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#1:入学前夜~出会い
#1-5.よく眠れると気持ちよく目覚めるわね
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入寮して今日で3日め。
メルのいない生活にも大分慣れた。
と言っても、洗濯や掃除は寮付きの侍女がやってくれるし、食事は学院内のあちこちにレストランがある。
新鮮な食品を取り扱うマルシェもあるから、自炊できる人は自分で作って食べてもいい。
ベーカリーの焼き立てクロワッサンはとても美味しいと評判だし、有名スイーツ店もショコラトリーでさえ揃っている。
他にも、いろんな店舗が学院内外には存在するらしい。
さすが超有名アカデミー。
学院の周りだけで全てのものが揃うという話は伊達じゃなかった。
風呂から上がり、タオルで髪の水分を拭いながら軽く溜息を吐く。
そう、これだけが問題……。
家にいる時は、メルがこの長くて多い髪の手入れをしてくれていた。
自分でするとなると、肩は凝るし時間はかかるし大変だということがしみじみわかって、今更ながらメルに感謝する。
もう面倒だから短く切っちゃおうかと思っていたら、部屋の入口の方で何やら音がしたような気がする。
「コンコンコン」
耳を済ませると、確かにノックの音がした。
こんな時間に?
まだ夜更けとは言えない時間ではあるけど、他所の部屋を訪れるほど早い時間でもない。
運動部に所属している人たちなら寝ているんじゃないかな、っていう時間。
「コンコンコン」
やっぱり誰かがノックしている。
もしかしたら何かの連絡があるのかもしれない、と思いドアを開けた。
そこにいたのは……。
「えっ……ゲネル?」
「……っ」
あ……目が合っ……入浴前にコンタクト外してたんだった。
ノックした人物を確認もせずにドアを開けてしまった事を後悔した。
一応、指輪は嵌めたままだけど、力を入れてないから今更効くかどうか……。
ゲネルは目が合うと、マリナを部屋に押し戻し後ろ手にドアを締めしっかり鍵をかけた。
「ちょ、ちょっと!ゲネルってば!」
「ああ、リナ……」
ゲネルがマリナの事を「お嬢」でも「マリナ」でもなく「リナ」と呼ぶ時はマズい。
完全に理性がぶっ飛んでる証拠だ。
マリナは床に押し倒され、夜着から出た素足をゲネルに取られた。
うっとりとそれを眺めたあと、長い舌を這わせ指の間まで一本一本丁寧にぴちゃぴちゃと音を立て舐め始める。
毛足の長いカーペットが敷かれた床だからって、この体勢はちょっと……。
「……んんっ……ゲネル……ってば……ダメ……」
「はあ……リナ……ご主人さま……」
言っておくが、ゲネルは本来こんなことはしない。
そもそも、マリナ達はこんな事をするような仲ではない。あくまでも幼馴染だ。
なのにゲネルがこんなになってるのは、マリナと目を合わせたから。
普段はコンタクトをしているし、極力他人とは目を合わせないようにしている。
接触を防ぐため手袋もしているし、最悪の保険に、コンタクトと同程度の制御力のある指輪も嵌めている。
身内なら大丈夫なんだけどね、マルセル含め。
そう、マリナに発現した能力は『下僕化』。
目が合った人を問答無用で下僕化し従わせることが出来るというのがマリナの……オージェ家の家門に出現する能力。
目だけじゃなく直接触れるのも有効で、そうならないよう普段は手袋をしている。
それでも、効きやすい効きにくいの差は多少あるようで、何故かゲネルには効果が出やすい。
下僕度合いは人それぞれで、ゲネルの場合は「ご主人さま呼び」と「足舐め」が発動するらしい。
「リナ」と呼ぶのもこの時だけ。
過去にも何度かやらかしてるし、ゲネルと会話する時は、正対しないよう目を合わせないようしてたのに。
「も……ヤメてっ……てば、ゲネル……」
心ゆくまで片足を堪能したゲネルは、もう片方の足を持ち上げ同じように舐り始める。
ぞくぞくと込み上げる快感に、口の中が寂しくて疼く。
「んんっ……きもち……い……」
残念ながらというか当然というか、「魔王」という特性上、殊更マリナは快楽に弱かった。
理性でいくら抑え込んだとしても本能がそれを上回るのだから、生まれ持ってのこの性質は自分ではどうしようもない。
せいぜい、こんな状況にならないよう自衛するしかないが、今回はしくじった。
ゲネルとは気楽な幼馴染のままでいたいのだけれど。
「んんっ……はっ……」
口寂しいのに負けて自分の舌先を上顎に擦り付ける。
敏感な舌先には自分しか知らない秘密のシルシがある。
マリナが「魔王」たる証拠となる印が。
同時にこれは征服のツボでもあるらしく、触れられることに非常に弱い。
逆に、相手にシルシを刻むことができれば、永久下僕化することが出来る。
普段は強力な隠蔽魔法を施され厳重に隠されているこのシルシは祖父と父しか知らない。
オージェ家当主のみが知る秘匿事項だ。
「ご主人さま……」
じゅるじゅると音を立てて足の指をしゃぶっていたゲネルが、長い夜着の裾を捲くり脚を舐めだす。
ゲネルの片手は滑らかな太腿の感触を味わうように、ゆっくりと上下に撫で擦る。
さすがにマズいとぼーっとしてくる頭を強く振り、徐々に近付いてくるゲネルの頭を思いっきりグーで殴った。
「!!!!!……お嬢?どうした?」
我に返ったゲネルは、きょとんとした顔で私を見上げている。
良かった……解除できた。
放っておいてゲネルにどこまでされるのか確認したことはないが、それを許せるほどの仲でもない。
この、暴力的開放動作もどうにかならないかと試行錯誤した結果、どうにもならなかった。
仕方ないと諦めてもらうしか無い。
「『どうした?』じゃないわよ、ゲネルこそどうしたのよ。なんでアカデミーにいるの?」
マリナはささっと夜着の裾を下ろして立ち上がり、何事もなかったかのようにソファへと座る。
ゲネルも何も言わず向かい側へ座る。
毎度のことながら、げんこつ一つで解除できる安直さと、下僕化中の記憶喪失は本当に謎だ……。
「これ、メルから預かってきた。お嬢のお気に入りのお茶だって」
ゲネルは、辺りを見回しすっ飛んで転がっていたお茶の缶を持ってくる。
確かに荷物の中にお茶はなかった。
持っていくかと打診されたが、どうせ自分では淹れられないしいいかと思っていた。
「それから、私も今年からアカデミーで教師をすることになったから」
何気ないトーンでゲネルが唐突に爆弾を落としてくる。
なんですって?
メルからの預かりものを届けることまでは、まあギリギリ理解できる。
ゲネルはウチの執事長の息子、ゆくゆくは跡を継いで執事になるんだから、アカデミーを卒業した今は執事見習いといった体でお使いを頼まれることもあるだろう。
でも、何でも揃う学院において、買えば済む茶葉をわざわざ届ける必要はないのでは?
それより、「アカデミーで教師をすることになった」ってなに?
「ゲネル、どういう……」
「あーあ、髪濡れたままだね。乾かしてあげるからこっち来て」
「あー……うん」
そう言えば、髪を乾かしてる途中だった。
ソファから立ち上がったゲネルに手を引かれ、ドレッサーの前へと座らされる。
知ってるかのように慣れた様子で新しくタオルを出してきたゲネルは、マリナの長い髪を包み優しく丁寧に水分を拭っていく。
ドレッサーから迷わずヘアオイルを取り出し、手に取って馴染ませたあと、しっかり毛先に向かって髪に塗り込めてドライヤーを掛ける。
仕上げにも軽くいい香りのするオイルを馴染ませ、絡まないよう丁寧にブラッシングをして完了。
「助かったわ、ゲネル。もう面倒だから切っちゃおうかと思ってたの」
「ヤメといたら?旦那様が泣くよ」
うーん……父はこの長い髪を気に入っていたっけ。
でも、アカデミーにいる間会わないんだし、バレないんじゃないか、とも思う。
「いや、バレるってば」
「ゲネル、『読ま』ないで」
「そんなことより、それ、自分で淹れられるの?」
そう言って話を誤魔化したゲネルは、ドレッサーの端に置いておいたお茶の缶を指差す。
「ああ、これね。わたしだってお茶くらい……」
「淹れてあげようか?」
「……お願いします」
家にいる時、マリナのお茶はいつもメルかゲネルが淹れてくれていた。
特に、寝る前のお茶はいつもゲネルの仕事だった。
ゲネルがアカデミーへ行って暫くはメルが淹れてくれていたが、どうもゲネルに淹れてもらっていたのと違うように感じ、さほど飲みたいと思わなくなっていた。
ゲネルはマリナから缶を受け取ると、部屋の隅にある簡易キッチンで湯を沸かし、手際よくカップを揃えお茶を淹れてくれた。
「ほら、ベッド行って」
これも寝る前のお茶のつもりだろうか。
まだ寝るつもりはなかったんだけど……。
続き部屋の寝室へ連れて行かれ、ベットへと入れられる。
「はい」
手渡されたカップは、程よく冷まされて丁度いい温度だ。
はちみつ入りの飲み慣れたお茶を飲んで、お風呂から上がって冷めていた身体も温まってきた。
「おやすみ、マリナ」
また名前……。
ゲネルにそう言われると、急に眠気が来たような気がする。
そう言えば今日は入学式やら生徒会やら色々あって疲れてたんだなーと実感する。
せっかく一人で頑張ろうと思ってたのに、3年間もゲネル断ちしたのに、またこんなにされちゃって明日からどうしよう。
そんな事を考えながら、マリナはいつしか深い眠りに落ちていた。
メルのいない生活にも大分慣れた。
と言っても、洗濯や掃除は寮付きの侍女がやってくれるし、食事は学院内のあちこちにレストランがある。
新鮮な食品を取り扱うマルシェもあるから、自炊できる人は自分で作って食べてもいい。
ベーカリーの焼き立てクロワッサンはとても美味しいと評判だし、有名スイーツ店もショコラトリーでさえ揃っている。
他にも、いろんな店舗が学院内外には存在するらしい。
さすが超有名アカデミー。
学院の周りだけで全てのものが揃うという話は伊達じゃなかった。
風呂から上がり、タオルで髪の水分を拭いながら軽く溜息を吐く。
そう、これだけが問題……。
家にいる時は、メルがこの長くて多い髪の手入れをしてくれていた。
自分でするとなると、肩は凝るし時間はかかるし大変だということがしみじみわかって、今更ながらメルに感謝する。
もう面倒だから短く切っちゃおうかと思っていたら、部屋の入口の方で何やら音がしたような気がする。
「コンコンコン」
耳を済ませると、確かにノックの音がした。
こんな時間に?
まだ夜更けとは言えない時間ではあるけど、他所の部屋を訪れるほど早い時間でもない。
運動部に所属している人たちなら寝ているんじゃないかな、っていう時間。
「コンコンコン」
やっぱり誰かがノックしている。
もしかしたら何かの連絡があるのかもしれない、と思いドアを開けた。
そこにいたのは……。
「えっ……ゲネル?」
「……っ」
あ……目が合っ……入浴前にコンタクト外してたんだった。
ノックした人物を確認もせずにドアを開けてしまった事を後悔した。
一応、指輪は嵌めたままだけど、力を入れてないから今更効くかどうか……。
ゲネルは目が合うと、マリナを部屋に押し戻し後ろ手にドアを締めしっかり鍵をかけた。
「ちょ、ちょっと!ゲネルってば!」
「ああ、リナ……」
ゲネルがマリナの事を「お嬢」でも「マリナ」でもなく「リナ」と呼ぶ時はマズい。
完全に理性がぶっ飛んでる証拠だ。
マリナは床に押し倒され、夜着から出た素足をゲネルに取られた。
うっとりとそれを眺めたあと、長い舌を這わせ指の間まで一本一本丁寧にぴちゃぴちゃと音を立て舐め始める。
毛足の長いカーペットが敷かれた床だからって、この体勢はちょっと……。
「……んんっ……ゲネル……ってば……ダメ……」
「はあ……リナ……ご主人さま……」
言っておくが、ゲネルは本来こんなことはしない。
そもそも、マリナ達はこんな事をするような仲ではない。あくまでも幼馴染だ。
なのにゲネルがこんなになってるのは、マリナと目を合わせたから。
普段はコンタクトをしているし、極力他人とは目を合わせないようにしている。
接触を防ぐため手袋もしているし、最悪の保険に、コンタクトと同程度の制御力のある指輪も嵌めている。
身内なら大丈夫なんだけどね、マルセル含め。
そう、マリナに発現した能力は『下僕化』。
目が合った人を問答無用で下僕化し従わせることが出来るというのがマリナの……オージェ家の家門に出現する能力。
目だけじゃなく直接触れるのも有効で、そうならないよう普段は手袋をしている。
それでも、効きやすい効きにくいの差は多少あるようで、何故かゲネルには効果が出やすい。
下僕度合いは人それぞれで、ゲネルの場合は「ご主人さま呼び」と「足舐め」が発動するらしい。
「リナ」と呼ぶのもこの時だけ。
過去にも何度かやらかしてるし、ゲネルと会話する時は、正対しないよう目を合わせないようしてたのに。
「も……ヤメてっ……てば、ゲネル……」
心ゆくまで片足を堪能したゲネルは、もう片方の足を持ち上げ同じように舐り始める。
ぞくぞくと込み上げる快感に、口の中が寂しくて疼く。
「んんっ……きもち……い……」
残念ながらというか当然というか、「魔王」という特性上、殊更マリナは快楽に弱かった。
理性でいくら抑え込んだとしても本能がそれを上回るのだから、生まれ持ってのこの性質は自分ではどうしようもない。
せいぜい、こんな状況にならないよう自衛するしかないが、今回はしくじった。
ゲネルとは気楽な幼馴染のままでいたいのだけれど。
「んんっ……はっ……」
口寂しいのに負けて自分の舌先を上顎に擦り付ける。
敏感な舌先には自分しか知らない秘密のシルシがある。
マリナが「魔王」たる証拠となる印が。
同時にこれは征服のツボでもあるらしく、触れられることに非常に弱い。
逆に、相手にシルシを刻むことができれば、永久下僕化することが出来る。
普段は強力な隠蔽魔法を施され厳重に隠されているこのシルシは祖父と父しか知らない。
オージェ家当主のみが知る秘匿事項だ。
「ご主人さま……」
じゅるじゅると音を立てて足の指をしゃぶっていたゲネルが、長い夜着の裾を捲くり脚を舐めだす。
ゲネルの片手は滑らかな太腿の感触を味わうように、ゆっくりと上下に撫で擦る。
さすがにマズいとぼーっとしてくる頭を強く振り、徐々に近付いてくるゲネルの頭を思いっきりグーで殴った。
「!!!!!……お嬢?どうした?」
我に返ったゲネルは、きょとんとした顔で私を見上げている。
良かった……解除できた。
放っておいてゲネルにどこまでされるのか確認したことはないが、それを許せるほどの仲でもない。
この、暴力的開放動作もどうにかならないかと試行錯誤した結果、どうにもならなかった。
仕方ないと諦めてもらうしか無い。
「『どうした?』じゃないわよ、ゲネルこそどうしたのよ。なんでアカデミーにいるの?」
マリナはささっと夜着の裾を下ろして立ち上がり、何事もなかったかのようにソファへと座る。
ゲネルも何も言わず向かい側へ座る。
毎度のことながら、げんこつ一つで解除できる安直さと、下僕化中の記憶喪失は本当に謎だ……。
「これ、メルから預かってきた。お嬢のお気に入りのお茶だって」
ゲネルは、辺りを見回しすっ飛んで転がっていたお茶の缶を持ってくる。
確かに荷物の中にお茶はなかった。
持っていくかと打診されたが、どうせ自分では淹れられないしいいかと思っていた。
「それから、私も今年からアカデミーで教師をすることになったから」
何気ないトーンでゲネルが唐突に爆弾を落としてくる。
なんですって?
メルからの預かりものを届けることまでは、まあギリギリ理解できる。
ゲネルはウチの執事長の息子、ゆくゆくは跡を継いで執事になるんだから、アカデミーを卒業した今は執事見習いといった体でお使いを頼まれることもあるだろう。
でも、何でも揃う学院において、買えば済む茶葉をわざわざ届ける必要はないのでは?
それより、「アカデミーで教師をすることになった」ってなに?
「ゲネル、どういう……」
「あーあ、髪濡れたままだね。乾かしてあげるからこっち来て」
「あー……うん」
そう言えば、髪を乾かしてる途中だった。
ソファから立ち上がったゲネルに手を引かれ、ドレッサーの前へと座らされる。
知ってるかのように慣れた様子で新しくタオルを出してきたゲネルは、マリナの長い髪を包み優しく丁寧に水分を拭っていく。
ドレッサーから迷わずヘアオイルを取り出し、手に取って馴染ませたあと、しっかり毛先に向かって髪に塗り込めてドライヤーを掛ける。
仕上げにも軽くいい香りのするオイルを馴染ませ、絡まないよう丁寧にブラッシングをして完了。
「助かったわ、ゲネル。もう面倒だから切っちゃおうかと思ってたの」
「ヤメといたら?旦那様が泣くよ」
うーん……父はこの長い髪を気に入っていたっけ。
でも、アカデミーにいる間会わないんだし、バレないんじゃないか、とも思う。
「いや、バレるってば」
「ゲネル、『読ま』ないで」
「そんなことより、それ、自分で淹れられるの?」
そう言って話を誤魔化したゲネルは、ドレッサーの端に置いておいたお茶の缶を指差す。
「ああ、これね。わたしだってお茶くらい……」
「淹れてあげようか?」
「……お願いします」
家にいる時、マリナのお茶はいつもメルかゲネルが淹れてくれていた。
特に、寝る前のお茶はいつもゲネルの仕事だった。
ゲネルがアカデミーへ行って暫くはメルが淹れてくれていたが、どうもゲネルに淹れてもらっていたのと違うように感じ、さほど飲みたいと思わなくなっていた。
ゲネルはマリナから缶を受け取ると、部屋の隅にある簡易キッチンで湯を沸かし、手際よくカップを揃えお茶を淹れてくれた。
「ほら、ベッド行って」
これも寝る前のお茶のつもりだろうか。
まだ寝るつもりはなかったんだけど……。
続き部屋の寝室へ連れて行かれ、ベットへと入れられる。
「はい」
手渡されたカップは、程よく冷まされて丁度いい温度だ。
はちみつ入りの飲み慣れたお茶を飲んで、お風呂から上がって冷めていた身体も温まってきた。
「おやすみ、マリナ」
また名前……。
ゲネルにそう言われると、急に眠気が来たような気がする。
そう言えば今日は入学式やら生徒会やら色々あって疲れてたんだなーと実感する。
せっかく一人で頑張ろうと思ってたのに、3年間もゲネル断ちしたのに、またこんなにされちゃって明日からどうしよう。
そんな事を考えながら、マリナはいつしか深い眠りに落ちていた。
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