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第54話 皆さま興味津々のようだ
しおりを挟むそしてドリンクも色々と用意しているんだけれども、その中でも特に炭酸飲料を飲んだ時の反応が今から楽しみである。
ちなみに炭酸飲料にはメロンソーダを用意している。
他の炭酸飲料も用意しようかとも思ったのだけれどもこのパチパチとした刺激は、ビールやラガー、シャンパンなどと言ったお酒類を飲んだことのない者からすれば衝撃的だろう。その為、もしかしたら慣れるまでは口に合わない可能性も考慮して一種類しか用意していないのだけれども、その代わり普通のドリンクは充実させているので抜かりはない。
わたくしたち四名は十五歳を過ぎている為成人しているとはいえ友達三名はまだ学生であり、わたくしはこちらの世界では飲めるのだけれども日本では二十歳からのようなので、それに合わせて飲んでいなかったりする。
酒類の味を知って、日本で飲めないという事を想像すると、きっとわたくしは耐えられない自信しかない。
きっと日本のお酒も美味しいのだろう……。
二十歳を超えたら浴びるくらい飲んでやるつもりだ。
そんな事を思いつつわたくしはマチルダ、ナターシャ、ペトラの前に置かれているコップにメロンソーダを注ぎ入れていく。
「あら、この飲み物は何だか物凄く綺麗な色をしておりますのね」
「確かに、凄く綺麗ですね。まるで宝石を飲み物にしたみたいだわ……」
「これは、他の者に自慢できるわねっ!宝石のような美しい飲み物を飲んだことがあるとっ!!」
そして、透明のコップに注がれたメロンソーダの美しさに皆さま興味津々のようだ。
「では、さっそくお茶会を始めましょうか。本日用意したお菓子の数々はとても美味し、わたくし自慢のお菓子の数々でしてよ」
「シャーリーさんがそこまで言うのでしたら相当美味しいのでしょうね……ですがこれはまるでスライムみたいですわね…………はうぅっ!?」
「こちらは何でしょうか? 黒い塊のようですけど、こんな黒い色をして大丈夫なんですの…………こ、これはっ!?」
「わたくしは何だか卵と小麦粉の生地を薄く伸ばして何かを包んでいるような食べ物のようね、はむっ!…………お……お、美味しいわぁぁぁあああっ!!!!」
「スライムだなんてとんでもないですわっ!! まさかこれほど美味しいお菓子がこの世に存在していたとはっ!!」
「確かに苦いだろうなとは思っていたのですけれども、口に入れた瞬間解けだし、苦みと共にくどくない甘さとクリーミーさが広がり、鼻から抜ける香りもまた心地よく、物凄い完成度ですわっ!!」
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