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入学式
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晴れやか青空が華を添えてくれている。
今日は私の通うロンサール学園の入学式です。
講堂に新入生と保護者が集まり、式は滞りなく終わりました。
今からクラス分けの為の試験が始まります。
試験の内容は物質を10秒でどれだけ変化させられるかで評価され、物質は【植物の種】【水】【丸太】の内、自身で選択します。
大抵の方が短い詠唱で済み見た目が派手な魔法を選んで種を花にする者、水を氷の刃にする者等皆様々な変化を齎していきます。
それらを眺めている内に私の番がやってきたので、私は丸太を選択しました。
丸太を選ぶ生徒は今のところ私だけなので、皆興味津々です。
試験官が始めの合図をしたのを確認すると、私は魔法を発動しました。
「復元」と唱えると丸太は切られる前の大木の姿に戻り、更に「カット」と唱え木をバラの花の姿にしたところでタイムアップ。
私のつくったバラのオブジェは皆の視線を釘付けにしました。もちろんクラスはSクラスです。
帰ったらジョシュアに自慢しなきゃ。
全員の試験が終わると各自、自分のクラスの教室に向かいます。
Sクラスは私を含めて20人のようで、その中にはシリウス様もいます。流石第一王子ですね。
一応ご挨拶だけして席に着くと、ドアから担任の先生が入って来ました。
担任の先生は草臥れた白衣を着ていて、蒼い髪に大きな丸眼鏡をかけた気の弱そうな人で少し心配になりますが、Sクラスの担任になるくらいなので優秀な方なはずです。
一通りの説明と挨拶が終わると解散となりましたが、私は担任の先生に呼び止められ教室に残りました。
「先生、ご用件はな……」
「ご用件はおめでとうと真っ先に言いたくて。」
先生はメガネを外すと綺麗な深紅の瞳が見えました。
蒼だった髪もシルバーブルーになり先程までとは違い美しい顔立ちが際立っています。
「じ……ジョシュア?!どういう事よ!!」
「実は本日付けでこの学園の教員をする事になりまして、優秀なSクラスを受け持つ事になったんですよ。ジゼルを驚かせたくて黙ってました!」
「教師?!」
「これで学園でもちゃんとジゼルを護る事できます!」
「変装までして来るなんて……」
「本当は私も必要ないと思っていたんですよ。でも学園長たちがどうしてもと言うので仕方ないですね。」
「何言ってるの!必要に決まってるでしょ!!貴方に…皆が群がったらどうするのよ。貴方は私のものなんだからベタベタ触らせないでよね!」
「もちろん。この貴女を抱き寄せられる腕から総て、私は貴女のものですよ。」
「ちょ…こんな所で抱きついたらみられ…」
「大丈夫。貴女のこんな可愛い姿を私が他人にみせる訳ないでしょう。だから少しの間、貴女を堪能させて下さい。」
それからジョシュアに唇を塞がれ暫くの間息が苦しくなる程激しく唇を貪られ、私の足に力が入らなくなった頃解放されたけどジョシュアは満足そうだった。
「ご馳走様でした」
その後、歩く事が出来ない私をジョシュアは抱きかかえて光属性の光速を発動して屋敷に帰った。
そして私の部屋のソファに私を降ろすとメイドにお茶をお願いした。
「ところでジョシュアは何の教科を担任するの?」
「担当教科は特にありませんね。強力な魔法を使えるSクラスの誰かが暴走したら止める役割は貰いましたが。」
「それ……教師じゃなくない…」
「まぁ細かい事は気にしないで下さい。授業には必ず私が同行してますから安心して下さいね。」
今日も私は愛しいの婚約者から愛されて幸せです。
「少し休むから帰ってくれる?」
「ではまた明日。」
今日は私の通うロンサール学園の入学式です。
講堂に新入生と保護者が集まり、式は滞りなく終わりました。
今からクラス分けの為の試験が始まります。
試験の内容は物質を10秒でどれだけ変化させられるかで評価され、物質は【植物の種】【水】【丸太】の内、自身で選択します。
大抵の方が短い詠唱で済み見た目が派手な魔法を選んで種を花にする者、水を氷の刃にする者等皆様々な変化を齎していきます。
それらを眺めている内に私の番がやってきたので、私は丸太を選択しました。
丸太を選ぶ生徒は今のところ私だけなので、皆興味津々です。
試験官が始めの合図をしたのを確認すると、私は魔法を発動しました。
「復元」と唱えると丸太は切られる前の大木の姿に戻り、更に「カット」と唱え木をバラの花の姿にしたところでタイムアップ。
私のつくったバラのオブジェは皆の視線を釘付けにしました。もちろんクラスはSクラスです。
帰ったらジョシュアに自慢しなきゃ。
全員の試験が終わると各自、自分のクラスの教室に向かいます。
Sクラスは私を含めて20人のようで、その中にはシリウス様もいます。流石第一王子ですね。
一応ご挨拶だけして席に着くと、ドアから担任の先生が入って来ました。
担任の先生は草臥れた白衣を着ていて、蒼い髪に大きな丸眼鏡をかけた気の弱そうな人で少し心配になりますが、Sクラスの担任になるくらいなので優秀な方なはずです。
一通りの説明と挨拶が終わると解散となりましたが、私は担任の先生に呼び止められ教室に残りました。
「先生、ご用件はな……」
「ご用件はおめでとうと真っ先に言いたくて。」
先生はメガネを外すと綺麗な深紅の瞳が見えました。
蒼だった髪もシルバーブルーになり先程までとは違い美しい顔立ちが際立っています。
「じ……ジョシュア?!どういう事よ!!」
「実は本日付けでこの学園の教員をする事になりまして、優秀なSクラスを受け持つ事になったんですよ。ジゼルを驚かせたくて黙ってました!」
「教師?!」
「これで学園でもちゃんとジゼルを護る事できます!」
「変装までして来るなんて……」
「本当は私も必要ないと思っていたんですよ。でも学園長たちがどうしてもと言うので仕方ないですね。」
「何言ってるの!必要に決まってるでしょ!!貴方に…皆が群がったらどうするのよ。貴方は私のものなんだからベタベタ触らせないでよね!」
「もちろん。この貴女を抱き寄せられる腕から総て、私は貴女のものですよ。」
「ちょ…こんな所で抱きついたらみられ…」
「大丈夫。貴女のこんな可愛い姿を私が他人にみせる訳ないでしょう。だから少しの間、貴女を堪能させて下さい。」
それからジョシュアに唇を塞がれ暫くの間息が苦しくなる程激しく唇を貪られ、私の足に力が入らなくなった頃解放されたけどジョシュアは満足そうだった。
「ご馳走様でした」
その後、歩く事が出来ない私をジョシュアは抱きかかえて光属性の光速を発動して屋敷に帰った。
そして私の部屋のソファに私を降ろすとメイドにお茶をお願いした。
「ところでジョシュアは何の教科を担任するの?」
「担当教科は特にありませんね。強力な魔法を使えるSクラスの誰かが暴走したら止める役割は貰いましたが。」
「それ……教師じゃなくない…」
「まぁ細かい事は気にしないで下さい。授業には必ず私が同行してますから安心して下さいね。」
今日も私は愛しいの婚約者から愛されて幸せです。
「少し休むから帰ってくれる?」
「ではまた明日。」
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