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ヴァンパイア編。
69.なんて恐ろしい策でしょう・・・
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リリアナイトから、『仕事中』『格好いい』『二割増し』『兄さん』『仕事』『頑張れ』『アルより』というロゼットからの手紙を貰い・・・
ロゼットが、仕事中の僕を格好いいと思ってくれていますっ!? しかも、二割増しでっ!?
これはもう、気合いを入れて仕事をするしかないでしょうっ! さあ、張り切りますよっ!!!
と、本気で仕事をこなして早三日。僕は大変重大なことに気付いてしまったのです・・・
肝心のロゼットが、僕を見ていないことにっ!?
なんてことでしょうっ!?
これは、ハルトの策に違いありません・・・
なんて恐ろしい策でしょう・・・
僕がロゼットに、格好いいと思われたいということを逆手にとって、ロゼットに逢わせることなく僕を仕事詰めにするとは・・・
あれはハルトからの手紙でしたよね?
おのれ、ハルトめ・・・
今度、エレイスの仕事のときにハルトの装備品のグレードを下げておく嫌がらせをしましょう。
あと、ハルトの携帯食糧だけを不味いものに変えておきます。ついでに、毒も仕込んでおきましょう。ハルトが耐性を付けていない毒を微量・・・
勿論、毒を仕込むのは、僕の親切ですよ?
ハルトは、毒に耐性を付けたいそうなので。
解毒に、ロゼットの血に頼りたくないそうです。
そこは、ハルトを評価しています。
ロゼットの血は非常に貴重ですからね。できれば、誰にも口にしてほしくありません。
だから、毒は微量なのです。
まあ、ハルトのことはどうでもいいのです。
ロゼットっ!!!
僕は、貴女に逢いたいのですっ!?
僕の美しい妹・・・
金のような銀のような淡いプラチナブロンド。それを月色だと称したのはフェイドでしたね。
長く伸びる真っ直ぐな月色の髪に、柔らかく芳しい白磁の肌。髪の毛と同じ月色の長い睫毛が彩る柔らかい翡翠の瞳には、銀色の瞳孔が浮かぶ。凜と冴える白皙の美貌・・・ほんのりと薄く色付く柔らかい唇。少し低めのアルト。
ロゼット。貴女に触れたいです。
貴女の声が聞きたいです。
貴女に、逢いたい・・・
貴女は今、どこにいるのでしょうか?
怪我はしていませんか?
食事はちゃんと摂っていますか?
貴女は身体が丈夫でないのでとても心配です。
まさか、貴女に言い寄る男などいませんよね?
・・・貴女が有象無象の男共の視線に晒されているかと思うとっ、殺意が湧いて来ますっ!!!
優しい貴女は、「お願いだから兄さん、そんなことやめて」と言うのでしょうが・・・
ああ、ロゼット。できることなら、貴女を僕の腕の中へ閉じ籠めてしまいたい・・・
貴女がその瞳に映すのは僕だけであってほしい。
貴女に触れるのは僕だけでいい。
貴女の血が、欲しい。飲みたい。
白く柔らかい、芳しい肌。
滑らかなその首筋に牙を突き立て、蕩けるように甘く、熱い貴女の血を啜りたい。
と、本来なら、貴女の首筋へ吸血したいのですが、僕にはそれが許されていませんからね。
白くたおやかな手首で我慢しますけど・・・
それに、僕はロゼットと二人切りになることも許されていません。忌々しいことに…あの、ロゼットを自分の妹だと妄言を吐く無駄にデカい狼が、常に監視していますからね。
ハルトがいないことは…滅多にありませんが、そのときにはリリアナイトとフェイドの二人が僕を監視するのです。そして、極偶に椿の監視。
この、極偶にある椿とロゼットの二人に囲まれる時間は僕の至福の時間で・・・
まあ、数年に一度くらいしか無いことですけど。
椿になら、僕は年中監視されてもいいのですが…
むしろ、それで椿が戻って来るのなら、僕の監視を・・・と、提言してみたのですが、残念なことに「バカ言ってンじゃないよ、フェンネル」と椿に一蹴されてしまいましたからね。
ロゼットも椿が好きなので喜ぶと思ったのですが・・・椿の意志を尊重するそうです。
本当に、心底残念で堪りませんっ・・・
何故、椿もロゼットも、愛しい妹達は僕の手の中には閉じ籠めておけないのでしょうね?
僕は妹達が愛しいだけなのに・・・
何故、手に入らないのでしょうか?
僕の腕の中で、僕だけを見詰めて、僕だけの声を聞いて、僕にだけ微笑んでほしい・・・
なんでも与えてあげて、どろどろのぐちゃぐちゃに甘やかして、僕がいないと生きて行けないくらいに、僕を必要としてほしいのです。
そう思うことの、なにがいけないのでしょうか?
愛しているのです。僕は、彼女達を。
僕は、椿を愛しているのです。
僕は、ロゼットを愛しているのです。
けれど、そんな僕の愛情を、椿は間違っていると言うのです。受け入れられない、と・・・
何故でしょうか?
なにがいけないのでしょうか?
間違っていると言われても、わかりません。
「フェンネル様。ローズマリー様からです」
メイドが書類を追加します。
そういえば、リリアナイト・・・
彼女が僕をこの船へ足留めして、ロゼットを探す邪魔をしているのでしたっ!?
僕はロゼットに逢いたいのにっ!!!
ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット・・・
貴女だけは、誰にも奪われたくない。
椿のように、別の誰かを選んでほしくない。
椿のように、誰かのものにはさせません。
僕の愛しいヒト。
貴女の血に溺れて、貴女を僕の血で満たしたい。
貴女を、僕のモノにしたい。
「・・・ハァァ…」
喉が、渇きました。
ここには、ロゼットがいません。
仕方ないのでフェイドから巻き上げ…ではなく、フェイドが僕に献上したロゼットの血晶で我慢します。
ロゼットの血晶を口に含みます。
「・・・」
愛するヒトの血は、極上の甘露。
脳が痺れる程に甘美な味。
少し、落ち着きました。
あと、幾つ残っていたでしょうか・・・
まあ、幾つあっても足りる気はしませんが。
なぜか僕は、ロゼットに関しては父上の信用が無いようなので、ロゼットの血晶の管理はフェイドがしているのです。全く、羨ましい限りですね。
ロゼットに逢って、ロゼットの血を頂いて来るのもフェイドの仕事だとは・・・
そして、ロゼットの回復を担い、その後ロゼットの血晶を椿にも渡しに行く。
なんて、なんて羨ましいっ!!!
くっ・・・フェイドが本気で妬ましいですっ!
まあ、僕がロゼットの血を独占することを見越しての父上の判断なのでしょうけど・・・
無論、椿には渡しますよ?あの子にはまだ、ロゼットの血液が定期的に必要ですからね。
けど、それ以外は独占しますともっ!
独占してなにが悪いのでしょうかっ?
僕の愛する妹の血ですよっ? 僕以外が服用するのも、誰かの目に晒すことも嫌なのですからっ!
ちなみにフェイドは、ロゼットの血晶を使用した刃物なんかを作っているそうです。
僕にも流しては頂けないでしょうかね?
欲しいですっ! 物凄くっ!!!
今度、届けさせましょう。
まあ、あまりフェイドから巻き上…ではなく、頂き過ぎると父上に叱られてしまうので、程々にしなくてはいけないのですが・・・
本当なら、椿とロゼットが関わった物は、全て欲しいのですけどね?
さて、落ち着いたところで・・・
「では、僕はリリアナイトへ抗議して来ます」
仕事の合間の情報収集で、とても気になる情報も入って来たことですし。
ロゼットが、仕事中の僕を格好いいと思ってくれていますっ!? しかも、二割増しでっ!?
これはもう、気合いを入れて仕事をするしかないでしょうっ! さあ、張り切りますよっ!!!
と、本気で仕事をこなして早三日。僕は大変重大なことに気付いてしまったのです・・・
肝心のロゼットが、僕を見ていないことにっ!?
なんてことでしょうっ!?
これは、ハルトの策に違いありません・・・
なんて恐ろしい策でしょう・・・
僕がロゼットに、格好いいと思われたいということを逆手にとって、ロゼットに逢わせることなく僕を仕事詰めにするとは・・・
あれはハルトからの手紙でしたよね?
おのれ、ハルトめ・・・
今度、エレイスの仕事のときにハルトの装備品のグレードを下げておく嫌がらせをしましょう。
あと、ハルトの携帯食糧だけを不味いものに変えておきます。ついでに、毒も仕込んでおきましょう。ハルトが耐性を付けていない毒を微量・・・
勿論、毒を仕込むのは、僕の親切ですよ?
ハルトは、毒に耐性を付けたいそうなので。
解毒に、ロゼットの血に頼りたくないそうです。
そこは、ハルトを評価しています。
ロゼットの血は非常に貴重ですからね。できれば、誰にも口にしてほしくありません。
だから、毒は微量なのです。
まあ、ハルトのことはどうでもいいのです。
ロゼットっ!!!
僕は、貴女に逢いたいのですっ!?
僕の美しい妹・・・
金のような銀のような淡いプラチナブロンド。それを月色だと称したのはフェイドでしたね。
長く伸びる真っ直ぐな月色の髪に、柔らかく芳しい白磁の肌。髪の毛と同じ月色の長い睫毛が彩る柔らかい翡翠の瞳には、銀色の瞳孔が浮かぶ。凜と冴える白皙の美貌・・・ほんのりと薄く色付く柔らかい唇。少し低めのアルト。
ロゼット。貴女に触れたいです。
貴女の声が聞きたいです。
貴女に、逢いたい・・・
貴女は今、どこにいるのでしょうか?
怪我はしていませんか?
食事はちゃんと摂っていますか?
貴女は身体が丈夫でないのでとても心配です。
まさか、貴女に言い寄る男などいませんよね?
・・・貴女が有象無象の男共の視線に晒されているかと思うとっ、殺意が湧いて来ますっ!!!
優しい貴女は、「お願いだから兄さん、そんなことやめて」と言うのでしょうが・・・
ああ、ロゼット。できることなら、貴女を僕の腕の中へ閉じ籠めてしまいたい・・・
貴女がその瞳に映すのは僕だけであってほしい。
貴女に触れるのは僕だけでいい。
貴女の血が、欲しい。飲みたい。
白く柔らかい、芳しい肌。
滑らかなその首筋に牙を突き立て、蕩けるように甘く、熱い貴女の血を啜りたい。
と、本来なら、貴女の首筋へ吸血したいのですが、僕にはそれが許されていませんからね。
白くたおやかな手首で我慢しますけど・・・
それに、僕はロゼットと二人切りになることも許されていません。忌々しいことに…あの、ロゼットを自分の妹だと妄言を吐く無駄にデカい狼が、常に監視していますからね。
ハルトがいないことは…滅多にありませんが、そのときにはリリアナイトとフェイドの二人が僕を監視するのです。そして、極偶に椿の監視。
この、極偶にある椿とロゼットの二人に囲まれる時間は僕の至福の時間で・・・
まあ、数年に一度くらいしか無いことですけど。
椿になら、僕は年中監視されてもいいのですが…
むしろ、それで椿が戻って来るのなら、僕の監視を・・・と、提言してみたのですが、残念なことに「バカ言ってンじゃないよ、フェンネル」と椿に一蹴されてしまいましたからね。
ロゼットも椿が好きなので喜ぶと思ったのですが・・・椿の意志を尊重するそうです。
本当に、心底残念で堪りませんっ・・・
何故、椿もロゼットも、愛しい妹達は僕の手の中には閉じ籠めておけないのでしょうね?
僕は妹達が愛しいだけなのに・・・
何故、手に入らないのでしょうか?
僕の腕の中で、僕だけを見詰めて、僕だけの声を聞いて、僕にだけ微笑んでほしい・・・
なんでも与えてあげて、どろどろのぐちゃぐちゃに甘やかして、僕がいないと生きて行けないくらいに、僕を必要としてほしいのです。
そう思うことの、なにがいけないのでしょうか?
愛しているのです。僕は、彼女達を。
僕は、椿を愛しているのです。
僕は、ロゼットを愛しているのです。
けれど、そんな僕の愛情を、椿は間違っていると言うのです。受け入れられない、と・・・
何故でしょうか?
なにがいけないのでしょうか?
間違っていると言われても、わかりません。
「フェンネル様。ローズマリー様からです」
メイドが書類を追加します。
そういえば、リリアナイト・・・
彼女が僕をこの船へ足留めして、ロゼットを探す邪魔をしているのでしたっ!?
僕はロゼットに逢いたいのにっ!!!
ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット、ロゼット・・・
貴女だけは、誰にも奪われたくない。
椿のように、別の誰かを選んでほしくない。
椿のように、誰かのものにはさせません。
僕の愛しいヒト。
貴女の血に溺れて、貴女を僕の血で満たしたい。
貴女を、僕のモノにしたい。
「・・・ハァァ…」
喉が、渇きました。
ここには、ロゼットがいません。
仕方ないのでフェイドから巻き上げ…ではなく、フェイドが僕に献上したロゼットの血晶で我慢します。
ロゼットの血晶を口に含みます。
「・・・」
愛するヒトの血は、極上の甘露。
脳が痺れる程に甘美な味。
少し、落ち着きました。
あと、幾つ残っていたでしょうか・・・
まあ、幾つあっても足りる気はしませんが。
なぜか僕は、ロゼットに関しては父上の信用が無いようなので、ロゼットの血晶の管理はフェイドがしているのです。全く、羨ましい限りですね。
ロゼットに逢って、ロゼットの血を頂いて来るのもフェイドの仕事だとは・・・
そして、ロゼットの回復を担い、その後ロゼットの血晶を椿にも渡しに行く。
なんて、なんて羨ましいっ!!!
くっ・・・フェイドが本気で妬ましいですっ!
まあ、僕がロゼットの血を独占することを見越しての父上の判断なのでしょうけど・・・
無論、椿には渡しますよ?あの子にはまだ、ロゼットの血液が定期的に必要ですからね。
けど、それ以外は独占しますともっ!
独占してなにが悪いのでしょうかっ?
僕の愛する妹の血ですよっ? 僕以外が服用するのも、誰かの目に晒すことも嫌なのですからっ!
ちなみにフェイドは、ロゼットの血晶を使用した刃物なんかを作っているそうです。
僕にも流しては頂けないでしょうかね?
欲しいですっ! 物凄くっ!!!
今度、届けさせましょう。
まあ、あまりフェイドから巻き上…ではなく、頂き過ぎると父上に叱られてしまうので、程々にしなくてはいけないのですが・・・
本当なら、椿とロゼットが関わった物は、全て欲しいのですけどね?
さて、落ち着いたところで・・・
「では、僕はリリアナイトへ抗議して来ます」
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