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恋人ができました。子供たちも公認です。
しおりを挟む結局私とイクスさんはあの告白からそれほど間を置かず恋人になりました。
自由にしていいという兄の言葉も後押しにはなりましたが、一番はイクスさんが私たちを見るときの笑顔にまいってしまいました。
会うたびにうれしそうな微笑みを向けられて気持ちが傾くのは自然なことですよね。
私が簡単な女な気もしますけれど、幸せなので良いんです。
私とイクスさんが恋人同士になったことで屋敷に来る頻度も上がり、子供たちもとても喜んでいました。
どんどん成長している子供たちはイクスさんに剣技や実践的な森の歩き方などを聞いて身に着けようと頑張っています。
魔法も真剣に学んでいます。より実践的な使い方に興味があるのはやはりイクスさんの影響でしょうね。
一緒に冒険に行きたいと言っていますもの。
どちらもまだ10歳にもならない子供とは思えないほど身のこなしも魔法の使い方もよくできていると思います。
より魔法に長けているのが息子のルイス。おそらく同じ年代でルイスに魔法で敵う者はいないでしょう。
娘のリオンは技巧に優れ剣技でも魔法でも細やかで多様な技を使うことができます。
近場の冒険が許される日も近いのではないでしょうか。
今日もイクスさんに稽古をつけてもらっている二人を見てそう思います。
屋敷を囲む塀よりも高い水柱が立ちました。ルイスの魔法ですね。
庭一面に散った水の上を泥を跳ね上げながらルイスが進み、リオンが補助するように火を飛ばしてイクスさんの注意を引きます。
水が周囲にあるからか遠慮なしに火を使っています。
イクスさんが火を叩き落としてルイスの刃を受け止めました。
打ち合う音が響いて体勢を崩したルイスを庇いリオンが突きを入れます。まだ未成熟な身体から放たれたとは思えない鋭さの突き。
難なく避けるイクスさんはすごいです。
こういうとき領地が田舎でよかったと思います。
屋敷の周りに民家がないので周りの迷惑にはなりません。
たまたま近くを通った人は驚きますが、よく屋敷に食材を届けてくれたりする領民は慣れてきました。
普通の訓練だと言えばそんなものかと受け入れてくれるものです。
親の欲目を除いても二人の力量が飛び抜けているのは確かです。
イクスさんのような経験が豊富な方が付いていてくれればそう危険なこともないでしょう。
そうだ。今年の誕生日の贈り物は冒険に行くための装備はどうかしら。
イクスさんにも相談しましょう。
慣れてるイクスさんなら初心者に必要な物も二人に合う物もわかるでしょうから。
楽しみだわ。早速今日の夜、会いに行きましょう。
善は急げと言うし、子供たちも今日は疲れてぐっすりでしょうから秘密のお話をするにはぴったりね。
にこにこと見守る私に手を振る三人へ手を振り返して、応援を送った。
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