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しおりを挟む俺は初めて潮というものを吹いた。
話には聞いた事あったけど、本当にそれを体験するとは思わなかった。
イク手前はすごく苦しくて どうにかなりそうだった。でも、イった後は、意識が飛びそうなくらい感じてしまっていた。
蒼「あっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
拓「ふっ・・・気持ち良すぎて潮吹いたのか?」
拓海は笑ってそう言うと、俺の頭を撫でる。
蒼「だ、誰のせいだと思ってっ、あっ・・」
俺の中でまだ拓海のそれはピクピクと存在を放ち、今にも動き出しそうにしている。
その感触に俺はまた声を漏らした。
拓「俺はまだイってないんだけどな」
拓海はそう言うと、その体勢のままゆっくりと腰を動かしてくる。
それはさっきとは違い、優しく、ゆっくりと、ねっとりと動いている。
尻をゆっくりと突かれる度に 俺と拓海の間にある俺のモノは、吐き出した精液のせいで滑り動いた。
蒼「あっんっ・・・あっ、あっ・・・あっ」
拓「蒼・・・・・・愛してる」
俺の耳元で囁くその言葉に、俺は何とも言えない高揚感を感じた。
その反面、心臓がキューっと締め付けられる感じがして、その苦しさに何故だか涙が出てきて 俺の頬を伝った。
拓「なんだ、また泣いてんのか?」
蒼「っん・・・わ、わかんないっ・・あっ、あぁっ・・・で、でもっ・・・あっ・・うれしぃっ」
拓「本当にお前は泣き虫だな」
拓海はそう言って 俺の涙を舌で舐めとると、それは 俺の唇に移動して、口内に入ってきた。
拓海のキスは 欲望のままのキスじゃなくて、まるで愛を感じるような そんな優しいキスだった。
俺もそんな拓海に合わせて、ゆっくりと舌を絡めていく。
蒼「んっ・・・んっ・・・んんっ」
腹の間で擦れる俺のモノ、優しいキス、そしてゆっくりと突き上げられる快感に脳が痺れる感覚になる。
しばらく俺たちは スローセックスをすると、ゆっくりと俺の体を蝕むかのように絶頂への波がやってきた。
蒼「んっ・・・んふっ・・・んんっ、んっ」
拓海は俺から唇を離すと、俺をギュッと抱きしめた。
俺も拓海に抱きしめ返すと、ラストを駆けるように 突き上げるペースが徐々に早くなっていく。
蒼「んっ・・・あっ、あぁっ・・・っきもちぃっっいっちゃうっ」
拓「俺もっ・・・そろそろイキそうだっ」
蒼「んぁっっ・・・あっ、あ・・あぁっ、あっ、あっっイクっっ!!」
俺たちは お互いに達した。
俺と拓海は 達した後見つめ合うと、吸い寄せられるようにまたキスをした。
蒼「んっ・・・んふっ・・・んっ」
お互いの愛を確かめ合うように唇を貪り続けた。
数分するとようやく拓海から唇が離される。
俺はそのキスの余韻に浸るように、蕩ける顔をしていた。
拓「そんな顔されたら、もっと苛めたくなるだろ?」
拓海は ニヤっと笑ってそう言うと、俺の頬に手を添えた。
蒼「んっ・・・もっと、俺に触ってっ」
俺は、添えられた手に自分の手を重ねると、自分から拓海を煽るようにそう言った。
拓「まったく、お前は・・・」
拓海は理性の崩れた俺の言葉にクスっと笑ってそう言うと、"これ以上やるとお前が辛くなるから今日は終わりだ"と言って俺の頬を親指の腹で撫でた。
そして、拓海は俺と繋がったまま体を起こし、そのまま俺を浴室へ運んだ。
力無い俺は、拓海に体を預ける形になり、そんな俺を拓海は綺麗に洗っていく。
俺の体からは、既に媚薬は抜けていて、体を洗ってもらうとスッキリとした気分になった。
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