイヤに挨拶して、教会を後にした。シスター・エイヤが見えなくなるで見送ってくれた。
そのまま、ギルドに向かい、無料教室の給食や教員の件を相談する。対応してくれた商人・職人ギルドの方は私達の後ろに控えるビアンカ達の圧にびくつきながらも、手際よく対応してくれた。デリズを治める領主にも話を通す必要があるが、丁度給食や教員確保とかに頭を悩ませていたから、トラブルはないでしょうって。
「では、お願いします」
「承知しました。しかし、使用した金額の明細書は本当によろしいのですか?」
私の寄付について色々言った内容をまとめた紙をまとめていた商人ギルド担当の人が確認してくる。
「はい。明細書を作成するのはなら、その分パンの購入に当ててください」
私は差し出したのは白金貨だ。
「承知しました。その様に」
後日、領主のワカツ伯爵から丁寧なお礼状が、サエキ様経由で来た。
その日の夕方、晃太がギルドに呼ばれた。貯水湖の確認が出来た為、Cランクへアップとなった。
夕食にワイバーンのお肉を使ったすき焼きとなり、翌日、私達はデリズを立った。
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