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人間嫌いの勇者
VS勇者 中編
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「おらよ…………!!!」
俺は力任せに刀を両腕で振り下ろした。
振り下ろされた刀の風圧が勇者に襲い掛かる。
「ホーリー・ソード!!」
それを真っ向から、聖剣の刀身から魔力を放って、風そのものを相殺する勇者。
威力はあちらの方がやや上かな……?
俺はその放出された魔力の放射を掻い潜って距離を詰めて、詰めて、詰める。
そして、斬撃を放ち、勇者はそれを難なく受け止め、互いに斬って、防いで、受け流しての斬り合いを繰り返す。
いつしか、互いの速さは常人のそれを声、辺り一帯に爆風が巻き起こる。
何だか、段々と楽しくなって来たので、ちょっとしたお遊びを入れようと思う。
「断罪炎!!」
「ホーリー・ソード!!」
俺の刀状の魔道具から放たれた黒い炎にすぐ様、聖剣の魔力を解き放つ勇者。
黒い炎と聖剣の魔力がぶつかり合い、爆発を起こす。
爆発が止み、爆煙の中から勇者が姿を現した。
「チッ…………!!」
俺は左手をコートの内へ入れ、新たな魔道具を取り出し、勇者に向ける。
「何っ!?」
それは銃型…………それもリボルバータイプの魔道具だった。
俺はその魔道具のトリガーを弾き、連写。
その弾丸を聖剣で防ぎつつ、あまりにも高い威力に勇者は後ろでに吹き飛ばされる。
だが、そこは勇者。
きっちり受け身を取って、体勢を立て直しながら聖剣を構える。
「流石は勇者様。やっぱり、一筋縄ではいかないか…………」
「君こそ、これ程の力がありながら、何故世のために使おうとしない!!」
「使う気がないからだ。何を今更…………」
「それは、アルカディア帝国が関係しているからか……!?」
あぁ……?
何だ? 藪から棒に…………。
「朝香さんから聞いた。
君がアルカディア帝国に所属していた頃、帝国を滅ぼした諸悪の根源。
ミルカディア宰相の悪事に気付いた君は、宰相の策略によって、謂れのない罪を被せられ、収容所で苛烈な拷問を受けた」
「……………………」
「宰相は魔王軍と繋がりがある。
このままでは、帝国が危険だと…………。
だが、その想いはくしくも届かず、君は国を追われる事になってしまった。
それでも、最後まで、君は国のために、国王へ訴え続けた。
この話をしてくれた朝香さんも、君の話をまともに聞かなかった事を、酷く後悔しているようだった」
何が言いたいだ……?
こいつは…………。
全く、意図が読めん。
そう思いつつ、平然としながら、心の内では苛立ちが募る俺。
「君が帝国で受けた仕打ちを考えれば、簡単に許す事は出来ないのは分かる。
だけど、朝香さんは君に償おうと…………今も必死で頑張っているんだ…………!!」
何かと思えば、この後に及んで説得ですか…………。
どうやら、こいつは生粋の偽善者らしい。
「だからこそ、君も勇者として、誰かのために役立つべきだ!
朝香さんが君のために動いているように、君も人々のために…………!!
国のため、帝国に住む民のために動いた君ならこの気持ちが分かる筈だ……!?」
「だから……? 俺にどうしろと……?」
「私達と共に戦おう!! 誰かのために動いた君なら--------」
「あっそ…………」
俺に手を伸ばそうとする勇者の話がアホくさくて、返答として鉛玉をプレゼントしてやった。
「どうして!? どうして分かろうとしない!!」
「それはお前が偽善者だからだよ…………」
「何……!?」
「だって、そうだろ? お前が唱えているのは、何も知らない…………。
それよりももっと酷い子供の絵空事だ。
全く、俺の心を打たねえよ。
というかさ…………。
何、人の傷口を抉るような奴の話を聞かされないといけない訳…………?
人の過去を語って何が楽しいんですかね。
えぇ……?
これを偽善と呼ばずして、何と言うんですかね……?
勇者様…………」
「……………………」
「気が変わった。
どうやら、勇者という奴らは偽善の塊らしい…………。
だから、ここで----------------町もろとも消してしまうとしよう」
「っ!?」
「精々、守れよ…………。
えぇ……?
勇者様」
「待て!!!」
待てと言って、待つ奴はいないよ。
俺に喧嘩を売った事…………後悔するが良い…………。
俺の足元に魔法陣が展開され、俺の身体は勇者がいる真上--------上空に浮遊していた。
銃口を町の方へ向けながら、邪悪に頬を歪めて…………。
俺は力任せに刀を両腕で振り下ろした。
振り下ろされた刀の風圧が勇者に襲い掛かる。
「ホーリー・ソード!!」
それを真っ向から、聖剣の刀身から魔力を放って、風そのものを相殺する勇者。
威力はあちらの方がやや上かな……?
俺はその放出された魔力の放射を掻い潜って距離を詰めて、詰めて、詰める。
そして、斬撃を放ち、勇者はそれを難なく受け止め、互いに斬って、防いで、受け流しての斬り合いを繰り返す。
いつしか、互いの速さは常人のそれを声、辺り一帯に爆風が巻き起こる。
何だか、段々と楽しくなって来たので、ちょっとしたお遊びを入れようと思う。
「断罪炎!!」
「ホーリー・ソード!!」
俺の刀状の魔道具から放たれた黒い炎にすぐ様、聖剣の魔力を解き放つ勇者。
黒い炎と聖剣の魔力がぶつかり合い、爆発を起こす。
爆発が止み、爆煙の中から勇者が姿を現した。
「チッ…………!!」
俺は左手をコートの内へ入れ、新たな魔道具を取り出し、勇者に向ける。
「何っ!?」
それは銃型…………それもリボルバータイプの魔道具だった。
俺はその魔道具のトリガーを弾き、連写。
その弾丸を聖剣で防ぎつつ、あまりにも高い威力に勇者は後ろでに吹き飛ばされる。
だが、そこは勇者。
きっちり受け身を取って、体勢を立て直しながら聖剣を構える。
「流石は勇者様。やっぱり、一筋縄ではいかないか…………」
「君こそ、これ程の力がありながら、何故世のために使おうとしない!!」
「使う気がないからだ。何を今更…………」
「それは、アルカディア帝国が関係しているからか……!?」
あぁ……?
何だ? 藪から棒に…………。
「朝香さんから聞いた。
君がアルカディア帝国に所属していた頃、帝国を滅ぼした諸悪の根源。
ミルカディア宰相の悪事に気付いた君は、宰相の策略によって、謂れのない罪を被せられ、収容所で苛烈な拷問を受けた」
「……………………」
「宰相は魔王軍と繋がりがある。
このままでは、帝国が危険だと…………。
だが、その想いはくしくも届かず、君は国を追われる事になってしまった。
それでも、最後まで、君は国のために、国王へ訴え続けた。
この話をしてくれた朝香さんも、君の話をまともに聞かなかった事を、酷く後悔しているようだった」
何が言いたいだ……?
こいつは…………。
全く、意図が読めん。
そう思いつつ、平然としながら、心の内では苛立ちが募る俺。
「君が帝国で受けた仕打ちを考えれば、簡単に許す事は出来ないのは分かる。
だけど、朝香さんは君に償おうと…………今も必死で頑張っているんだ…………!!」
何かと思えば、この後に及んで説得ですか…………。
どうやら、こいつは生粋の偽善者らしい。
「だからこそ、君も勇者として、誰かのために役立つべきだ!
朝香さんが君のために動いているように、君も人々のために…………!!
国のため、帝国に住む民のために動いた君ならこの気持ちが分かる筈だ……!?」
「だから……? 俺にどうしろと……?」
「私達と共に戦おう!! 誰かのために動いた君なら--------」
「あっそ…………」
俺に手を伸ばそうとする勇者の話がアホくさくて、返答として鉛玉をプレゼントしてやった。
「どうして!? どうして分かろうとしない!!」
「それはお前が偽善者だからだよ…………」
「何……!?」
「だって、そうだろ? お前が唱えているのは、何も知らない…………。
それよりももっと酷い子供の絵空事だ。
全く、俺の心を打たねえよ。
というかさ…………。
何、人の傷口を抉るような奴の話を聞かされないといけない訳…………?
人の過去を語って何が楽しいんですかね。
えぇ……?
これを偽善と呼ばずして、何と言うんですかね……?
勇者様…………」
「……………………」
「気が変わった。
どうやら、勇者という奴らは偽善の塊らしい…………。
だから、ここで----------------町もろとも消してしまうとしよう」
「っ!?」
「精々、守れよ…………。
えぇ……?
勇者様」
「待て!!!」
待てと言って、待つ奴はいないよ。
俺に喧嘩を売った事…………後悔するが良い…………。
俺の足元に魔法陣が展開され、俺の身体は勇者がいる真上--------上空に浮遊していた。
銃口を町の方へ向けながら、邪悪に頬を歪めて…………。
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