【下地版】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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脅威

閑話 遺跡喰らい

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『ヨウヤク…………ミツケタ…………』

 ミズーリ王国が滅ぼされて数日が経ったある日-------------

 遺跡と思しきものの上空を不気味に浮遊する異形の物体がいた。

 その姿はまるで戦闘機のような形状をしており、その装甲の隙間からゼリー状の黒いものが、幾つも蠢いている。

 その物体が、ゆっくりと高度を下げ、遺跡との距離を縮めて行く。

 すると、遺跡から複数のロボットが発進し、その物体目掛けて、攻撃を始める。

『フフッ…………』

 不適に笑うそれは、戦闘機の姿から変貌し、人の姿へと変わる。

 そして、激しい弾幕の嵐を華麗に避け、一機一機両断して行くそれは、爆散して行くロボット達の残骸を吸い込むかのように、背中に空いた穴へと取り込んで行く。

 すると、肩の辺りが膨張し、ある形を為して行った。

『オイシイ…………!!』

 それは、小型のキャノン砲とも呼べる砲身で、肩の装甲と融合しているようだった。

 その砲身から、ビームのような光が周りに拡散するように放たれ、ロボット達を撃墜し、吸引して行く。

「モットモット、オイシイモノ…………タベタイ…………!!」

 次々と吸引を繰り返すそれは、その身体をみるみる巨大化させ-------------人型サイズにまで収縮した。

「…………こんなものか」

 ある程度の形に整えると、何度も手を握ったり、開いたりと身体の調子を確認し、残ったロボット部隊を蹂躙した。

「まだまだだな」

 ロボット部隊を最も簡単に全滅させ、何故か不機嫌な顔をするそれは、今度は左腕を空へ掲げて、魔力にも似た黒い光を放つ。

 その左腕から放出された黒い光は、その腕を離れ、遺跡へと落ちて行く。

 その光が遺跡に命中した瞬間、遺跡があった場所を中心に、地面が円状に抉れた。

「残りは、後、

 それの目が怪しく光ると、再び戦闘機のような姿へと変わり、目にも止まらぬ速さで、夜空を駆け抜けて行く。

 湊とそれが出会うのも、もう近くまで迫っていた。

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