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新学期に向けて①
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「ロ、ローザざんっ、よがっだ~」
アンネの顔がおかしくなるまでぐずぐずなってる。
それだけ、心配してくれたんだ。
ありがたい。
レオナルド・キーファーとの面会の次の日から、色々な方々の私の無事の確認のためにローザ伯爵家にやって来た。
アンネはホームステイ先の叔父様と一緒に来てくれた。
「心配かけてごめんなさい、アンネさん、心配してくれてありがとう。お手紙嬉しかったわ」
私はせっせとアンネの顔をハンカチで拭き、肩を抱く。優しそうな叔父様も、もらい泣き寸前だよ。私もうるうる。
それからリーナ嬢が、お母様と来てくれた。アンネの様にぐずぐずにはなってなかったけど、鼻が真っ赤だった。
マクガレル先生とダグラス先生も来てくれた。色々な方々に心配かけてしまったが、私が思う以上に大事になっていた。
まず寮管生の選出。この寮管生ってのは、名誉職みたいなものね。完全撤廃し、新しく人員を雇うことになったと。あのとうもろこしじゃない、コーン子爵令嬢が暴走したから、他の真面目で優秀な寮管生がわりを食う形になった。
それから私をムチ打ちした代理寮母は、実際は百回も叩いてないのに、頑なに百回叩いたと言ったそうだ。今は綺麗になくなったが、私のからだにあったムチ打ちの後からしても、数回なのに言いはったって。彼女なりのけじめだと思う。
寮管生に踊らされて、事情も聞かずにムチ打ちしたから、思うことはあるが、私は本当の事だけ話した。代理寮母は厳しい労働がある修道院に望んで行ったそうだ。二度と首都には来ないと約束し、家族から籍を抜いて。
分厚い謝罪の手紙は受け取り、返事はしてない。ただ、受け取った事実だけは、伝わったはず。
で、アサーヴ殿下が望んでいた、テヘロン王国の留学生に対する嫌がらせも、あからさまにやってる人達に対して、暴力とか持ち物を壊したりとかは、今まで以上の罰則が出来たって。それから学園に通う間、侍女さんを着けるうんぬんについても、無事に通った。すべては妹のステラ様の為ね。
私の件が新聞に出てから、デルダさんたち記者は毎日泊まり込み作業だったそうだ。
マクガレル先生は、最後に私の手を握り、新学期、待っていますと言ってくれた。
コクーン修道院からも手紙が来たので、返事もした。
それから、新しく使用人が増えた。
ナタリア達の護衛ね。
使用人を装い、影からナタリア達を守ってくれるし、ウーヴァ公爵家との連絡役だ。
……………………………………
あら? あの人、どっかで見たことある……………
あっ、ダサいだて眼鏡を男性は、なんとレオナルド・キーファーにいつも一緒に来てた人だっ。金髪を黒まで染めてに、庭師って、ちょっと無理があるような設定だけど、馴染んでる。それからメイドが二名、中年の女性と若い女性。この二人はキャサリンの警戒もある。おそらくレオナルド・キーファー絡みで、まだ、やらかすかし筈だからと。
ふう、面会がすんだ翌日、つまり明日、ウーヴァ公爵家に伺う予定だ。
夜、ナタリアに髪をととえてもらっていると、ある報せが。
キャサリン宛に大規模なお茶会の招待状が来たと。
差出人は、ルルディ王国王太子、オーガスト殿下の側室モニカ妃殿下だった。
アンネの顔がおかしくなるまでぐずぐずなってる。
それだけ、心配してくれたんだ。
ありがたい。
レオナルド・キーファーとの面会の次の日から、色々な方々の私の無事の確認のためにローザ伯爵家にやって来た。
アンネはホームステイ先の叔父様と一緒に来てくれた。
「心配かけてごめんなさい、アンネさん、心配してくれてありがとう。お手紙嬉しかったわ」
私はせっせとアンネの顔をハンカチで拭き、肩を抱く。優しそうな叔父様も、もらい泣き寸前だよ。私もうるうる。
それからリーナ嬢が、お母様と来てくれた。アンネの様にぐずぐずにはなってなかったけど、鼻が真っ赤だった。
マクガレル先生とダグラス先生も来てくれた。色々な方々に心配かけてしまったが、私が思う以上に大事になっていた。
まず寮管生の選出。この寮管生ってのは、名誉職みたいなものね。完全撤廃し、新しく人員を雇うことになったと。あのとうもろこしじゃない、コーン子爵令嬢が暴走したから、他の真面目で優秀な寮管生がわりを食う形になった。
それから私をムチ打ちした代理寮母は、実際は百回も叩いてないのに、頑なに百回叩いたと言ったそうだ。今は綺麗になくなったが、私のからだにあったムチ打ちの後からしても、数回なのに言いはったって。彼女なりのけじめだと思う。
寮管生に踊らされて、事情も聞かずにムチ打ちしたから、思うことはあるが、私は本当の事だけ話した。代理寮母は厳しい労働がある修道院に望んで行ったそうだ。二度と首都には来ないと約束し、家族から籍を抜いて。
分厚い謝罪の手紙は受け取り、返事はしてない。ただ、受け取った事実だけは、伝わったはず。
で、アサーヴ殿下が望んでいた、テヘロン王国の留学生に対する嫌がらせも、あからさまにやってる人達に対して、暴力とか持ち物を壊したりとかは、今まで以上の罰則が出来たって。それから学園に通う間、侍女さんを着けるうんぬんについても、無事に通った。すべては妹のステラ様の為ね。
私の件が新聞に出てから、デルダさんたち記者は毎日泊まり込み作業だったそうだ。
マクガレル先生は、最後に私の手を握り、新学期、待っていますと言ってくれた。
コクーン修道院からも手紙が来たので、返事もした。
それから、新しく使用人が増えた。
ナタリア達の護衛ね。
使用人を装い、影からナタリア達を守ってくれるし、ウーヴァ公爵家との連絡役だ。
……………………………………
あら? あの人、どっかで見たことある……………
あっ、ダサいだて眼鏡を男性は、なんとレオナルド・キーファーにいつも一緒に来てた人だっ。金髪を黒まで染めてに、庭師って、ちょっと無理があるような設定だけど、馴染んでる。それからメイドが二名、中年の女性と若い女性。この二人はキャサリンの警戒もある。おそらくレオナルド・キーファー絡みで、まだ、やらかすかし筈だからと。
ふう、面会がすんだ翌日、つまり明日、ウーヴァ公爵家に伺う予定だ。
夜、ナタリアに髪をととえてもらっていると、ある報せが。
キャサリン宛に大規模なお茶会の招待状が来たと。
差出人は、ルルディ王国王太子、オーガスト殿下の側室モニカ妃殿下だった。
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