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ヴァンパイア編。
139.紛らわしいわっ!!!
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「・・・・・・・・・え、と、ジン?」
「なに? アルちゃん」
にこやかにオレを見下ろす琥珀の瞳。
「そろそろ、放してくれません? 手」
白い手に、手を握られたままだ。
「ああ、エナジードレイン? 別に構わないよ。どんどん吸っちゃって」
「いや、それはさすがに・・・」
頭痛の後の寝起きは、なかなかまずい。
「シーフがへばって、数日寝込むくらいのエナジードレインなんですけど?」
まあ、アイツの場合、ゴロゴロと惰眠を貪るのが大好きなせいで、へばって寝続けてンのか、回復してるけど起きたくないから寝てンのかがよくわからないんだけど・・・
「大丈夫、俺はスタミナある方だから。狼だし。だから、遠慮しなくていいよ」
「・・・」
狼だからと言われたら、納得はする。
養母さんもレオも、オレがごっそりエナジードレインしても、半日以内には回復するし・・・
「じゃあ、有り難く・・・」
少しだけ、貰っておこう。
早く動けるようになりたい。そして、あのバカにリリのことを聞かないと・・・
ふと、顔を上げたとき、薔薇の匂いがした。なんとなく目で探すと・・・
「っ!?」
白い薔薇が目に入った。
ぞわりと背筋が粟立つ。サーッと血の気が引いて行くのがわかった。
白い、薔薇だ。
に、兄さんにここが、バレてる?
兄さんが、ここに来る?
ヤバい。非常にマズい。
寝込んでいたことを知られると、なんだかとっても危ない気がする。
被害が出る。血を見ることになる。
兄さんは、オレと姉さんのことになると見境が無くなる。下手したら、この船のヒト達が冤罪で殲滅させられ・・・
「アルちゃん? どうしたの? 気分悪い?」
「・・・出てく。お世話になりました」
バッと立ち上がろうとすると、
「は? いきなりなに言ってンのよ? この病人が。いいからアンタは大人しく寝てなさい」
アマラにぐっと両肩を押さえられる。
「アルちゃん、落ち着いて。大丈夫だから、ね?」
宥めるような声。ぎゅっと握られる手を解こうとするが、両手で益々強く握られる。
「いや、駄目だ。さっさとこの船から出て行かないと・・・」
首を振る。
「なに? アンタの追っ手のこと? いいから、落ち着きなさいってば」
「だって薔薇がっ!」
「? ああ、悪かったね。あのバカなら、もう既に船にいるわ。アンタがあのバカ嫌ってンのはわかるけど、アンタを連れて来た手前、追い出すのはちょっと気が引けたのよ。アンタがそんなに嫌だってンなら、あのバカの方追い出すから、少しは落ち着きなさい。アル」
事も無げに、ハスキーが言った言葉に、首を傾げる。
「・・・?」
ん ? バカ? 船にいる? 追い出す?
オレを、連れて来た?
待てよ? なにかおかしいぞ?
兄さんが、オレを連れて帰らない筈がない。
というか、実家以外に連れて行かれるとしたら、兄さんの持ち家だろう。勘弁願いたいが。
そもそも、他の場所に・・・オレがここに、アマラの船にいる筈が無い。
さっき、オレをここへ連れて来たのは? と、聞いたら、アマラがバカ馬だと言っていた。
と、いうことは・・・???
「あの薔薇は、どこから?」
「? さっきも聞いたわね、それ。あのバカ馬が、アンタへの見舞いだって持って来ンのよ」
「っ!?!? あんの、バカ馬が・・・」
紛らわしいわっ!!!
ああクソっ、滅茶苦茶焦ったぜ・・・
「殺すっ・・・」
「いや、アルちゃん落ち着いて! 起きたばかりでそんなに興奮しちゃダメだってば。ね?」
「そうよ、落ち着きなさい。なんなら、今すぐあのバカ馬追い出したげるから」
追い出すという言葉に首を振る。
「・・・いや、奴には聞きたいことがある」
リリのことを聞きたい。その後で殺そう。
「や、アンタ今、殺すって言ったわよね? 物騒だからやめなさい」
呆れたようなアイスブルーが見下ろす。
「安静にしてないと、ね? アルちゃん」
穏やかに、安心させるかのように微笑むジン。取り乱した患者を落ち着かせるような態度と口調。
「・・・いや、今のは条件反射というか・・・」
「はいはい、条件反射で殺意が湧くくらい、あのバカが大嫌いなのよね。アンタは」
アマラがそう言ったときだった。ドタドタと足音がして、バタン! と、乱暴にドアが開いた。
「今の殺気はアルかっ!?」
慌てたような低い声で、ツンツンした赤銅色の髪の、よく日に焼けた肌のがっしりした男が入って来た。この船の船長をしているヒューだ。
「騒がしいわよ」
「あ、すまん」
ジロリと睨むアマラに、気まずそうな表情。そして、オレを見下ろす飴色の瞳。
「その、大丈夫か?」
「ええ。一応」
返事をすると、
「目を覚ましたんだなアルゥラっ!!」
とても嬉しげな、バリトンの声が響いた。
それをバッと見やると、ドアを押さえ、やたらイイ笑顔で立っている長身の男。
肩まで掛かる黒紫のストレートの髪に、垂れ目気味の蘇芳の瞳。褐色の肌、右目の下に泣き黒子。無駄に色気のある男が・・・
「ちょっとアンタ、医務室には入らないって約束だったじゃないのっ!」
ムッと眉を顰めるアマラ。
「フッ、部屋には入ってないぜ! というか手前ぇらっ、アルゥラになにしてやがるっ!? 病み上がりのアルゥラをどうするつもりだっ! 今すぐそのアルゥラの手を握っている羨ま…じゃなくてけしからん手を放して、とっととアルゥラから離れろっ!?」
「・・・今すぐ海に叩き落とされたいのか?」
低い、低温のハスキーが言った。
「そうやって俺を追い出した後、アルゥラになにをする気だっ!? この美女モドキめっ!? 幾ら女装してっ、そこらでは見ないくらいの美女に見えたとしてもっ・・・心底勿体無い美貌だがっ、所詮手前ぇは男っ! アルゥラの魅力に抗える筈が無ぇからなっ!!!」
「よし、アル。殺っちゃいなさい。アタシの精気あげるから、あのバカをブッ飛ばしなさい」
白い指先が、悔しげなバカを差す。
「ちょっ、アマラっ!?」
「おいっ、なに言ってンだアマラ」
平淡なハスキーに、慌てるジンとヒュー。
「ヤっちゃいなさい、だと…っ!? 美女モドキはアルゥラと俺の仲を応援するのか? いや、精気をあげるとか言って・・・? ハッ! そうか、わかったぞっ! 応援する振りをして俺からアルゥラを引き離し、横から掠め盗ろうって魂胆だなっ!? そうは行くかっ、このムッツリ女装野郎めっ!!!」
馬鹿馬鹿しいことを言って騒ぐバリトンに、ビシィィッ! と、音を起てて気温が瞬時に低下。吐息が白く染まり、床に霜が降りた。
誰が手前ぇのかっ!? クソ野郎が! と、返す前に、どうやらアマラの方が先にキレたらしい。
「・・・死ね」
殺意の籠る声が言った瞬間、轟っ! と強い冷気がバカへと向かう。そして、
「うお~~~っ………っ!?」
バカが凄い勢いで吹っ飛んだ。バリトンが遠退き、ぼちゃんと遠くで水音がしたような気がする。
「さ、バカはたった今追い出したから、アンタは大人しく寝てなさい。アル」
ハスキーが優しく言った。けど、アイスブルーの瞳は、とても冷えた怒りを宿している。額に青筋浮いてるし。
「・・・なんか、ごめん」
思わず謝ってしまった。
「アンタは悪くないでしょ。アンタは、ね」
不機嫌そうに言い捨てるアマラ。
まあ、そうなんだけど・・・
「なに? アルちゃん」
にこやかにオレを見下ろす琥珀の瞳。
「そろそろ、放してくれません? 手」
白い手に、手を握られたままだ。
「ああ、エナジードレイン? 別に構わないよ。どんどん吸っちゃって」
「いや、それはさすがに・・・」
頭痛の後の寝起きは、なかなかまずい。
「シーフがへばって、数日寝込むくらいのエナジードレインなんですけど?」
まあ、アイツの場合、ゴロゴロと惰眠を貪るのが大好きなせいで、へばって寝続けてンのか、回復してるけど起きたくないから寝てンのかがよくわからないんだけど・・・
「大丈夫、俺はスタミナある方だから。狼だし。だから、遠慮しなくていいよ」
「・・・」
狼だからと言われたら、納得はする。
養母さんもレオも、オレがごっそりエナジードレインしても、半日以内には回復するし・・・
「じゃあ、有り難く・・・」
少しだけ、貰っておこう。
早く動けるようになりたい。そして、あのバカにリリのことを聞かないと・・・
ふと、顔を上げたとき、薔薇の匂いがした。なんとなく目で探すと・・・
「っ!?」
白い薔薇が目に入った。
ぞわりと背筋が粟立つ。サーッと血の気が引いて行くのがわかった。
白い、薔薇だ。
に、兄さんにここが、バレてる?
兄さんが、ここに来る?
ヤバい。非常にマズい。
寝込んでいたことを知られると、なんだかとっても危ない気がする。
被害が出る。血を見ることになる。
兄さんは、オレと姉さんのことになると見境が無くなる。下手したら、この船のヒト達が冤罪で殲滅させられ・・・
「アルちゃん? どうしたの? 気分悪い?」
「・・・出てく。お世話になりました」
バッと立ち上がろうとすると、
「は? いきなりなに言ってンのよ? この病人が。いいからアンタは大人しく寝てなさい」
アマラにぐっと両肩を押さえられる。
「アルちゃん、落ち着いて。大丈夫だから、ね?」
宥めるような声。ぎゅっと握られる手を解こうとするが、両手で益々強く握られる。
「いや、駄目だ。さっさとこの船から出て行かないと・・・」
首を振る。
「なに? アンタの追っ手のこと? いいから、落ち着きなさいってば」
「だって薔薇がっ!」
「? ああ、悪かったね。あのバカなら、もう既に船にいるわ。アンタがあのバカ嫌ってンのはわかるけど、アンタを連れて来た手前、追い出すのはちょっと気が引けたのよ。アンタがそんなに嫌だってンなら、あのバカの方追い出すから、少しは落ち着きなさい。アル」
事も無げに、ハスキーが言った言葉に、首を傾げる。
「・・・?」
ん ? バカ? 船にいる? 追い出す?
オレを、連れて来た?
待てよ? なにかおかしいぞ?
兄さんが、オレを連れて帰らない筈がない。
というか、実家以外に連れて行かれるとしたら、兄さんの持ち家だろう。勘弁願いたいが。
そもそも、他の場所に・・・オレがここに、アマラの船にいる筈が無い。
さっき、オレをここへ連れて来たのは? と、聞いたら、アマラがバカ馬だと言っていた。
と、いうことは・・・???
「あの薔薇は、どこから?」
「? さっきも聞いたわね、それ。あのバカ馬が、アンタへの見舞いだって持って来ンのよ」
「っ!?!? あんの、バカ馬が・・・」
紛らわしいわっ!!!
ああクソっ、滅茶苦茶焦ったぜ・・・
「殺すっ・・・」
「いや、アルちゃん落ち着いて! 起きたばかりでそんなに興奮しちゃダメだってば。ね?」
「そうよ、落ち着きなさい。なんなら、今すぐあのバカ馬追い出したげるから」
追い出すという言葉に首を振る。
「・・・いや、奴には聞きたいことがある」
リリのことを聞きたい。その後で殺そう。
「や、アンタ今、殺すって言ったわよね? 物騒だからやめなさい」
呆れたようなアイスブルーが見下ろす。
「安静にしてないと、ね? アルちゃん」
穏やかに、安心させるかのように微笑むジン。取り乱した患者を落ち着かせるような態度と口調。
「・・・いや、今のは条件反射というか・・・」
「はいはい、条件反射で殺意が湧くくらい、あのバカが大嫌いなのよね。アンタは」
アマラがそう言ったときだった。ドタドタと足音がして、バタン! と、乱暴にドアが開いた。
「今の殺気はアルかっ!?」
慌てたような低い声で、ツンツンした赤銅色の髪の、よく日に焼けた肌のがっしりした男が入って来た。この船の船長をしているヒューだ。
「騒がしいわよ」
「あ、すまん」
ジロリと睨むアマラに、気まずそうな表情。そして、オレを見下ろす飴色の瞳。
「その、大丈夫か?」
「ええ。一応」
返事をすると、
「目を覚ましたんだなアルゥラっ!!」
とても嬉しげな、バリトンの声が響いた。
それをバッと見やると、ドアを押さえ、やたらイイ笑顔で立っている長身の男。
肩まで掛かる黒紫のストレートの髪に、垂れ目気味の蘇芳の瞳。褐色の肌、右目の下に泣き黒子。無駄に色気のある男が・・・
「ちょっとアンタ、医務室には入らないって約束だったじゃないのっ!」
ムッと眉を顰めるアマラ。
「フッ、部屋には入ってないぜ! というか手前ぇらっ、アルゥラになにしてやがるっ!? 病み上がりのアルゥラをどうするつもりだっ! 今すぐそのアルゥラの手を握っている羨ま…じゃなくてけしからん手を放して、とっととアルゥラから離れろっ!?」
「・・・今すぐ海に叩き落とされたいのか?」
低い、低温のハスキーが言った。
「そうやって俺を追い出した後、アルゥラになにをする気だっ!? この美女モドキめっ!? 幾ら女装してっ、そこらでは見ないくらいの美女に見えたとしてもっ・・・心底勿体無い美貌だがっ、所詮手前ぇは男っ! アルゥラの魅力に抗える筈が無ぇからなっ!!!」
「よし、アル。殺っちゃいなさい。アタシの精気あげるから、あのバカをブッ飛ばしなさい」
白い指先が、悔しげなバカを差す。
「ちょっ、アマラっ!?」
「おいっ、なに言ってンだアマラ」
平淡なハスキーに、慌てるジンとヒュー。
「ヤっちゃいなさい、だと…っ!? 美女モドキはアルゥラと俺の仲を応援するのか? いや、精気をあげるとか言って・・・? ハッ! そうか、わかったぞっ! 応援する振りをして俺からアルゥラを引き離し、横から掠め盗ろうって魂胆だなっ!? そうは行くかっ、このムッツリ女装野郎めっ!!!」
馬鹿馬鹿しいことを言って騒ぐバリトンに、ビシィィッ! と、音を起てて気温が瞬時に低下。吐息が白く染まり、床に霜が降りた。
誰が手前ぇのかっ!? クソ野郎が! と、返す前に、どうやらアマラの方が先にキレたらしい。
「・・・死ね」
殺意の籠る声が言った瞬間、轟っ! と強い冷気がバカへと向かう。そして、
「うお~~~っ………っ!?」
バカが凄い勢いで吹っ飛んだ。バリトンが遠退き、ぼちゃんと遠くで水音がしたような気がする。
「さ、バカはたった今追い出したから、アンタは大人しく寝てなさい。アル」
ハスキーが優しく言った。けど、アイスブルーの瞳は、とても冷えた怒りを宿している。額に青筋浮いてるし。
「・・・なんか、ごめん」
思わず謝ってしまった。
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まあ、そうなんだけど・・・
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