ミルクティーな君へ。ひねくれ薄幸少女が幸せになるためには?

鐘ケ江 しのぶ

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新たな展開②

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「お久しぶりね、まどかさん」

「神様」

 なんで、カレーパンの袋抱えているの? あ、隠した。

「何の分岐点ですか?」

「事例七の、よ。ずいぶん貴女のおかげで流れは変わって来ているわ」

 そういって、あの赤い本を差し出す。
 勝手にページが開いていく。
 あっ、事例八が綺麗になくなっている。良かった。
 だけど、まだ、事例七のキャサリンは残ったままだ。
 リリーナ・エヴァエニエスの名前になっている。やっぱり毒杯だ。そもそも、どうやってリリーナ・エヴァエニエス嬢を毒杯までに追い詰めたんだろう?

「神様、被害者がリリーナ嬢の場合の読んでもいいですか?」

「ええ、いいわよ」

 私はざっと読む。
 途中まではウィンティアが被害者の場合だ。違うのは、ウィンティアはそのまま修道院で静かに人生を終えたのだ。レオナルド・キーファーとの婚約は、あまりにも惨めな自分が嫌になり、自分から婚約解消を望んだ。ここには、友人達の助力がある。堂々と婚約者の姉と懇意にしていたレオナルド・キーファー。そして正式な婚約者がいながら、妹の婚約者と知りながら、回りを『魅了』で陽動して関わるようにしていたキャサリン。ウィンティアは友人達の助力を得て、この二人から慰謝料をふんだくり、その資金を持って修道院に入った。
 ウィンティアに慰謝料をふんだくられたことにより世間的に、キャサリンとレオナルド・キーファーの関連がばれた。まだ、ウィンティアとの婚約関係にあった時に、二人が内通していたと。ほとぼりが冷めるまで、秘密のデートを重ねていたのだが、やっと婚約発表、それから結婚式の準備となったのが、キャサリン二十一歳、レオナルド・キーファー二十七歳。
 この婚約発表後、キャサリンとレオナルドは堂々と社交界に出ることが許された。レオンハルト殿下が影武者を勤めくれたレオナルド・キーファーの為に配慮したのが運のつき。
 キャサリンは次に狙ったのが、レオンハルト殿下、この赤い本では王太子殿下になっているから、ロナウド殿下とモニカ妃殿下がどうにかできたんだろうが、詳しく記されていない。
 キャサリンはレオナルドと適切な婚約者の関係を保ちながら、レオンハルト王太子殿下に『魅了』を使いながら接触。徐々に周囲の人間を『魅了』し仲間に入れていった。囁くように、レオンハルト王太子殿下に聞こえるかどうかの声で囁いた。リリーナ嬢のありもしない悪口をね。聞こえるか、どうかでね。すでにそのリリーナ嬢と結婚していたレオンハルト王太子殿下は、『魅了』の影響も微妙に関係して、リリーナ嬢との中は険悪に。
 読みながら、胸くそ悪いなあ。
 ウィンティアからレオナルド・キーファーを奪い、次は王太子殿下か。
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