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No.17 買い物くらい、1人で行けます!
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「じゃあリオ、頼んだよ。必要な物は、この紙に書いてあるからね」
「はい」
ミラに渡された食材が書かれた紙と籠を受け取り、莉緒は頷く。そんな莉緒に、アルスが心配そうに近付いて声をかける。
「リオちゃん、大丈夫?俺も一緒に行くよ」
「何言ってんだい。アルスまで居なくなったら、誰がアタシの代わりに料理をするんだい?」
「そこら辺のパンと水でも出せばいいよ」
「そんな事したら、この宿が潰れちまうだろ!それとも何だい?アルス、お前さんはリオを無職にする気かい?」
「リオちゃんは、俺が養う」
キッパリと言い切るアルスを、ミラはやれやれと呆れた様に見つめる。
「そもそも、リオは買い物に行くだけだよ。治安の悪い場所に行く訳じゃ無い。だから、そんなに心配しなくてもいいんだよ」
その言葉に、莉緒は頷く。
「そうですよ、アルスさん。私、買い物くらい一人で行けます」
「でも…」
「本当に大丈夫ですから!」
心配するアルスを何とか宥めて、莉緒は市場へと向かった。
******
「いらっしゃい!今日は、イキのいい魚が手に入ったよ!」
「今日は、10カル安いよ!」
客を呼び込む声かけを聞きながら、莉緒は渡されたメモを見る。
(卵に牛乳、肉と果物…。最初は果物かな)
果物屋に向かうと、店主のおばさんが明るい笑顔を浮かべる。
「おや、リオちゃんじゃないか!」
「こ、こんにちは。モ、モモルありますか?」
モモルとは、地球でいう桃と似た様な物だ。
此処では、庶民にも馴染みのある果物として有名だ。
「丁度、新鮮なモモルを仕入れたばかりさ!何個いるんだい?」
「4つ下さい」
「丁度、80カラだよ」
渡されていた買い物用の財布から、銅貨を8枚取り出し渡す。
「まいど!ほら、モモルだよ」
そう言って、渡されたモモルは5つあった。
「あのっ!ひとつ多いです」
「毎回、買ってもらってるからね。オマケだよ」
思わぬ幸運に見えを浮かべながら、店主にお礼を言って次の買い物に向かった。
******
「ありがとうございました~」
店員の見送りの声を聞きながら、莉緒は籠の中の食材とメモを見比べる。
(よし、全部ちゃんとある)
後は宿屋に戻るだけだ。
そう思いながら、宿屋に向かって歩いている時だった。
ーードンッ!
「わっ…!」
「………っと、すまない」
前方から歩いて来た男性とぶつかってしまった。男性の手によって転ぶ事は免れた莉緒は、お礼を言おうと顔を上げて固まる。
(お、大きい…)
黒いローブを来た男性はとても大きく、威圧感があった。短い青い髪に同じ色の瞳のその男性は、まるで前世のヤクザの様な厳つい風貌をしていた。そんな男性を見て、莉緒はカチーンと固まってしまう。
「?どこか痛むのか?」
「だ、だ、だ、だだだ……!」
「だだだ…?」
「だ、大丈夫でひゅ!」
噛みながらも何とか言い切って、男性から離れる莉緒。
「そ、そうか…。所で…」
「す、すす、すいませんでした…!」
男性が何か話していたが、緊張が最高潮に達した莉緒は、男性の言葉を遮って謝り宿屋に向かって駆け出した。
(ううっ~っ!やっぱり、知らない人は怖いし緊張するよ~っ!)
此処に来てから、接客業など人と関わって来たから少しはマシになったと思っていたが、人見知りはそう簡単に直らなかったらしい。
「さっきの人に、失礼な態度取っちゃった…」
宿屋が見えて来た所で、漸く自分の失礼な態度を思い出し、しょんぼりしながら宿屋に戻った莉緒。そんな彼女を見て、アルスが騒ぎ出したのは当然の事だった。
「はい」
ミラに渡された食材が書かれた紙と籠を受け取り、莉緒は頷く。そんな莉緒に、アルスが心配そうに近付いて声をかける。
「リオちゃん、大丈夫?俺も一緒に行くよ」
「何言ってんだい。アルスまで居なくなったら、誰がアタシの代わりに料理をするんだい?」
「そこら辺のパンと水でも出せばいいよ」
「そんな事したら、この宿が潰れちまうだろ!それとも何だい?アルス、お前さんはリオを無職にする気かい?」
「リオちゃんは、俺が養う」
キッパリと言い切るアルスを、ミラはやれやれと呆れた様に見つめる。
「そもそも、リオは買い物に行くだけだよ。治安の悪い場所に行く訳じゃ無い。だから、そんなに心配しなくてもいいんだよ」
その言葉に、莉緒は頷く。
「そうですよ、アルスさん。私、買い物くらい一人で行けます」
「でも…」
「本当に大丈夫ですから!」
心配するアルスを何とか宥めて、莉緒は市場へと向かった。
******
「いらっしゃい!今日は、イキのいい魚が手に入ったよ!」
「今日は、10カル安いよ!」
客を呼び込む声かけを聞きながら、莉緒は渡されたメモを見る。
(卵に牛乳、肉と果物…。最初は果物かな)
果物屋に向かうと、店主のおばさんが明るい笑顔を浮かべる。
「おや、リオちゃんじゃないか!」
「こ、こんにちは。モ、モモルありますか?」
モモルとは、地球でいう桃と似た様な物だ。
此処では、庶民にも馴染みのある果物として有名だ。
「丁度、新鮮なモモルを仕入れたばかりさ!何個いるんだい?」
「4つ下さい」
「丁度、80カラだよ」
渡されていた買い物用の財布から、銅貨を8枚取り出し渡す。
「まいど!ほら、モモルだよ」
そう言って、渡されたモモルは5つあった。
「あのっ!ひとつ多いです」
「毎回、買ってもらってるからね。オマケだよ」
思わぬ幸運に見えを浮かべながら、店主にお礼を言って次の買い物に向かった。
******
「ありがとうございました~」
店員の見送りの声を聞きながら、莉緒は籠の中の食材とメモを見比べる。
(よし、全部ちゃんとある)
後は宿屋に戻るだけだ。
そう思いながら、宿屋に向かって歩いている時だった。
ーードンッ!
「わっ…!」
「………っと、すまない」
前方から歩いて来た男性とぶつかってしまった。男性の手によって転ぶ事は免れた莉緒は、お礼を言おうと顔を上げて固まる。
(お、大きい…)
黒いローブを来た男性はとても大きく、威圧感があった。短い青い髪に同じ色の瞳のその男性は、まるで前世のヤクザの様な厳つい風貌をしていた。そんな男性を見て、莉緒はカチーンと固まってしまう。
「?どこか痛むのか?」
「だ、だ、だ、だだだ……!」
「だだだ…?」
「だ、大丈夫でひゅ!」
噛みながらも何とか言い切って、男性から離れる莉緒。
「そ、そうか…。所で…」
「す、すす、すいませんでした…!」
男性が何か話していたが、緊張が最高潮に達した莉緒は、男性の言葉を遮って謝り宿屋に向かって駆け出した。
(ううっ~っ!やっぱり、知らない人は怖いし緊張するよ~っ!)
此処に来てから、接客業など人と関わって来たから少しはマシになったと思っていたが、人見知りはそう簡単に直らなかったらしい。
「さっきの人に、失礼な態度取っちゃった…」
宿屋が見えて来た所で、漸く自分の失礼な態度を思い出し、しょんぼりしながら宿屋に戻った莉緒。そんな彼女を見て、アルスが騒ぎ出したのは当然の事だった。
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