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国の危機
23 余裕の勝利
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勝負は2分もかからずに決着がついた。
私は思わず、やりすぎたのかな?と少し心の中では思ってしまった。
私は生徒の方に駆け寄り、さすがに回復魔法を使ってあげようと私は目の前までいき手を広げる。
すると、生徒はそれを拒むように手を出して来て言った。
「シズク先生…いいんです…これは俺が悪いいんですから」
生徒は言いながら傷だらけの体を起こしていた。
私は生徒に対して言った。
「ダメです!これは私にも少しは責任がありますので」
私は言いながら回復魔法を彼に対して打った。
すると、生徒は少し嫌そう顔をしていたが体の傷は確実に回復していた。
私は、後少しのところで回復魔法をやめた。
すると、生徒は自分に対して回復魔法を打っていた。さすが…教えてないのにできるのは恐ろしい…
私は少し恐怖を感じながら生徒のことを見た。すると、生徒は私の顔を勢いよく見てきていった。
「なんでそんな強いんですか?」
私は聞かれて少し困った。なんで、強いのか…私は一度も思ったことはなかった。
困った顔をしているであろう私の顔からそらしていった。
「まぁ…強いことは確かですね…」
「そうね…ありがとう?」
私はなんだか意味がわからなかったがお礼を言った。
生徒は自らの足で育成場へと戻った。
私は、なんて言おうかわからずに棒立ちしていると師匠がやって来て言った。
「どうだった?」
「まぁ…少し強いかな?」
「シズクの少しは全然少しじゃないからなぁ~」
師匠は言った後大笑いした。私はなんだか師匠を少し殴りたくなってしまう衝動に駆られたのだった。
◆
あれは、異常だった。
俺は結構自信があった気がしたんだが、ダメージを一切与えられなかった。
俺の人生の中で、相手に大体少しくらいはダメージを与えていた。
けれども、シズクと言う女は全くの別物だった。
俺が育成場の方へ戻ると他の奴らが騒いでいた。
一番に俺の方を組んできたのは友人のタクヤだった。
タクヤは満面の笑みで言ってきた。
「どうだったんだ?弱かった…訳ではなさそうだな」
タクヤは俺の顔を見て察したのだろう。
ここまで引き気味のタクヤを初めて見た。
「あぁ…クソ強かったよ…まるで魔王みたいに…」
俺が俯いて低いトーンで言うとタクヤは笑いながら言った。
「何言ってんだよ…魔王の強さなんて世界一だぞ~」
タクヤは煽って来ているのか皮肉なのか俺は多少イラつきながら言った。
「それぐらい…強かったんだよ!」
タクヤの顔からは笑みが消えて死んだ顔をしていた。
俺はそんな彼の手を肩から退けて部屋の隅に座り込んだ。
これは自慢だか、俺は前世の記憶がある。
前世の記憶…この世界の魔王の四天王に幹部…一番強いデビルの記憶。
名前からして想像するのは一般的なデビルだが、実際は人間の見た目をしているみたいだった。
記憶の中では、魔王に順従だったデビル。
そんな、偉い人に順従なデビルに少しイラついていた。
今の俺なら、絶対に逆らって魔王の座を狙ってやる…
けれども、当時の記憶には強かったが、魔王に勝てるかと言ったら…
デビルは全く傷一つさえつけられなかった。
記憶の中では一番濃く残っているのが、魔王の妻の存在。
魔王に妻は、普通の人間で魔法などが長けている訳でもなかった。
魔王の妻と魔王の間には子供がいた。
性別は女の子。年齢まではわからなかったがまだ赤ん坊くらいだろう。
そんな記憶があった。
そこで記憶は終わっていた。その後の記憶が知りたかったが何故かそこの部分だけ思い出せない。
何故か消されている…と言うべきだろうか…
そこを思い出そうとすると激痛が走る。俺は思い出せずにいた。
さっきの戦いを思い出すと引っ掛かる点が出てきた。
一つ目は何故シズク先生と戦ったが久しい感じがしたのか…
二つ目はシズク先生の戦っている時のオーラが忌々しく感じた。普通の人なら感じなさそうだが俺は感じた。ものすごく嫌なオーラ。
そんなことを部屋の片隅で俯いて考えていると、俺の視界の中に一つの手が映った。
俺は見上げてみると…そこにいたのは…
「シズク先生…?」
俺は思わず声に出して言った。すると、先生は笑顔で言った。
「さぁ、練習の続きをしましょう?」
俺は素直に手を取り立ち上がってみんなのところに合流するのだった。
私は思わず、やりすぎたのかな?と少し心の中では思ってしまった。
私は生徒の方に駆け寄り、さすがに回復魔法を使ってあげようと私は目の前までいき手を広げる。
すると、生徒はそれを拒むように手を出して来て言った。
「シズク先生…いいんです…これは俺が悪いいんですから」
生徒は言いながら傷だらけの体を起こしていた。
私は生徒に対して言った。
「ダメです!これは私にも少しは責任がありますので」
私は言いながら回復魔法を彼に対して打った。
すると、生徒は少し嫌そう顔をしていたが体の傷は確実に回復していた。
私は、後少しのところで回復魔法をやめた。
すると、生徒は自分に対して回復魔法を打っていた。さすが…教えてないのにできるのは恐ろしい…
私は少し恐怖を感じながら生徒のことを見た。すると、生徒は私の顔を勢いよく見てきていった。
「なんでそんな強いんですか?」
私は聞かれて少し困った。なんで、強いのか…私は一度も思ったことはなかった。
困った顔をしているであろう私の顔からそらしていった。
「まぁ…強いことは確かですね…」
「そうね…ありがとう?」
私はなんだか意味がわからなかったがお礼を言った。
生徒は自らの足で育成場へと戻った。
私は、なんて言おうかわからずに棒立ちしていると師匠がやって来て言った。
「どうだった?」
「まぁ…少し強いかな?」
「シズクの少しは全然少しじゃないからなぁ~」
師匠は言った後大笑いした。私はなんだか師匠を少し殴りたくなってしまう衝動に駆られたのだった。
◆
あれは、異常だった。
俺は結構自信があった気がしたんだが、ダメージを一切与えられなかった。
俺の人生の中で、相手に大体少しくらいはダメージを与えていた。
けれども、シズクと言う女は全くの別物だった。
俺が育成場の方へ戻ると他の奴らが騒いでいた。
一番に俺の方を組んできたのは友人のタクヤだった。
タクヤは満面の笑みで言ってきた。
「どうだったんだ?弱かった…訳ではなさそうだな」
タクヤは俺の顔を見て察したのだろう。
ここまで引き気味のタクヤを初めて見た。
「あぁ…クソ強かったよ…まるで魔王みたいに…」
俺が俯いて低いトーンで言うとタクヤは笑いながら言った。
「何言ってんだよ…魔王の強さなんて世界一だぞ~」
タクヤは煽って来ているのか皮肉なのか俺は多少イラつきながら言った。
「それぐらい…強かったんだよ!」
タクヤの顔からは笑みが消えて死んだ顔をしていた。
俺はそんな彼の手を肩から退けて部屋の隅に座り込んだ。
これは自慢だか、俺は前世の記憶がある。
前世の記憶…この世界の魔王の四天王に幹部…一番強いデビルの記憶。
名前からして想像するのは一般的なデビルだが、実際は人間の見た目をしているみたいだった。
記憶の中では、魔王に順従だったデビル。
そんな、偉い人に順従なデビルに少しイラついていた。
今の俺なら、絶対に逆らって魔王の座を狙ってやる…
けれども、当時の記憶には強かったが、魔王に勝てるかと言ったら…
デビルは全く傷一つさえつけられなかった。
記憶の中では一番濃く残っているのが、魔王の妻の存在。
魔王に妻は、普通の人間で魔法などが長けている訳でもなかった。
魔王の妻と魔王の間には子供がいた。
性別は女の子。年齢まではわからなかったがまだ赤ん坊くらいだろう。
そんな記憶があった。
そこで記憶は終わっていた。その後の記憶が知りたかったが何故かそこの部分だけ思い出せない。
何故か消されている…と言うべきだろうか…
そこを思い出そうとすると激痛が走る。俺は思い出せずにいた。
さっきの戦いを思い出すと引っ掛かる点が出てきた。
一つ目は何故シズク先生と戦ったが久しい感じがしたのか…
二つ目はシズク先生の戦っている時のオーラが忌々しく感じた。普通の人なら感じなさそうだが俺は感じた。ものすごく嫌なオーラ。
そんなことを部屋の片隅で俯いて考えていると、俺の視界の中に一つの手が映った。
俺は見上げてみると…そこにいたのは…
「シズク先生…?」
俺は思わず声に出して言った。すると、先生は笑顔で言った。
「さぁ、練習の続きをしましょう?」
俺は素直に手を取り立ち上がってみんなのところに合流するのだった。
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