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#2:邂逅~それぞれの思い
#2-8.ウチの可愛い弟の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい
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「マ……ルセイラくんはさあ、友達って出来た?」
「まあそれなりに……。って、ねえs……マリネッテさんは?」
自分がマルセルと言いかけたのを棚に上げつつも、姉さんといいかけたのを見逃してないからね!という視線を向けると、マルセルは誤魔化すようにへらりと笑った。
よし、今日も弟可愛いな!
それはさておき……。
マリナは食堂でマルセルと朝食を取っている最中だ。
最初は気にして別々のテーブルで食べていたが、クラスメイトだし同じ生徒会役員だしもういいかと開き直り、都合が合えばこうして一緒に食べるようになった。
ちなみに、機密事項を話し合うこともある生徒会専用の個室が食堂にはある。
「遠慮なく使って下さい」とドールにカードキーを頂いて以来、マリナ達は度々そこを使わせてもらっている。
機密事項を話すことなど皆無だが、周囲の目が気になって感覚遮断をせずにすむのは楽でいい。
・‥…‥・◇・‥…‥・◇・‥…‥・
「お前、もしかして友達いないの?」
「失礼ね、ユーゴイルくん」
時々は、食堂前で鉢合わせたユーゴが「オレも生徒会なんだからいいだろ」って、こうやって混ざってくる事がある。今日がそうだ。
こんな風にいちいち嫌味を言ってくるほど嫌いなら来なければいいのにと、不思議で仕方ない。
「いい加減『ユーゴ』って呼べって。『ユーゴイルくん』なんて長いだろ」
「あら、わたし達、愛称で呼び合うほど仲良かったかしら」
言われっぱなしも癪だし、たまには言い返したりもする。
入学式での先制パンチのみならず廊下での一触即発の一件もあり、気まずくなるかと思われたユーゴだったが、生来の明るさ故か根に持つ方ではないらしく、お互いこうして随分気安く話せるようになった。
「うっさいな、いいから呼べって。オレだって『マリナ』って呼ぶから。ついでにお前も『マリネッテさん』なんて言ってないで『マリナ』って呼べよ」
こうやって言い返したらしたで、ユーゴは顔を赤くして怒り出す。
なんでこのクソg……ユーゴは、同い年なのにこんなに生意気で偉そうなんだろうか。
気を遣わなくていいから楽ではあるが、ああ言えばこう言うで本当に面倒くさい。
これが思春期か?
教室で見ている分には普通なのに。
とは言え、今この提案を受け入れたら、マルセルも自分の事を「マリナ」って呼んでくれる切掛になるだろうか。
だったら、この生意気ユーゴの言い分も魅力的な提案に思えた。
「そうね……マルセイラくんも愛称で呼ばせてくれるなら、『マリナ』と呼んでもいいわ」
「いや、僕は今のままで……」
「なに照れてんだよ、クラスメイトだろ。お前も呼べよ。んで、オレは『ユーゴ』な」
「わかったよ、じゃあ僕は『マルセル』で」
マルセルが雰囲気に飲まれたのか、ユーゴの勢いに押されたのか、やれやれと渋々頷く。
(やった、これでわたしはいつもどおり「マルセル」と呼べるし、マルセルもわたしの事を「マリナ」って呼んでくれるわよね)
仕方ないから、ついでに「ユーゴ」と呼んであげる。
「で、どうなんだ?友達」
いきなり戻った会話に、食べてたオムレツを吹き出しそうになる。
「今の所……生徒会のマシューくんとドールくんはお友達……かしら?」
「おま……あの二人を『くん呼び』とか勇者だな」
「わか……ってるけど」
何事もなかったかのように優雅にナフキンで口元を拭きつつそう答えるも、二人して残念そうな顔で見られて何だか感じが悪い。
「勇者」はユーゴのお兄さんでしょうよ。
(身に余ることだとは思ってるわよ。いいじゃないの、お友達なんだから)
「あなた達は?」
「僕はクラブに入ってるからね、そっちにも何人かいるよ。『友達』って程ではないけど、ケント先輩も良くしてくださるし」
「オレはまあ昔からの知り合いが多いし……」
「そっかークラブかあー。わたしも何か入ろうかなあ」
マリナの言葉にユーゴが言おうとした言葉が重なり遮ってしまった。
途端にわかりやすくユーゴはムッとした表情をする。
「……ユーゴはどこか入ってるの?」
「オレの放課後は、兄さんの手伝いで忙しい」
「あっそ……」
気を遣って話を振ったのにその返事、相変わらずのブラコンだ。
でも、生徒会室でもめったに見かけないユーリが忙しいのは事実のようだし、ユーゴが何かと手伝うのは良い事かもしれない。
「生徒会の仕事は任せてばっかりでゴメンね」
「いいのよ、マルセルも騎士部でガンバてるんだし。わたしは暇だから構わないわ」
しゅんと凹む様子のマルセルには申し訳ないが、生徒会室でしっかりお茶の時間を楽しんでる身としては、そんなに申し訳なさげにされるとなんかこう罪悪感が……。
「もしかして、お前ら……知り合いか?」
!?
しまった、いつもどおりの会話をしてたつもりだったけど、他人からしたら馴れ馴れしすぎたか。
かと言って「先日知り合ったばかりですー」な余所余所しい態度に戻すのもおかしいし。
「実は、僕たち幼馴染なんだよ。偶然アカデミーで再会してさ」
不意に痛いところを突かれ固まったマリナに対し、マルセルはそういう設定でフォローを返す。
(なるほど、「昔よく遊んでて気心知れてるけど、暫く疎遠でぎこちなくなってましたー」的な雰囲気で行くのね)
「そうそう、そういうわけなの」
「へー……」
慌ててマルセルに追従するも、聞いてきた本人はあまり納得できてないみたいな返事。
ユーゴにも姉弟だってバレないよう気を付けないと……。
「ま、『お友達探し』ガンバって。オレもう行くわ」
「あ、うん。また後で」
ユーゴはまだ何か言いたそうな顔をしつつも、話を切り上げて自分のトレイを持って出て行った。
暫くの沈黙の後、どちらともなくはああーと大きな溜息を吐く。
「何なのよ、アイツ。マルセルとの朝食の時間を邪魔しに来て」
プンスコ怒りながらカップに残った冷めた香茶を飲み干す。
苛立つ様子のマリナを見て、マルセルも同じように香茶を飲みながら苦笑いする。
「仕方ないよ、僕と姉さんの事、彼は知らないんだから」
「まあそうよね。知られるわけにも行かないけど」
「いいんじゃない、友達なんでしょ」
……誰が?
「良かったじゃない、友達増えて。僕とユーゴで2人プラスだね」
マルセルが友達なのは大歓迎として、ユーゴも……?
(そういやわたしの事「マリナ」って呼ぶって言ってたっけ)
許可した覚えはないが、ユーゴは他人の話を聞かなそうなタイプだからあのまま押し切られたことになっているのか。
(ま、いいか。それより……)
「わたしは女の子のお友達が欲しいのにー」
そう言えば、教室の前の席に座るヒイロは「友達」って言ってくれたっけ。
なら、彼女は貴重な同性の友達だ。
(やっぱりクラブ巡りするしかないかなー)
こうしてアカデミーで過ごすようになって、引きこもり気質も苦手意識も大分薄れてきたように思う。
相変わらずじろじろと見られるのは得意ではないが、ここには他に注目を集める人が大勢いるのだ。
よし、今日の放課後の予定は決まった。
どこへ行こうか。
パンフレットに書かれていたクラブ一覧を思い出しつつ、マリナはマルセルと共に足取り軽く教室へと向かった。
「まあそれなりに……。って、ねえs……マリネッテさんは?」
自分がマルセルと言いかけたのを棚に上げつつも、姉さんといいかけたのを見逃してないからね!という視線を向けると、マルセルは誤魔化すようにへらりと笑った。
よし、今日も弟可愛いな!
それはさておき……。
マリナは食堂でマルセルと朝食を取っている最中だ。
最初は気にして別々のテーブルで食べていたが、クラスメイトだし同じ生徒会役員だしもういいかと開き直り、都合が合えばこうして一緒に食べるようになった。
ちなみに、機密事項を話し合うこともある生徒会専用の個室が食堂にはある。
「遠慮なく使って下さい」とドールにカードキーを頂いて以来、マリナ達は度々そこを使わせてもらっている。
機密事項を話すことなど皆無だが、周囲の目が気になって感覚遮断をせずにすむのは楽でいい。
・‥…‥・◇・‥…‥・◇・‥…‥・
「お前、もしかして友達いないの?」
「失礼ね、ユーゴイルくん」
時々は、食堂前で鉢合わせたユーゴが「オレも生徒会なんだからいいだろ」って、こうやって混ざってくる事がある。今日がそうだ。
こんな風にいちいち嫌味を言ってくるほど嫌いなら来なければいいのにと、不思議で仕方ない。
「いい加減『ユーゴ』って呼べって。『ユーゴイルくん』なんて長いだろ」
「あら、わたし達、愛称で呼び合うほど仲良かったかしら」
言われっぱなしも癪だし、たまには言い返したりもする。
入学式での先制パンチのみならず廊下での一触即発の一件もあり、気まずくなるかと思われたユーゴだったが、生来の明るさ故か根に持つ方ではないらしく、お互いこうして随分気安く話せるようになった。
「うっさいな、いいから呼べって。オレだって『マリナ』って呼ぶから。ついでにお前も『マリネッテさん』なんて言ってないで『マリナ』って呼べよ」
こうやって言い返したらしたで、ユーゴは顔を赤くして怒り出す。
なんでこのクソg……ユーゴは、同い年なのにこんなに生意気で偉そうなんだろうか。
気を遣わなくていいから楽ではあるが、ああ言えばこう言うで本当に面倒くさい。
これが思春期か?
教室で見ている分には普通なのに。
とは言え、今この提案を受け入れたら、マルセルも自分の事を「マリナ」って呼んでくれる切掛になるだろうか。
だったら、この生意気ユーゴの言い分も魅力的な提案に思えた。
「そうね……マルセイラくんも愛称で呼ばせてくれるなら、『マリナ』と呼んでもいいわ」
「いや、僕は今のままで……」
「なに照れてんだよ、クラスメイトだろ。お前も呼べよ。んで、オレは『ユーゴ』な」
「わかったよ、じゃあ僕は『マルセル』で」
マルセルが雰囲気に飲まれたのか、ユーゴの勢いに押されたのか、やれやれと渋々頷く。
(やった、これでわたしはいつもどおり「マルセル」と呼べるし、マルセルもわたしの事を「マリナ」って呼んでくれるわよね)
仕方ないから、ついでに「ユーゴ」と呼んであげる。
「で、どうなんだ?友達」
いきなり戻った会話に、食べてたオムレツを吹き出しそうになる。
「今の所……生徒会のマシューくんとドールくんはお友達……かしら?」
「おま……あの二人を『くん呼び』とか勇者だな」
「わか……ってるけど」
何事もなかったかのように優雅にナフキンで口元を拭きつつそう答えるも、二人して残念そうな顔で見られて何だか感じが悪い。
「勇者」はユーゴのお兄さんでしょうよ。
(身に余ることだとは思ってるわよ。いいじゃないの、お友達なんだから)
「あなた達は?」
「僕はクラブに入ってるからね、そっちにも何人かいるよ。『友達』って程ではないけど、ケント先輩も良くしてくださるし」
「オレはまあ昔からの知り合いが多いし……」
「そっかークラブかあー。わたしも何か入ろうかなあ」
マリナの言葉にユーゴが言おうとした言葉が重なり遮ってしまった。
途端にわかりやすくユーゴはムッとした表情をする。
「……ユーゴはどこか入ってるの?」
「オレの放課後は、兄さんの手伝いで忙しい」
「あっそ……」
気を遣って話を振ったのにその返事、相変わらずのブラコンだ。
でも、生徒会室でもめったに見かけないユーリが忙しいのは事実のようだし、ユーゴが何かと手伝うのは良い事かもしれない。
「生徒会の仕事は任せてばっかりでゴメンね」
「いいのよ、マルセルも騎士部でガンバてるんだし。わたしは暇だから構わないわ」
しゅんと凹む様子のマルセルには申し訳ないが、生徒会室でしっかりお茶の時間を楽しんでる身としては、そんなに申し訳なさげにされるとなんかこう罪悪感が……。
「もしかして、お前ら……知り合いか?」
!?
しまった、いつもどおりの会話をしてたつもりだったけど、他人からしたら馴れ馴れしすぎたか。
かと言って「先日知り合ったばかりですー」な余所余所しい態度に戻すのもおかしいし。
「実は、僕たち幼馴染なんだよ。偶然アカデミーで再会してさ」
不意に痛いところを突かれ固まったマリナに対し、マルセルはそういう設定でフォローを返す。
(なるほど、「昔よく遊んでて気心知れてるけど、暫く疎遠でぎこちなくなってましたー」的な雰囲気で行くのね)
「そうそう、そういうわけなの」
「へー……」
慌ててマルセルに追従するも、聞いてきた本人はあまり納得できてないみたいな返事。
ユーゴにも姉弟だってバレないよう気を付けないと……。
「ま、『お友達探し』ガンバって。オレもう行くわ」
「あ、うん。また後で」
ユーゴはまだ何か言いたそうな顔をしつつも、話を切り上げて自分のトレイを持って出て行った。
暫くの沈黙の後、どちらともなくはああーと大きな溜息を吐く。
「何なのよ、アイツ。マルセルとの朝食の時間を邪魔しに来て」
プンスコ怒りながらカップに残った冷めた香茶を飲み干す。
苛立つ様子のマリナを見て、マルセルも同じように香茶を飲みながら苦笑いする。
「仕方ないよ、僕と姉さんの事、彼は知らないんだから」
「まあそうよね。知られるわけにも行かないけど」
「いいんじゃない、友達なんでしょ」
……誰が?
「良かったじゃない、友達増えて。僕とユーゴで2人プラスだね」
マルセルが友達なのは大歓迎として、ユーゴも……?
(そういやわたしの事「マリナ」って呼ぶって言ってたっけ)
許可した覚えはないが、ユーゴは他人の話を聞かなそうなタイプだからあのまま押し切られたことになっているのか。
(ま、いいか。それより……)
「わたしは女の子のお友達が欲しいのにー」
そう言えば、教室の前の席に座るヒイロは「友達」って言ってくれたっけ。
なら、彼女は貴重な同性の友達だ。
(やっぱりクラブ巡りするしかないかなー)
こうしてアカデミーで過ごすようになって、引きこもり気質も苦手意識も大分薄れてきたように思う。
相変わらずじろじろと見られるのは得意ではないが、ここには他に注目を集める人が大勢いるのだ。
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